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文教委員会の視察①岡山県岡山市「地域コーディネーター事業について」

11月17~19日までの2泊3日、文教委員会の視察に行きました。
岡山県岡山市から始まり、大阪府高槻市、そして兵庫県神戸市の視察です。

先ず初日は、岡山県岡山市「地域コーディネーター事業について」お話しを伺ってきました。
岡山県岡山市は人口703443人、31173世帯、面積789.92km2です。足立区は人口671333人、321100世帯、面積53.20km2。土地の広さ以外は人口や世帯数・財政規模は足立区とほぼ同じくらいです。

岡山市では、学校、家庭、地域住民が一体となって地域ぐるみで子どもを育てて行く為「教育支援を行う地域の窓口づくり」の役割を担う「地域コーディネーター」を配置し、地域住民参画による様々な教育支援の取組みを推進しています。この事業を行うことで、地域の人が学校に関わりやすい環境を作っていくことが可能になります。

平成20年度から国のモデル事業として「学校支援地域本部事業」をスタートし、国の定めにより中学校区での実施が原則となっていたこともあり、市内の2中学校で事業を実施したそうです。また平成23年度からは、「学校支援地域本部事業」を継承する形で「岡山市地域コーディネーター事業」を行い、地域共同学校の指定を受けた7中学校区で実施されました。平成24年度からは事業の拡充に向けて、事業の一部を中学校地区共同学校連絡会に委託し、平成25年度からは、将来中学校区で実施する過程として学校単位での実施も推進しています。

この事業が開始されたことで地域との連携が取れるようになり、小学校を中心とした地域行事に参加する子供が増えたそうです。また、小中学校の交流がスムーズになり、色々な体験と経験ができ、子どもの笑顔が増えるようになったそうです。また同時に地域の人たちが学校に訪問するようになり学校の教育を地域に発信することができたそうです。

このことにより、教育に対する地域からの理解が深まったという効果があったそうです。また反対に今後の課題として、教職員の多忙化の解消としての十分な効果がまだ発揮されていないとの話がありました。さらに地域コーディネーターになってもらえる人を探すのが容易ではないそうです。中学校区内での意思を統一するのも難しいそうです。

足立区でも同様の問題が議論されていますが、どの地域でもあがってくる課題です。

いくつかの乗り越えるべき課題がありますが、学校運営がスムーズになり、学校区内全体での意思統一や地域との連携によって、地域の方々の生きがいに繋がり地域そのものが活発になるような取り組みとして、是非この事業が成功することを願っています。

お忙しい中、丁重にご説明をくださいました職員の皆様、本当にありがとうございました。
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文教委員会の皆で記念撮影。

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担当部署の皆様から話を聞いています。