厚生委員会「乳児ボツリヌス症について」
今日は厚生委員会がありました。私からは、その他事項で「乳児ボツリヌス症について」発言をいたしました。
2月22日水曜日午後3時ごろ、都内の医療機関から最寄りの区内保健所に生後5か月の男児が入院しており、神経症状が出ている。離乳食として、はちみつを与えられているとの報告が入りました。
生後5か月の男児は、発症の約1か月前から離乳食として、市販のジュースにはちみつを混ぜたものを飲んでおり、検査の結果、患者の糞便及び自宅に保管していたはちみつからボツリヌス菌が検出されたそうです。
ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において芽胞を形成するとのこと。芽胞は、加熱や乾燥に対して高い抵抗性を持つそうです。
この芽胞を死滅させるためには120℃4分以上またはこれと同等の加熱殺菌が必要で、100℃では長時間加熱しても殺菌できないそうです。
このような詳細については、我々一般人は知り得ないことです。一般的に乳児ボツリヌス症予防のために、1歳未満の乳児には、はちみつを与えるのは避けるよう指導されていますが、市販されている離乳食の育児書には、一言、「ボツリヌス菌の心配があるので、はちみつは1歳を過ぎてから」のコメントのみです。育児書を読んでも、詳細なことは全く書かれていません。
今回の痛ましい事故が再び起きないよう、私からは区のホームページや広報などで乳児ボツリヌス症の詳細を掲載し周知されるよう要望をさせて頂きました。