✩文教委員会③【有効ないじめ対策の実施を求める請願】
○吉田こうじ 委員長 (2)受理番号12 有効ないじめ対策の実施を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
また、報告事項(4)「令和5年度第1回学校生活及びいじめに関するアンケート調査」報告についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。
◎教育指導部長 恐れ入ります。報告資料の11ページをお開きください。
「令和5年度の第1回学校生活及びいじめに関するアンケート調査」報告についてでございます。
こちら項番1でございますけれども、年に3回、このいじめの調査を実施しております。今回は、その1回目となります。
項番3のところで、結果の概要をお載せしております。「相談できる人がいる」というところが98.2%、前年の6月との比較になりますけれども、0.3ポイントのマイナスとなっております。「相談できる人がいない」という方が、その分プラス0.3ポイントとなっております。
項番4を御覧ください。結果の分析、こちらにございます。1.8%の約760名が、相談できないという回答をしております。こちらについては、今後、きめ細やかな指導を行っていく必要があると考えております。
(2)のところ、アでございますけれども、こちら教職員から日常的な関わりですとか声掛けを増やすという対応を今後も強化してまいりたいと考えております。
12ページ御覧ください。
ウのところでございます。ここの「相談できる人がいない」という児童・生徒については、WEBQUの結果なども見ながら、個別に面談等を行いながらフォローしていくように考えております。
詳細は13ページ以降にございますので、後ほどお目通しをいただければと思います。
○吉田こうじ 委員長 それでは、質疑に移ります。
何か質疑ございますか。
◆長谷川たかこ 委員 アンケート結果の分析で見ますと、「相談できる人がいる」という項目が減少していて、約760名の児童・生徒が相談できない状況であるとなっています。現在、学校のいじめに対する対策というのがきちんとなされていない要するにいじめの解消につながっていないからだと読めると思いますが、どのようにお考えでしょうか。
◎教育指導課長 「相談できる人がいない」というところで、直接的にそれがいじめとかトラブルかというと、そうではないと思います。子どもたちの中には、発達段階において、例えば中学2年生、割合ここは多いのですが、自分で何とかしたいと思っている子たちもいれば、おっしゃるようにトラブルの中でなかなか相談できないという子も混在していると考えています。
ここに書いてありますように、きめ細やかに個々に聞き取りをしながら対応していく、当然、いじめの対応もそうですけれども、個々に応じた対応をしっかりやっていくというのが非常に大切かなと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 保護者間や元校長先生の間で言われるのが、学校側の対応がきちんとなされていない点に集約されます。個々にいじめの問題が生じた際、私から執行機関にお話をすると、細かく見てくださるので、迅速にいじめの解消につながっていきますが、そうでない場合、私がつなぐ前段階の話では、学校側に言っても担任の先生がいじめをきちんと対応しない、校長先生に上げてもうやむやにされてします、そういうお話がたくさんあります。教育委員会が日ごろからしっかりとした対応、きちんと銘打っていらっしゃるのは分かるのですが、毎回毎回個々の具体的な事例が私の方に相談として上がってくるので、しっかりした対応を日ごろから心がけて頂きたいと要望します。
その中の一つとして、以前からお話ししている、辰沼小学校の元校長仲野繁先生がなさっていたいじめの撲滅対策、子どもたち児童・生徒が自ら主体的にいじめに対して向き合って、それをなくしていくという効果ある事例というのがあるわけですから、よい事例をどんどん行っていただきたいと思います。しかし、なかなか定着しない点で、理由はどこにあるのかお聞きします。
◎教育指導課長 各学校、ほかの自治体でも、いじめ撲滅のための運動であったり、いじめゼロ何とかなどやっていますけれども、子どもたち、やりなさいと言えば多分やります。でも、そのいじめをなくそうという根本のところに行き着くためには、子どもたちが社会正義を身に付けないといけないです。
要するに、正義って何なのかということであったり、集団で生活するためには何が意識として必要なのか。これは、道徳の授業や教育活動全体を通して育てていかなくてはいけない。これについては、本当に学校一丸となって、教員、管理職共にやっていかないとなかなかそこまで行き着かない、大変難しいものです。
なので、辰沼小学校がやっていた取組は本当にそこがマッチングして、そして教員たちの努力によってできたところもあると思います。是非そういうふうに各学校がなれるように、もっと下の段階の土台の部分から教育指導課の方でしっかり指導したり、教育研修をやったりということで努めていきたいと思います。
◆長谷川たかこ 委員 優秀な執行機関の皆さまがいるので、いつも期待しているところですけれども、その土台という部分で、小学校1年から6年までの6年にかけて、道徳教育だったり、法教育だったり、その学年に応じた教育の仕方というのを是非工夫しながら、オール足立でこのいじめに取り組むという事を是非、強固に頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆たがた直昭 委員 最近、夏休み明けということで、一般紙には、いじめの問題とか不登校の問題、そういう記事が様々出てきています。8月の文教委員会のときにも、たしか8月20日前後かな、下旬のときに、夏休み明けのいじめの状況はどうかということで聞かせていただいたのですが、もう一回確認させていただきたいと思います。
◎教育指導課長 今、まだ明確に数字は出ていないのですが、学校から上がってくる案件を見ていると、いじめ、若しくはトラブルというのは非常に増えつつあるなというのは感じております。
中でも、行方不明になってしまう子たちが非常に増えている。先ほどの「相談できる人がいない」というのにも関わってくるかと思うのですが、大人ときちっと対話ができていなかったり、友達同士でもコミュニケーションに苦労している子たちがいるなというのは感じております。
なので、今、リストに上がっている子であったり、過去にトラブルがあった子、重点的に見るように学校には指導しているところです。
◆たがた直昭 委員 電話とかSNSの相談というのはいかがですか。
◎教育指導課長 今のところは、変化はございません。ただ、毎年感じるのは、大体11月にその辺が増えてくるので、今からそれに備えて、しっかり学校に指導主事が行って、教室の様子を見るようにはしております。
◆たがた直昭 委員 この13ページの報告資料によりますと、例えば「冷やかし、からかい」、また「今、いじめられている」という部分に関して、単純にこの折れ線グラフで見ると、2月がちょっと減っていますね。これって何か意味があるのか、たまたまなのか。コロナの関係等々もあるかと思いますが。
◎教育指導課長 これが正しいかどうか私も分からないのですが、2月というのは、高学年で受験を控えていたり、中学生も受験を控えていたり、あと行事ごとが全部12月までに終わってしまっているというところで、摩擦が起きるような状況が少ない月ではあります。
ただ、そんな中でも、一人で閉じ籠もっていたり、ふさぎ込んでいる子はたくさんいますので、そこはしっかり見取っていきたいなと感じております。
◆たがた直昭 委員 逆に言えば、「相談できる人がいる」ということに関しては、2月が一番ピークになっていますよね。この辺がどういうあれか分かりませんけれども、ある程度時間があったときには分析していただきたいと同時に、これ偶然ですが、昨日、小学校1年生、2年生のお子さんがかなりいじめをやって学校が大変な状況になっているというお話を聞きました。
私も聞いただけであって、実際本当にそうかどうかというのは分からないのですが、目に見えない部分もあるし、なかなか先生も言えない部分もあるかと思うので、その辺をきちんと教育委員会としてアンテナを高くしていただきながらも、風通しのよい、何でも言えるような環境をつくっていただきたいと思うのですが、その辺についていかがですか。
◎教育指導課長 正におっしゃるとおりだと思います。教育指導課では指導主事が訪問しておりますけれども、それ以外に警察のOB職員がおります。そういう人たちにも回ってもらいながら、教室の変化や先生の様子というのを報告受けています。それを敏感に感じ取って、学校訪問しながらしっかり見ていきたいと思います。
◆たがた直昭 委員 本当に小さないじめから、精神的な苦痛として学校に行けない児童がどんどん増えていって、行ったとしても学校が面白くないからということで、学級崩壊等々にもなるケースが多々あるかと思いますので、その辺はきちんと対応していただきたいと思いますので、要望でよろしいお願いします。
◆ぬかが和子 委員 このいじめのアンケートの調査結果のところですけれども、私、文教委員のときはこれ毎回申し上げているのですが、「相談できる人がいる」という回答の中に、ぬいぐるみとか、ペットとか、これ人じゃないですよね。それも相談ができる人の中に入れているというのは、一体どういうことですかね。
◎教育指導課長 おっしゃるとおりで、そこが本当に相談なのかというところもあるかと思いますが、実際ここの「相談できる人がいない」と答える子と、いるけれども相手がぬいぐるみだったりという子、ここで段差が一つあるのがアウトプットできるというところです。
要するに、このぬいぐるみが家にいて、ここで吐き出しているんですよと言えていることが一つのガス抜きにもなっているので、それがいい悪いではなくて、ここで書いてほしいという思いがあって、アンケートの中で記しているところです。
◆ぬかが和子 委員 気持ちは分かります。ただ、それ相談ではないですよね。正にアウトプットですよね。
しかも、今回のを見てみたら、その調査結果、14ページの1番で、累計で、複数回答で、先生、友人、スクールカウンセラー、その他となっていて、先生のところが具体例が括弧されていて、親類、友人の類いの中に縫いぐるみとかペットが入っているみたいな感じになっていて、これ多分、ぬいぐるみやペットはその他ですよね。
◎教育指導課長 ここ本当に難しいところで、おっしゃるとおりのところもありますけれども、これ以外にも様々出てきます。学校1校だけでもこれぐらい多分出てくるような状況です。
そんな中で、学校に精査させるというのがなかなか難しいところもありますので、ここの種類分けについては、いま一度確認しながら検討していきたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 相談ではないにしても、ぬいぐるみ、ペットに話ができる、話すことで少し自分が吐き出しているというのを見たいという気持ちは理解するので、だとしたら、せめてその他でそういう選択肢を挙げて、つまり、「相談できる人がいる」の中のその他にするとか、そういうことでもう少し分かりやすく、今後、実態もつかんでいっていただきたいと思っているのですが、どうですか。
◎教育指導課長 ここについては、子どもたちの中で様々な思いがあると思いますので、そこも踏まえながら、そういう形でできるようであれば変えていきたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 この調査をやり出して、毎年やってきていて、ちょっとでもつらいと感じたことをアンケートで答えられるということはいいことで、圧倒的多数は、今いじめられているではなくて、そういう経験があるという回答が非常に多いというのもあると思います。
そういう中で、先ほども若干ありましたけれども、やはり重視すべきなのは、今いじめられていると答えた382人の部分と、未回収の中で回収ができなかった理由として最も多いのが不登校、この301人、合わせて700人弱、この方々をしっかり視野に入れて寄り添い支援というか、いろいろなことを考えていくということが必要ではないかと思うのですが、どうですか。
◎教育指導課長 正に今いじめられている、今すぐにでも取り掛からなきゃいけない子たちですので、これは当然学校から一覧表で上がってきていますので、逐一後追いをしながら、解決に至らないようであれば指導主事が入ってやっていくというのは、今、続けているところです。
未回収の部分については、ポスティングであったり、タブレットの配布であったり、様々手を尽くしておりますが、なかなかそこは手が回らない、要はそこに行き着かない、家庭まで声が届かないところが多いです。ここについては、関係機関とも連携しながら今やっているところですけれども、なかなか打開策が見えないところでもあります。
様々な方々に相談をしながら、どういう手がいいのかというのは、これからも考えていきたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 不登校の部分といじめというのは、全てイコールではないけれども、密接不可分なものだと思いますので、この後で議題になる部分でもありますけれども、そこをしっかりと視野に入れて重視して取り組んでいっていただきたいと思います。
それから、陳情で、前回私質疑した中で、先ほども子どもたち、親、どういうところを伝えていくのかというのはなかなか理解が難しかったりという話がありましたけれども、私、前回指摘したのが、やはり究極は、子どもたちがいろいろな違っている子どもを認められるか、多様性を認められるか、そういう学級集団ができていると、いじめというのは意外と起きないと思うのです。
例えばちょっとほかの子と動き方が違う、いわゆる発達特性がある子なにかは動きが違うわけですよ。それが原因でいじめられたり、それから家庭に困難があった場合になかなか清潔な服装を着てこられない、これで違うからということでいろいろとつらい思いをする。こういうところを多様性としてそれぞれお互いを認め合う、よさを認め合うような、そういう学級集団とか学校の集団ができていくというのが必要だろうということを質疑させていただいたときに、指導課長の方から答弁があったのが、なかなか今そうなっていなくて、許せない子、謝れない子が増えていて、自分が正義だというふうになっているのとともに、親も保護者も含めてそうなのだと。せっかく学校でそういうふうにやっていても、なかなかそうはいかない、親が翻しちゃうと駄目になってしまうということが言われながらも、どう分かりやすく伝えていくか、人を人として認め合うというのはどうなのかということをしっかり考えていきたいと。要は、考えていきたいという答弁をしたわけです。
それから数か月たっていますが、その辺についてどうですか。
◎教育指導課長 これは校長会でもしっかり、私、毎回話をしているところですが、今、教員の指導力というところで、そこに足りない部分があります。
なので、子ども一人一人の指導も必要ですが、学級全体の中で、今おっしゃったようにどうやって認めていくのか。いろいろ違うところがあっていいんだというところをどう子どもに伝えていくのかというところを、しっかり指導するようにという話はしています。
併せて、特別活動であったり、今回、学校行事、この秋に様々ありますので、正にそのときがチャンスですので、学級経営、それから学年経営、学校での集団の行事ごとというところにしっかり力を入れて、そういう力を育てていかなくてはいけない。
仲よくしなさい、認めなさいと言っても子どもは分からないです。なので、そういう活動の中でじわじわと効いてくるような指導を、やはりプロの教員ですからみんなやってほしいなという思いはありますので、研修の中でも言っておりますし、しっかりそこは教育指導課として見ていきたいと考えています。
◆ぬかが和子 委員 いじめをなくす上で、今、答弁された学校行事、本当に大事だなと私も思っています。
うちの子が足立区立第十四中学校だったのですけれども、本当に学級集団がまとまっていました。やはり行事だったのです。行事のためにみんなで力を合わせる、運動会だったり、文化祭だったり。それとともに、勉強ができる、できないとか、そういうこと関係なしに主役になる子がたくさんいる、それぞれのよさを認め合えるような、そういう学級集団のつくり方されていたのです。そして、本当によくまとまっていました。
そういうことは、先生たちの力もあるけれども、先生たちの時間的な余裕の問題もあると思っていますし、そういうことも含めていっていただきたいというのが1点です。
それから、先ほどもあった、辰沼小学校のいじめなくしたいの取組について、私もこれ本当にすごいなと思っているけれども、形だけまねてもなかなかうまくいかない。やはりああいういじめなくしたいがなぜ成功したのか、そういうところを掘り下げて教訓化して、ほかにも普及してほしいと思っているのですが、どうでしょうか。
◎教育指導課長 繰り返しになりますが、やはりその土台になる部分、子どもたちをまずどういう育て方と言ったらあれですが、人を大切にする、併せて自分も大切にする、そういう土台の下で、人に優しくするのは何のためかとか、そういうところまで掘り下げながら教育をしていく。そういう土台の下で、いじめをなくすとか、学校の決まりをつくるとか、そういうふうに持っていけるように、研修等を含めて指導していきたと思います。
◆伊藤のぶゆき 委員 すみません、ちょっとだけ確認をさせてください。
今いろいろ聞いている中で、改めて、このアンケートというのは親も一緒に書いているのでしたっけ、それとも子どもだけで書いているのでしたっけ。
◎教育指導課長 書き方は家庭様々だと思いますけれども、家庭で書くようにこれは決めております。
◆伊藤のぶゆき 委員 そうすると、この382人が今いじめられているという数字が出ていますけれども、これを書いた児童・生徒の親がこれを認識していないという可能性もあるのですか。
◎教育指導課長 ここでいじめに遭っていると言った子については、教員が把握していますので、教員から保護者に連絡が行っております。
◆伊藤のぶゆき 委員 そうした場合に、自分の子どもはいじめられているという親がいると思いますが、その親御さんは、学校に対してどういったアプローチをしてくる方が多いのですかね。
◎教育指導課長 多くは、学校の方でしっかり見てくださいということであったり、家でできることがあればというお話を聞きます。
中には、うちの子もやったかもしれませんという親もいれば、様々ですけれども、自分のお子さんがいじめられているといったことに関しては、心配されているのは間違いないので、そこには学校としては寄り添って、事実を明らかにして、事実を伝えてという方向でやっていますので、多くはそれで納得されているかと考えます。
◆伊藤のぶゆき 委員 うちも小学生、中学生の子どもがいるので、友達に何かされたという話はたまに家から聞きます。
あともう1点、この調査項目の中で、冷やかしとか、たたかれるとか、いろいろな数字がありますけれども、昨年に比べるとほとんどがパーセンテージ上がっていると思うのですが、これの要因はどういうふうに捉えていますか。
◎教育指導課長 何でもかんでもコロナが原因というふうには言いたくないのですが、コロナ前の数値からすると、まだ低い状況です。だから、徐々に、徐々に元の数値に戻りつつある。でも、戻してはいけないので、しっかりそこは見ていきたいと思いますけれども、子どもたちの活動領域が広がったり、接触する子どもたち同士の距離感が縮まってきているのは間違いないかなと思います。
◆伊藤のぶゆき 委員 いじめをなくすというのは、昔からずっとそういう課題があって、正直な話、すごい難しいことだと思っています。大人っていじめしますからね。
だから、多様性を認めなければいけないということですけれども、私、一つだけすごく気になっていることがあって、さっきぬかが委員が、相談できる人がいるという話の中に、ぬいぐるみが何で入っているのだという話がありましたけれども、確かにそれはその他に入るのだろうなと思いますが、心の安定というのは結構大事なことなのかなと思っていて、1点だけ、この中にChatGPTが入ってきていると思います。
これに対してどれぐらいの回答があったのか分からないですけれども、今後違ったことでも話していると思いますけれども、デジタル教科書とか今後デジタルが進んでいく中で、今までだったら、知らない人に相談していて、その人が危ないかどうかという親の心配もあったと思うのですが、今後、ChatGPTにまで相談し始めて、それが心の安定になっていってしまうと、子どもがどんどん孤独化していってしまうのではないかと、一人の親としても感じますし、大人としてもすごく不安に感じているのですが、このChatGPTに関して、これが相談相手であるというのはどれぐらいの件数があるのかということと、それに対して、今後、学校、教育委員会はどういうふうにこれを捉えていくのか、感想をお聞きしたいのですが。
◎教育指導課長 申し訳ありません。ChatGPTが何人かというのは把握できていません。ただ、とても少ないと思います。
これが是か非かというところですが、私は、度合いによると思います。決して、例えばAIに相談したり、今どき、ぬいぐるみの中にAIが入っていて会話ができるようなのもあるので、それを置いている学校もあるので、それが全て駄目だとは思わないですけれども、それにしか頼らないとか、それとしかいないという状況は、これは例えば生身の人間であってもよくないことかなと思います。
なので、孤立をしないようにしっかり見ていくというのが、今、言えることかなと考えます。
○吉田こうじ 委員長 他にございますか。
◆佐藤あい 委員 いろいろと質疑ありましたので、1点確認したいのですが、やはり760人もの子どもが相談できないという状況は、本当に対応が重要だなと考えております。第3回定例会でも質疑をいじめに関しては質問させていただいていますけれども、これまで様々いじめ対応を区として行っている中で、教育委員会の対応の件数が増えていたり、悪質化しているようないじめが増えていると。
そういった中で、相談できないというところは、いじめにかかわらず、すごく重要なポイントで、改善をしていかなくてはいけないなと思っています。相談、イコールチクったみたいなイメージだったり、恥ずかしいだったり、あとは、相談者が親だったりすると心配を掛けたくないみたいな、そこで言えない。
そういったところに対して、区としては子どもたちにどのような指導をしているのか伺います。
◎教育指導課長 そこに関しては、指導というよりも、できるだけ窓口を増やすことであったり、人に分からないようにタブレット上で、チャットでできるようにしていきたいなと考えているのですが、それ以外に、今、WEBQUをやっていて、そのWEBQUで、本人が言わなくても、この辺に位置するともしかするとすごく嫌な思いをしているかもしれないという分析ができるので、そういうのを使いながら、こちらから手を伸ばして話を聞いて、何か嫌なことないかいってというところをどんどんやっていくように今言っているところです。
それでも、なかなか探し出せないのがあるので、もっともっと手法を考えていかなくてはいけないなと考えています。
◆佐藤あい 委員 WEBQUのお話、今ありましたけれども、うちの娘、小学生がいるので、その結果で、泣いたマークみたいなのが表示されるというか、ありました。でも、担任の先生からは、ちょっとクラスでもめ事あったからだと思いますみたいな感じでした。
こういう対応が広がっていたら心配だなと率直に思いまして、その件はいかがでしょうか。
◎教育指導課長 なかなか難しいところがあって、例えば担任をしていて、その子が何か嫌なことをされているなというところになったときに、そうだよねと思う子と、何でこの子がと思う子がいます。そうだよねと思うときというのは、いろいろな場面が思い起こされます、こういうことがあったからこうなのだろうなと。
でも、何でこの子がというのは、全く思い付かないので、見えないところでやられているかもしれないという見方をします。なので、担任の先生が、こういうのがあったからですと明確に言われるというのは、多分安心できる子たち。これは分析の仕方なのでなかなか難しいですが、一概にそうとは言えないですが、そういう場合が多いと考えております。
◆佐藤あい 委員 そこを読み解く先生たちのスキルというところですごく差も出てくるところかなと思いますので、そこは継続的に、これまでもきっとやられているかと思いますが、先生方に対しての指導というところも強化をしていただきたいなというところです。
あと、今回の調査の結果を校長会などで公表されてというところだと思うのですが、このデータに関しては、各校の結果というところも踏まえて校長先生たちにはお伝えをしているという形なのでしょうか。
◎教育指導課長 各学校が教育指導課にこれを上げてくる時点でリストを作りますので、その段階で学校は全員で共通理解ができている。更に、うちに上がってきたときに、この子とこの子とは気を付けましょうというのをこっちから発信することもあります。なので、多くは把握できている。ただ、件数が多いので、全て完璧かというとそうではないので、継続的にしっかり見ていくというのを続けているところです。
◆佐藤あい 委員 私として気になっていたのが、例えば「相談できる人がいない」というものの結果は、地域や学校によって、相談できない子が多い、あるいは少ないみたいなところで差があるのか、全体的に同じようなパーセンテージなのか、このあたりはいかがでしょうか。
◎教育指導課長 本来であれば、そういう差はないと言いたいところですが、学校によって差はあります。そこは何かと言われると、指導力です。なので、そこを重点的に教育指導課の方で見ているところです。
◆佐藤あい 委員 先ほど指導主事の方が回られたり、警察OBの方が訪問されたり行っている中で、学校によっての差、「相談できる人がいない」とか悪い数字が出ている学校に対しては、訪問の割合を増やしてあげるとか丁寧な対応をしていただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
◎教育指導課長 本当は満遍なく学校を回りたいところですけれども、差が出ています。だから、多く行く学校もあります。そういう形で、弱点の部分にはしっかり手を入れるように努力しているところです。
○吉田こうじ 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉田こうじ 委員長 質疑なしと認めます。
それでは、各会派の意見をお願いします。
◆くじらい実 委員 継続でお願いします。
◆たがた直昭 委員 継続でお願いします。
◆ぬかが和子 委員 採択でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
◆佐藤あい 委員 継続でお願いします。
○吉田こうじ 委員長 それでは、これより採決いたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手をお願いします。
[賛成者挙手]
○吉田こうじ 委員長 挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたしました。


