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予算特別委員会の内容⑨【ユニバーサルデザインの教育について】

特別支援教育は、学校教育法などの法律も変わり平成19年度から本格的に指導されました。しかし、まだまだ学校現場では、全体での取り組みにはむらがあり、確実にその個々にあった的確な指導には至っていません。その為、適切な指導が受けられないが故に子どもたちが不登校やいじめ等で苦しんでいる実態があります。

授業のユニバーサルデザインは、全員参加・全員理解を目指すこと。
授業の質を落とすのではなく、論理を目標に授業を組み立てていきます。

そのためには、教科指導と特別支援教育の両方の指導力が重要となってきます。 このような指導を行うことで、特性の強い子どもが小学6年生になる頃には、授業にきちんと臨めていけるようになります。

ユニバーサルデザインの教育を行うことは次の内容につながります。

例えば、全教室では徹底して落ち着ける環境が整うための工夫がされます。

・教室の中はすっきりとシンプルで余計なものは置かない。

・黒板の横の壁にはカーテンをつけ、掲示物を隠す。・棚にもカーテンをつけ、目隠しをする。

これらは、周りの刺激物を入れない配慮です

・提出物は整然と整理されるように、専用の箱が用意されており、視覚ですぐにわかるように箱一つ一つにシールを貼る。

・常の学校生活内での通風、換気、室温、音などにも配慮する。

・学校の活動面では、見通しがもてるように子ども達に意識を促す取り組みを行う。

発達障がいの傾向のあるなしに関わらず、誰にでも分かりやすい授業・環境を整備することは、子ども達の安心感につながり、学習意欲を高める結果に繋がっていきます。間違いや出来ないことを気づかせるだけではなく、正しいことや出来ることを如何に具体的に丁寧に教えていくのかが重要なポイントです。

子ども達の苦手なこと、学習のつまずきや困難さに対して、学習環境や教師の関わり方など環境の要因の両面から考えていくことが最も重要です。

足立区においては私の議会提案により、福祉と教育(教育委員会・小学校・中学校)が一体となりました。さらにその支援体制を強固なものへと成長させ、子どもの育ちや発達に不安を持つ家族とその関係者を対象に相談支援・発達支援・教育支援・療育支援を行い、地域との連携も進めながら、「気付く・育てる・見守る・つなぐ」という視点で、特性を持った子ども達が自立した生活が営めるよう、将来を見据えた支援を目標にして強固に構築していきたいと思います。

将来的には、子ども達の発達関係や教育関係の相談・支援を一本化して、子どもの発達や教育に関わる総合相談・支援(分かりやすく・相談しやすい体制づくり)ができる組織を目指していきたいと思います。※0歳から18歳まで一貫した切れ目のない支援が行われ様々な生活場面で障害の特性を適切に理解してもらい適切な指導を受けながら成長していくことは、2次障害を防ぐことにも繋がります。

幼少期から思春期に至るまで、特化した取り組みが行われるよう、私はこの分野の研究をさらに重ね、強力に議会提案をし、実現をして参ります。

 

 *****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

 【ユニバーサルデザインの教育について】

【長谷川たかこ委員】

ユニバーサルデザインの教育について伺います。
幾度となく、私からユニバーサルデザインの教育を導入している日野市を参考とした学校教育改革を強力に推し進め、年次計画で着実にその取り組みを開示し、足立区版ユニバーサルデザインの教育を全力で構築して頂きたいと政策提案をしておりました。このことにより、2019年10月から外部委員を加えた特別支援教育検討委員会を立ち上げ、研修内容の見直し、指導法、環境などの課題解決に向けた検討を始められています。令和3年度よりモデル校を小中学校開設するとのご回答を執行機関より頂いておりましたが、コロナ禍により令和4年度に開設するとのご報告を頂いております。

【問】発達障がい特性を持った児童・生徒に関する教員に対する意識調査を早急に行って頂きたいと要望致します。また、足立区版ユニバーサルデザインの教育についての令和4年度における実施に向けたスケジュールをお教えください。また、足立区版ユニバーサルデザインの教育ガイドラインを作成して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

【支援管理課長】

まず、意識調査につきましては、令和3年度は、教員研修の中で実施する予定でございます。

また、モデル校につきましては、小学校2校、中学校2校、既に内諾をいただいておりますので、この4月より準備委員会を設置し、準備をして参ります。

また、ユニバーサルデザインの教育ガイドラインですが、現在、特別支援教育ガイドラインを作成中でございます。来年度には是非御紹介したいと思います。