成人期の発達障がい・当事者&家族支援「イイトコサガシ」in豊島区ボランティアセンター
今日は、成人の発達障がい者の当事者とその家族や支援者がワークショップという枠組みの中でお互いのコミュニケーションを試し、気付きを持つための当事者団体の体験型講座に参加をしてきました。
場所は豊島区ボランティアセンターの一室です。時間は3時間30分、最後まで参加をさせて頂き、とても有意義な体験をさせて頂きました!
お互いに話す、聞く、共感し、褒め合うことでコミュニケーションを築くという会話の技術を学ぶ場所です。
首から各自ニックネームを書いた名札を下げ、予め配られている参加ルールの説明を受けてからワークショップが始まりました。参加者は6人、進行役は2人です。
先ずこのワークショップの基本は、15秒間でいかに自分の話したいことをまとめるかが主軸になります。
とかく自分の気持ちを表現するためには、話しが長くなってしまったりするものですが、それを如何に15秒という短時間で効率よく、自分の意見をまとめることができるかがポイントです。次に相手の話につなげていくと、この15秒間ルールがとても効果的な手法(相手をあきさせない)だという事に気づきます。
その後には、黒板に書かれた言葉を使って熟語を作って行うアイスブレークや例えば、「赤」という言葉から連想して、多数派の人たちが発想するであろう言葉を探すゲームを行ったり、「菓子」「映画」「好きな本」などの言葉を使った会話を複数人で進め、楽しく、かつ褒め合い、共感することを行いました。勿論、その際には15秒ルールを適用します。
ここでは、自分は興味がないと言ったそぶりは絶対にしてはいけないことになっています。相手が発している言葉にしっかりと共感をし、褒め、会話がかみ合うよう、特に意識して臨むことが大切です。
イイトコサガシが目指すところは、当事者が生きづらさを感じない環境を作っていくことです。発達障がい者は個性が強いとも言え、独自の世界観を持ち合わせています。
幼少期に見過ごされてもこのような場を通じて、当事者が自分と向き合い、自分に足りないところを補う訓練を行うことやその当事者を支える家族や支援者がその手法や技術を確立する場が必要です。
今後もこのようなワークショップがさらに発展し、あらゆるところで、訓練とその技術や手法が学べる場が多くできるよう、私も後押しをしていきたいと思います。
来月もまだまだこのイイトコサガシのワークショップが豊島区や中野区、日野市、そして足立区梅田でも開催されます。できるだけ私も足を運び、体感をしながら当事者やその家族支援のあり方を検証していきたいと思います。
今日は大変貴重な経験をさせて頂きました。
本当にありがとうございます。今後もいろいろなアドバイスなど、よろしくお願い申しあげます。
イイトコサガシ