出産議員ネットワーク勉強会「多胎児育児サポートについて~コロナ禍で浮上した課題」
今日は出産議員ネットワーク勉強会にオンラインで出席をしました。
「多胎児育児サポートについて~コロナ禍で浮上した課題」についてです。
講師は認定NPO法人フローレンスの市倉加寿代さんです。
現在、赤ちゃん縁組事業部にて事業推進を担当されていらっしゃる8歳・5歳の子育て真っ最中のママさんでもあります。
友人の双子育児を手伝ったことがきっかけで「多胎育児䛾䛾サポートを考える会」を設立され、勤務先でもあるフローレンスとともに、多胎育児支援について提言を続け、都議会・国会に陳情を行い、小池都知事に面会をされ『バスに双子ベビーカー乗せて』を訴え、国予算・都予算に多胎児支援制度を盛り込ませ、何と今年の9月に都バスの一部路線で双子ベビーカーの乗車を解禁させたといった成果を出されていらっしゃる方です。
- 多胎児育児䛾課題について(全国アンケートから見えてくるもの)
- コロナ禍で見えた課題
- 多胎児家庭を支援する制度
- 全国導入事例
について、本日はご説明を頂きました。
「多胎児家庭育児の困りごとに関するアンケート調査」では以下の内容でした。
対象:双子以上の多胎家庭の保護者
回答数:1591件
回答期間:2019年9月23日~9月29日、10月8日~20日
多胎育児のサポートを考える会
外出・移動が困難である【89.1%】
自身の睡眠不足・体調不良【77.3%】
自分の時間がとれない【77.3%】
大変さが周囲に理解されない【49.4%】
ここで私は気が付いたのですが、双子に限らず二人目以降の子どもの出産によってわが身が置かれる心理状況は上記と全く変わらないというものです。私が考える子育て支援の一番の目玉は、何といっても家事育児の人手とシッターさんやタクシー乗車などが活用できる金銭的援助です。
子どもが一人であれば、何とか頑張れる方々は多いかと思われますが、やはり双子に限らず複数子どもを育てているご家庭に支援が行き渡る制度が必要です。また、不妊治の普及、増加に伴い多胎は増える一方だと予測される中で、多胎児や複数の子どもを抱えている家庭の育児の困難事例は当事者にしか理解できない大変さがあります。
しかし自治体の既存の制度は、単胎児向けに設計されているといった問題点があります。
本当に大変過ぎる期間は限られているからといった認識で、社会は助けてくれない状況を子育て真っ只中である当事者たちである私たちが声をあげ、支援制度を確立していくことが必要です。
あと数年我慢していれば、きっとこの苦しい子育ても楽になるはずと思い込み、出産してから4年5年経つのをじっと歯を食いしばって耐え忍んでいるわけにはいきません。多くのママさんたち、そして同じく子育てをしているパパさん達も気力も暇もない状況で精神的に追い詰められ、精神的にもぎりぎりの状態で気が付いたら子どもに虐待をし、子どもを事故やケガで死なすといったことが少なからず起きています。
悲しい事件や事故がマスコミで報道され、私たちは気が付くのです。
でも、そんな状況を私たちの気づきでいち早くくい止め、悲しい事例が起こらないようにしなくてはいけないのです。
問題が可視化されていないからといって、この問題を後回しにしてはいけません。
私たちの気づきで新しい支援制度を構築していくこと。
その強い信念で私はこの問題に取組み、足立区が子どもに優しい街と言われる足立区を全力でつくっていきます!