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予算特別委員会の内容②子育て応援施策「子ども医療費無料の拡充」を求めて

2011年4月から千代田区・日の出町、2013年4月から奥多摩町では「高校生等医療費助成制度」を開始しました。所得制限はなく、助成は現物給付方式による全額助成です。千代田区においては、千代田区以外の医療機関で受診した場合には、償還払いでの対応があります。

また、足立区のお隣、北区においては、2011年7月から高校生等の入院医療費助成制度を開始しており、所得制限はなく、助成は現物給付方式による全額助成となっています。

東京23区中、すでに12区※では子どもが入院した際に発生する食事療養費が所得制限なしに全額助成です。いったん自己負担分を支払った後に、領収書等と共に申請をすると、償還払いを受けることができます。
※12区;中央区・港区・新宿区・台東区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・豊島区・練馬区・江戸川区
ただし豊島区は0歳~6歳までに限ります。

子どもにかかる医療費の助成を拡充し、各家庭の経済的負担を軽減し、『子育てしやすい足立区』『子どもにやさしい足立区』をつくり、足立区でもう一人子供を産み育てたいと思える足立区を全力でつくっていきたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

子育て応援施策「子ども医療費無料の拡充」を求めて

<長谷川たかこ>
季節の変わり目や、ちょっとしたきっかけで子どもたちは何かと体調を崩しやすいものです。中学生までは医療費が無料だったのに、高校生になった途端、そのたびに医療機関に支払うお金は、大きな出費です。子どもたちが中学生から高校生になってくると、子どもたちの毎月の学費や塾代・お稽古代、家のローンや水道光熱費、食費代などで親御さん達にとっては本当に毎日がいっぱいいっぱいの生活になってくるかと思われます。
世の中の親御さん達は、我が子をしっかりと育てるために、先ずは我が身の衣食住のどこかを削ってやりくりをし、毎日を家族のために懸命に頑張って過ごしています。

そんな親御さん達にとって、子育てしやすい環境・子どもたちにやさしい足立区を私はつくっていきたいと思います。

現在、東京都では、子どもの年齢や家庭状況によって3種類の医療費助成制度があります。マル乳;乳幼児医療費助成制度…0歳~6歳
マル子;義務教育就学児医療費助成制度…7歳から15歳
マル親;ひとり親家庭等医療費助成…16歳~18歳(障害がある場合には20歳まで)

現在の足立区の制度では、中学生まで(15歳)所得制限なしで子どもの医療費が無料となっています。しかし、中学校を卒業したらその枠から外れるため、医療費が自己負担となります。ご家庭の様々な経済的な事情で、子どもたちが病院に行くことをはばかられることも否めません。

2011年4月から千代田区・日の出町、2013年4月から奥多摩町では「高校生等医療費助成制度」を開始しました。所得制限はなく、助成は現物給付方式による全額助成です。
千代田区においては、千代田区以外の医療機関で受診した場合には、償還払いでの対応があります。

また、足立区のお隣、北区においては、2011年7月から高校生等の入院医療費助成制度を開始しており、所得制限はなく、助成は現物給付方式による全額助成となっています。

東京23区中、すでに※12区では子どもが入院した際に発生する食事療養費が所得制限なしに全額助成です。いったん自己負担分を支払った後に、領収書等と共に申請をすると、償還払いを受けることができます。
※12区;中央区・港区・新宿区・台東区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・豊島区・練馬区・江戸川区
ただし豊島区は0歳~6歳までに限ります。

つまり、足立区は0歳~15歳まで医療費は無料であっても、入院時の食事療養費は自己負担となります。

2017年4月1日から健康保険法等の規定に基づき、入院時の食事代がこれまでの食材費相当額に加えて、新たに調理費相当額を負担することとなり、高くなりました。
現在の入院時の食事代は、一食当たり460円です。
<入院時1食あたりの負担額>
2016年3月31日まで260円→2016年4月1日から360円→2018年4月1日から460円
この2年間でいっきに入院時の食事代が200円値上がりしました。
※住民税非課税世帯や指定難病・小児慢性特定疾病の患者の方などの負担額は据え置かれているので、負担額の引き上げはありません。

【問】現在、中学生まで無料である子ども医療費を高校生まで引き上げ、入院時の食事代も無料にすることを強く求めますが、区の見解を求めます。

<親子支援課長>
区の見解でございますが、この事業、両方ともやろうとしますと、ものすごい膨大な財源が必要となります。委員のおっしゃる子育てしやすい環境づくりにこの施策がベストなのかということは、他の子ども施策との比較検討が必要であると考えております。

<長谷川たかこ>
入院費の食事代も含めた子ども医療費無料化の拡充を前向きに進めて頂きたいと思います。
よくお母さんたちと話題にするのが、高校生になって塾代等、いろいろと出費が重なった時に子ども達が親の大変な状況を見ながら、病気になっても「市販の薬を買うから大丈夫だよ」と言い、中々病院に行こうとしない現状があると言われます。病院に行くと実際にかかるお金は、初診料に薬代込みで、例えば風邪であっても4千なにがし取られてしまう状況です。親としては出費がかさむ中、大変厳しい懐ではありますが、わが身を削ってでも子供にはちゃんと病院に行ってもらいたいと思うわけですが、子ども達は親の姿を見て、申し訳なさそうに市販の薬で我慢をするような状況のご家庭がたくさんあると聞き及んでいます。

子ども医療費を高校生まで拡充するとした場合、どのような形にしたら財源が取れるのか等を是非とも検討して頂き、足立区においても、子どもを持つご家庭を応援する施策として構築して頂きたいと切に要望を致します。