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代表質問の内容①【区長の政治姿勢について】

平成25年度12月4日(水)第4回定例会で会派を代表して行われた代表質問を掲載します。

今日から、テーマごとに質問とその答弁を紹介していきます。
今日は、その中で「区長の政治姿勢について」行った質問の部分についてご紹介いたします。

平成25年度予算では、「治安・学力・困窮」に対しての取り組みの強化を図る対策を掲げています。同時に、足立区としてのイメージアップを図るため、河川に囲まれ公園が多く下町の良さが残る足立区を効果的に区外に発信し戦略的なプロモーションを展開してきました。民間から専門家を採用しプロ―モーション課を新設し、職員の意識改革、情報の意欲的な発信、魅力を磨くためのイベント開催(音まち千住の縁、グルットウォーキングなど)などにも力を入れ、区内外に対するPRに努めた結果、平成24年度の世論調査の結果では「区を誇りに思う」割合が初めて4割に達しています。

そこで現在、まさに来年度の予算編成の最終段階に入っている中で、区は何を最重要施策として構築されるつもりなのか、区長に質問をしました。

また、足立区は、どのような厳しい環境下に育っても「自らの人生を自ら切り拓いていける力を公教育で身につけてもらう」を目標にしています。

現在、知的障害を伴わない発達障がい特性のある「生きづらさを抱えた人」に対する社会的な問題が提起され、クローズアップされています。今まで見過ごされてきた発達障がい特性がある「生きづらさを抱えた人たち」に対する支援策は、国はもとより、各自治体においても明確なものがないに等しい状況です。早急に、幼児期はもちろん青年期・成人期においても、早期に発見し、支援につなげることが重要です。また、生涯を通じて一貫性ある支援体制の構築も重要であり、このため、福祉や教育、就労支援等の分野など多岐にわたる相互連携のあり方が問われます。

この問題が解決できれば、学童期における学力向上、若年者などの就労問題、引きこもり、生活保護受給世帯の増加、家庭内での虐待や暴力、2次的な精神疾患(鬱や人格障害等)、自殺など様々な面での諸課題の抑止につながります。

今回、足立区行政の根幹的な統括をしている区長にこの問題についてどのような認識をお持ちなのか、質問いたしました。

足立区にあるいくつもの諸課題は、すぐには解決できる問題でありません。しかし、私は気づきのある人たちが声を上げ、その支援制度を構築するために立ちあがり、専門家や区の執行機関の皆さんと協力し築きあげていくことで、将来への道が少しずつでも必ず開けていくと確信しています。

今後も区民の皆さんの目線、そして柔軟でより具体的な提案をすることを常に心がけながら、これからも全力で取り組んでいきたいと思います。

以下、代表質問の内容と、その答弁です。

*****以下、本会議の議事録の要旨です*****

<長谷川>

私は足立区議会民主党を代表して、区長を始め執行機関の皆様にご質問をさせて頂きます。

はじめに、近藤区長にお伺いします。

現在、平成26年度の予算編成の最終段階に入っていると思います。平成24年度は「明日のために時代の変化に挑む」と名付け、平成25年度は「確かな明日のために今、さらなる挑戦」と銘打ちました。

【問】

そこで来年度の予算編成に向けて、何を最重要施策として区長は構築されるのか。見解を伺います。

以下、今回、私の代表質問では「子ども家庭部、教育、福祉、衛生、危機管理、産業経済、政策経営、地域のちから推進部」などの多岐に渡る行政部門が区民のライフステージの全てに関わるだけでなく、個人や家族だけでは対応しきれない課題となっている諸問題、障害ともいえず誰にでも起こり得る可能性のあるテーマを取り上げます。

そこで、まず足立区行政の統括をしている区長に根幹的な見解を伺います。

多くの生きづらさを抱えた人たちがいるこの社会で、それに気付いた人たちがこの社会を変えていき、制度の谷間に落ちている人たちに対して、手が差し伸べられるその仕組み(支援策)を作らないといけません。

全国的にも発達障がい児・者支援施策自体が、社会的な資源も乏しくその整備が整っていません。

【問】

家族では対応しきれない、知的障害を伴わない発達障がい児・者及び診断名がつかない発達障がい特性がある人に対する新たなリスクへの対処が遅れがちとなっていますが、家族や当事者に対する環境を区としてどのように構築していくつもりなのか、また、足立区として何が不足していると考えているのか、区長の見解を伺います。

  <近藤区長>

長谷川たかこ議員の代表質問のうち、来年度の予算編成についてお答えをいたします。平成26年度の予算編成にあたり、行財政運営方針にありますように、「足立区第二次重点プロジェクト推進戦略」が最終年度を迎えることから、これまでの成果にさらに発展・拡充させるため各事業の磨きこみを行い、特に「地域のちから」の醸成とこれまでの区のボトルネック的課題※である「治安・学力・困窮」に「健康」を加え、区民の皆様がその成果を実感できるよう一層の進展を図って参ります。

他のご質問については、参与より答弁させていただきます。

※ボトルネック的課題…それが解決されない限り、いくら他の面で成果を上げても正当な評価につながらないため、どうしても打開しなければならない区の課題という意味。

 <福祉部長>

私からは、初めに発達障がい児・者に対する支援体制の構築についてお答えいたします。

当事者者や家族に対する支援につきましては、幼児期はもちろん青年期・成人期においても早期に発見し、支援につなげることが、最も重要であります。幼児期における気づきの仕組みの対象園を拡大するとともに、青年期を対象とした相談支援については、高校・大学と連携することにより発達障がい特性をもつ在校生が相談しやすい体制を作るなど充実してまいります。

また、幼児期、学齢期、青年期・成人期へと生涯を通じ一貫性のある支援体制を構築することも重要であり、このため現在、基本的な情報や課題を整理するための共通のシートの利用など、福祉や教育、就労支援等の分野の相互の連携のあり方を検討しているところでございます。

現在、区では支援を必要とする方が増加しており、発見や相談・支援に当たる人材、通所サービス施設が不足していると考えております。このため、今後とも多様な民間機関に働きかけ、サービス量の確保や人材の育成に努めてまいります。