綾瀬産後ケアハウス 視察
11月24日、12月21日の2日間を使って、葛飾区議会議員 中村慶子さん、杉並区議会議員 山本明美さん、中央区議会議員の渡辺恵子さんと一緒に綾瀬産後ケアハウスでお話を伺いました。
綾瀬産後ケアハウスは、私が今回、出産後にお世話になった施設です。
綾瀬産後ケアハウスは綾瀬産婦人科として2年前まで分娩が行われていました。
今は、先生がご高齢になられたとのことで、綾瀬産婦人科併設・綾瀬産後ケアとして、赤ちゃん、お母さんやご家族の育児サポートを行っています。
地元、綾瀬では、昔から大変人気の高い産婦人科です。
綾瀬産後ケアハウスでは、授乳や沐浴の仕方、お母さんの身体の産後のケアなど、お母さんが帰宅後に自宅で不安なく育児が出来る様、出産後のお母さんや赤ちゃん、そして家族に対する全面的なサポートをしています。
多くの人たちは出産=ゴールと思われがちな出産イベント。この綾瀬産後ケアハウスでは、「出産直後から始まる育児までを出産イベント」と考えてほしいとおっしゃっていました。
ママのお腹に赤ちゃんが宿った時から育児は始まり、赤ちゃんが産まれた瞬間からお母さんだけでなく、家族での育児が始まります。
産後ケアハウスの良い点は、お母さんだけの育児ではなく、家族も一緒に育児ができるように指導をして下さるところです。
一人ひとりが抱える悩みや不安にケアプランを作り、帰宅後の母乳外来の受診の際でも相談を引き続きしながら看護師や助産師が常に寄り添いながら対応をしてくれます。 利用した当事者である私からも言えることですが、この綾瀬産後ケアハウスではスタッフ全員が全力をもって対応をしてくれました。
一般的には出産までがゴールと考えがちですが、出産後のお母さんは、全治1か月の重傷を負った体で、たった4~5日間の入院後、疲労困ぱいした身体で自宅に戻り、赤ちゃんのお世話や家事や複数子どもがいればそのすべてをまかなっていかなくてはなりません。
出産後の育児は本当に大変です。
24時間、2~3時間ごとの授乳やおむつ替え、夜もぐっすりと眠れない状況の中で「私はお母さんになったのだから頑張らなきゃ」と体に鞭を打ちながら頑張る日々。気持ちが張りつめた状態の中で、毎日毎日、同じことを繰り返しながら身体を休めることが出来ません。あわせて、上の子供たちの面倒を見たり、食事を作ったり、洗濯物も山のように出て疲労困ぱいの日々。一生懸命おっぱいもあげたのに、寝ないし、わんわん泣くし。おっぱいが痛くなってきたけど、赤ちゃんが寝てしまっていて、中々タイミングがあわない等など。
出産後に帰宅してから、疲労困ぱいし、子育てを楽しいと思えない、自宅に戻ってから多くの悩みを抱えているお母さんたちはたくさんいます。そしてそれを解消できる場がないのが現状です。
アンケートでは、自宅に戻ってからのお母さんの生の声として「産後すぐに始まる育児がこんなに大変だとは思わなかった」「誰も教えてくれなかった」という声があがっているそうです。そして、げっそりとしてSOSを訴えてら綾瀬産後ケアハウスに来られるお母さんもいるそうです。
まさに、一人目の時の私は、「楽しい子育てが待っている!」と期待に胸を膨らませながら出産したものの、実際の育児の大変さに疲弊して、2人目の時には、2~3か月間ほど疲労困ぱいが続きました。
産後ケアハウスの検証では、1か月健診までの期間、いかにお母さんをケアできるか、28日間がボーダーラインだとおっしゃっていました。疲労困ぱいで育児手法があいまいな状態では、退院後、お母さんは不安が憎悪し、産後鬱発祥の原因となるそうです。
・あのお母さん、もう少し育児の練習が必要なはずなのに、家に帰ってもできるか心配。
でも、他の業務があるから付き添いたいけど時間がない。
・お母さん、結構疲れているな、大丈夫かな。
看護師たちがそのように感じても、病院では分娩の他にも多くの業務を抱えているため、母子のフォローが追い付かない状況となっているそうです。
国では、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を現在1.4%から1.8%にする目標時期を2025年度としています。
現在、女性も男女雇用均等法によって社会で活躍するようになり、第1子を出産する年齢層が高くなりました。就労構造の変化とそれに伴う出産年齢が高齢化し核家族化が進行する中で、地域の関係性が希薄化となり、昔のような出産・子育てに対する考え方と出産後の母親を取り巻く環境が著しく変化しています。
そして、大学病院・総合病院に分娩が集中し、産科医の減少により産科施設も減少しています。
このような社会構造の中で、産後の女性が心身の健康を取り戻すためにも産後ケアハウスは大変重要な役割を担っています。産後うつや虐待の防止、そして夫婦のパートナーシップの在り方や兄弟・姉妹と赤ちゃんとの関係性を築く場として、産後ケアに比重を置くことの重要性を検討して行くべきです。
産後直後からのケアを厚くし、出産はゴールではなく、直後から始まる育児も重要であり、支援して行くものという意識を各自治体で取り組むべき課題であると考えます。
結婚して子どもを産み育てる中で「もう一人産みたい!」と思える環境を整備することが必要です。その為には、産後ケアハウスはオプションや贅沢なケアではなく、介護や保育園と同レベルの施策として、この足立区でも積極的に導入し構築すべきものと考えます(綾瀬産後ケアハウスでの足立区利用者数は49.6%)。
産後のお母さんたちにとって必要不可欠なケアとして、子育て支援施策の中で大変優先順位の高いものであることは、間違いありません。
私自身の子育ての経験を活かしながら、お母さんたちが「子育てが楽しい、もう一人産みたい!!」と心から思える育児支援施策の取組みをこの足立区から全力で進めていきたいと思います。
綾瀬産後ケアハウスは、私が今回、出産後にお世話になった施設です。
綾瀬産後ケアハウスは綾瀬産婦人科として2年前まで分娩が行われていました。
今は、先生がご高齢になられたとのことで、綾瀬産婦人科併設・綾瀬産後ケアとして、赤ちゃん、お母さんやご家族の育児サポートを行っています。
地元、綾瀬では、昔から大変人気の高い産婦人科です。
綾瀬産後ケアハウスでは、授乳や沐浴の仕方、お母さんの身体の産後のケアなど、お母さんが帰宅後に自宅で不安なく育児が出来る様、出産後のお母さんや赤ちゃん、そして家族に対する全面的なサポートをしています。
多くの人たちは出産=ゴールと思われがちな出産イベント。この綾瀬産後ケアハウスでは、「出産直後から始まる育児までを出産イベント」と考えてほしいとおっしゃっていました。
ママのお腹に赤ちゃんが宿った時から育児は始まり、赤ちゃんが産まれた瞬間からお母さんだけでなく、家族での育児が始まります。
産後ケアハウスの良い点は、お母さんだけの育児ではなく、家族も一緒に育児ができるように指導をして下さるところです。
一人ひとりが抱える悩みや不安にケアプランを作り、帰宅後の母乳外来の受診の際でも相談を引き続きしながら看護師や助産師が常に寄り添いながら対応をしてくれます。 利用した当事者である私からも言えることですが、この綾瀬産後ケアハウスではスタッフ全員が全力をもって対応をしてくれました。
一般的には出産までがゴールと考えがちですが、出産後のお母さんは、全治1か月の重傷を負った体で、たった4~5日間の入院後、疲労困ぱいした身体で自宅に戻り、赤ちゃんのお世話や家事や複数子どもがいればそのすべてをまかなっていかなくてはなりません。
出産後の育児は本当に大変です。
24時間、2~3時間ごとの授乳やおむつ替え、夜もぐっすりと眠れない状況の中で「私はお母さんになったのだから頑張らなきゃ」と体に鞭を打ちながら頑張る日々。気持ちが張りつめた状態の中で、毎日毎日、同じことを繰り返しながら身体を休めることが出来ません。あわせて、上の子供たちの面倒を見たり、食事を作ったり、洗濯物も山のように出て疲労困ぱいの日々。一生懸命おっぱいもあげたのに、寝ないし、わんわん泣くし。おっぱいが痛くなってきたけど、赤ちゃんが寝てしまっていて、中々タイミングがあわない等など。
出産後に帰宅してから、疲労困ぱいし、子育てを楽しいと思えない、自宅に戻ってから多くの悩みを抱えているお母さんたちはたくさんいます。そしてそれを解消できる場がないのが現状です。
アンケートでは、自宅に戻ってからのお母さんの生の声として「産後すぐに始まる育児がこんなに大変だとは思わなかった」「誰も教えてくれなかった」という声があがっているそうです。そして、げっそりとしてSOSを訴えてら綾瀬産後ケアハウスに来られるお母さんもいるそうです。
まさに、一人目の時の私は、「楽しい子育てが待っている!」と期待に胸を膨らませながら出産したものの、実際の育児の大変さに疲弊して、2人目の時には、2~3か月間ほど疲労困ぱいが続きました。
産後ケアハウスの検証では、1か月健診までの期間、いかにお母さんをケアできるか、28日間がボーダーラインだとおっしゃっていました。疲労困ぱいで育児手法があいまいな状態では、退院後、お母さんは不安が憎悪し、産後鬱発祥の原因となるそうです。
・あのお母さん、もう少し育児の練習が必要なはずなのに、家に帰ってもできるか心配。
でも、他の業務があるから付き添いたいけど時間がない。
・お母さん、結構疲れているな、大丈夫かな。
看護師たちがそのように感じても、病院では分娩の他にも多くの業務を抱えているため、母子のフォローが追い付かない状況となっているそうです。
国では、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を現在1.4%から1.8%にする目標時期を2025年度としています。
現在、女性も男女雇用均等法によって社会で活躍するようになり、第1子を出産する年齢層が高くなりました。就労構造の変化とそれに伴う出産年齢が高齢化し核家族化が進行する中で、地域の関係性が希薄化となり、昔のような出産・子育てに対する考え方と出産後の母親を取り巻く環境が著しく変化しています。
そして、大学病院・総合病院に分娩が集中し、産科医の減少により産科施設も減少しています。
このような社会構造の中で、産後の女性が心身の健康を取り戻すためにも産後ケアハウスは大変重要な役割を担っています。産後うつや虐待の防止、そして夫婦のパートナーシップの在り方や兄弟・姉妹と赤ちゃんとの関係性を築く場として、産後ケアに比重を置くことの重要性を検討して行くべきです。
産後直後からのケアを厚くし、出産はゴールではなく、直後から始まる育児も重要であり、支援して行くものという意識を各自治体で取り組むべき課題であると考えます。
結婚して子どもを産み育てる中で「もう一人産みたい!」と思える環境を整備することが必要です。その為には、産後ケアハウスはオプションや贅沢なケアではなく、介護や保育園と同レベルの施策として、この足立区でも積極的に導入し構築すべきものと考えます(綾瀬産後ケアハウスでの足立区利用者数は49.6%)。
産後のお母さんたちにとって必要不可欠なケアとして、子育て支援施策の中で大変優先順位の高いものであることは、間違いありません。
私自身の子育ての経験を活かしながら、お母さんたちが「子育てが楽しい、もう一人産みたい!!」と心から思える育児支援施策の取組みをこの足立区から全力で進めていきたいと思います。