議員研修会 政務調査費の在り方について
今日は全議員対象の議員研修会が開催されました。
区役所中央館8階の特別委員会室で行われました。研修内容は、政務活動費の実態について(運用と問題点)です。講師は三重県地方自治研究センター城跡研究員兼事務局長 高沖秀宣さんです。
配布資料は以下の通り
・政務調査費と政務活動費の対象経費
・政務活動費と議会事務局の役割
・「政務活動費」は何を変えるか?
・富山市議会 政務活動費の運用指針
・平成27年度足立区議会政務活動費収支状況一覧
昨年、全国の自治体議会において政務活動費の不適切な使用問題により、大きな社会問題になったことは記憶に新しいところです。
政務活動費は、自治体議員の調査研究活動のため、議員報酬とは別に自治体が公費で負担する経費です。地方分権への意識が高まる中、2012年の地方自治法改正で政務調査費から使途が拡大され、政務活動費と名称が変わりました。
地方議会において、その活性化を図る為には、審議能力を強化していく事が必要不可欠であり、地方議会の調査活動基盤の充実を図る観点から、地方自治法上制度化されています。
講義の中では、政務活動費の政務の意味を、議会会派による政策の立案・決定・底辺の機能に引き寄せて解釈しながら、その機能が適正に発揮される方向で政務活動費の使途を転換し、質の充実強化に向けるべきではないかとのご指摘等を頂きました。
政務活動費は、議員の調査研究の活動に必要な経費であり、明確な調査研究の目的であるものでなければなりません。政務活動費の運用と問題点について、そして、今後の検討課題についてもご指摘を頂き、講義の中で各会派でも活発な議論をさせて頂きました。
今日の講義内容を踏まえて、各会派でも引き続き、その議論を深めながら、より透明性のある多様な民意を一つの議会意思としてまとめ上げる合議体としての議会の実現、住民を代表する機関としての議会の実現に資するものとなるよう努めていきたいと思います。