成果報告:「妊娠・出産・育児の切れ目ない支援」マタニティ&ベビーハウスOhana視察
マタニティ&ベビーハウスOhanaに視察に行きました。
綾瀬産後ケアスタッフ渡邊さんと衛生部長の馬場さんが同行です。
※三女、長男の時には、何れも綾瀬産後ケアでお世話になりました。その記事はこちら。
「妊娠・出産・育児の切れ目ない支援」については、あったか足立区NEOの会より請願書を提出しています。
視察は、前期支援。産後5ヶ月未満のお母さんと赤ちゃんの開催日でした。
対 象:足立区に住民登録があり、家族から援助が受けられない育児不安がある
①前期:産後5ヶ月未満のお母さんと赤ちゃん
②後期:5ヶ月~1歳未満のお母さんと赤ちゃん
開催日:①前期:毎週火曜日、②後期:毎週水曜日(祝祭日、12月29日~1月3日を除く)
施 設:マタニティ&ベビーハウスOhana(梅島3-4-8うめじまKSビル2F)
利用料金:500円(昼食が必要な方は別途500円)
出産後はホルモンの急激な変化により心身が不安定になりやすい時期。
身体の疲れがとれない、家族の援助がない、赤ちゃんのお世話がよくわからず不安な方を対象に、お母さんの心身・育児サポートが日帰りで受けられる施設です。
マタニティ&ベビーハウスOhanaでは、畳の上にマットを敷き横になれる空間と別に赤ちゃんのお部屋があり、3人の保育士と1人の助産師さんがついて、母子をケアをしてくれます。
時間は10時から15時まで。
10時に入所。赤ちゃんは産着を施設のものと交換してお着替え。そして、保育室で保育をしてもらい、お母さんはママの部屋でリラックスウェアに着替えます。産着や室内お洋服、オムツなどすべて施設持ちです。
赤ちゃんを抱えて移動するだけでも大変なのに、オムツや産着も持参だとそれだけで疲れてしまいますが、ここでは何と全てのグッズを用意してくれています。軽装でお出かけできるというのは、大変ありがたいですね。
母子ルームが半個室となっているため、4人から5人のママ達が、LINE交換したりして、ママ友になって帰宅されるそうです。私の時には、出産後、しばらく経ってからの住区センターでのイベントや子育てサロンや公園に行くことでママ友ができましたが、生後3か月未満の初期の段階でママ友が出来る場所になっているという点で大変驚きました。初期の段階からママ友が出来ると、日々の生活のモチベーションが上がりますね。子育てを孤立させないアイテムの一つでしょうか。ただ、赤ちゃんのお世話があるのでLINE等のメールはほどほどにしないといけません。
こちらの施設長の三浦さんは、24時間メールでの見守り支援もされています。こちらを出られたお母さん方の中には、心配な方もいらっしゃるようで、24時間体制でのメールのやり取りをされているそうです。まさにネウボラ的相談員の役割も担っていらっしゃいますね。
現在、足立区には拠点が一つ。当初から複数個所、拠点を設けるよう議会で提案をしてきました。今回の視察を機に、また来月はじまる定例会や決算特別委員会などで提案をしていきたいと思います。
2020年より産後ケア(デイサービス)型:子育てパレット委託事業
足立区検証結果
(1)予算枠(事業開始から令和4年度まで)
・ 令和2年度: 5,208千円(138組)
・ 令和3年度:11,057千円(350組)
・ 令和4年度:10,387千円(354組)
(2)利用実績(事業開始から令和3年度まで)
・ 令和2年度: 3,534千円( 95組)
・ 令和3年度:10,069千円(329組)
(3)利用状況の分析
ア 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、事業開始を令和2年4月から9月に変更した。
イ リピーターもいることから、設定している定員枠を超えることがある。
ウ 新規利用者を優先しながら、区が利用者を選択している。
(4)アンケート結果の集計(令和3年度326人分)
ア 利用金額は妥当でしたか。
安い73%、妥当27%
イ 利用の動機、どんな目的で利用したいと思いましたか(複数回答可)。
休息88%、育児相談74%、リラクゼーション41%
ウ 産後ケアを利用し、お母さんの身体的・心理的不安が改善されましたか?
改善48%、概ね改善50%、あまり改善しない2%
エ 産後ケア施設の利用は、全体的に満足のいく内容でしたか?
とても良かった77%、概ね良かった22%、あまりよくなかった1%
オ 産後ケアの内容に何があるとよいですか(複数回答可)。
休息78%、夜泣き対応62%、発達チェック62%、精神的サポート60%
マタニティ&ベビーハウスOhana:梅島3-4-8うめじまKSビル2F
エレベーターを降りるとすぐ。
最初に受付をして、室内着に親子で着替えます。
こちらは半個室。
助産師さんがお部屋に来て相談を受けています。
場合によっては、個室でのご相談を受けているそうです。
右がマタニティ&ベビーハウスOhanaの三浦りささん。
左が綾瀬産後ケアの渡邊さんです。