予算特別委員会の内容③:【「大人の風しん対策」について】
予算特別委員会で事実と異なる部長答弁がありました。
前回の予算特別委員会では、衛生部長からは以下の発言がありました。
「一時、平成25年の頃だったと言うふうに記憶しておりますけれども、麻しん風しんが非常に大流行して、その際に色々な補助制度を作り、しかも妊娠をする可能性がある方、それから妊娠を予定されている方々に対して、区民事務所の窓口をはじめとして、相当程度手厚い広報活動をさせて頂きました。同じようなレベルで今現在も実施をしてございますので、これはこれ以上どういったPRをするべきなのかということについては、非常に疑問があるところでもあります…」
これ以上どういったPRをすべきかと…ここまで言われてしまうと調査をしなくてはいけないと思い、予算特別委員会終了後に早速、区民事務所16箇所すべてにご連絡をしました。
結果は、区民事務所16箇所すべてポスターは掲示されていません。電話でお聴きしたところ、過去・現在、掲示されていたかについては
・記憶していない 2箇所
・全く掲示していない 14箇所
という回答が区民事務所からありました。
「行政の窓口」はどこを指すのか
風疹の予防接種は、妊娠している女性は打つことができ無い為、足立区では、妊娠を希望・予定されている19歳から49歳を対象として費用の半分を助成しています。これらの方々は妊娠をしていない時期であれば、保健センターへ行くことは先ずありません。従って、保健センターにポスターを掲示していますと仮に言われても、全く効果のないことを意味するので議論になりません。福祉センターも高齢者福祉の相談がなければ、通常、行くことはありません。
衛生部長がいる、区役所本庁舎の2階衛生部に確認のため、足を運んでみました。(そもそも、妊娠をしていない方々は、区役所本庁舎の衛生部にもあまり足を運ぶことはありませんが。)そこで目にした光景では、風疹ポスターは1枚もありませんでした。
衛生部の職員にお聞きしたところ、風疹ポスターが現時点で、2階に掲示されているか否かもわからない状況でした。
衛生部職員に風疹のポスターを貼るならば、どこが良いと思われるか、お聞きしてみたところ、「区民事務所や婚姻届を出す区役所本庁舎の1階」とのこと。「保健センターは妊娠していない女性は足を運ぶことはないので、保健センターに貼っても意味がないですね」との話も区職員からありました。
調査した結果は、全ての区民事務所で、数年前に遡っても、風疹のポスターを貼っていないという事実がありました。
*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****
☆「大人の風しん対策」について
<長谷川>
先日、「大人の風しん対策」について質疑をさせて頂きました。最後に区長から「ご指摘の趣旨は十分に理解しておりますので、具体的におっしゃられた成人式・婦人科・又は広報紙、公共施設等での掲示・チラシ配布も含めて検討をして参ります」とのご回答を頂き、感謝しております。
この質疑の中で、大高部長のご答弁が事実と全く違っているということを指摘したいと思います。
周知啓発について、部長は平成25年頃の話しを出され、「当時、区民事務所の窓口をはじめとして、相当程度、手厚い広報活動をさせて頂きました。同じようなレベルで、今現在も実施してございますので、これ以上、どう言ったPRをすべきなのかという事については、非常に疑問があるところです」とのご回答でした。
そこで、現況について確認をしましたところ、広報については年2回小さい見出しで掲載はされていますが、衛生部長が言う、「相当、手厚い程度の広報活動」ではありませんでした。ここに現物がありますが、縦横6センチほどのとても小さな記事で、風疹の抗体検査や予防接種の助成についてのみの記載で、この事業の重要性を読み取れるようなものにはなっていません。また、風疹ポスターの掲示等については、区民事務所16か所全てにお聞きしたところ、全ての区民事務所で今現在、貼っていないそうです。また、過去数年前に貼ったかどうかについては、わからない・記憶していない・貼っていませんとの回答でした。
事実に基づかない答弁を正式な委員会でされたのではないかと言う点について、深く疑念を抱きます。
事実に基づくご答弁を、今後は期待いたします。