子ども・子育て支援対策調査特別委員会㉑「子どもを産み育てやすい新たな制度を構築する請願」
子ども・子育て支援対策調査特別委員会㉑「子どもを産み育てやすい新たな制度を構築する請願」
○いいくら昭二 委員長 次に、請願の審査に移ります。
(1)元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
執行機関、何か変化はありますか。
○いいくら昭二 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆ぬかが和子 委員 実は、先日、うちの方の議員が都内で関わっている助産師から詳しくお話を聞く機会があって、それを私たちも聞いたんですけれども、本当に改めて、コロナ禍での妊産婦というのが、いかに大変かということを聞いたんです。
その中でとりわけ、多くの例を紹介されたんですけれども、30代の後半で初産の方なんですけれども、どこの病院もそうですけれども、いろいろあって、入院しても面会ができない、当然できませんよね。なるべく接触を避けなければいけないということで、その方は授乳の仕方とかおむつの交換とか、そういうやり方も説明もなかった。母親学級もろくに開かれない時期だったということで、体もぼろぼろだったんだけれども、即、産後うつになってしまって、大変苦労をされたというお話、幾つか紹介されたんですけれども、足立区でもこういった実態、どうつかんで認識しているか、まずお伺いしたいのですが。
◎保健予防課長 赤ちゃんを産んだ後、こんにちは赤ちゃん訪問等を実施しているところですけれども、やはりコロナ禍で実際に訪問ができない、そういった場合には、電話でお話を伺うということで対応してきたところですが、そういったお話の中では、今、ぬかが委員がおっしゃったような実態というのはつかんでいるところです。
◆ぬかが和子 委員 本当に、この方の事例は足立区ではないんですけれども、保健師にも連絡は行って、保健師から連絡は来るということだったけれども、結局来たのがずっと後で、しかも最後は電話で。それだと、何かやらなきゃいけないからやられている感がしたというのが最後のコメントだったんです。
そういう点では、本当に今の、こんにちは赤ちゃん訪問もそうですけれども、今は少し収まっていますけれども、それでも心配が多い中で、それらの声を、ただ訪問したということだけではなくて、そこから教訓や生かすことを酌み取って、更に改善をしていっていただきたいというふうに思っているのですが、どうでしょうか。
◎保健予防課長 ぬかが委員がおっしゃられたとおりに、お母さんに寄り添っての対応というのは非常に大事なことだと思っております。
出産後のお母さんのケアというところではゆっくりお話を聞き、寄り添った対応をしていくよう、今後も努めてまいりたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 それで、ちなみにこのお母さんは、この助産師と会うことで、乳房ケアを受けて、そして、そういう中で、乳房ケアを受けることで初めて母乳が出るようになって、母乳を飲んだから赤ちゃんがやっと2時間、それでも2時間ですよ、2時間寝てくれたと。これで少し安定したというお話だったんです。
この乳房ケアについては、議会、委員会の中では、それこそ党派を超えていろいろな議論があって、そして、今の産後ケアのところではやっていないけれども、今後、来年度からでしょうか、宿泊型ショートでやるところでは乳房ケアもやっていくだろうということは認識しているんですけれども、今、必要な方はどうされているのかなというのが素朴な疑問なんです。どうでしょうか。
◎保健予防課長 今、実施している産後のデイケアでも、相談の方は受けております。
また、区内4か所ございます助産院のところでも、乳房ケアについては受けていただいておりますので、お母さんの方から相談があった場合は、御紹介するなどして対応を取っているところです。
◎衛生部長 こんにちは赤ちゃん訪問の多くは助産師が担っております。ですので、訪問した際、御相談があれば、そこでもデイケアと同じように相談に応じてこのようなや方でやるといいんですよという、御相談に応じた指導の方は行っております。
◆ぬかが和子 委員 実際に直面して、これは足立区内のところで出産した方の話ですけれども、結局数も少ないから、必要だというときに予約も取れなかったということだったんです。
乳房ケアってアドバイスをもらうだけだとなかなかできないわけです。それから、専門誌をずっと私も、今日質問するに当たって読んできたんですけれども、やはり専門家の指導の下にきちんとやらないと乳腺を傷付けるので、自分の勝手な判断でやるのはやめましょうと書かれているんです。一度、ちゃんとアドバイスを受けて、ケアを受ければいいけれども、そうじゃなければ、そういうことも気を付けてくださいというのは書かれているんです。
そうすると、具体的なそういうアドバイスをする場とか、それからもっと言うと、私もなるほどと思ったんですが、出産からの問題ではなくて、妊娠20週から39週にかけて、このくらいの時期に、体調や妊娠状況を見ながらやっていくというのが本当にきちんと、出産したときに母乳が出るような、そういうケアになっていくということで、そういうところの力の入れ方とか、周知とか、アドバイスとか、アドバイスだけではなくてやってみることが、どこかでできるのかとか、また、区内のところともっと連携を強めるとか。要は、口でアドバイスですよと、こうするといいわよとかだけでは実際になかなかできないわけです。なので、そういうこと考えていっていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
◎保健予防課長 確かに、ぬかが委員おっしゃるとおりに、出産後だけではなくて妊娠中から乳房のケアというのが非常に大事なことになっています。
母子健康手帳をお渡しする際には、副読本も一緒にお渡ししているんですけれども、そこには、今ぬかが委員がおっしゃったような、20週以降で体調が安定しているときには乳房ケアが必要だということも記載がありますので、届出をされたお母さんには、その辺も周知をしているところです。
また、ファミリー学級の中でも、出産後の母乳ケアのことはもちろんですが、妊娠中のケアのことにつきましても指導しているところです。今後も十分な周知は行っていきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 私もこれからも、もっともっと、実際の足立区の状態も含めて勉強させていただきたいとは思っていますけれども、なんて言うのかな、ただ、ケアを受けましょうとか、こうですよということよりも、何でそれが必要なのと。例えば、妊娠期に最初出産するまでは、そんなに乳房ケアはどうして大事なのかって分からないわけです、特に初産だったら。だけれども、実はそこでちゃんとやっておくことがすごく大事なことで、なぜそれが大事かというと、授乳しやすい胸をつくっていくということが、それが全然違ってくるんだよと。それはこういう出産前にやれることなんですよというふうに言うと、なるほどじゃあ必要だと思ってやろうと思うんです。ただ、やりましょうと言われたって分からないので、そういうところも心掛けながら、是非取り組んでいっていただきたいと思います。最後、もう一度お願いします。
◎保健予防課長 今後も、出産されるに当たるお母さんには、妊娠中からのケア等についても含め、十分に周知啓発していきたいというふうに考えております。
○いいくら昭二 委員長 他に質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○いいくら昭二 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いします。
◆さの智恵子 委員 大切な視点だと思っておりますが、ここに請願であることで、また継続した審議ができますので、継続でお願いいたします。
◆市川おさと 委員 乳房ケアというのはすごく大事だなということが改めて分かりました。継続です。
○いいくら昭二 委員長 これより採決をいたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]