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文教委員会:2学期制と学校教育の質について

今日の文教委員会では、講師をお招きして勉強会が行われました。

今迄継続し議論になっている「小中学校の2学期制について」脳科学教育研究所所長と早稲田大学人間科学学術院 浅田匡教授から貴重なお話を伺いました。

3学期制・2学期制だからと議論する方向性ではなく、その本質的な教育のありかたについて議論を交わすことができました。教育目標を明確化し「何を教えるのか」をはっきりさせ、学習環境を構築することが重要であるとのお話でもありました。中でも発達障害の児童生徒の話しには、大変勉強になりました。

現在では、通常学級にも学習障害やそのような特性がある子ども達に対する合理的配慮が必要であると言われています。しかし現場では、発達障害特性がある子ども達に対する適切な支援がまだまだ乏しい状況です。教授もおっしゃられていましたが、通常学級においても、できる・できないを明確にし、できないことに対する対応を如何に行うか、その必要性が現場では求められているそうです。

2学期制・3学期制については、授業時間の議論がとかくされますが、それは現場に携わる先生方が一番に指導しやすいほうを選ぶべきであると私は考えます。先ずは、通常学級内に13%~20%いるであろう発達障害特性がある子どもに対して(足立区は3000人~9000人強の児童・生徒にその傾向があります)、如何に支援を整備していくか、また学力向上と同時に如何にその子供たちに対して生きる力を育む取り組みを行うか、またそれ以外の子どもたちに対しても「わかる・できる」授業を全体的に網羅した形で構築することが先決だと思います。

多角的な取り組みを学校全体で推進し、先生方の意識を特別支援教育の視点を取り入れた学習内容というキーワードを持って、同じ方向性、目指すビジョンを明確にする教育を行う事の重要性を改めて再確認し、今後もさらにこの課題に取り組みながらこれを強力に推し進めていきたいと決意を新たにしました。