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予算特別委員会の内容⑥(3月7日)【自転車マナーについて】

今日は、3月7日の予算特別委員会の内容「自転車マナーについて」ご紹介します。

区民の皆様からよく聞く話が、自転車マナーについてです。

自転車に関連する事故が大きな社会問題にもなっています。自転車利用者のルールの遵守とマナー向上に対する区民の関心が高まりつつあります。

自転車は区民の移動手段として大切な足でもあり、とても便利で環境にも優しい乗り物です。しかし、間違った乗り方でルールやマナーを無視すると、一歩間違えれば重大な事故につながります。

子どもから大人、高齢者に至るまで、正しいルールを知り、安全に自転車を利用することが必要です。その為にも、自転車シミュレーターや歩行者シミュレーターを活用して、区のイベントや住区センターなどを活用して、様々な世代に対して自転車交通安全教室を行うことを提案しました。全ての世代の方々が正しいマナーを守り、自転車を安全に利用するために、区と警察が連携した自転車マナーアップ強化月間を策定するなども要望させていただきました。

また、放置自転車の有効活用についても指摘をさせて頂きましたが、時間が足りなくなってしまい、質問が途中になってしまいました。残りについては、次回の代表質問などで提案をしていきたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

<長谷川たかこ委員>

次に、自転車マナーについてご質問をさせていただきます。

区民の皆様の移動手段として、自転車は日常生活に欠かせないものになっています。区内の交通手段、特に東西の交通手段が十分でない足立区にとって、自転車は区民の皆さんの重要な移動手段です。

自転車自体は、もちろん危険でもありますが、お子様からお年寄りまで比較的扱いやすい乗り物と言えます。私白身もそうですが、区民の皆様にとっても大切な足です。自転車は区民の生活の足として重要なものであり、またその対策は区民の安全を守り、犯罪を減らし、美しいまちをつくるためにも重要な課題と言えます。

近藤区長におかれましても、同じような問題意識からワンチャリ・ツーロツクなどの自動車盗対策やビューティフル・ウィンドウズ運動、防犯カメラ普及促進などを展開された結果、犯罪認知件数が37年ぶりに1万作を下回り、都内順位においてもワーストワンを脱却し、一定の成果を上げていると認識しております。

現在、自転車利用者数による交通事故や交通違反、放置自転車が社会問題となり、自転車利用者のマナーアップがより一層望まれています。昨年の自転車事故の総数は875件、そのうち幼児30人、小学生41人、中学生30人、高校生58人、19歳から64歳615名、65歳以上は168名となっています。うち、自転車の死亡事故は7名だったそうです。区として、次なる策として、自転車利用者に対する交通マナーの遵守と、マナーの向上、放置自 転車をしないことをさらに呼びかけ、自転車の安全な利用促進を図ることが重要だと考えます。

現在、中学校では平成21年度からスタントマンを活用した安全教室が実施されています。今年度からは12校で実施されており、今後37校の中学校で3年間で1回は経験できるように進めていくそうです。

過去に高校の取り組みとしては、東京都のモデル校指定で青井高校と足立西高校が自転車安全教室を行っています。しかし、いずれも単発で、その後行われていません。

 昨年の統計でいいますと、自転車事故の約6%が高校生の自転車乗車中の事故です。また、通学の手段や日常生活においても自転車を利用する機会も多いことから、高校生の自転車利用にかかわるルールの遵守やマナーアップが望まれます。

そこで、区として、中学生だけでなく、高校生を対象とした交通安全の講習を試験的にモデル校を決めて行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

<交通対策課長>

区ではこれまで、小学校、中学校の交通安全教室やってきました。再三、東京都に対して高校についてどうだという話をしてきましたが、なかなかやってもらえないという状況です。

今後、区としては、区内には都立高校、私立高校がありますので、そういう中で今後モデル校を選択して、高校生であれば原付きバイクもありますので、そういうもの含めて警察の方と調整しながら試験的にできる方法で考えたいと思います。

<長谷川たかこ委員>

是非、進めていただきたいと思います。現在、自転車の交通ルールとマナーをわかりやすく伝え、さらに危険予測力を高めることを目的として、自転車シミュレーターという教育機器がありますが、区では桜まつりや区民まつりでこの自転車シミュレーターを活用し、安全教育を行っています。

舎人の桜まつりや区民まつり、しょうぶまつりなども含めて、区のイベントの際には自転車の安全利用を呼びかけるリーフレットや啓発機器の街頭配布活動を行ったり、自転車シミュレーターや歩行者シミュレーターを活用した自転車交通安全講習会も同時に実施するなどしてみてはいかがでしょうか。

<交通対策課長>

区ではこれまで、舎人のまつりとか区民まつりで自転車シミュレーターを使っていました。結果としては、子どもたちの交通ルールマナーの向上を図ったと思いますので、それにつ いては今後ともやっていきたいと思います。

歩行者用のものにつきましては、ちょっと私もまだ勉強不足の部分ありますので、どういうところの場所でできるかどうかについて今後、検討したいと思います。

<長谷川たかこ委員>

是非、積極的に行っていただきたいと思っております。

また、高齢者向けの交通安全啓発活動もされています。区の住区センターでは47館中、今年度は42館で交通安全教室を警察と連携して行っているそうです。講座の前後の時間を活用して、平均20名から30名の方々が参加をされ、自転車の交通安全、夜間の服装、反射材の効果などをレクチャーされたそうです。

今後、区の住区センターで行われている高齢者向け交通安全啓発活動でも、自転車シミュレーターや歩行者シミュレーターを活用した自転車交通安全講習会を実施するなどしてみてはいかがでしょうか。

<交通対策課長>

これまで地域の方で、小学校の自転車教室、これをやっている地区として舎人町会があります。ここについては毎年小学校と連携します。それと、昨年度、中川地区の方でスタントマンを活用した体験型教室やっていますので、そういう地域の中で、今後こういったものも可能かどうかについて考えたいと思います。

<長谷川たかこ委員>

住区センターで行われている交通安全啓発活動の講習会でも行って頂きたいと思いますが、いかがでしょうか。

<交通対策課長>

自転車シミュレーターにつきましては、西新井警察の方で所管しています。ですから、それについては警察も共同で住区センターの方でやっていますので、今後、その活用について警察の方と調整して、何とかどこかでやりたいと考えております。

<長谷川たかこ委員>

歩行者の方もいかがでしょうか。

<交通対策課長>

歩行者シミュレーターにつきましては、高価なものですので、まずはメーカーさんの方からそういうものを借りて、効果をどこかで実証してみたいと思います。

<長谷川たかこ委員>

こちらの方も積極的にやっていただきたいと思います。今、課長の方から舎人町会、それから中川町会の事例もお話をいただきましたけれども、そのような形で舎人町会では毎年やっているということで、地域が主体となって成功している箇所があります。今後、そのような場所と区がぜひ連携をしながら、拡充をして頂きたいと思っております。

例えば竹の塚、西新井、北千住、綾瀬地区などのモデル地区を決めて、地域の方々との協働による各小中学校と連携した自転車安全教室を行って頂きたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

<交通対策課長>

毎年、春と秋の交通安全週間前に4ヵ所の警察の方で支部長会議があります。その中にはいろいろな各町会の交通安全の部長さんが出ますので、そういう中でこういうような提案をして、そこでやってみようという地区がありましたら今後そういうところでやりたいと考えています。

<長谷川たかこ委員>

そのような中で、先ほどからずっと申しておりますが、自転車シミュレーターや歩行者シミュレーターの活用という部分も検討していただければと思いますので、要望させてい ただきます。

また、区と警察が連携した自転車マナーアップ強化月間など、区として策定してみてはいかがでしょうか。

<交通対策課長>

いま現在、特に朝の時間帯について警察と区の方で連携して、これは警察署なんですが、マナーアップのキャンペーンやっています。そういう中で、今後、どういうものができるかどうかについて4署の担当警察の方と考えたいと思います。

<長谷川たかこ委員>

ほかの自治体では、有名人を起用して大々的にやったりと行っていらっしゃるみたいなので、ぜひ区としてもやって頂きたいと思っております。

また、その際には区内の大学にも呼びかけて、自転車のマナーアップの普及啓発活動に大学生のボランティアを募るなど行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

<交通対策課長>

通常時間については、朝の時間等にやっていますので、大学については昼間授業等ありますので、今後、警察の方と、どういう時間帯で行うのか、例えば夕方の時間帯でそういうことが可能かどうかも含めて、可能であれば今後、区内には大学ありますので、そういう中で大学の方にそういう提案をしたいと考えています。

<長谷川たかこ委員>

自転車に乗る以上、区民一人一人が交通安全の必要性や万が一事故を起こしてしまった場合の交通事故の恐ろしさを認識しなくてはいけないことだと思っております。交通安全 のマナーを体験しながら、楽しくかつ効果的に学習できるシミュレーターを積極的に活用しながら、区民の交通安全の意識を高める工夫を区としてぜひ行っていただきたいと思います。

次に、放置自転車の有効活用についてご質問させていただきます。

現在、足立区では年間約1万6000台の違法駐輪をされた自転車を回収しています。 

これは例えば平成23年度に放置自転車撤去にかかった人件費などから計算すると、1台当たり約1万3000円もの経費をかけていることになります。

また、リサイクルに適さないものは足立区が鉄くずや廃棄物として売却していますが、歳人額は140万円、リサイクルできない自転車の処分費用としては約300万円かかっており、区の財源が結果としてはマイナスとなっている現状です。また、現在引き取り手のない自転車を東京都自転車商協同組合足立支部との協定により、年間約1万3000台のリサイクル自転車を提供しています。

<藤沼壮次委員長>

残り1分です。

<長谷川たかこ委員>

このように無償で譲り渡すのではなく、入札により業者に販売したり、格安で区民向けに販売したり、一部はNPOや公益活動をしている団体に譲り渡す、また恵まれない発展途上国への寄附など、区のPR活動の素材や区の財政に少しでも寄与するような利用の仕方はできないか、3年前私は代表質問で提案をさせていただきました。

その後、自転車商組合に有償で譲渡されるようになり、平成22年度から試験的に1台1000円の有償で130台程度の試行的な実施を行い、平成24年度は416台分の歳入が確保されている状況です。

 この後の質問に関しては、次回の総括に回したいと思います。ありがとうございました。