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☆文教委員㉞【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

○長谷川たかこ委員  ペアレントメンターに焦点を当てて質問させていただきます。

既にねっとワーキングさんの方で、先日24日にホームページに、この委託事業、通りましたので、来年度も実施しますということを公に公表されています。

代表質問で私の方が是正を求め、まず文教委員会、それから予算審議の方でも質疑をさせていただきたいという旨の提案をさせていただきました。予算の方もまだ通っていないにもかかわらず、ねっとワーキングさんの方では、もう24日の日に、来年度、委託されましたということで、堂々と公表されていますが、これについては、区としてはどのように、今後きちんと注意勧告されるのでしょうか。

 

○支援管理課長 その件につきましては、非常に誤解を招いたアップだなと考えております。評価委員会で継続が認められたということで、ホームページには載っております。ただし、読む人によっては、来年度も引き続きというふうに取られるというような文章だったので、その点につきましては指導していきたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員 まずは、予算審議が終わるまでは、そのような内容のホームページは出すべきではないと思いますが、如何でしょうか。

 

○支援管理課長 評価委員会の継続という通知につきましては、実は出してしまったので、こちらの方の不手際ですが、ホームページ、やはりしっかり議会で予算が通って、その上で進めていくべきだということですので、来年度以降、十分気を付けていきたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員  来年度以降、十分注意していこうではありません。

今現在のことを申し述べております。ホームページの内容として、そのように掲載すべき内容ではないというお話をさせていただいております。如何でしょうか。


○こども支援センターげんき所長  先ほど課長も申し上げましたとおり、現時点で決まっておりますのは、評価委員会の決定ということです。今後、それを踏まえて契約ということになっていくんですけれども、まだそこまでは至っていないというのが現時点でございますので、来年度以降も契約をして事業をしていくというような表現となっているホームページについては、修正を求めてまいりたいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員  すぐに修正を求めてください。お願いします。
先ほど門藤支援管理課長がここ2~3年、待っているだけではということで、アウトリーチをしていますとおっしゃっていました。私が知っている限りでは、きちんとしたアウトリーチはしていません。どういうところでアウトリーチをされたとおっしゃっているんでしょうか。

 

○支援管理課長  まず1点目は、学校関係でございます。特に、お子さんにより近い、例えば、養護、又はSSW、SC等、それから特別支援教室の担当の教員、その方たちにまずはペアレントメンターをまず理解していただいて、そこから広げていこうということで、まず1点目はそこに重点を置いて、アウトリーチを行いました。

 

○長谷川たかこ委員  それは、では、昨年度は何件やったのでしょうか。

 

○支援管理課長  各課で年に1回まず行っておりま
す。

 

○長谷川たかこ委員  すみません、アウトリーチをしましたと言ったら、普通だったら、20回やりましたとか30回やりましたとかというのだったらまだしも、たった1回ですよ。

 

もうこの事業7年目になるんです。

にも拘らず、全部横ばい。令和3年度、4年度が全く件数伸びてなくて、今まで更に件数が落ちているんですよ。2年前にプロポーザルをしていただき、是正を図るということで、代表質問で実現していただいたにもかかわらず、その結果がここまでひどいとは思いませんでした。

 

事業を立ち上げて7年目に突入。代表質問の御回答で、発展途上の事業という御回答がありましたが、事業を行って2~3年の事業ならばまだ発展途上ですけれども、7年目に突入の事業が、発展途上の事業ではありません。

 

2年前に改善するといってプロポーザルしたのに、何にも改善されていません。

 

足立区行政が監督できないのは、もう既に明らかじゃないですか。この業務委託先には、改善させるにはもう限界があって不可能だと見ています。昨日まで、鳥取大の教授の井上先生と私はずっと話をしていますが、本当にこれはもう適正な事業内容を根本から変えて、適正な事業価格に変えない限り、区民の多額の税金を投入するような事業となっていません。

 

もういい加減ここでやめてください、本当に。

だらだらだらだら。来年度もとかって4月以降もですか。

私たちの区民の大切な税金560万円をちゃんとした有意義な優先順位の高い施策に是非充てていただきたいと思います。


たくさんの方々から、私の代表質問が終わった後、お声をいただきました。今回区民の声を一部御紹介します。

 

青井に住んでいる方が、今年に入り、青井にある事務所へちょうど開始時間から何度も連絡をしたそうです。しかし、連絡が付かず、その後、直接青井の事務所まで行ったそうですが、やはり不在だったそうです。午後13時過ぎに再度御連絡をして、ようやくつながり、事務所へ伺い、話ができたそうですけれども、不在の話を伝えると、事務所にはいたとスタッフから返答されたそうです。事務所が公に出している曜日、時間で開設されていなかったのは事実だったという苦情が私に入ってきております。また、その際の受け答えに関しても、区からの業務委託とは思えないほどの素人のやり取りを感じたそうです。「この事業は不要だ」ということで、私に苦言を呈されました。

 

更に別の区民からです。御自身たちがNPOで広く活動されている方からなんですが、「足立区のペアレントメンター事業については、費用対効果に疑問を抱きました。NPOなどでは、自腹で活動されている方々が多くいる中で、この事業は明らかに事業内容を変更し、減額すべき事業であると感じました」というお言葉です。

 

また、別の区民の方からです。「どうしたら当事者にアプローチできるのかなど、業務改善を図る事業者を付けてもらいたいです。業務日誌に書かれている内容は、仕事ではありません。このような業務報告を出す事業者に560万円もの私たちの税金が使われていることがもったいないのでやめてください」というふうに複数の声が入っております。

 

まず、委員の皆様にも見ていただきたいと思います。代表質問で、相談等業務報告書及び業務完了報告書の提出を求めました。今このタブレットの中に入っております。是非皆さん見てください。週3日7時間の業務報告書です。

 

まず2022年11月8日、この業務報告、業務内容を見ますと、パワーポイントを動作確認という報告が、業務日報に入っています。11月17日には、パソコン充電器をノジへ。11月22日には、NPOフェスティバル準備、お米、袋詰めなど、養成研修アンケートを講師の方々へ送付、パソコン操作などを習った。それから、2022年10月27日、プリンター不具合のため調整。それから、2022年7月6日、放課後等デイサービス事業、ふきのとうにチラシ60部持参、これしか業務報告入っていないですよ。そして、2022年7月15日、給与計算、振込処理、これがよく入ってくるんですけれども、給与計算、振込処理って、業務内容じゃないですよね。それから、2022年7月29日にも、会計処理、振込等銀行回り、氏名処理などと書いてありますし、2022年6月2日、事務所により、理事会などの印を押し、データを持ってNPO支援センターでカラーコピー、120部、何とかさんにお渡ししました。げんきで16時から月例の月会議で終わっていますね。2022年6月10日、消耗品の買物とかというのも業務報告入っています。また、2022年6月25日、サロンの鍵開け、見守り、記録、これは業務報告なんですね。サロンの鍵開けが業務報告入っているということは、では、毎日、サロンの鍵開けていないんですかという話ですよね。それから、2021年11月5日、ぴあト~ク準備、会計処理とか、12日金曜日、ホームページ改修、掃除しかしていないんですよ、業務内容。16日、給与計算、振込処理、メンター調整連絡、こんなの業務報告でも何でもないじゃないですか。それと、2021年10月15日、給与計算、振込等会計処理、出張ぴあサロンのチラシプリントアウト、不足分15部をげんきに持参。あけぼの学園にチラシ20部を持参、これしかしていません。26日、銀行回り、会計処理、議事録作成、その後、発達障がいセミナー参加者名簿作成、木村先生にLINEで送付、出張サロン・チラシコピーしかないんですね。

 

一体こういう業務報告をしてくるこの委託者に、幾らお渡しされているんでしょうか。

 

週3回、7時間、私が事業所に伺っても本当に相談ないんですよね。

お母さんたちが2~3人いつもいます。それしかないんです。

 

一体これで、560万もの金額、これのどこが業務報告なんでしょうかね。ただ鍵を開けただけ、コピーを取りました、パソコンの操作を習いました、それが業務報告なんでしょうか。全く業務報告の書き方もできていませんし、中身がこれしかないということは、はっきり言って仕事がないということなんですよ。

 

業務委託、年間560万円、内訳、人権費340万円、事務所費110万円ほか、水道光熱費、コピー代110万円、この事業に毎年支出されています。相談がなくても、毎回週3回、7時間複数の親に時給制でお支払い、これ時給が千幾らですよね、相談が入ると1件2,000円。合同トークになると、1時間3,000円の時給が付いています。毎月の役員報酬も数万円が支出され、役員報酬だけでも年間113万円が、私たちの区民の多額の税金で支払われ続けているんです。一体、いつまで続けるんですか。

 

もう7年。今度8年目になるんですよ。多額の区民の560万円の税金を無駄使いしないでいただきたいと思います。区民代表で私物申しさせていただきます。もうこの事業、本当に止めていただきたいと思います。

 

行政の指揮監督が全くされずに、委託事業を丸投げにした結果が、結局こういうふうな状況まで陥っているんです。この責任は、もうここまで来たら、区長責任としか言えないんじゃないんですか。

 

今まで上遠野さんやっていただきましたけれども、2年前プロポーザル是正してくださって、是正しますっておっしゃって、今も、その指揮官のトップじゃないですか。何でこんな状況が悪くなっているんですか。上遠野さんができないんだったら、もうその責任は全て近藤やよい区長にあると私は思っています。如何でしょうか。


○子ども家庭部長  確かに、この事業、2年前、様々な経緯もありまして、プロポーザル方式で事業者の選定をさせていただいて、その経過の中で、やはりアウトリーチ的な活動であるとか、そういう、皆さんが集まれるそういうサロンの活動であるとか、そういうところで、発達に課題のあるお子さんを育てた経験を今悩んでいる方と共有しながら、気持ちを支えていって差し上げるというような事業と認識しておりました。


この2年で改善が全く進んでいないというところはおわび申し上げますけれども、更に、ただこういう事業の必要性というのは、この事業を立ち上げたときと多分変わっていないと思うので、こういうメンターという形の皆さんを活用して、寄り添っていけるような組立てというのは、今後も引き続き考えていく必要があると思っております。


長谷川たかこ委員  副区長はどうお考えでいらっしゃるんでしょうか。

 

副区長  この件については、長谷川委員からも様々課題を御指摘いただいておりますので、今、区長の責任だろうというようなお話ありましたけれども、この件については、区長にも情報共有させていただいて、いずれにしても、今後の改善がやはり一番肝になるということで、改善の方策について、今、教育委員会と私どもも含めて、今検討しているところでございます。


教育長  この事業については、教育委員会で行っておりますので、まず私の責任の下で、長谷川委員からいろいろ御指摘をいただいている内容についても、事業者と話をしながら、改善に向け、努めていきたいというふうに思っております。

 

○長谷川たかこ委員  今回の評価について、井上雅彦先生とお話をさせていただきました。井上先生も、評価委員のメンバーに過去ありましたので、お聞きしましたら、まず資料が少なすぎるんだということをおっしゃっていました。すぐにパワーポイントに入ってしまうと。代表者の方は、パワーポイントでご説明がお上手なので、すばらしいパワーポイントで御報告されるんです。だから、皆さん、そこで圧倒されちゃうんですね。だから高い評価が付く。だけれども、この中身を見たら、相談等状況及び業務完了報告書、全く仕事になっていないじゃないですか。

 

井上先生もおっしゃるんですね、この資料を評価委員のメンバーに渡していれば、今回だって、合格点には絶対に至らないはずだというお話でした。今回こういうきちんとした完了報告書をお出ししていない以上、適正な事業評価ではなかったわけです。

 

ですから、4月以降も、まただらだらだらだら青井の事務所に110万円の家賃補助を付けるのではなく、4月以降は、家賃補助はもう廃止、そして井上先生も、2年前から、2019年からずっとおっしゃっています、複数の目が入るところにメンターさんを置かなきゃ駄目なんだよと。鳥取県が自閉症協会の一角を間借りして、ペアレントメンターさん、予約のときにだけ来ていただいて、事務所の方をお貸ししているそうです。だから、鳥取県では、事務所費代はゼロ円、コーディネーター役の自閉症協会、スキルの高い方コーディネーターに1320円何がしをお支払していて、メンターさんには、無償。ボランティアで、交通費のみの支給で来ていただいているそうです。今回、私、計算しましたところ、令和3年度の相談だけに関わった金額は38万何がしぐらいで、40万円弱でできちゃうんですね。相談の稼働した額が40万円弱でできるものに対して、560万円も必要ないですよ。井上先生もよくおっしゃるんです。この足立区のやり方はよくない、お金付け過ぎだよ、東京23区でこんなに560万円もの予算を付けている自治体は全くないと。2月24日ねっとワーキングさんのホームページを拝見したら、件数について書いてありましたけれども、誤解されていますよね。他の自治体も同じように560万円付いているんじゃないかというような、見た人が錯覚するような書き方になっています。他の自治体なんて、そんなにお金出していません。足立区は、お金を湯水のように付け過ぎです。560万円、お金を出さなくても、100万円も満たない金額で、きちんとしたメンター事業というのは運営できます。その部分を是非改善していただきたいと思います。如何でしょうか。

 

○副区長  先ほど御指摘ありました事業評価の資料の出し方、運営の仕方及び家賃補助の部分についても、改善、どういうふうにするか検討させていただきたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員  私、今回、このような形で、相談等状況及び業務完了報告書を提出させていただきましたが、超党派の議員の皆様、自民党、公明党、共産党の皆様いらっしゃいますので、各政党の皆様から、560万円のこの事業、これが適正だと思われるのかどうか、御見解を聞きたいと思います。この業務完了報告書の内容を全部逐一見ていただきたい。御報告させていただきましたが、ある月は、ホームページの改修と清掃しかしていません。それだけの内容で、1回につき6~7万位の区民の税金が支出しています。委員メンバーの皆さんどのように思われますか、お願いします。

 

○ただ太郎委員長  長谷川委員、委員会、基本的に、議員が役所の仕事をチェックする場でもございますので、各会派の意見は、委員長の方で、請願・陳情なりの意見をお聞きいたしますので、個別に、委員会会派に意見を求めるということは御遠慮いただいてよろしいでしょうか。

 

○長谷川たかこ委員  分かりました。
特別委員会だったら、それできたと思うんですけれども、常任委員会だからということですね。分かりました。
なので、ちょっと1回、私はここで話をストップさせていただいて、皆様の御意見を聞いてから、また最後にお話しさせていただければと思います。


○鹿浜昭委員  今の件に関しては、長谷川委員も、自分でやっぱりこのペアレントメンターに対しての必要性をもう以前から訴え、自分でも、事務事業が必要ではないかということで、いつからですか、これ。2016年1月から、この事務事業、実施されたということでございまして、長谷川委員としても、基本的には生みの親というような責任を感じながらの今の質問ではないのかなというふうに思っておりますが、確かに560万円ということに対して、金額が高い、安いというようなことよりも、やっぱり中身が大切かなというふうに私は思う次第でございまして、事務所賃貸料ということで、110万円ぐらいですか、98万8,000円、毎月支払ということで、これも平成の30年からというようなことかと思うんですけれども、始まったのが、すぐにではなくて、平成28年からなので、3年後に、事務所を新たに借りられたということで、この辺の借りた理由というか、その辺をちょっとお聞かせください。


支援管理課長  当初は、区の施設等を使ってということでスタートしております。ただし、毎年、ちょっと事業の関係で、次のところに施設を変わってくれということで、毎年転々としていた中で、どこか1か所で固定させることの方がいいだろうということで、行政側が、メンターさんの方に、どこかあれば教えてくださいということで、現在の青井のオフィスに決定したという経緯はございます。

 

○こども支援センターげんき所長  すみません、補足なんですけれども、今、課長申し上げたとおり、区の施設で、かつては、窓口としてやっていた時期がございました。転々という状況、安定しない状況も確かにそのときございまして、どこか一つ拠点をという思いがありましたのと、あと参加者同士で交流するようなちょっと広いスペースが必要な、そういったことも、今、ぴあサロンといって、集団のメンターの対応なんですけれども、そういったことを新たにやっていくというところで、今の拠点の方に至った経緯がございます。以上でございます。

 

○鹿浜昭委員  そうすると、メンターさんからのお話ではなく、こちらから、より使いやすいというか、安定して利用できるようにということで、提供されたというような過程でよろしいですか。分かりました。
確かに、そういう、一つ部屋をお借りして、毎日、週に二、三回かもしれませんが、週に3回、週3回だね。7時間、利用されるということなので、そういう部屋があることには越したことはないのかなというふうに思いますが、実際、私も部屋を見せていただいたわけではないですし、その8万円が適切かどうかということ、また逆に、区役所じゃなくて、青井ということで、場所はちょっと申し訳ないのですけれども、駅から近いのかどうかというのもちょっと分かりかねるんですけれども、それが逆に相談にわざわざ行くというのが、区民の皆さんが、どう実際、その場所に対して、敷居が高いという感じを受けないでもないのかなというふうに思うんですけれども、その辺というのは、新しく借りて、相談がそのとき上がっているのか上がっていないのか、やっぱり、それからもう5年の月日がたっているわけで、その辺というのは、どうお考えというか、考慮されたんでしょうか。

 

○こども支援センターげんき所長  青井の、場所のロケーション、やはり一長一短で、これ鹿浜委員御指摘のとおり、例えば、げんきですと、駅近というところがあります。一方では、ちょっと距離があるということになると、そのことが、相談件数につながっているかいないかというと、確かに我々もそういう反省すべき、場所を確保して、転々としない、安定を求めてという結果、今のところになったんですけれども、逆にやっぱりデメリットの部分もあったのではないかという反省もございますし、それが今の結果につながっていることは否定できないと思っておりますので、そういったところは一つ反省材料として、今後考えていくべきかなと認識しております。

 

鹿浜昭委員  是非、これから、来年度にかけて、その辺もしっかり検討材料として考慮していただいて、費用対効果、当然、月々8万8,000円という金額もありますし、それがどういう形がいいのかということも、やっぱり検討材料として考えていただいて、進めていただいていただければありがたいなというふうに思います。

 

こども支援センターげんき所長 繰り返しなんですが、やっぱこの実績が上がらなかったことに対する反省といいますか、それは私も非常に深く認識しているところでございます。また、ここに至って、委員の皆様方からも、御指摘といいますか、アドバイスといいますか、いただいておりますので、この事業者ともしっかり協議をしながら、どういったことが一番改善につながるのか、実績に結びつくのか、そういったことを改善に向けて、努めてまいりたいと考えております。

 

鹿浜昭委員  よろしくお願いしたいと思います。それと、この評価委員会の評価集計表の件で、先ほどお話もありましたが、やはりこの特にDの方ですか、8番に対して、評価が1ということが、私も相当引っかかったところで、BやCの方は、Hの方も、評価4を付けて、評価4と1というのは、これ、通信簿でいえば、えらい違いがあるような気がしますし、その辺で、個人的な見解も当然あるかとは思うんですけれども、やはりこの辺の御意見というのは、例えば、この集計した後に、評価委員の皆さんでの話合いとかというのはされたんでしょうか。

 

こども支援センターげんき所長  私も実は現場におりまして、やっぱり格差が非常に出ているというのは、この最終の局面になって、誰もが認識するようになりました。画面にこれ一覧を打ち出して、各評価委員さんから、振り返りじゃないですけれども、改めて、御自身の評価に対するコメントをいただく、そういう場面も設けて、その結果として確定したといいますか、そういう手続を経ております。
ただ、その中でも際立っているのは、その低い評価の方といいますか、地域とか小学校の連携のところをすごく意識されておりまして、実はこのペアレントメンターのやり取りの中で、どういったターゲットにしたときに、中学校、高校生がだんだん多くなってくるとなったときに、いやもっと小学校でももっとニーズがあるんだよ、もっと掘り起こしをしてほしいなと、もっと小学校と連携してほしいなという、やっぱりそういう強い思いから、どうしても低くならざるを得なかったという、そんな当時コメントもございましたので、それも含めて、この内容として、我々は事務局でございますので、確定の手続を執らせていただいたという経緯がございました。

 

○鹿浜昭委員  今、しっかり評価の方も認識されているようなので、是非、それをまた来年度の方針に生かしていただいて、せっかく7年間も進めてきたわけですから、やっぱりそれは発達障がいの子を持つ親御さんにしてみれば、受皿があるということで、それはそれで私は評価させていただきますので、是非、その内容をしっかり吟味していただいて、その費用対効果も含めて、これから、来年度、しっかりとフォローしていっていただければありがたいなと要望させていただきます。以上です。

 

○長井まさのり委員  私の方からもちょっと端的に伺わせていただきたいと思います。
ペアレントメンター事業については、我が党も、これまで要望を提案も重ねてきたところでございますけれども、業務日報についても、ちょっと拝見もさせていただいて、ちょっとこの内容はどうなのかなと思うところもやっぱり多々見受けられました。

これまでのこうした課題は、行政としても気が付いていた点も多々あったかと思いますけれども、これまでその一つ一つに対して、どのように対応してきたのか、どのように改善を求めてきたのか、過去、経緯も含めて、お聞かせいただければと思います。

 

支援管理課長  まず、行政とメンターとの打合せは月1回行っております。内容につきましては、その前月の活動内容について、結果、それを報告していただいて、我々の方も何か気が付いた点、又は改善する点について、そこで助言をするということを毎月やっております。また、2か月に1回、外部の方をお招きして、専門家の視点からでも、運営について見ていただいているという状況でございます。

 

○長井まさのり委員  月1回、2か月に1回、専門家を交えて、そうした会を重ねてきた中で、この相談件数もなかなか上がっていかない、実績が上がっていかない。そうした要因はどこにあると考えているんでしょうか。

 

○支援管理課長  まず一番大きかったのは、やはりコロナが二、三年前から、対面式が非常に困難だということが続きましたので、令和3年、4年につきましては、横ばいで来ております。ただし、小グループの会合につきましては、これは逆に人数が増えておりますので、トータル的な人数としては、令和2年程度の支援が必要な方々が来ていただいたという結果でございます。

 

○長井まさのり委員  トータル的なというと、例えば、数字でいうと、令和2年度、3年度、元年度であったりとか、数字でいうとどういう状況なんでしょうか。

 

支援管理課長  令和2年度以前につきましては、電話相談、それから個別相談が、どちらかというと主でやっておりました。対面が非常に困難な状況になりましたところ、小グループ、また、それから、リモートもちょっと実は取り入れたんですが、これはなかなかうまくいかなかったんですが、いろいろ少し形を変えて、呼び掛けて、人数につきましては、少しずつですが、増えてきたということでございます。

 

こども支援センターげんき所長   今、その相談の内容が多様化しているといいますのは、個別相談が基本なんですけれども、例えば、電話の相談もあれば、グループ相談といったこと、複数の人がいて、複数のメンターさんとテーマを決めてやるグループ相談もあります。あと、フリータイムデーといって、テーマを決めないでフリートークのようにしてやるのも相談のカテゴリーに入れているんですけれども、令和4年度の相談を受けた受益者の全員がトータルでいいますと、これは4月から12月まででいいますと104名というところなんですね、今申し上げた相談の、対象者、人数が。これ、同じ設定で、では、令和3年度、4月から3月まで全体で幾つだったかとなりますと、143名でございます。同じカテゴリーで、これが令和2年度で行くと、128名という、こういう推移といいますか、状況が実績、ここ数年の流れでございます。

 

長井まさのり委員  分かりました。コロナ禍、この二、三年は、そうした影響も多分にあったのかな。ただ、その中で、だからこそ、この電話相談であったりとか、リモートであったりとか、様々工夫する点はやっぱりあったんだろうなと。それをやっぱりしっかり区も見てこなかった、ちゃんとしっかりしてきたかどうか、そうした点もやっぱりまた振り返っていただきたいなと思います。今までいろいろな質疑がある中で、今後の課題についても、事業者とよく話合いをしながら、至急、改善点をしっかり洗い出しをしていただいて、またこういった課題に対して、こういう手を打っていった、こういう指摘をして、こういうふうに改善の方向に向かっていますと、そうした報告も明確にしっかりしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。

 

副区長  本当にいろいろ御迷惑掛けて申し訳ありません。今、御指摘いただいたように、細かい部分での改善点をそれぞれ具体的に上げて、それに対してどういう対応をしていくのか、それを今御指摘のように、具体的に私どもも定めることで、少し事業の方も、上向きになるのかなと思いますので、また、事業者とも相談をして、御報告をさせていただきたいと思います。

 

長谷川たかこ委員  ペアレントメンター生みの親の鳥取大学の教授の井上雅彦先生は、相談件数が伸びないイコール事務所が不要とおっしゃっています。

事務所は不要。既存の団体さんに出張してアウトリーチをしなさいとずっと最初から言っていおります。だからそれを是非4月以降やっていただきたいと思いますが、如何でしょうか。

 

こども支援センターげんき所長  このアウトリーチが実績が少ないというのも、全体の実績が少ないことの原因の一つであることは深く私も認識をさせていただきます。その上で、更にアウトリーチを通じて、この実績が増えるような、そういう改善も改めて図ってまいりたいと考えております。

 

長谷川たかこ委員  一番のポイントは、青井に事務所を置かないことなんです。青井の事務所は廃止して、複数の目が入るところにメンターさん置かなきゃいけない、ここがポイントなんです。青井の事務所には、とどまっていたら、件数も伸びないし、仕事がないんだから、そんな、いても、ただ単に税金を使っているだけなんですよ。だから、青井の事務所を閉鎖し、先生がおっしゃっているのは、子育てサロン、病院、うめだ・あけぼの学園、あと例えば子育て図書館、あだちキッズカフェとか、そういう既存である団体さんのところに入り、そういうところで相談事業をする、それが一番ベストだというお話でした。如何でしょうか。


こども支援センターげんき所長  相談の拠点の、今御指摘いただいたような新たな場所、拠点につきましては、今いろいろ情報も我々いただいているところでございます。また、しっかりその内容も把握させていただき、どういう形になるかは、事業者との協議も必要になってまいりますので、様々、もうちょっと事業者とも、あるいは新たな拠点の人たちとも、情報共有といいますか、議論をさせていただき、この改善を図っていきたいというのが、今の私の考えでございます。


長谷川たかこ委員  今も既存の団体さんが、ペアレントメンターを受け入れてくれるということでお話が入っているわけですから、青井の事務所を閉鎖し、そのようなところを間借りして、メンター事業を行い、ペアレントメンターの人件費を削減しながら、100万円以下でできる、そのような適正価格でやっていただきたいと思います。

親子支援というところで、親だけの相談ではなく、子どもも一緒に連れて行き、一緒に見ていただける事業も必要です。相談も、今まで、令和3年、4年度が延べ人数と相談ケース、全く同じになっていて、リピーターが全くいません。

 

これはとても問題ですよ。1回で相談したら、もういいやというふうに、相談者が思ってしまっていて、もう一度相談しようという気持ちになっていないということです。

 

人材育成のスキルを上げることも勿論必要です。そして、相談1回だけじゃなく、例えば、親子相談という形で、子どもも一緒に行って、子どももどこかで見ていただける相談機能を設けることも重要です。親が相談しました、その後、親子をセットで支援してもらえる機能を拡充することが必要と考えます。ペアレントメンターとはまた違う別の事業者の話になりますが、親子支援として相談後もつながり、それが継続して、子供の成長を見守ることに繋がるスキームを是非考えていただきたいと思います。如何でしょうか。

 

副区長  明日、私、事業者ともお話をする予定です。長谷川委員から御紹介いただいた場所も、選択肢に入れて、改善に向けて努力したいと思います。

 

長谷川たかこ委員  期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


ただ太郎委員長  それでは各会派の意見をお願いします。


鹿浜昭委員  ペアレントメンターの件もさることながら、冒頭報告がありましたとおり、NPO法人カタリバによるオンライン教育支援の新たな施策のスタートであるとか、三幸学園も不登校特例校の開校であるとか、民間が運営する発達支援の開所も控えておりまして、今後、外部の民間の知見やノウハウ、そういったものなど、更に協力を得られる選択肢も更に広く検討できるのではないかと考えております。
ペアレントメンターも併せて、更に議論を深める必要があると考えておりますので、継続でお願いいたします。


長井まさのり委員  様々な課題に対して、至急その改善の方向に向けて取り組み、そしてしっかり報告していただきたいと思います。継続でお願いします。

 

はたの昭彦委員  ペアレントメンター事業については、各委員から様々意見が出されて、私自身も、この報告を見る限り、問題をはらんでいるのかなと思いますので、しっかり委員の声を尊重して受け止めて、今後取り組んでいただきたいと思います。


陳情については、採択を主張したいと思いますが、もしこの後、委員会で継続審査となった場合は、今後本会議で、継続審査を諮ることになりますが、これまでは慣例で、会採択を図ることでは同意してきましたけれども、今回は最後の委員会ということで、今後、これまで同意してきたのは、その後にも委員会があって、審議できることが前提だったので、同意してきましたが、今回は最後の本会議になりますので、これで継続審議になると、事実上不採択と同じになりますので、本会議では継続審査に同意するわけにいきませんので、本会議では継続審査に反対することを表明したい
と思いますので、そういった場を設けていただきたいと思います。要望です。

 

ただ太郎委員長  採択ですか。

 

はたの昭彦委員  採択。

 

長谷川たかこ委員  請願に関しては採択です。しかし、単独議題の報告事項のペアレントメンター事業委託事業者評価結果については、私は認めておりません。一応ここで採択と言ったら、これも同様に扱われるといけないので、一応ここで表明しておきます。

 

ただ太郎委員長  それではこれより採決をいたします。本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。

[賛成者挙手]

ただ太郎委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。