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厚生委員会 足立区大学病院施設等整備基金条例について

今日は厚生委員会が開かれました。議題は、「足立区大学病院施設等整備基金条例について」です。

2015年4月28日に足立区は東京女子医科大学と締結し覚書を交わしました。今回、足立区と病院が連携協力をしていくという事を担保するため、足立区大学病院施設等整備基金条例を整備し、基金を設置することについての議案が図られました。

条例の内容は、

・足立区に移転用地を確保すること。

・東京女子医科大学が負担する施設等の建設整備に関わる事業費に対する助成。

・区になされた寄付金を組み入れる基金とすること。

中でも、区民の方々から広く寄付を受けることができるよう整備することは今までの一般的な区の基金条例とは異なる部分です。

<基金の使途の詳細>

・基金の積立額の総額…江東区の昭和大学の病院を参考にしながら下限額を60億円というような設定を見込んでいる(よって基金の補正予算を60億で先ずは組み立てたいとの区側の要望。しかし、最終的な目標額は提示されていない。今後、規模などを東京女子医科大学と色々と調整をしていきながら、最終的な目標額については、来年度以降の協議の内容の結果でご報告をさせて頂きたいとのこと)。

・寄付金の具体的な内容…寄付金については区内外問わず広く周知をし、より多くの皆様からご賛同を得て協力をしてもらいたいとのこと。

・病院整備の基本方針について…病院の機能をどのように位置づけるのか。

現在のところは、第三次救急病院、救命センターを含む災害中核病院、周産期(足立区内の分娩機能がある産婦人科が少なくなっている)、がん治療など覚書の際に、区側の要望は伝えてあるとのこと。最終的には診療科目、どのような病院の規模になっていくのか定めていきたい。

今後3月25日の「あだち広報」にこの基金条例が設置され、寄付金の募集についての周知計っていきたいとの報告もありました。

私からは、既に個人や法人から寄付金に手を挙げている方々がいるかどうか。

→区の話しによると、団体・個人からは話はまだないとのこと。

この基金に関して60億円は最下限額となるとの説明であるけれども、最終目標額を来年度示すことは出来るのか、大まかなスキームがあっての話しなのかを確認しました。さらに、区民や医療関係者らの委員会参加できる公的な協議会を設けるべきではないのか、情報交換の場を要望させて頂きました。

→執行機関からは、区民の声をしっかりと聞きながら、医師会との定期的な情報交換、さらには区議会議員と情報を共有しながらこの事業を前に進めていきたいとの見解です。

私の質問に関して、区長からは、先ず最初に、総務委員会の中でも区側からの答弁が至らなかった点、これからという言い方しかできていない点についてのお詫びの言葉がありました。

<区長の答弁>

全くの青天井、全くの考えもなく基金の最終目標を定めているかのように聞かれる方もあったのかもしれません。高額の基金の積み立てを区民の方にご理解をしてもらうために、60億というありきの話しで、青天井で「大学病院、万歳」で右から左にお金を出していくつもりは全くなく、江東区の昭和大学の病院のスキームというものを見ながら一定程度の考え方、仮に今の病院をそのまま移転した場合、500床を1床あたりいくらというような建設コストも考えながら一定程度の数字を出していきたいと思います。

今後、議会でも要望のある周産期や今回の一般質問の中でも様々な要望が出ている中で、区民要望、議会要望として反映して行く中で、最終的な上限値が決まってくるかと思っています。

今、ここで数字だけをお示しすることにつきましては、それが前提となって区民要望が充分に反映できていないとか、様々な足かせになるといけないため、重ねてになりますが、青天井で出すつもりは全くございません。といって、数字を今、お示しできないのが胸算用が全くなく、ただやみくもに積んでいくんだという事ではないという、その辺のお含みおき、きちっとした具体的な数字を大変申し訳ないですが、この場でお示しできない私共の立場ですとか、そんなところもご酌量頂ければと思うわけでございます。

執行機関側には、議会・区役所・都議会、都庁、医療関係者並びに区民の皆様のご意見を聴きながら慎重に迅速に対応をして頂くよう要望し、足立区議会は全員可決で、この条例案は採択されました。