✩文教委員会②【医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願】
○吉田こうじ 委員長 4)受理番号14 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。
◎区議会事務局次長 本請願につきましては、8月17日付で20名の追加署名の提出があり、合計で236名になりましたので御報告いたします。
○吉田こうじ 委員長 執行機関は、何か変化はございますか。
◎支援管理課長 特段の変化はございません。
○吉田こうじ 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑ありませんか。
◆長谷川たかこ 委員 議会で御提案させていただいているレスパイトの件です。
千代田区のレスパイト事業では、自己負担金が2時間180円と極めて低額となっています。足立区のレスパイト登録者数は54名。人数的にはとても少ないですし、これからも医療的ケア児を抱える方々、増えていくと思いますので、是非他区と、例えば千代田区は先行的に行っているので、検証しながら、足立区においても定額で受けられるレスパイト、できれば所得制限を撤廃して頂きたいと思います。
当事者の皆様から上がっておりますので、是非その部分、建設的に御検討していただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎支援管理課長 この部分につきましては、福祉部の障がい福祉課で所管をしておりますが、今日、欠席になっております。で、私ちょっと伝え聞いたところでは、取りあえず今回4月から東京都に倣って144時間にしているということでございますので、そこら辺については研究課題というふうに申しておりました。
◆長谷川たかこ 委員 他区の状況を是非検証しながら、足立区においては所得制限撤廃、そこから全国に波及できるような、そういう支援の拡充をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
◆ぬかが和子 委員 請願項目の1と2に関わる部分で質問させていただきます。
受入れの体制の問題で、一つは、体制をつくったわけだけれども事実上区立保育園です。ここであるような私立保育園問わず全区的に行われるようにというふうにはなっていないと思うのですが、その辺についてのお考えをお伺いしたいのですが。
◎支援管理課長 今、ぬかが委員おっしゃるとおり、基本的に、区立保育園を中心にやらせていただいております。ただ、法律も施行されておりますので、このあたりにつきましては、私立保育園、その辺について状況を鑑みながらというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 それとともに、今も保育園の子どもたちが少しずつ小学校に上がり始めていて、区立の小学校に行っているお子さんもいるわけです。そこの、前から私たちも申し上げているのだけれども、看護師の体制、ここを若しくはその医療的行為をやってくださる方の、今、研修で看護師じゃなくてもできるというのもありますでしょう。だからそういうところについて、どうお考えなのかなと思っているのですが、どうでしょうか。
◎支援管理課長 現在のところ、その看護師をというふうなところでは、なかなか看護師不足の問題もあります。また、今、我々の方では、先ほどぬかが委員おっしゃるとおり、研修を受ければできますよという制度もございますので、こういったことの活用であったり、訪問看護ステーションなどをいろいろと活用していくようなことで考えております。
◆ぬかが和子 委員 保育園の方で聞いた話なのですけれども、保育園で医療的ケア児を受け入れるときに、区の方で看護師1人を加配していただいて、会計年度任用職員の場合も結構あるという話ですけれども、とにかく医療的ケア児がいれば医療行為が必要だということで看護師が要るわけです。ゼロ歳児用の看護師も要るという中で、でも、医療的ケアが必要だから看護師を配置、加配していただいているのに、その看護師が小学校とかほかの所へ行く例があると、そうするとその間、約束をしていた保育園でちゃんと看護師を付けますよという基準を満たさなくなっちゃうんじゃないかと、問題じゃないかという声があるのですが、認識していますか。
◎支援管理課長 今、ぬかが委員おっしゃっていただいた、保育園の方の看護師が、こちら学校の方に巡回をしていますよということは、我々、今、やらせていただいているところもあります。
ですが、こちらについては、今、訪問看護のそういった委託事業などを活用しながら、看護師の方が巡回をしないような形も考えていきたいというふうに思っております。
◆ぬかが和子 委員 現場の話で、例えば医療的ケアの行為に慣れている看護師が講習に行くとか指導に行くとか、そういうのだったら分かると言うのです。ところがもうローテーションのように組み込まれて、いない時間が増えているというのは問題じゃないかということを言っているのです。
それとともに、この陳情を出された方々からも、私、かつて言われたことがあるのだけれども、確かに看護師の人件費は高いし、なかなか人が集まらなかったりという中では、ここにもありますように、豊中市のようなやり方とか、それから、いわゆる委託方式といいますか、契約をしておいて、そして、いらっしゃったらそこに対応していただくということでお願いをするとか、小学校についてはいろいろなそういうやり方をやって、本当に安心して通えるような、それもどこの学校に進学しても通えるような、そういう体制にしていっていただきたいというふうに思っているのですが、どうでしょうか。
◎支援管理課長 今、ぬかが委員おっしゃるとおり、どの学校でもというのが理想だというふうに我々も考えております。そして看護師の保育園の方の看護師が回っていただいている問題ですけれども、こちらについても来年度以降、どういう形がよりいいのかと、今、モデルという形でやらせていただいておりますので、その辺を検証を踏まえた中で、来年度、そういった看護師の方が巡回するのではなくて、逆に訪問看護とか、そういったことを使っていくような手法にいろいろと検討を多角的にやっているところでございます。
○吉田こうじ 委員長 よろしいですか。
他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉田こうじ 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いします。
◆くじらい実 委員 継続でお願いします。
◆たがた直昭 委員 継続でお願いします。
◆ぬかが和子 委員 先ほど質疑で明らかにしましたように、医療的ケア児のためにその園に配置された看護師が長い時間いなくなるなんていうことは、絶対やめてほしい、改善もしていただきたい。そして委託方式も含めて看護師をどうするのかというのを今後に向けては絶対に考えていかなきゃいけないことですので、早急に進めていただきたいと要望もいたしまして、採択を求めたいと思います。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
◆佐藤あい 委員 継続でお願いします。
○吉田こうじ 委員長 それでは採決をいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉田こうじ 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。


