予算特別委員会の内容⑥【「ユニバーサルデザインの街づくり」について】
今日は、引き続き予算特別委員会で行った質問をご紹介します。
「ユニバーサルデザインの街づくり」についてです。
国では、2020年の東京オリンピックまでに道路輸送インフラの整備や1日の乗降客数が3,000人以上の旅客施設、特定道路等についてバリアフリー法の基本方針に定める整備目標の着実な達成に向けて、取組みを推進しているところです。連続的・一体的なバリアフリー化や、心のバリアフリーの全国的展開など、今後、重点的に取り組む姿勢を示しています。
子育てを一から始めることで、ベビーカーを使用するようになり、ベビーカーでもスムーズに移動できる経路の整備の必要性を痛感しています。自分自身が交通弱者となり、今、日常的に利用する道路もバリアフリーになっていない状況に唖然としています。このような時に、車いすの方々も、同様に交通弱者として、日常的に不便さを感じられているのではないかと思う次第です。
現役ママとして、子育て世代の視点を取り入れたユニバーサルデザインの街づくりを積極的に進めながら、「みんなにやさしい・誰にでもやさしい足立区」を新たな視点で全力で構築して頂きたいと思います。
*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****
☆ユニバーサルデザインの街づくりについて
<長谷川たかこ>
国土交通省では、2020年の東京オリンピックまでに道路輸送インフラの整備や1日の乗降客数が3,000人以上の旅客施設、特定道路等について2020年度までに原則100%のバリアフリー化など、バリアフリー法の基本方針に定める整備目標の着実な達成に向けて取組みを推進しているところです。
また、国では、障がい者や高齢者のみならずベビーカー等に対する歩行者移動支援サービスについても検討されています。屋内外問わず、自分の現在位置、目的地までの経路等の情報が詳細に入手可能となる手段として屋内外の電子地図や屋内測位環境等の空間情報のインフラの整備・活用、移動に資するデータのオープンデータ化等を推進して、民間事業者等が多様なサービスを提供できる環境を整備するそうです。
最近、私自身、ベビーカーで移動することが多くなりました。
足立区のみならず区外に外出することも多くなり、A型ベビーカーで移動する際、最初に苦労をするのが歩道のちょっとした段差です。弱視の方にはある程度の段差が必要だという話しを当事者の皆様からお聞きしているところですが、そのちょっとした段差にベビーカーの車輪がつまずいてしまい中々スムーズに歩道を走らせることができません。
また、電車の乗り継ぎでのバリアフリー情報をネットで調べていたとしても、図面がわかりにくく、実際に足を運んでみないとエスカレーター・階段の位置情報が上手く読み取れないことがわかりました。
駅の構内では、交通弱者に対するエレベーターの誘導はワンルートのみ。
行きたい場所に通じる出口にそもそも出れません。エスカレーターがあっても、途中までで中途半端にあり、階段で地上に出ないといけなかったりと、エレベーターは一か所しか設置されていないため、エレベーターが設置されている利便性の悪い場所まで移動しければならず、区外に外出した初日は、地下鉄構内をかなりの時間、右往左往しました。
国では、「子ども・子育てビジョン」(平成22 年1月29 日閣議決定)において子育て環境の整備と言う観点から、社会全体で子育てを支える「子どもと子育てを応援する社会」への転換を求めています。しかし、依然として、交通弱者は、移動手段に大変苦労しています。
先ずはこの足立区で「みんなにやさしい・誰にでもやさしい足立区」をつくるためにも、乳幼児連れの外出や移動の負担が軽減できる子育て世帯を含めた、やさしい足立区の視点を求めていきたいと思います。
【問】
歩道の幅員が狭くベビーカーを押していると歩行者や自転車にぶつかりそうな箇所が綾瀬駅前にも幾つかあります。先ずは、区内のバリアフリー重点地区にしている箇所を再度点検して頂き、段差の解消や街路樹の植え込み地の段差に関しても、踏み固め防止版を付けるなどして、歩道の幅員の確保に努めて頂きたいと思います。
また、新規で整備する際にも、足立区全域でこのような観点を取り入れた街づくりを是非とも進めて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
<工事課長>
踏み固め防止版と歩道面との段差につきましては、特に歩道の幅員が狭い所について点検をし、また補修をして参りたいと思います。また、新設する道路につきましても、そのような観点から整備して参りたいと考えております。
<長谷川たかこ>
是非、進めて頂きたいと思います。
最近よく思うのですが、健常者と同じようにスムーズに移動できる経路の整備の必要性を痛感する今日この頃です。
バリアフリー構想が進んでいると思っていましたが、効率的な移動手段が無い実態に大変驚いています。
子育て世代の視点を取り入れたユニバーサルデザインの街づくりも積極的に進めながら、してまい「みんなにやさしい・誰にでもやさしい足立区」を新たな視点で構築して頂きたいと思います。