医療的ケア児・障がい児保育園ヘレン視察
今日は中央区議会議員 渡部恵子さんのご紹介で杉並区にある「障がい児保育園ヘレン」を視察させて頂きました。
「障がい児保育園ヘレン」は、2014年9月に開園されました。
保育の事業などに取り組むNPO法人が区の助成などを受けて始めたもので、障がいのある子どもを専門に預かっています。
医療的なケアが必要な子ども達の受け入れをされており、たん吸引や胃に穴を開けてチューブで栄養や水分を送る「胃ろう」といった医療的ケアなどが必要な0歳から3歳の子ども達が入園されています。
定員枠は、重症心身障害児は5名、医療的ケア児・肢体不自由児10名です。
保育園には、病院の小児科で勤務した経験がある看護師など障害がある子どもの対応に熟練した10人ほどのスタッフが常駐し、子どもの体調や預かるうえで注意が必要な点などについて母親から説明を受けたあと、保育をします。
障がいがある子どもに特化した保育園は、全国で初めてとのこと。
昨年6月に児童福祉法の改正で自治体に医療的ケア児支援強化の努力義務が課されました。しかし、全国的にも保育園の受け入れ準備は進んでいません。
厚生労働省は各市区町村の実態を把握していないそうです。
毎日新聞の調査によると医療的ケア児を受け入れないとした自治体では、看護師を配置できない、安全確保が困難、待機児童対策を優先していると回答をしたそうです。
国では2017年度の概算要求で、厚労省は医療的ケア児保育支援モデル事業を盛り込むそうです。本日、視察にお伺いをしたヘレンや様々な当事者の皆様の会合にも参加をしながら、足立区でも国の事業を活用しながら、区の新規事業として打ち出すことができるよう、議会で強く働きかけをしていきたいと思います。
本日はご丁寧なご説明を頂きまして、ありがとうございました。