【足立区議会で足立区ペアレント・メンターの是正を図っていきます!】
私は2013年3月議会から提案している、知的障がいを伴わない発達障がい特性のある「生きづらさを抱えた人」に対する支援事業の構築に向けた政策提案は、今現在まで続行中です。
2013年から現在に至るまで、議会、委員会、またHP、SNSや区議会レポートなどで多角的に知的障がいを伴わない発達障がい特性のある「生きづらさを抱えた人」に対する支援事業の構築を取り上げてきました。私は知的障害を伴わない発達障がい者支援施策の調査・研究をするために2012年から全国に足を運び、視察を続け、足立区議会で様々な政策提案をしています。
足立区で実施されている「ペアレント・メンター事業」は、私が事業化した一つです。2014年9月議会で政策提案し、実現したものです。
鳥取県では、既にこのペアレント・メンター事業は生みの親でもある鳥取大学院医学系研究科 教授 井上雅彦先生主導の下、鳥取県では先進的に行われています。鳥取県では、適正価格・適正事業として機能しています。
私の議会提案と鳥取大学院医学系研究科 教授 井上雅彦先生のご尽力により、足立区でもペアレント・メンター事業が2017年に実現しました。当時、井上雅彦先生には、私と一緒に足立区役所に幾度となく歩いて頂き、たくさんの関連する行政執行機関をご紹介させて頂きました。そして、綿密なレクも執行機関を相手に幾度となくしてきました。勿論、井上雅彦先生は飛行機代も執行機関へのレクも全て無償で行って下さっています。そして、私たちは、足立区におけるペアレントメンター事業・推進計画を立ち上げ、2年半越しで実現させたのです。
鳥取大学院医学系研究科 教授 井上雅彦先生の出会いと鳥取県困り感を抱える子を支援する親の会らっきょの花の会長 斉藤里依さんのお力を頂きながら、足立区におけるペアレント・メンター事業の立ち上げでは、かなりの労力を要しました。当時、足立区においては、私の様々な知り合い紹介から、足立区ペアレント・メンター組織に携わって下さる方々を数名ご紹介頂きました。集まって頂いたその仲間たちと共に私は全国の模倣となり得る支援となるよう、全力投球しました。
そして、立ち上げから常にこのペアレント・メンターを私は見守り、必要な改善点を伝えながら私は議会人としての立ち位置で走ってきましたが、当初から感じていたペアレント・メンター組織の相談支援体制の改善点は一向に聞き入れてもらえず、事業者運営スタッフとの意見の相違を感じていました。足立区においては、アウトリーチが甚だ乏しく、小中学校に飛び込んで保護者の支援にあたるよう伝えていましたが、全く動かず。その為、アウトリーチが乏しいため、相談支援事業として、うまく機能せず、2019年からは根本的な改善が必要な状況となってしまいました。
もうこの事業は7年目に突入です。
費用対効果が悪いにも拘らず、足立区は一切改善させずに事業全てが素人の親にお任せ状態です。素人である方々が最初から足立区の委託を受けること自体に無理がありました。事業の運営に当たっては素人であるため、区が積極的に育てる姿勢を持たない限り、管理、運用面において難しいと言わざるを得ない状況です。
鳥取大学教授 井上雅彦先生がまたさらに足立区にもお越しになられ、執行機関とも話し合いの場を持ちました。
区が積極的に事業者のバックアップ機関としてかじ取りをしっかりと行い、人材を育てるという意識を持って取り組まないとその後の事業が成り立ちません。区としてこのことをしっかりと認識してもらい、猛省を促しました。そして2年前にこの事業の是正を図るためにプロポーザルとしたのです。しかし、事業内容はさらに悪化。
足立史上、区の事業として、費用対効果が最も悪く、ペアレントメンター事業ではこの7年間、ほぼ相談1件につき7~8万円のコストがかかっている状況が継続中です。火・木・金の週3回10時から17時までの7時間もの間、相談が無くても常に複数の親(時給制・他毎月役員報酬あり)が青井にある3階建ての一軒家に待機し、時給制、しかも役員報酬が毎月出ています。その為、相談が無くても月、いったいいくらの人件費が流れてしまっているのでしょうかといった状況です。年間人件費340万円、家賃補助110万円他、水道光熱費、広告費等といった総額560万円もの多額の区民の税金を投入し続けている状況です。月平均電話相談2件、来所3件。月によっては電話相談0件が3か月、1件が2か月。電話相談0件の月には、何と来所相談も1件しかありません。今年度の延べ人数も相談件数と全く同じ人数です。これでは、相談支援なのに、リピーターがついていない状況です。発達障がい児を持つ親が一回の電話や来所相談で解消されるのでしょうか?つまり1回のみの相談で、それ以上の相談をしたいと思えない相談体制であるともいえるのです。
費用対効果が最も悪くなっているこの事業をさらに4月以降も同じような状況で継続させることなどあり得ません。
ここまでくると区長責任としか言えない状況です。もしペアレント・メンター事業が改善されないのであれば、区長責任として私は厳しく物申します。超党派の議員の皆様のお力を頂きながら、私もさらに委員会等で追究し、この事業の是正を全力投球で行います。
私は、あるべき姿に是正をしていきます。
知的障害のない発達障がい特性を持つ人たちの支援は、全国的に見ても確立されていません。各ライフステージの中で、発達障がい特性がある人たちに対する具体的、効果的な支援は、全国的にも乏しく、当事者はコミュニケーション等が苦手といった障がい特性から、成長と共に就労や自立が難しい人、引きこもりや精神疾患といった二次的障がいを抱えている人達が多くいます。家庭生活、社会生活がうまく保てない「生きづらさ」を感じている方々に対して、私は「生きづらさの支援」という視点で、制度の谷間に落ちている当事者や家族に対して、今後も手が差し伸べられる支援施策を足立区から強力に構築していきたいと思います。
先ずは、このペアレント・メンター事業の是正を図り、次のステージにあげていきたいと思います。