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✩文教委員会⑫【不登校の子どもたちや発達障がい特性のある子どもたちとその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

○吉岡茂 委員長  それでは、これより請願・陳情の審査をいたします。
 (1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。
 前回継続となっておりますが、何かその後変化ありましたでしょうか。

 

◎教育相談課長 先月10月10日に、不登校の子を持つ保護者のための交流会、こちらを開催させていただきました。小学校から高校までの計24名の保護者の方が参加していただきまして、前半は講演会、後半部分はグループ別に意見交換を行いました。

 

○吉岡茂 委員長  それでは、何か質疑ございますでしょうか。

 

◆長谷川たかこ 委員  交流会もこの間なさったということですが、年に1回だけになっておりますので、今コロナ禍になっていますけれども、来年度はもう少し頻度を上げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 実はグループ別の意見交換会の際に、かなり話が盛り上がりまして、なかなか、もっと話されたいというアンケート結果もございましたので、今年度、実は2月か3月ぐらいに、もう1回予定をしております。
 来年度につきましても、今年度同様に2回程度開催を検討しているところです。

 

◆長谷川たかこ 委員  発達障がい特性を持つお子さんに対する支援の一つとして、ペアレントメンター支援を拡充していただきたいと思います。現在、プロポーザルかかっていると思いますが、進捗状況を教えてください。

 

◎支援管理課長 今年度につきましては、プロポーザルを始めました。現在のところ、第1回の選定委員会が終わりまして、公募をかけました。現在2者が応募していらっしゃる状況でございます。

 

◆長谷川たかこ 委員 ペアレントメンターとの協力体制を新年度、新たに構築していただきたいと思っております。
 具体的には、全小・中学校全部に行き渡るような支援をつくっていただきたいと思いますが、そのような構想というのはございますでしょうか。

 

◎支援管理課長 その構想はございます。特に私の前歴を生かしまして、小・中学校につきましては、いろいろな形で説明に上がりたいと思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  小・中学校の校長先生方のご理解がないとなかなか進まないと思います。現在はプロポーザルをかけていらっしゃいますので、今の段階から、是非、教育委員会として校長会のほうに働きかけていただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

◎支援管理課長 了解いたしました。1月に定例会ありますので、このような方向で動いているということについては報告したいと思います。

 

◆長谷川たかこ 委員  是非1月の定例会でご報告していただき、小・中学校のほうで、例えばプロポーザル決まった時点ですぐに動けるような体制を教育委員会のほうで整えていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。
 発達障がい特性のある子どもたちに対する通常学級における教育的な支援は令和4年度からということになっています。まず教員研修から入ることが大切だと思われます。まずはできるところから着実に一歩ずつやっていただきたいと思っております。その進捗状況についてもお願いいたします。

 

◎支援管理課長 研修につきましては、現在、計画中でございます。
 また、長谷川委員のご指摘がありました経験者等、また知識人の方に講師として依頼も考えております。

 

◆長谷川たかこ 委員  私は来年2月議会や予算特別委員会のメンバーでもあるので、いろいろと政策提案を今後も引き続きさせていただきますけれども、そういう専門知識を持っていらっしゃる方々を是非活用していただき、今回、全校、全生徒にICTの環境が整うわけですから、学習障がいも含めた形での新しい支援施策を行って頂き、全国で1番の施策にするといった目標を是非とも立てていただき、先進的な取り組みをしていただきたいと要望致します。いかがでしょうか。

 

◎支援管理課長 現在のところ、ICTを含めて、新たな指導方法等も含めて、今、協議をしておりますので、令和3年度から一歩一歩進めていければと思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  私が以前からお話しているその専門家の方たちも積極的に協力しますとおっしゃってくださっております。今回、足立区が国の補助金を活用してICTの環境を整備されるわけですから専門的な知識を持っている方々に足立区として、どんどん協力していただきたいと思います。それを行うことで、全国的にも目玉となれるような施策が打てると思うんですね。そういう部分を私としては凄く期待をしております。是非、全国のお手本となるような、発達障がいの新しい支援施策をつくっていただきたいと思います。要望ですので、よろしくお願いいたします。

 

◆吉田こうじ 委員  私のほうも、先日、不登校の子を持つ保護者のための交流会、一応この講演も参加させていただいて、お話、私も伺ってまいりまして、大変いい話でございました。
 それで、回数をという話は今お話が出たのであれなんですけれども、一つ、登校サポーター、例えば別室登校サポーターの皆さんなんかに関して、特段、区でまとまった、例えば講習だとか研修だとかというのは多分行われていないと思うんですけれども、そういう方たちにもお声掛けして、こういうのがあるから、聞きたい方、是非、聞きに来てくださいという投げ掛けもしていただけたらどうかなと思ったんです。
 というのも、別室登校の場合、お子さんと、見守りながらの支援になりますので、特段お子さんに対して何か会話をするとか、大きな交流というのはないのかもしれないんですけれども、ただ、不用意な一言で、せっかく別室まで来たお子さんがまた不登校になってしまうという可能性は大いにあることだと思いますので、そういう意味では、様々な研修に代わる場として、この交流会でのこういう講習、研修が行われるのであれば、こういった講演も聞く機会を設けてはどうかなというふうにも思ったんですけれど、いかがでしょうか。

◎教育相談課長 登校サポーターの皆様に対しては、昨年度は説明会でこういうような研修のようなものをさせていただきました。今年度はちょっと新型コロナウイルスの関係で控えているところですが、我々いろいろな研修、この保護者会だけではなくて、スクールカウンセラーの研修とか、教育相談の研修もやっておりますので、その場に参加していただくような形で検討してまいりたいと考えております。

 

◆吉田こうじ 委員  是非、それだけ、この間の講義というか講演が非常にいいお話だったので、そう思ったんですけれども、募集のときというよりも、実際にそのサポーターのお仕事をされている中で、いろいろお考えになることもあるんじゃないかなと思うんですね。ですから、是非、中間でそういう方たちを支えるような研修を進めていただければなというふうにも思いますので、これは要望で結構ですので、よろしくお願いします。
 あともう1点、11月10日に、公募型のプロポーザルで、家庭学習の支援事業というのがプロポーザルで提案書を募集されましたけれども、どういう内容なのかちょっと教えていただけますでしょうか。

 

◎教育相談課長 実は、不登校、これまでいろいろな居場所を確保してまいりましたが、なかなかそこまで行かないお子さんたちがいらっしゃるんですね。直接、家庭に行って学習支援をするという事業でございます。この事業は基本的に小学生を対象としておりまして、家庭訪問をして教えたり、また今回はICTを活用した何か支援ができないかということを事業者に提案していただくというような事業を考えております。

 

◆吉田こうじ 委員  取りあえずは、その提案書を公募して、それでまた教育委員会のほうで検討するという方向性でしょうか。

 

◎教育相談課長 家庭へのアプローチについては、ICTも含めたいろいろなアプローチがありますので、提案を見て選定をしていきたいと考えております。

 

◆吉田こうじ 委員  家庭での学習支援というのは私たちも機会ごとにお願いをしてきたところですので、是非ともいい提案が来れば応援していきたいなというふうに思います。丁寧に進めていただければと思います。要望で結構です。

 

◆浅子けい子 委員  以前に不登校の児童がどのぐらいいるのかと伺いましたら、多いところでは50人というお話があって、全てが、その方々が不登校のままではなくて、いろいろなところにつながって居場所がちゃんとあるというようなお話を伺ったんですけれども、まだ、中学校、それから、高校も来られるなら来てくださいということで拒否はしていないので、まだ、そういう区の居場所というところに来る方もいらっしゃるかとは思いますけれども、実際、それより大きくなったというんですか、高校とかになったときに、今度は足立区のそういう居場所というのは設けられていないんですかね。

 

◎教育相談課長 不登校対策としての居場所というのは特にありませんが、福祉部であったり、居場所を兼ねた学習支援、あちらは不登校ではないんですけど、高校生も若干受け入れるというふうに聞いておりますし、あと、区でやっているそういう高校生以上の居場所というのは、現状のところは特にない、図書館とかそういうところになるのかもしれないですね。

 

◆浅子けい子 委員  私も先日の不登校の子どもを持つ保護者のための交流会に参加させていただいて、雨が凄かったので本当に何人来るのかしらと思いましたら、20人以上の方がいらっしゃって、講師の先生のお話もよかったんですけれども、その後のお母さんたちの経験交流なんかも聞かせていただいたんですね。
 そういう中で、1人の方が、子どもが中学校のときに、やはり不登校になってしまって、学校に行かなくなってしまって本当に困ったと。どちらかにつながったんだけれども、高校になっても、やっぱり学校に行けないという状態が続いて、もうどのようにしていったらいいかと、いろいろ悩み、子どもと一緒にいろいろな話し合いをする中で、やっぱり本人が時間がたつ中で、自分は大学に行きたいということになって、親も応援して大学に行けたという話を聞いたんですよ、そこの場で。
 だから、本当に居場所で、学校に行けなくても、そういう、その時々のその子の状態でいられることによって、やっぱり生きる力というかな、エネルギーが出てくるということがあるんだなと思って、とてもいい話だなあと思って。やっぱりこういう話はそこだけでとどまっちゃうともったいないななんて気がして、公開するというのは変ですけれども、何かそういう経験なんかを、誰、誰ということじゃなくて、足立区でもこういう話がありますみたいな、何かそうやって不登校になった子どもや親たちを激励するというかな、励ますというか、何かそういう形に生かせないものかなというふうに、あのとき思ったんですけれども、そういうような方向というのは考えていないでしょうか。

 

◎教育相談課長 グループ別の意見交換につきましては、個人のかなりプライバシーに関わることですので公開はできないかなと考えておりますが、その前段階の講演会については、今回は心理士の先生にしていただきましたけれども、例えば不登校の子を持った保護者の方の支援の経験とか、そういうような形も来年度以降はできるのかなと考えておりますので、別の形でちょっと考えていきたいと考えております。

 

◆浅子けい子 委員  本当に、そういう、何というかな、自分を、今はうまくいかないけれども、学校に行けないけれども、何か生きていれば必ず自分のやりたいことが見つけられるとか、そういう何か希望というかな、そういうものがああいう中で見出せるといいなというふうに思いました。
 それで、前回も言ったんですけれども、8050問題でひきこもり家族会と何か連携ができないかというお話をいたしましたけれども、私も、あそこのグループ会議にも、ちょっと傍聴させていただいて、うちは不登校ではなかったですけれども、いつ不登校になるかと、子どもを持つ親だったら、いずれは1回か2回はそういう思いになることがあるんじゃないかなと思うんですけれども、そういう中を乗り越えてきているわけで、やっぱりお母さんたちの話が年代は違っても凄い共感ができて励まされるし、頑張って欲しいとこちらも思うしということで、だから、年代が違っても、同じひきこもりとか不登校とか、やっぱり同じ子どもを持つ親として、何か交流とか、そういう機会、ひきこもり家族会の方々は、そういう若い方々とも是非、交流したいという希望もあるんですよね。だから、そういうことも、是非これから検討していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 実は11月13日に、くらしとしごとの相談センターで、ひきこもりの親の会の会議に私お邪魔してきました。不登校の子をもつ保護者のための交流会とか不登校の保護者の方と交流をしたいというのを、ひきこもりの親の会の皆さんはウエルカムです。
 ただし、いろんな意見をお聞きしましたところ、やはり不登校の親、保護者の方ですね、保護者の方の気持ちに立つと、ひきこもりというキーワードを話すと、将来、不登校で何とか立ち直っていきたいというふうに思っているところを、将来ひきこもりというのを意識し過ぎて、ちょっと何かうまくいかないかもしれないというような心配事を言われていましたので、現段階ではちょっと会わないほうがいいんじゃないかみたいな結論になりました。
 ただ、引き続き、ひきこもりの親の会のほうは機会があれば交流したいというふうに言っていますので、今後もうちょっと話し合いを続けていきたいというふうに考えております。

 

○吉岡茂 委員長  他に質疑、よろしいでしょうか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○吉岡茂 委員長  質疑なしと認めます。
 それでは、各会派の意見をお願いいたします。

 

◆長澤こうすけ 委員  継続です。

 

◆吉田こうじ 委員  継続でお願いします。

 

◆浅子けい子 委員  採択でお願いします。

 

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

 

○吉岡茂 委員長  それでは、これより採決を行います。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○吉岡茂 委員長  挙手多数であります。よって継続審査とすることに決定いたしました。