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代表質問の内容⑤【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達・保護者に対する適切な支援等の創設について】

新型コロナ感染症による教育環境の変化として、休校やマスクの問題、給食時の黙食が挙げられます。学校教育の中で、コミュニケーションが取りづらい状況が長らく続き、子ども達の心身に支障をきたす状況が長らく続きました。コロナ禍による不登校も増加しました。以前からも指摘しているように、無気力、不安など情緒的混乱やいじめを除く友人関係をめぐる問題であったり、親子関係をめぐる問題、中学生では学業の不振が不登校の引き金になっています。

 

足立区の不登校者数は、平成17年度小・中学生の不登校者数は436名(小学生91名、中学生345名)に対し、平成25年度は741名(小学生168名、中学生573名)、平成28年度では1,078名(小学生265名、中学生813名)、そして現在、996名となっています。

 

 さらに、発達障がいの診断基準を満たさないグレーゾーンと称される子ども達に対する適切な指導が学校現場でなされていないことにも着眼点を置くことが必要です。

 

今後の課題とその改善に向けた施策を提案しました。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。***** 

 

【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達・保護者に対する適切な支援等の創設について】

 <長谷川たかこ>

ユニバーサルデザインの教育が足立区の全小中学校で実施されれば、特性のあるなしに関わらず、配慮された環境と誰もが分かりやすい教育内容が保障されます。2022年4月から通常学級において、私が長年政策提案をしていたユニバーサルデザインの教育が、推進モデル校として中学校3校、小学校2校で実施されました。

 

実施中学校: 鹿浜菜の花中学校、東綾瀬中学校、谷中中学校
実施小学校:鹿浜五色桜小学校、綾瀬小学校 

 

【問】2024年4月から、足立区全小中学校にユニバーサルデザインの教育が導入される予定ですが取り組みが出来る学校から前倒しで行う事を求めます。区の見解を求めます。

 

【子ども支援センターげんき】

ユニバーサルデザインの教育についてですが、令和4年度にモデル校として小学校2校、中学校3校が実践に取り組みました。今年度は、取り組みが出来る区立小中学校から前倒しで実践を進めております。

 

 <長谷川たかこ>

【問】不登校も含めた通常学級にいる児童・生徒に対する、個々に向けた新たな支援事業の拡充が必要です。まずは、登校サポーターの増員を求めます。また、日野市の公立中学校で行われている通常学級における「リソースルーム」を足立区全小中学校で展開することを求めます。その子の能力や個性にあった教材や指導方法の工夫をし、基礎学力の定着に結びつくよう、不登校になる手前に位置する子どもたちへの個別支援の仕組みや日野市のような個別対応できる教室の設置を求めます。区の見解を求めます。

 

子ども支援センターげんき

登校サポーターの増員についてですが、登校サポーターは令和元年度末64人から令和4年度末99人と増員を図っており、支援を行っている児童・生徒の人数も年々増加しております。引き続き、ホームページなどで募集を積極的に行い、安定的な登校サポーターの確保に努めて参ります。

また、子ども達への個別支援の仕組みや個別対応できる教室の設置についてですが、本区においても、不登校になる手前に位置する子ども達の個々の学びのつまずきの解消に向けた、日野市と同様の仕組みである「そだち指導」を実践しております。

 

 <長谷川たかこ>

【問】不登校により、家庭学習支援が必要な児童生徒に対する個別支援事業として、家庭への講師派遣を現在の50人枠(小中学生各25名)からさらに広げるよう求めます。区の見解を求めます。

 

【子ども支援センターげんき】

家庭学習支援事業の対象者拡大についてですが、本事業は長期欠席状態で外出が困難な子どもの為の事業で、令和5年度より中学生も25人拡大し、小中合計50人としております。6月15日現在、小中学生合わせて14人が利用開始しておりますが、定員の50人には達しておりません。こうした状況であることから、現段階では対象者拡大の予定はございません。

参考:家庭学習支援事業は、120日以上の欠席がある不登校の子ども達が対象

 

 <長谷川たかこ>

【問】発達障がいやグレーゾーンと称される特性を正しく認識し、多様な問題を抱えた子ども達やその保護者に対するきめ細やかな学校での支援を強く求めます。技術力を要しますが、早急に学校現場における先生、クラスメイト、本人、家族、それぞれに専門家のサポートや支援、そして学習支援につなげ、子ども達の学習のつまずきや親も含めた個々の悩みが解消される仕組みの構築を強く求めます。区の見解を求めます。

 

【子ども支援センターげんき】

次に発達障がいやグレーゾーンと称される特性を抱えた子ども達やその保護者に対する学校での支援や個々の悩みが解消される仕組みの構築についてお答えいたします。

学校では子ども達の発達の特性を踏まえ、合理的配慮のもと、教員が分かりやすい授業展開や教室環境を構築しております。状況に応じて、スクールカウンセラーやスクールアシスタントなどの人的支援を講じながらきめ細やかな支援を進めています。

また、特別支援教室では、発達に課題のある子どもの悩みに寄り添いながら、個別に丁寧な指導をしております。また、発達の特性を抱えたお子さんの保護者に対しては、スクールカウンセラーや教育相談員などを活用し、保護者の悩みに寄り添いながら支援を進めております。

今後も、子供や保護者の個々の悩みの解消に向けて、学校を支援できる人材確保や支援体制の構築に努めて参ります。