予算特別委員会の内容④【文化芸術について】
文化芸術は人々が日々の生活の中でゆとりと潤いを実感でき、心豊かな生活を実現していく上で必要不可欠なものです。足立区においても予算を組み立て、子ども達の成長過程で、文化芸術が育まれる仕掛けを作り、豊かな人間性の涵養と想像力と感性を育む教育を積極的に導入していきたいと思います。
芸術は、社会への影響力をもつ「ソフトパワー」であり、持続的な経済発展や国際協力の円滑化の基盤ともなるものです。このような認識の下、足立区民全員が心豊かな生活を実現するとともに、活力ある社会を構築させ、文化芸術の振興を足立区の根幹に据え、区として「文化芸術のあだち」を目指していきたいと思います。
*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****
【文化芸術について】
【長谷川たかこ委員】
足立区においては、若手アーティストやエンターテイナーを応援するものとして、東京芸術センターにおけるホールや学習センターの無料貸出しを行っています。これに関しては年間の予算が200万円。また、ギャラクシティ音楽コンクールは、区内の音楽教室とギャラクシティの共同で行っており、こちらについては予算がついておりません。
他区を調査すると、港区では港区芸術振興条例を制定し、2,000万円の予算を付けて、2019年には、港区文化芸術振興基金を設置し、区内で行われる文化芸術活動及びその活動を行う団体を育成し、専門家のアドバイスによる支援を行っています。
また、文京区では、4,800万円もの予算を付けて、オーケストラによるクラシックコンサートや子ども向け公演会などを幅広く展開しているそうです。 世田谷区においては、年間約700万円ほどの予算を付け、若手アーティストを育てる企画であったり、渋谷区も同様に、年間700万円近くの予算で、次世代を担う子どもたちに音楽の育成支援をしています。管楽器を学ぶ子どもたちをオーディションで選抜し、3か月のレッスンを重ねて、プロと共演する企画を行い、最終的にはジャズコンサートでお披露目をするなど、斬新な、楽しい企画がなされており、次世代を担う子どもたちが興味を持って参画し、芸術を育むといった取組がなされています。
現在、国では地方公共団体が主体となって、文化芸術事業を支援することで、それぞれの地方公共団体の文化事業を全国規模で向上させる取組みを行っています。
【長谷川たかこ委員】
【問】文化庁が示す補助金、文化芸術創造拠点形成事業を活用して、足立区の子ども達の文化芸術を育む取り組みを積極的に行って頂きたいと思います。この補助金を活用し、子ども達に対して音楽やアートなどの育成に力を入れて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【生涯学習支援担当部長】
区といたしましても、子どもたちが文化芸術に触れ合う機会の創出に力を入れているところでございます。つきましては、長谷川委員御質問の文化庁の補助制度につきましては、今後調査、研究してまいりたいと思います。
【長谷川たかこ委員】
是非、前向きに検討していただき、他区でもこのような活動が行われているので、他区の調査も掛けながら、足立区においても、積極的に子どもたちの文化芸術面が育まれる事業を行っていただきたいと思います。
【問】現在、行われているギャラクシティ音楽コンクールでは、足立区長賞があっても予算がついておらず、10月に行われる足立区音楽祭も予算がついておりません。関係者からは、すべて手弁当でやっているとお聞きしました。そこで、既存の事業に区が積極的に関与し、予算を検討してみては如何でしょうか。例えば、音楽コンクールでは現在ピアノのみのコンクールとなっておりますが、今後、弦楽器や管楽器にも分野を広げたコンクールとなるよう区として積極的な支援と足立区音楽祭においても区が企画・運営から積極的に関与して周知・啓発を行い、足立区の芸術分野の育成の一助となるよう努めて頂きたいと要望致します。区の見解を伺います。
【生涯学習支援担当部長】
御質問のギャラクシティ音楽コンクール又は足立区音楽祭でございますが、現在、区として直接補助金などの支援をしておりませんが、会場の無料貸出しや、区長賞の授与など、側面からの支援を行っています。
実行委員会の方式であること、御協力をいただいている企業の皆様がたくさんいらっしゃるということもございますので、実行委員会の自主性を重んじながら、先ほどの文化庁の補助金制度も含めて、研究して参ります。
また、二つ目の御質問でございます、弦楽器や管楽器にも分野を広げたコンクールにつきましても、同様に情報収集に含めて情報収集を研究して参ります。
【長谷川たかこ委員】
是非、お願いしたいと思います。企画運営に携わっている方々と直接何人かの方々とお話はしたところなんですが、積極的に区に関わっていただきたいという強い要望がありましたので、よろしくお願いいたします。
【問】次に、絵画などのアートについても同様に、次世代を担う子ども達を育てる仕組みを作っていきたいと思います。足立区における絵画や彫刻家などの作家を紹介し、区民まつりなど区のイベントにおいて作家達が活躍できる場を設けて頂きたいと要望します。区の見解を伺います。
【生涯学習支援担当部長】
現在、絵画や彫刻につきましては、子どもたちも含めまして、足立区展により、発表の場を設けさせていただいております。
昨年は、コロナ禍で、デジタル展示会や区役所1階アトリウムでの絵画リレー展示などを行いましたので、今後とも、様々な機会を捉えまして、作家の皆様が活躍できる場の研究について研究して参りたいと思います。
【長谷川たかこ委員】
区役所1階の区民ギャラリーを拝見させていただきました。今、物置になっておりました。立派な照明器具がついていて、ギャラリーとして活用する場として、デザインされているにもかかわらず、なぜか物置となってしまっているのは、これはどうしてなんで
しょうか。
【資産管理部長】
今、御案内の総合案内の裏の辺り、議会棟との間の一番隅っこの方でございまして、非常に、ちょっと奥まっていて使い悪いというところもございます。
それから、総合案内の前のパネルコーナーでございますが、こちらがやはり使い勝手がいいということで、そちらで使う長椅子ですとか、いろんな材料を置いているような形で今、一般の方にはちょっと御遠慮をいただいているような状況でございます。
【長谷川たかこ委員】
ちょっと死角になってしまいますが、せっかく区として当初、設計したときにはギャラリーとして造ったわけですから、是非、活用していただきたいと思います。
役所の方とお話しをしたら死角になっているので、展示したときに盗難に遭ってしまう危険性があるといったお話もありました。であるならば、私が色覚についての周知啓発というご提案を代表質問でもさせて頂きているわけですから、教育関係のものとかでもギャラリーに飾るとか、パネルとかを置いて常設すればよいのではないかと思います。
その様な当事者の保護者の方々の目に留まるような周知啓発する場所として活用すればよいのではないかと思いますが、如何でしょうか。
【資産管理部長】
そういうことも考えられなくはないんですが、今の段階で、パネルコーナーの方がやはりいいということが1点ありまして、裏の方でございますので、ここは主管課、いわゆる区の内部の方が御使用になるという、恒久的に使わせるという場所ではなくて、皆さん、一定時期を区切ってお貸ししているというようなところでございます。
また、貸さないというわけではございませんが、区の内部の関係者のものが、そこで何か展示というのは、御希望に沿ってやらせていただきますが、外部の方へのというと、やはり先ほど御担当が申したとおり、やはり盗難とか万が一のことがあるとちょっといけないということでございますので、極力、内部の者の、何かの展示には御案内しようと思っております。
【長谷川たかこ委員】
では、提案です。役所内部で、パネル展示とか区民の皆様に周知啓発する場として活用していただければと思います。要望です。よろしくお願い致します。