代表質問の内容⑨【「産後ケア事業」について】
前回に引き続き、今回は「産後ケア事業」について行った代表質問をご紹介します。
核家族化が進む中、一人で育児を抱える母親が増えています。相談相手がいないと気持ちが不安定なまま育児と向き合うことになり、一人で問題を抱えることが多くなります。出産前に母親をケアするシステムは多くありますが、出産後の母親に対するケアは、足立区ではまだ完備しているとは言えない状況です。
例えば、足立区では、生後3か月以内の子どもを持つ母親と赤ちゃんを対象とした、助産師または保健師による「こんにちは赤ちゃん訪問事業」はあるものの、子どもが2人目、3人目の際には任意になっていますし、足立区の新規事業「あだち スマイル ママ&エンジェル プロジェクト」は「ハイリスクの妊産婦が対象」となっており、国が示している、個別ケアプランを作成する妊娠期から産後育児期の切れ目のない母子保健事業の対象者が全ての母親になっていません。
妊娠期から産後育児期の切れ目のない母子保健事業の一つとして、足立区でも産後の母子を対象とした、母と子の癒しと安らぎの育児支援を早急に目指し、「産後ケアセンター 」を開設するよう提案をしました。
以下、代表質問の内容と、その答弁です。
*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****
<長谷川たかこ>
次に、産後ケアについて提案をいたします。
核家族化が進み、産後のお世話や子育てを家族だけで担うのは難しい状況です。産後の母子を対象とした、母と子の癒しと安らぎの育児支援を目指し「産後ケアセンター 」を早急に開設して頂きたいと思います。
【問】
江北エリアに移転される東京女子医科大学東医療センターと連携をし、周産期医療センター内に、また、綾瀬地区においても、エリアデザインの施設内に保健総合センターが新設されるのと並行して、産後ケアシステムを導入していただきたいと思いますが如何でしょうか。
【政策経営部長】
産後ケア事業について、お答えいたします。
産後ケアシステムについては、これまでも議会にご答弁を申し上げた通り、現在の足立区では、サービス提供施設がないなどの諸課題があり、早期整備の見込みが立たない状況でございます。
ご提案を頂きました東京女子医科大学東医療センターでの産後ケアシステムなどの診療科目等に関しましては、庁内で協議・検討した結果を踏まえ、今後、東京女子医科大学と調整をして参ります。
また、綾瀬エリアでの旧こども家庭支援センター跡地における東綾瀬地区施設用地活用事業は、事業を凍結しており、今後は駅前商業施設跡地の動向を踏まえつつ、事業の再開を検討して行く予定です。事業の再開時に様々な検討を行い、その時点で、保健総合センター機能を決定して参ります。