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子ども・子育て支援対策調査特別委員㉓【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

○いいくら昭二 委員長  次に、請願の審査に移ります。
 (1)元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査です。
 最初に追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。

◎区議会事務局次長 本請願につきましては、3月14日付で21名の追加署名の提出があり、合計で1,343名になりましたので、御報告いたします。

○いいくら昭二 委員長  あわせて、報告事項⑤宿泊型産後ケアの実施についてが、本請願と関連しておりますので、説明をお願いいたします。

◎衛生部長 では、お手元の衛生部報告資料の4ページを御覧ください。
 件名、宿泊型産後ケアの実施についてです。
 令和4年4月から宿泊型産後ケアを実施いたします。
 予定している施設は、区内にはございませんが、近隣区の5施設になります。
 対象者は、産後4か月未満の母子で、心身の不調、育児に対する不安がある方になります。
 利用見込み数としては、全体で1,500泊分を見込んでおります。
 今後、あだち広報4月10日号に掲載するなど、周知してまいります。

○いいくら昭二 委員長  それでは、質疑に入ります。
 何か質疑はありませんか。

◆くじらい実 委員  私の方からも幾つかお伺いをさせていただきます。
 今回宿泊型産後ケアの実施ということで御説明いただきまして、この事業、令和4年度の事業として予算が付いていると思うんですけれども、この事業の予算額としては、あらましの方にもありますけれども、4,650万円、こちらでよろしいでしょうか。

◎保健予防課長 くじらい委員おっしゃるとおりです。

◆くじらい実 委員  そうしますと、ちょっと順に上から質問していきますが、まず対象者、こちらの、心身の不調、育児に対する不安がある方ということなんですけれども、これに対して、何か受入れの基準というのはあるんでしょうか。

◎保健予防課長 申請いただきまして、保健師と面接をいたします。その際に、お申出で、家族等からの支援が受けられないということであれば、利用していただくようにしていきたいというふうに考えております。

◆くじらい実 委員  面接して、基本的には受け入れる方向でということだと思います。
 その次に、では、こちら一般利用料金、これ大体幾らぐらいとして想定されていますか。

◎保健予防課長 一般的に、今、料金が1日3万円、1泊2日で6万円掛かるというふうに聞いております。利用料金は、その2割弱、1日につき2割弱ですので、1泊2日しますと6万円取られるところを1万2,000円以下ぐらいで利用できるようにと考えております。

◆くじらい実 委員  そうしますと、予算額として4,650万円ということで先ほど確認させていただきましたが、利用見込み数上限日数というのが入っておりまして、計算としては、1日3万円、1泊2日6万円ということですと、日数で見た場合、3万円で、大体1,500日分ぐらいになるんですか、そうすると、大体5,000万円ぐらいの話になるかと思います。先ほどお話のあった2割弱を想定ということなので、5,000万円ほどに8を掛けて、区の負担としては4,000万円ぐらい、2割を切るという形で確認させていただき、4,000万円ちょっとの負担で行けると思うんですけれども、これは予算内に収まっていると思います。これ、ちょっと請願の話もさせていただきますと、請願の方では、産後ケアはその1日1割負担での利用というのが入っておりまして、ほかの区では、負担割合はどれくらいになっているか、調べていらっしゃいますでしょうか。

◎保健予防課長 23区中、ほかの22区では既に実施しております。足立区もこの負担を算出する際に、ほかの区の利用状況を参考にいたしました。同程度としている区は12区ございまして、もちろん高額、それ以上に設定されている区もある現状です。

◆くじらい実 委員  同程度が12区ぐらいということで、先ほどの予算額からして、この2割弱というのが、今回の予算に対しては、適正な額なのかなと思っておりますが、こちら、負担額の中で、非課税世帯及び生活保護の受給世帯を別途設定とありますが、こちらに対しては、どういう想定をされているんでしょうか。

◎保健予防課長 御負担いただかないようなことで考えております。

◆くじらい実 委員  続きまして、6番目の利用までの流れというところなのですけれども、利用までの流れ、今やっておりますデイサービス型と同じような流れで、今回、この流れというのは設定されているんでしょうか。

◎保健予防課長 デイサービスは、デイサービスを実施している事業者の申込みのフォームの方から、申込みをいただく形ですが、宿泊型に関しましては、その際に、保健師の面接を予定しておりますので、区の方に申請していただく流れで考えております。

◆くじらい実 委員  そうしますと、デイサービス型と違うのは、面接をするかしないかというところだと思うんですが、それでよろしいですか。

◎保健予防課長 くじらい委員のおっしゃるとおりです。

◆くじらい実 委員  今、コロナ禍というのもあって、なかなか面接というのも、抵抗がある方もいらっしゃるのかもしれませんけれども、これはコロナ禍でも、そこの面接に関しては、特に何か配慮するとか、考慮するとかは、特に考えていらっしゃらないんでしょうか。

◎保健予防課長 今実際、妊娠の届出の際にも、面接等を行っております。感染予防対策を徹底しまして、対面での面接を実施する予定でおります。どうしてもという方がいらした場合には、個別に対応はしていきたいというふうに考えております。

◆くじらい実 委員  個別にも対応していただくというのも踏まえて、先ほど最初に聞きました対象者の基準ということで、基本は受入れという話でしたので、今回、心身の不調、育児に対する不安というのは、なかなかこう文章に表すとか難しい部分もあるので、やはり、私自身も面接は必要なのかなと思っております。
 産後型ケアの実施についての質問は、この辺にしまして、請願の方に戻るんですが、この請願の要旨1番の方で、1番の方は、各項目、具体的に出していただいていまして、産後ケアハウスの1日1割負担での利用、また、1万円の育児パッケージで、洋服やおむつを支給、タクシー券の発行やバスの乗車券、母乳マッサージ券が使えるという具体的に現物給付という形で出ているんですけれども、今、産後型ケアハウス、極力1割に近づける形で御答弁いただいたんですが、1割負担というところが、その辺が1割に近づいているという状況の中で、それぞれ現状として区は対応できていると思いますでしょうか。

◎保健予防課長 宿泊型も含めて、デイサービスと共に産後ケアは実施いたしておりますし、育児パッケージということで、こども商品券等、配付もしております。そのこども商品券で、タクシー等も御利用いただけます。また、母乳マッサージにつきましても、こども商品券で実施していただけるところもございますし、この1番につきましては、ほぼ、今、実際にできているのではないかと保健予防課の方では考えております。

◆くじらい実 委員  そうしましたら、続きまして、2番の方になりますが、これも以前、確認の中での話があって、区の方がASMAPを活用しておりますということで、ハイリスク妊産婦に対しては、寄り添い支援ということで、担当の保健師が付いていただいているという状況の中で、これは、今、担当の保健師が、例えば、足りないとか不足しているとか、そういう状況というのはあるんでしょうか。今対応できているという形で考えてよろしいでしょうか。

◎保健予防課長 現在の状況で対応はできているところです。令和4年度の定数につきましても、会計年度任用職員1名を配置することができますので、現状の体制でしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。

◆さの智恵子 委員  私の方からも何点か、この宿泊型産後ケアについて質問させていただきます。
 今までの流れでも若干ございましたが、こちら、利用登録申請書、詳しくは4月10日のあだち広報ということで、今、衛生部長の方からお話がございましたが、こちらはホームページ等からの申込みも可能なんでしょうか。

◎保健予防課長 今、その辺につきましても、検討しているところです。利用申請は、ホームページからダウンロードできるようにはもちろんしますけれども、フォームでそこから入力することについては、今ちょっと検討しております。

◆さの智恵子 委員  分かりました。妊婦ということもありますし、今コロナがこれだけ感染をしている状況でもございますので、是非、手軽に、このホームページからの申込みもできるように、要望したいというふうに思っております。
 またこの近隣区の5施設での受入れ人数、おおよそでいいのですが、この宿泊型のケアの受入れ人数について教えていただけますでしょうか。

◎保健予防課長 今の御質問は、1つの施設への受入れということでよろしいでしょうか。特に、足立区の方で何人というふうな決め方ではありませんので、その施設で空きがあれば、何人でも、受け入れていただくようなことで、今、お話をしているところです。

◆さの智恵子 委員  その施設というのは、もともと足立区もその区の方も関係なく、何人ぐらいの受入れを全体の枠としてあるのかをお伺いしたかったんですが。

◎保健予防課長 施設によっても違うんですが、最低でも、6床は準備しているというようなところと、空きがあれば、幾つでも大丈夫ですというふうにお話ししている施設と、施設ごとに違っておりました。

◆さの智恵子 委員  今、6床ということがございましたので、5施設でも、そんなにすごい数ではないのかなというふうには思っているんですが、実は、このデイサービスをしている「子育てパレット」にちょっと会う機会があったので、この辺も聞いてみたんですが、やはりお母様たちとお話をする中では、この宿泊型はいいけれども、出せて3,000円から5,000円ぐらいだよねというお声もあるということで、今、大体、5,000円から6,000円ぐらい、そのようなお答えもございましたが、やはり宿泊型ができたとしても、このデイサービス型というのは、今後も需要が一定程度、多いのかなというふうには思っております。
 令和4年第1回定例会の代表質問で、今後このデイサービス型のサービスも拡充をということで要望をさせていただきましたが、今検討はされていらっしゃるんでしょうか。

◎保健予防課長 デイサービスの利用者の方も、抽せんになる日もございまして、利用が多いというのは認識しております。宿泊型のサービスも始めまして、状況を見ながらということで、検討は引き続き、行ってまいりたいというふうに考えております。

◆さの智恵子 委員  分かりました。このデイサービスのいいところが、その後つながって、メールとかが、お母様からも随時来るということでございました。どんな内容なんですかと聞いたときに、死にたい、殺したい、そういうメールも届く、もうそのときはどきっとして、すぐ返信をする、そんなようなこともおっしゃっておりました。
 今、本当にこのコロナ禍で、孤立することも多いかと思いますので、このサービスは、本当に拡充をお願いしたいというふうにも思っておりますし、また一方で、やはりこういう担い手の事業者は、かなりいろいろなスキルも必要かと思いますので、今後の拡充に向けては、是非早いうちからの準備も、進めていただきたいというふうにも思っておりますが、いかがでしょうか。

◎保健予防課長 今、さの委員からお話しいただきましたことも踏まえまして、引き続き、検討してまいります。

◆さの智恵子 委員  せっかくこのデイサービスもそうですし、宿泊型の利用も始まりますので、是非お母様たちが、今、本当に不安を抱えている方たちが、本当に気軽に利用できるようなそんなことを要望させていただきます。

◆土屋のりこ 委員  私も宿泊型産後ケアについてなんですけれども、予算特別委員会の中でも質疑されていまして、どう広報するかということで、報道広報課の方と連携してということで答弁されていたんですけれども、もう既に、3月、4月とかこれを利用できる形で出産を来年度上半期ですか、予定されている方たちには母子手帳等をお渡ししていて、初回の面談も終わっているという状況かと思うんですけれども、そういった個人が把握できている中で、個別にしっかり連絡を取っていただかないと、きっちりこういうことが新しい制度として利用できるようになったという情報は届かないんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◎保健予防課長 4月以降は、妊娠の届出時にも、チラシをお渡しするなど周知していく、それから、こんにちは赤ちゃん訪問の際にも、チラシ等をお配りしまして、御案内するなど個別的な御案内もする予定で、今、考えております。

◎衛生部長 個別で連絡するところなのですが、検討はいたしましたが、結構、その出産の届出は出しても、そのあと流産されている方がいらっしゃいます。そうしますと、その流産の届出はないものですから、私たちが把握している方に全てに通知を送ってしまうと、流産の方にもその通知が届いて、以前もそういったことがあったんですが、産まれないのに、その産まれる準備のお知らせが届くと、非常に精神的につらいというお話も伺いまして、現在のところ、個別の周知はしない予定でおります。

◆土屋のりこ 委員  そういった数少ないといいますか、全員が全員流産というわけでもありませんし、今年度の初回の面接のときには、デイサービス型しかないというふうに説明をされているわけで、利用したかったのに出産準備、そして出産をしてからばたばたしていて、結局4か月過ぎてしまって利用できなかったという方も、もしかしたらいるかもしれませんし、丁寧に個別の御案内もしていただけたらということを思うのと、先ほども他の委員からも出ていましたけれども、やっぱりデイサービス型についても拡充してほしいと。今、梅島の1か所しかなくて、そこまでなかなか赤ちゃん連れて大変だという声も聞きますし、そういった意味で、この宿泊型の利用状況を見ながらということだろうとは思うんですけれども、ちょっと近いところ、おうちから近いところ、とりわけ里帰り出産ができなかったりして、なかなか近所の人にも助けてもらえないとか、1回保健師と会ったからといって、すぐに何か困ったときに相談しようとなかなか思えないという声も結構聞きますので、そういった形で、すぐ宿泊型と併せてデイサービス型についても、地域を広げていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◎保健予防課長 繰り返しの答弁になりますが、デイサービスの需要ということは十分認識しております。宿泊型を実施いたしまして、その状況も踏まえて、引き続き、拡充につきましては検討してまいります。

○いいくら昭二 委員長  その他に質疑はありませんか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○いいくら昭二 委員長  他に質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆くじらい実 委員  今質問させていただきましたが、この請願が、令和元年の6月から、約3年近く議論していく中で、執行機関の方からの話でも、大分進展をしてきたのかなと思っております。この1番について、先ほどお聞きしたとおり、個別にそれぞれ事業として実現をしてきているのかなと思いますし、2番についても、ASMAPの対応とハイリスク妊産婦に寄り添い、支援を今しているということだったので、大分進んでいるなと思うんですが、この宿泊型産後ケア、令和4年度の予算案として計上されていますので、3月24日の本会議を待ってからの事業開始ということになると思いますし、4月に入ってから、この事業が実際動いてみて、どういう形になるかというのも、見守りたい部分もありますので、今回継続でお願いします。

◆さの智恵子 委員  本当に随分進んできたし、本当にお母様たちに寄り添った支援が随分続いているという実感はあるんですが、やはり宿泊型産後ケアが、この4月から始まるということでございますので、継続でお願いしたいと思います。

◆ぬかが和子 委員  この宿泊型産後ケア、私たちも、本当に、デイサービスのときにやはり宿泊型のニーズがあるというのを求めてきまして、実際に利用した方からも、それは、お金払って利用した方だったんですね。それでも、やっぱり帝王切開の後で、家事のことを気にせずに、子どもと向き合えて本当に大事な時間だったと、あれがなかったらという話も出ていました。
 今回、乳房ケアも、やっとやっと乳房ケアも実現が可能になると。これ本当に大事だというのを、私、助産師からもお伺いしていましたので、是非こういうことをしっかりと周知を広げていただきたいと。この請願については、本当に大事なことで、これはもう前回同様、採択をすべきだというふうに主張いたします。

◆土屋のりこ 委員  1番に関しては大分進んできたというところなんですけれども、2番、フィンランドのネウボラを模範としてマン・ツー・マンのサポートというあたりで、先ほども言いましたけれども、母子手帳を交付して、1回面接をしたら、その後はもう出産届出まで、あまり関わりがなかったりということもある中で、やっぱりそういった不安があるときに頼れるというか、頼りがいのある区になっていただきたいと思いますし、そういう意味で、もっとこれを応援していきたいという意味で、採択を求めます。

◆市川おさと 委員  継続。

○いいくら昭二 委員長  これより採決をいたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○いいくら昭二 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。