代表質問の内容⑭:「民間交番」について
何回かに分けてご紹介してきた代表質問の内容も今回で最後です。
今回は、「民間交番」について行った部分をご紹介します。
六町周辺は、人口増加が見込まれる地域の一つです。
現在、再開発が進んでいる六町周辺地域の皆様から、交番設置のお声が届いています。
本来なら、交番が設置できれば、警察を中心とした取り組みができますが、犯罪発生数やその傾向など、設置には条件があり、それをクリアーしないと設置されない現状があります。現状では、先に上げた六町以外にも、地域の皆さんによるパトロールなどで、防犯活動を続けていただいている地域が多くあり、地域の方々の防犯活動の拠点となるような場所が必要とのお声を耳にしています。
自治体でも、地域の安全活動に従事する団体に対して、財政的支援を講じるなど、その活動を支援する取組みが広がりつつあるようです。また、警察でも、地域によっては、防犯ボランティア団体の活動を一層活発化させるための支援措置を講じているほか、ノウハウや地域の犯罪情報の提供などを行っているところもあります。
地域のニーズに応じ、身近な活動を通して“犯罪の芽”をなくしていくことは重要なことです。
地元商店会、自治会・町内会など地域の皆さんの防犯活動の拠点として、まずはテストケースでも構わないので、設置を検討して頂くよう提案をしました。
*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****
<長谷川たかこ>
次に民間交番の導入についてご質問します。
区民の皆様が安全に安心して暮らすため治安の維持、防犯は大切です。
近藤区長も就任以来進めているビューティフルウィンドウズ運動には、私も何度か参加をさせていただきましたし、区の治安向上への政策には、今後も協力していきたいと思っています。
しかし、治安維持のためには、警察や区の取り組みだけでは限界があるのも現実です。
通学路の見守りやパトロール(青パト含む)など、地域の力が欠かせません。
人口の多い地域、駅周辺などには交番があり、警察官が常駐し、その周辺の治安に目を配っていただいています。
それに対して、人口がそれほど多くない地域には、交番も少ないのが現状です。しかし、例えば再開発が進んでいる六町周辺などでは、人口の増加が見込まれ、地域からも交番設置の陳情も上がっているとお聞きしました。
本来なら、交番が設置できれば、警察を中心とした取り組みができますが、犯罪発生数やその傾向など、設置には条件があり、それをクリアーしないと設置されません。
現状では、先に上げた六町以外にも、地域の皆さんによるパトロールなどで、防犯活動を続けていただいている地域が多くありますが、やはり地域の方々の防犯活動の拠点となるような場所が必要とのお声もよくお聞きします。
【問】
そこで交番が設置できないような地域に、区と地域の皆さんと協力を得ながら設置する「民間交番」の設置を検討しては如何でしょうか。
全国の自治体でも「民間交番」の取り組みはあります。そのような取り組みを参考にしながら、地域の皆さんの防犯活動の拠点として、まずはテストケースでも構いませんので、設置を検討して頂きたいと思います。
(答弁)
【危機管理室長】
次に民間交番の導入についてお答えいたします。
区は、警視庁に対して、六町駅前などに交番設置の要望をしておりますが、難しい状況にございます。
一方、地域の皆様の力による防犯対策としてはこども110番や自主的な地域防犯パトロールなどが拡大しております。このように、地域の防犯活動に自主的に従事する皆様が活用できる民間交番の導入について、足立区治安対策戦略会議において、警視庁と協議を進めておりますが、現在までには、結論に至っておりません。
町田市や近江八幡市など民間交番を導入している自治体におきましては、開設時間が限定的であるなど、その継続的運用に課題が見られ、当区における実施についても慎重な検討が必要と考えます。
<長谷川たかこ>
今回の代表質問は、主に「子育て」、「治安」、「防災」と、区の重要政策に絞ってご質問をさせていただきました。
区の限られた財政の中で、新しいことを始めることは難しいことも理解しますが、必要な施策には、重点的に予算を配分する「選択と集中」の考え方が必要だと思います。
ぜひとも、前向きなご検討をお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。