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足立区辰沼小学校 児童によるいじめ防止活動 視察①

今日は足立区辰沼小学校に、通級児童を対象にして行われている宿泊施設の内容を聞きに視察に伺いました。 辰沼小学校の仲野校長先生はとてもアイデアマンで熱意のある先生の一人です。
今日は発達障がい施策の内容で伺いましたが、別の論点からも話しを伺うことができました。

辰沼小学校に伺い、仲野校長先生のパワーには大変驚きました。
校長先生からの口から溢れんばかりのアイデアが沢山出てきます。

まず最初に拝見させて頂いたのが、写真にもあるようにかわいらしい辰のキャラクターです。
名付けて「辰ピー」(辰沼小学校をHappyにするという意味)。今後、PTA主催でこのキャラクターを販売して行こうという話しにもなっているそうです(笑)。また、このキャラクターを体操服に付けてしまおうという案も出ているそうです。実際に運動会の際には、先生方はこのキャラクターのTシャツを着たそうです。

昨年から校長先生の案で、いじめ防止活動を始めています。昨年度は登録児童は23名。やる気のある子ども達に絞り込み、新撰組のイメージで、学校全体でいじめ根絶を徹底しています。子ども達には、見た目でわかるような工夫を施して、学校全体の環境づくりに力を入れています。

今年も、辰沼キッズレスキュー隊(T・K・R)の入隊を募っており、今年は1年生以外の児童で構成されています。今年度は(生徒全学年450名中)130名ほどの子ども達で結成されているそうです。 辰沼小学校では、本気になっていじめをなくしたいと思う人の参加を募っています。 以下、簡単に入隊への内容を記載すると

隊規その1:T・K・R隊員としていじめはしない。
隊規その2:「見て見ぬふり」は、「いじめ」を認めているのと同じ。面白がって囃し立てたりすようなことも「いじめている」のと同じこと。傍観者にはならない。
隊規その3:仲間と力を合わせ、いじめを止めさせる。
隊規その4:人は見かけ・感じ方・考え方が違って当たり前。互いに認め合おう。
隊規その5:隊員がいじめをしたら資格は停止されます。ただし、その後、反省文と人に親切な行為を3回行い、班長がそれを認めれば復帰できる。

今迄、いじめをしてしまった隊員もいたそうですが、その児童が反省をし、人に対してやさしい言動を行ったことが学校全体で注目され模範生となって隊員に復帰したというエピソードもあるそうです。
この時には、「つまずいた石も踏み台になる」という教訓を全校生徒に示されたそうです。

仲野校長先生は、子どもの頃からの学習と生きた教材としての経験値が最も大切だとおっしゃってました。 いじめをどのように防止するのか?それには、子ども達による実践活動を行うことが効果的であり、いじめが発生しにくい環境づくり、いじめを根絶すると言った徹底した段構えが必要だとの話でした。

低学年はいじめとコミュニケーションの違いが判らないそうです。

そのためにも学校の環境からやさしさを実感できる学校づくりを心掛けていくことでいじめを減らすことができると校長先生は確信しています。

普及啓発活動にも力を入れており、いじめ告発ポストやいじめ防止子ども会議の開催、子どもによるいじめ相談活動や各クラスでいじめ防止標語をつくり、いじめに対する決意宣言をしています。

また、日々の活動では、パトロールや言われて嬉しことばを使おう運動や校内で起こった思いやり溢れる嬉しい出来事を昼の放送で流しているそうです。 日常的な日々の学校生活の中で、「正義とは何か」を実践し、子ども達が自分たちの力で考えぬく教育活動を前面に押し出されている仲野校長先生の真摯な姿に感動を覚えました。

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「辰ピー」(辰沼小学校をHappyにするという意味)です。

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辰沼キッズレスキュー隊(T・K・R)の入隊証です。

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人からされて嬉しい行為を「辰沼しぐさ」に表示して、優しさいっぱいの学校になるよう普及啓発活動をしています。

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のぼり旗も用意されています。