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代表質問の内容⑧【医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策について】

足立区では医療的ケア児支援に関する保健、医療、障がい福祉、保育、教育、連携、連絡調整、情報交換を図ることを目的に、令和元年度から医療的ケア児ネットワーク協議会が設置されています。しかし、子どもたちが成長する過程で様々な課題が生じており、成長に合わせた段階的な支援がまだまだ必要です。

 

医療的ケア児及びその家族に対するさらなる支援を求めました。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。***** 

 

【医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策について】

 <長谷川たかこ>

2021年国では、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が可決され、国や自治体が医療的ケア児の支援を全面的に行う責務を負うことが義務化されており、保育園や学校の設置者などに支援措置の責務があることを明確化しています。

【問】医療的ケア児の受け入れが区立保育園・私立保育園、問わず全区的に行われるよう要望します。区の見解を求めます。

 

子ども支援センターげんき

令和5年度は区内5つのブロックに医療的ケアを「実施する指定保育園5園を整備致しました。これら指定保育園は、全て区立保育園であり、子ども支援センターげんきや区立小学校と連携しつつ、地域における医療的ケア支援のノウハウの蓄積に努めております。私立保育園における受け入れの拡充は現在のところ、予定しておりませんが、医療的ケアを必要とする方に必要な支援を行き届くよう体制整備に努めております。

 

 <長谷川たかこ>

【問】役所内、各保育園・小学校との連携や情報共有の一元化、大阪府豊中市モデルを参考にした、保育士、看護師、スクールアシスタントをバックアップする支援体制の構築を要望します。区の見解を求めます。

 

子ども支援センターげんき

豊中市を視察し、当区との違いを確認いたしましたので、次の2点につき改めました。

1点目はケアを実施する看護師が、子ども支援センターげんきの担当看護師と共に主治医からの指示を直接受けることで、必要な注意事項の確認を綿密に行える体制を整えたことです。

2点目は、げんきと各保育園に配置している医療的ケア児担当者間の打ち合わせ回数を増やしたことです。特にケアが始まる年度当初は、月に複数回実施し、意思疎通を綿密に図り、問題がある場合には改めて主治医の判断を仰ぐなど、支援体制を強化いたしました。

 

 <長谷川たかこ>

安全で長期的な在宅介護のためには、主介護者である家族、特に母親の負担軽減が必要不可欠です。レスパイトケアは、医療的ケア児だけでなくその家族を社会で支える「家族支援サービス」の一環です。しかし、レスパイト事業の負担金は、自治体によって差異のある要素の1つです。 千代田区のレスパイト事業においては、自主財源で96時間が無料、97時間以上208時間までが2時間180円と自己負担金額が極めて低額となっています。

参考:足立区のレスパイト登録者数54人

 

【問】医療の進展によって今後も増えていくであろう医療的ケア児の支援体制の拡充は必須です。当区においては4月より144時間の支援事業となっています。自治体間での差異ができるだけ少なくなるよう、足立区においても、レスパイト事業に自主財源を付け、144時間においては所得制限撤廃の無償化と208時間までの幅を広げた事業として、145時間以上を超える場合には、2時間180円といった低額な自己負担金で提供できるよう、支援の拡充を切に要望致します。区の見解を求めます。

 

【福祉部長】

利用者負担につきましては、当区を含む17区が東京都の「在宅レスパイト・就労等支援事業実施要綱」に準じて、世帯の所得に応じた負担としており、現時点で無償とする考えはありません。

また、利用時間につきましても、令和5年度よりとの制度改正に合わせ96時間から144時間に拡充した所であり、現在、見直す予定はございません。

 

 <長谷川たかこ>

この足立区において、さらに安心して妊娠・出産・子育てができる、そんなやさしい環境を『気づきのある私たちの手で』未来発展的にこの4年間、全力で構築していきたいと思います。