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予算特別委員会の内容④発達障がい支援施策「キャリア教育と就労支援について」

公教育の中で、「特性のある子ども達にも確実に対応できる教育を目指すこと」が最大の目的です。

現在、足立区版ユニバーサルデザインの教育を構築し、特性のある子ども達に対応できる教育になるよう議会で日々、全力で働きかけているところです。そのような中で、キャリアカウンセラーの資格をお持ちの方が東綾瀬中学校、蒲原中学校の2校に配属されました。

現場では、読み書き障害や読解力不足のため、既定の学校のカリキュラムにはついていくことが困難な生徒でも、数学の空間図形を得意とし技術家庭科の授業を楽しみにしている生徒など、才能あふれる生徒が沢山いるとのお話を伺っています。

周囲のサポートがないために、その適正を未来へと生かすことが出来ない生徒たちがいる。

一人ひとりの児童や学生がどのようなことに興味があり、どのような夢を持った大人になりたいのかなど、広い意味でのキャリアを早くから考えることはとても重要なことです。

 

そして子供たちの才能にいち早く気づき、それを開花させることが一番のポイントです。

地域との連携も進めながら「気付く・育てる・見守る・つなぐ」という視点で、そんな子ども達が自立した生活を営めるよう、将来を見据えた支援を公立中学校でも目指していきたいと思います。

足立区では今や2000を超える多種多様な工場を有するものづくり都市。
足立区では平成19年度より「足立ブランド認定企業」が開始されており、開始から12年経った今、56社まで拡大しました。

この足立ブランドとコラボして子ども達の才能を開花させることができないか。

子ども達が自分の特性や才能に気づき、個性豊かに生き生きと人生を歩むことができる手助けを私たち気づきのある人間で構築していきたいと思います!

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

発達障がい支援施策「キャリア教育と就労支援について」

【長谷川たかこ委員】

キャリア教育と就労支援についてご提案していきます。

就労を目指す学生の中には、自分のやりたい事と出来る事に大きなギャップがあります。そ れを理解していないことで適正に合わないと思われる職業を選択する人が多く、職種に求められる能力、スキルを確認することは大切なのではないでしょうか。

現在、社会問題になっているような様々な特性を持った方々の進路指導においても、安易に有名大学を目指すのではなく、自己理解を深める事が肝心であると思われます。他者と関わることが苦手であるにもかかわらず、対人実習のある専門分野を選んだり、感覚過敏があるにもかかわらず、薬品を扱う専門分野を選ぶといった自己の特性と進学先、就労先の専門分野とのミスマッチは避けるべきと考えます。

発達障がい特性のある人は、客観的に自己認知して、得手不得手を理解したり、人生の長期的ビジョンを描いたりするのが苦手です。そのため、空想的、非現実的、自己愛的な職業を選択をする事があります。しかし、彼らの特定分野へのこだわりを生かせば、才能を開花させる可能性があります。社会では労働不足解消の切り札として、個の才能に着目し、計画的に育成することで企業の競争力を高めるマネジメントが必要であると言われています。

【問】生徒、各々に寄り添いながら、きめ細かいサポートで教職員や家庭に代わって行うキャリアカウンセラーを中学校に導入していただき、就労を目指す全ての学生と職場との橋渡しができる仕組みを構築していただきたいと要望いたしますが、区の見解を伺います。

【教育指導課長 回答】

キャリアカウンセラーですが、高校には結構入っているというところでは承知しておりますが、中学校ではま 入っていないのが現状です。今後、この辺りを研究しながら中学校教員の要望も聞きながら検討して参りたいと思います。

【長谷川たかこ委員】

是非、前向きにご検討していただき、このようなキャリアカウンセラーの資格をお持ちの人材がいらっしゃいますので、是非、現場で活動できるよう、活用していただきたいと思います。

更に、昨年第3回の定例会で提案をしております。

【問】地域との連携も進めながら、「気づく・育てる・見守る・つなぐ」といった視点で、足立ブランドとコラボして、インターン制度なども導入しながら将来を見据えた実践教育の核となる学びを行っていただきたいと要望いたしました。

区の見解を伺います。

【産業振興課長 回答】

足立ブランドの企業につきましては、既に職場体験を受け入れている企業もありますので、更に受け入れが可能かどうか、相談してまいりたいと思います。

【長谷川たかこ委員 】

是非そちらの方も積極的にご検討していただければと思っております。

足立ブランドの方で、キャリアカウンセラーの方をご紹介していただけるいったお話を頂いておりますので、現在、そのような状況もあるということも、区も理解して、今後、さらに進めて頂きたいと思います。

次に、子どもの貧困対策の観点からも施策を是非とも進めていただきたいと思います。

【問】高校生以上の若者に対する支援にも是非ともつなげていただきたいと思いますが、如何でしょうか。

【子どもの貧困対策担当部長 回答】

第2期の足立区子どもの貧困対策計画では、若年者支援、これも見えてきた課題として位置付けておりまして、その中でキャリア教育ですとか就労支援も大切なテーマであると考えております。

先だって、区内のキャリアカウンセラーの団体の方から足立区の子どもたちに貢献したいということで、お話を伺う機会がございました。その中でもカウンセラーの皆様は農業体験ですとか、医療機関とのそのキャリア教育の実践を行っているというのがわかりました。

また、農業体験先のところでは、農業の起業まで支援できる仕組みがあるというお話も伺ったところです。今、区内の団体と何かこうコラボといいますか、マッチングできないかということで検討を進めているところでございます。今後も区として若年者の就労に向けた支援というのはしっかりやっていきたいというふうに思っております。

【長谷川たかこ委員】

キャリアカウンセラーの方では、農業体験などは高校でも実践で行っているというお話は聞いておりますので、是非、その実績値を見て、足立区の教育委員会でも進めていただければと思っております。