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ファイブベインズ 

10月の産休中に葛飾区議会議員の中村慶子さんから綾瀬駅前のファイブベインズってなあに?という質問をされました。
地元、綾瀬に住んで20年。綾瀬駅前のハト公園にある公衆トイレにそのようなネーミングがついていたことを知りませんでした。

早速、都市建設部のユニバーサル担当課長にお聞きしてみたところ、改めて調べて下さり、公園課の課長からご連絡を再度頂きました。

この綾瀬駅前公衆トイレのファイブベインズは、5つの風見鶏と言う意味だそうです。トイレの屋根に5つの風見鶏が光って見えるしかけになっています。

このトイレの設計は、六角鬼丈氏(東京藝術大学名誉教授)です。 トイレの隣にある交番も六角鬼丈氏が設計されたそうです。
1990年東京武道館を六角鬼丈氏が建設され、その際に綾瀬駅前の公衆トイレと交番も設計されました。

そこで東京武道館に足を運んでみると、ハト公園の公衆トイレと同じデザインの風見鶏がお揃いで設置されていました。

彫刻を街中に設置し都市を芸術空間として擁立するコンセプトが確立して行った時期が1980年代です。自治体の公共施設や公共の空間に次々と彫刻作品が設置され、「パブリックアート」という言葉と共に1990 年代に入ってから注目を集めたそうです。
各自治体がこぞって屋外空間に彫刻作品をはじめとする芸術作品を設置していった次期でもあるようです。ちょうどその頃に東京武道館も建設されており、その頃、ファイブベインズ公衆トイレも一緒に建設されました。

綾瀬駅前のハト公園にある公衆トイレには、ファイブベインズとカタカナで書いてあります。せっかく著名な建築士が設計されているのですから英語表記をするなり、その名前の由来を書いて欲しい旨を要望しました。
今年度、年明けにハト公園のファイブベインズ公衆トイレに、その由来を書いた看板を設置して下さることになりました。楽しみにしています。

調査をしたところ、足立区には「パブリックアート」が公園や竹ノ塚彫刻ロードや歩道、プチテラスなど57か所、設置されています。

多くの区民が気軽に芸術に触れる「パブリックアート」のマップを作って、区民に広く周知をしてみたらまた違った街歩きの一つにもなるのではないでしょうか。
誰もが歩いて楽しい足立区になるよう、「パブリックアートを活用した街づくり」も提案していきたいと思います。

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綾瀬駅前の東綾瀬公園・通称ハト公園のトイレ。ファイブベインズと書いてありますが、何の意味か分かりませんでした。



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六角鬼丈氏の設計です。5つの風見鶏という意味で、風見鶏が屋根についていました。



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1990年に建設された東京武道館です。こちらも六角鬼丈氏の設計。



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東京武道館を歩いてみると、トイレと同じデザインの風見鶏を発見。