☆文教委員会⑮【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】
○吉田こうじ 副委員長 続きまして、請願・陳情の審査に移ります。
初めに、(1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。前回は、継続審査でございます。
併せて、報告事項(10)ペアレント・メンター事業委託事業者選定委員会の審査結果について、(11)令和3年度のチャレンジ学級の運営方法について、(12)特例課程教室あすテップの検証会議の結果について、(13)不登校児童のための家庭学習支援事業委託事業者選定委員会の審査結果について、(14)不登校支援におけるICT活用実施計画の策定についてが本請願と関わっておりますので、併せて説明をお願いいたします。
◎こども支援センターげんき所長 文教委員会報告資料の17ページを御覧ください。
ペアレント・メンター事業委託事業者選定委員会の審査結果についてでございます。
所管部課名は記載のとおりです。
当該事業につきましては、来年度の契約に向けまして事業の更なる発展を目指して、公募型のプロポーザル方式による選定を行いました。
6番の審査結果でございますけれども、今回、2事業者より提案がございまして審査をいたしました。
一般社団法人ねっとワーキングが1,367点獲得、87%ということで特定されたところでございます。
18ページです。提案見積金額は560万円となります。
今回の提案書特定事業者の主な特長としては、メンターの育成計画の具体性、多様なニーズに応じる支援策の提案、ライフステージを見据えた支援策の提案というところが評価されたものでございます。
今後のスケジュールですが、3月中に契約を締結いたしまして4月より事業開始となります。
なお、こちらは単年度の契約ではございますが、評価委員会で事業評価を行いまして、2回までの契約延長が可能となります。
19ページは、評価項目に基づきます得点表でございますので御確認ください。
次、20ページでございます。令和3年度のチャレンジ学級の運営方法についてです。
所管部課名は記載のとおりです。
令和3年度から、チャレンジ学級の運営方法の一部を変更いたします。
1番、小学生専用教室の設置です。これまで小学生は中学生と同室での学習支援でございましたが、令和3年度から小学生専用の教室を設置いたします。小学生の利用につきましては、下の表に記載のとおりですけれども、令和2年度は6名というような状況でございました。
2番、中学生の制服についてです。これまで原則、在籍校の校則に準じて制服で通級という形をしておりましたけれども、来年度から、制服では通級したくないというようなお子さんもいらっしゃいますので制服以外の通級も可能とするようにいたします。
なお、小学生の専用教室につきましては、西新井のチャレンジ教室の方で実施するものでございます。
21ページです。特例過程教室あすテップの検証会議の結果についてでございます。
1月27日に、2番の参加者に記載のとおり、文部科学省などの出席をいただきまして開催したものでございます。
こちら特例過程教室につきましては、不登校特例校の類似の支援教室ということで実施いたしましたので、検証をというような御意見があり実施しているものでございます。
3番、内容でございます。あすテップの現状につきましては、あすテップなでしこ、区立第十中学校が11名、区立花保中学校のあすテップはなほが8人でございます。
こちらの生徒、保護者それぞれ16名にアンケートを実施いたしました。アンケートの結果としては、生徒は在籍校に戻りたくないというのが75%でしたが、保護者は半分というような状況がございます。
また、学習定着状況の把握が必要であるとか、チャレンジ学級より定着率が高いなど、あと生活のリズムが改善されたなどの効果が上がっています。
22ページ、文部科学省、東京都の意見でございます。
文部科学省としては、校内の別室としての検証もしてほしいというような御意見、また、ICT学習の評価の仕組みも検討してほしいというような御意見をいただきました。また、東京都からも、多様な居場所が必要というような形の御意見をいただいております。
今後の方針といたしまして5番でございますが、チャレンジ学級との進学先の比較や保護者アンケートなど、今後も確認して計画性を持った指導を行っていきたいと考えているところでございます。
以下は、アンケートの結果ですので、後ほど御確認ください。
24ページ、不登校児童のための家庭学習支援事業委託事業者選定委員会の審査結果についてでございます。
こちらも公募型プロポーザル方式によりまして、不登校児童のための家庭学習支援事業の委託事業者を選定したところでございます。
2番、業務概要ですが、こちらは外出困難な子どもたちにつきまして、家庭学習支援というところで、家庭教師を派遣したりというような取組を行うものでございます。
選定事業者ですけれども、2者から御提案をいただきまして、6番に記載のとおり株式会社キズキ427点、85%というところで特定されたものでございます。
25ページ9番ですが、提案見積金額は1,095万円余でございます。
こちらの事業者につきましては、家庭支援を含めた提案であること、学校との連携を重視した提案であったこと、あと不登校支援に特に力を入れて人材を確保しているというところが評価されました。
こちらにつきましても、3月中に契約を締結いたしまして4月より事業を開始いたします。
こちらにつきましても、評価委員会の方で評価をいただきまして、2回まで延長可能でございます。
26ページは選定委員会の評価表でございます。
次、27ページでございます。不登校支援におけるICT活用実施計画の策定についてでございます。
こちらは「ICT教育推進の基本方針」における個別分野の一つとして、不登校児童・生徒の学びの支援を行うための実施計画でございます。
計画期間といたしましては、令和3年度から令和6年度までの4年間となっております。
3番、支援・施策の概要でございますが、(1)学習支援、(2)相談支援、(3)学習評価の構築の3本の柱で計画を策定しております。
進行管理につきましては、足立区学校ICT活用促進協議会で事業の進捗を管理することとなっております。
なお、別添資料の3、不登校支援におけるICT活用実施計画の方に詳細が載っておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
○吉田こうじ 副委員長 それでは、質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆長谷川たかこ 委員 まず不登校支援について、この間の予算特別委員会でも述べました。発達支援に課題のあるお子さんに対する対応としては、今、対症療法になってしまっているという保護者の声が多く寄せられています。具体的な支援を構築するよう、私からご提案をさせていただきました。
先ほども、執行機関の方ともお話をさせていただいたところではあります。心理士が将来的にも長く寄り添うという考えをお聞きしました。多くの皆さんは、今の困り感、子どもが持っている困り感をどのように解決し不登校をなくすのか、学校で生じる困り感を払拭できるのということを考えています。足立区こども支援センターげんき教育相談課では、お子さんに合う解決方法を幾つかご提示できるよう、長い目というよりも、その場ですぐに即対応できるような、その子の足りないところを補う支援方法を幾つもご提示し、親御さんに促す取り組みを行って頂きたいと思います。そのような体制づくりを構築して頂きたいと思いますが、今後いかがでしょうか。
◎教育相談課長 保護者やお子様の困り感、ニーズを把握することがまず最も必要なことではないかと考えております。
まず解決とか方向性を示す必要がある、そういうニーズがある保護者や子どもたちに対しては、しっかりと心理士が提案をしていくということが重要だと思っておりますので、私どもとしてもしっかりと指導してまいりたいと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 お話していると、教育相談課長は結構その部分のアイデアをお持ちです。話を通じてご理解して頂けていると感じています。是非とも課長が旗頭になって頂き、是正をして頂きたいと思います。
次に、ユニバーサルデザインの教育についてです。令和4年度、4校モデル校として考えて頂けるとのお話。ユニバーサルデザインの教育のモデル校の中にペアレント・メンターを動員し、困り感のある親御さんたちを支援する場を是非とも提供して頂きたいと思います。そこで得たエビデンスを今後に生かして、さらに足立区全域に広げるという手法を示して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
◎支援管理課長 来年度に向けてはペアレント・メンター、学校とも広報活動を盛んにしていきたいと考えておりますので、今の御提案については検討させていただきます。
◆長谷川たかこ 委員 そうすると、オール足立で来年度は展開していくということでよろしいですか。
◎支援管理課長 令和3年度につきましては、準備期間ということで、いろいろな形を検討していきたいと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 なかなか具体的なものが見えてこないので、進みましたら進捗状況をいろいろと教えていただければと思います。よろしくお願いします。
区内では、西や東の地域でも不登校支援を独自でやっている団体があります。そのような団体とペアレント・メンターがコラボをし、情報共有することを求めます。最終的には青井の事務所で相談支援をすれば、より自宅に近い地域の団体にもつながるといった取組みを進めて頂きたいと思います。そのような取り組みにするには、団体間の連携が必要です。この部分について、どうのように区として見解をお持ちですか?
◎支援管理課長 他の団体とのコラボ等も含めまして、連携できるところにつきましては、やれるところからやっていきたいと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 私から御紹介していきますので、連携強化に向けてご検討をよろしくお願いいたします。
ICT教育についてです。不登校児童・生徒の学びの支援では大変重要と考えます。ICT教育を強力に進めて頂きたいと思います。不登校児童・生徒の中には、学習障がいで不登校になっているお子さんもたくさんいらっしゃると思います。このICT教育の中に学習障がいのお子さんに対するサポートを入れて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
◎教育相談課長 不登校のお子さんでいろいろな方がいらっしゃいますので、当然、学習障がいのことについても、学校等の周知につきましてもしっかりと反映させていきたいと考えております。
○吉田こうじ 副委員長 他に質疑ございませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉田こうじ 副委員長 それでは、各会派の意見をお願いいたします。
◆たがた直昭 委員 区は様々な施策に、いろいろ子どもたちに目を向けてやっているんですけれども、やはり一番大事な観点というのは子どもたちの目線に立って今後検討していくということが一番大事だと思います。取りあえず今回は継続でお願いします。
◆浅子けい子 委員 今いろいろな家庭があって、やはり不登校もなかなか高止まりじゃないけれども、減らないような状況もある中で、いろいろな形の支援というのは必要で、今回も不登校の家庭には訪問をして授業をしっかり行っていくという、新しい事業も実施されるということで採択です。
○吉田こうじ 副委員長 これより採決いたします。
本請願を継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。
[賛成者挙手]