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【「出会い!婚活応援プロジェクト推進 足立区議会議員懇談会」第1回行政視察:富山県南砺市】

「出会い!婚活応援プロジェクト推進 足立区議会議員懇談会」第1回行政視察:富山県南砺市の視察がようやく実現しました!実は、コロナ禍でなかなか視察も行けず、活動も思うようにできず…でしたが、オンラインで行う事が出来ました。
 
「出会い!婚活応援プロジェクト推進 足立区議会議員懇談会」は、一昨年3月、足立区議会議員超党派 有志の会で立ち上げた懇談会です。現在10名の議員で構成をされています。
 
さて、今回の視察先である富山県南砺市では、結婚活動支援として「南砺で暮らしません課」という部署が設けられています。人口は48312人うち外国人833人。世帯数は17497世帯です。世界遺産 五箇山合掌造り集落があります。
独身男女を対象とした出会いの場を創出し、さらには各種セミナー等を通じて個人スキルを向上させ、社会人としてさらに成長することを目的として2011年(平成23年度)に設立されました。加入登録費用及び年会費はすべて無料。さらにイベント費用が安く、実費のみで参加できるといった仕組みです。
 
南砺市が運営する組織なので、会員登録情報の流出や漏洩が基本なく、会員に不必要な情報が届くことなく、安心して加入できるといった仕組みです。
現在の婚活倶楽部の会員数は女性241名、男性307名。
25歳以上から概ね50歳未満までの独身男女で、次の要件をすべて満たす方を対象としているそうです。
(1) できるだけ早く結婚したい方(できれば1年以内に)
(2) 市内にお住まいの方または、結婚後、市内に住むことを希望される方
(3) 定職または、安定した収入がある方(家事手伝いの方も可)
 
縁結びの為にはお節介な人員が必要です。このお節介会員数は138名(女性91名男性47名)もおり、他国会議員5名が所属していることで、経験豊富な相談職員の確保がされており、婚活支援のノウハウの蓄積と結婚相談体制が充実されています。
また、定期的に縁結び会議を開催し、情報交換会を行い、結婚仲人報奨金1組につき2万円支給をされているそうです。また、出会いイベントJAや地域団体などの行うイベントでは補助金が支給されています。住民自治推進交付金として、結婚活動サポート事業として市内31地域づくり協議会に対し、婚活事業に取り組む1協議会に1万円の交付もされています。
 
成婚者に対しては祝い金の交付として、会員一人当たり2万円の支給や夫婦どちらかが婚姻届け提出時に40歳を超えていた場合には2万円が加算されるそうです。またさらに、結婚記念品として額を贈呈。県外においても婚活事業の情報を幅広く展開する事ができ、期待できる人に対しては、市長が「なんと婚活大使」を委託し、県外における活動も視野に入れた婚活支援事業が強力に展開されています。さらに、新婚新生活支援事業として、夫婦ともに39歳以下で世帯所得が400万円未満の場合には、引越費用や住宅賃借費用などに対して、30万円を上限に支援をするといった支援を行っています。
 
結婚したいと思える環境が大切だと兼ねてから私は足立区議会で提言をしているところですが、まさに南砺市では、市をあげて婚活事業から結婚に至る支援、会員でいることでのメリットとして定住奨励金や子育て支援策などの情報が得られやすい環境づくりと相談がしやすい体制を構築されています。
 
独身が多いのは、結婚に興味が湧かない、収入が少なくて子育てに不安を持っている点などが挙げられます。区民自らが、結婚した後に世帯を持ち安心できる家庭を築くこと、それを想像できることが大切です。その為にも、未来に向けた方向性について考えることができる多様な支援を行政が新たに構築していくことが求められます。
 
自分自身の生き方を考えるための情報発信を積極的に行政が努めることで、結婚してみたいという機運醸成につなげ、住み慣れた街に住み続けたいという気持ちになれる施策を展開することの重要性を今回、南砺市から学びました。
 
今後も精力的にメンバーの皆で力を合わせながら、足立区議会の中から結婚、妊娠・出産、乳児期を中心とする子育てに温かい社会づくり(多様な支援の構築)・機運を醸成する働きかけを積極的にさらに強く行っていきたいと思います。
 
富山県南砺市の皆様、この度は貴重なご説明をありがとうございました。
コロナが収束しましたら、会の皆で視察に伺いたいと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
そして、足立区役所の執行機関の皆様、長期にわたるご対応、ありがとうございます。