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港区立がん在宅緩和ケア支援センター「うぃケアみなと」視察

今日は、がん支援についてご教授を頂いている区民の方と一緒に、港区立がん在宅緩和ケア支援センター「うぃケアみなと」の視察に行きました。都営三田線「白金台」2番出口を出てすぐにその施設はありました。立地は抜群に良い場所です。

港区立がん在宅緩和ケア支援センター「うぃケアみなと」は、がん患者とその家族が、住み慣れた地域で安心して療養生活を営むことができるよう、今年4月にオープンをしています。

日本人の死因の第1位はがんです。2人に1人はがんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。港区としては、これまでもがん予防につながる健康講座などの啓発、早期発見のための胃、大腸、乳房をはじめとする各種がん検診の実施、在宅で緩和ケアを受けているがん患者の病状急変時の病床確保など、各種のがん対策に取組み、一定の成果を上げてこられました。しかし、区民のがんによる死亡率は依然として増加傾向にあり、最近は高齢者だけでなく若年者のがんも増えており、今後もこの傾向が続くものと予想されているそうです。

そして、さらにがん対策を総合的、計画的に進め予防から早期発見、緩和ケアを含むこれまでの対策をさらに充実、強化するために港区の状況や最新の知見に基づき、港区は、今後5年間を計画期間とする「港区がん対策推進アクションプラン」を策定されました(2016年度から2022年度)。 港区では、がんによる死亡者の減少とがんにかかっても住み慣れた地域で安心して自分らしく生活できる環境の構築を目指して、予防、早期発見、地域がん医療の充実及びがん患者・家族への支援として4分野にわたり9の施策のもと37の事業に取り組みを始めており、事業を実施するにあたっては、区民、企業、医療機関の協力・連携を図りながら進めています。

港区立がん在宅緩和ケア支援センター「うぃケアみなと」では、ここを訪れる人が気兼ねなく立ち寄り、安らぎと親しみを感じることができる施設を目指しているそうです。 がんと分かった時から治療と並行して、身体的・精神的・社会的問題・スピリチュアルな問題など、辛さや症状を緩和することで生活の質を改善するアプローチを行う施設として開設されました。 相談・交流・地域包括ケアシステム・普及啓発・人材育成・両立支援を行っています。

的確な情報を得ることができるよう、情報コーナーも整備しており、匿名で出入りも可能、区民だけでなく、他区の方でも利用できるようになっているそうです。仕事帰りに合わせてなど、ご自身のライフスタイルに合わせて利用できるようになっています。

また、交流スペースも設けられており、同じような状況にある人達と語り合うことで、自分が決して一人ではないこと、自分らしく生きていくことの大切さなどに気づいてもらうきっかけとして、当施設を活用してもらいたいとのことでした。

看護師や医療ソーシャルワーカーによる相談、アピアランスアドバイザーによるアピアランス(外見ケア)に対する相談も含めて多角的な相談ができるようになっています。 私自身、患者を支えるご家族から病気以外のことでご相談を受けますが、まさにその回答をこの施設は用意をしています。

病気以外でも患者を取り巻く問題は様々です。

医療費、介護、治療と仕事や学業の両立、退院後の生活、他の病院への転院も含めて様々な悩みや不安について国や自治体の制度や行政サービスの活用などの視点から一緒に考え解決に向けたお手伝いをしてくれるそうです。

がんはすでに我々にとって身近な病気です。

がんを予防することから始まり、がんに関わる正しい知識を学び、健康の保持増進を図ることが必要です。

足立区においても先進的に整備を進めている港区の状況を研究しながら、がんに罹っても住み慣れた地域で安心して生活できる環境を整えたいと思います。予防、早期発見、地域がん医療の充実及び、がん患者・家族への支援の構築に向けて、私は全力を期していきたいと思います。

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都営三田線「白金台」2番出口を出てすぐにあります。

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施設は1938年に建設された旧公衆衛生院です。東京大学建築学科教授の内田祥三が設計をしました。

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旧公衆衛生院は重厚な雰囲気のホールがあります。国会議事堂のようです。

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気軽に交流できるよう温かい雰囲気で素敵な空間です。

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的確に情報が得られるようになっています。

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がんサバイバーにより作成されたアートの前で記念撮影。