✩文教委員㊲【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】【不登校未然防止事業を足立区全小・中学校で行うことを求める請願】
(5)受理番号15 不登校の子どもたちや発達障害特性のある子どもたちとその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願
(6)受理番号36 不登校未然防止事業を足立区全小・中学校で行うことを求める請願、以上2件を一括議題といたします。
前回は継続審査であります。
最初は受理番号36について、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。
◎区議会事務局次長 受理番号36の請願につきましては、11月15日付で16名の追加署名の提出があり、合計で142名になりましたので、御報告いたします。
○吉田こうじ 委員長 また、報告事項(7)私立学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)在学の小・中学生への助成金(案)についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。
◎こども支援センターげんき所長 文教委員会報告資料29ページをお開きください。
件名、所管部課名記載のとおりでございます。
不登校児童生徒への支援として、私立学びの多様化学校に在学する小・中学生の保護者に対しまして授業料の一部を助成するものでございます。
項番1、助成金の概要を御覧ください。
まず対象者は、①足立区に住所を有する私立学びの多様化学校在学の小・中学生の保護者を、所得制限なしで対象といたします。助成金額は、授業料の2分の1かつ上限30万円を年額で助成をいたします。この原則に加えまして、②就学援助受給世帯に対しまして年額10万円を上乗せするものでございます。
(3)項の表を御覧ください。
こちらは、東京未来中学校を例にしたシミュレーションでございます。授業料が年間65万円でございますが、①で先ほどの区の30万円、③で世帯年収約910万円未満を対象世帯とする東京都私立中学校授業料助成金の10万円が助成をされます。この①、③の利用によりまして、授業料は25万円に減額をされます。加えて、就学援助受給世帯対象の場合、②で10万円助成されますので、授業料は15万円に減額をされます。
表の一番下でございますけれども、2年度以降ということですけれども、施設整備費20万円がございますので、①と③の利用で年額45万円、①、②、③の利用で年額35万円の納入金額となってまいります。
項番2、今後の方針でございます。
この助成金案につきましては、令和6年度当初予算に計上予定でございます。当初予算案が可決された際には、令和6年度から実施する予定でございます。
○吉田こうじ 委員長 それでは質疑に移ります。
何かございますか。
◆くじらい実 委員 時間も限られているので簡潔に。
この報告事項の方の多様化学校への助成金についてなんですけれども。これ参考の方で、東京未来中学校の例を出して助成金を利用した場合の納入金額というのを示していただいているんですけれども、東京未来中学校は出願とかこれからだと思うんですよね、生徒を募集するのが。大体、来年度は入学生徒数で80名ほどとお聞きはしているんですが、その中で対象となる区内の生徒、ここの対象となる区内の方というのはどれくらいと見込んでいるんでしょうか。
◎教育相談課長 東京未来中学校の学校説明会の方に、足立区民の方が大体4割程度参加なさったというお話を伺っておりますので、大体80人のうちの4割ぐらいは足立区民の方になるのではないかということで想定はしております。
◆くじらい実 委員 あくまで想定の話なんで申し訳ないんですけれども、こういう助成金の制度ありますよというのは、これはどういう形で区民の方というか、対象になるような方にはお伝えする予定なんでしょうか。
◎教育相談課長 東京未来中学校の説明会に来られている方とかには、東京未来中学校の方からも一応周知はしますということで伺っております。情報の方も東京未来中学校の方にお渡ししております。
加えて、区のホームページであったりとか、そういったところでの周知、また学校を通して東京未来中学校以外にもございますので、そういった学校を通しての周知もしてまいりたいというふうに考えております。
◆くじらい実 委員 東京未来中学校の説明会に行った方はこういう制度ありますよというのが分かると思いますし、あとはホームページ見て、東京未来中学校の説明会行っていない方も、それを見て、こういう助成制度があるんだなと理解できると思うんですよね。
そんな中で、これ先ほども想定の話と言っちゃったんですけれども、先ほど説明会40%ぐらいが区民の方かなというところで、もし仮に、40%を超える場合が出てくる可能性はあるんじゃないかなと思うんですけれども。そこについて、仮にその予測よりも多く40%でも多い方が区民の方で行きますよという話になった場合は、こちらはどういうふうな形で対応する予定なんでしょうか。
◎教育相談課長 令和6年度の予算計上としては、なるべく足りるという言い方が正しいかどうか分からないんですけれども、そういった形で、計上の方はしてまいりたいというふうには考えております。
◎こども支援センターげんき所長 先ほど申し上げました当初予算の中でできればということなんですけれども、くじらい委員御指摘のとおり、ひょっとして、もっと来てしまったときというのは想定をしておかなければいけないんですけれども、予算をもって対応するものでございますので、予算との相談ということになりますけど、例えば補正予算ですとか、そういった臨時的な対応ということも想定をしておかなければいけないと考えております。
◆くじらい実 委員 本当に、これはあくまで想定の話としてでしかできないんで、大変申し訳ないんですけれども、やはり不登校の子たちが、こういう形で学校に通えるようになってくれれば、それが一番ありがたいかなと思いますので、こちらいろいろこれからも御意見とかももらいながら、進めていっていただきたいと思います。
以上です。
◆たがた直昭 委員 今の関連して、4割程度が足立区民かなということなんですけれども、やはり各学校に周知徹底をしていただいて、少しでも学校に来ていただくような体制をきちんとつくっていただきたいと思うんですが、先ほど、これより増える可能性もなきにしもあらず、また減るかもしれない、その辺は想定がこれからあるかと思うんですけれども、今後はもっと更に力入れていただきたいと思うんですが、この辺はどうですか。
◎教育相談課長 今後はというのは、こういった学校に行かれる方に対してということですかね。
◆たがた直昭 委員 はい。
◎教育相談課長 一応、東京未来中学校とも連携は行っていくということで、両方の区の情報であったりとか、東京未来中学校の情報であったりとか、そういったところをきちんと共有しながらいきたいと思いますし、また東京未来中学校の方も支援するに当たり、保護者の方との連携大事にしているということでしたので、その中で、教育相談課であったりとか、そういったところで御協力できるところがあれば、しっかりと不登校のお子さんを支えていきたいというふうに考えております。
◆たがた直昭 委員 その辺しっかり連携を取りながら進めていただきたいんですけれども、この不登校の未然防止事業について、6月中に関しまして、先日我が会派で数名で行かせていただきました。
大変非常に参考になりまして、先月の子ども・子育て支援対策調査特別委員会で10月末時点で18名の生徒が利用ということなんですけれども、その後についてはいかがですか。
◎教育指導課長 その18名の子が全て毎日通ってくるわけじゃないので、現状変わらない状況ですけれども、これから先、変化が出てくるかなというふうに考えております。
◆たがた直昭 委員 我々が行ったときは、ちょうど2名の方がいたということなんですけれども、これを是非、本当に幅広くやっていて、6月中だからそこまでできたのかなという部分もあったと思うんですけれども。人を使わないと、やはりなかなか難しいかと思うんですけれども、今後、人の配置についてはいかがですか。
◎教育指導課長 今後も退職した校長であったりとか、副校長であったりというところで、本当によい寄り添える人材というのを確保していきたいというふうに考えております。
◆たがた直昭 委員 要望なんですけれども、退職した校長先生とか教員というのはいっぱいいて、協力してくれる方はいっぱいいるかと思うんですけれども、やはりある程度生徒と人間との寄り添いのパイプがないと、俺は中学校の校長OBで、単なる来たんだよというよりも、子供たちのことを考えながら、メンタル的にもフォローできるような、そういうOBを選出していただきたいと思うんですが、最後いかがですか。
◎教育指導課長 正にそこを一番に考えて、選出していきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 私は、まず最初に報告資料の方から質問させていただきます。
これ、当初予算で計上予定ということなんだけれども、議会の場で要望や質問で言っていたのは、やはり新年度入学する子どもたちに間に合うように、そこから応援をしてほしいというのが、私だけじゃなくて、いろいろな会派の方からあったと思うんですよ。
当初予算で計上ですと、3月の終わりに予算が成立して、執行は4月以降になりますから、当然この入学金とか初年度納付金とか、授業料の1期とかも含めて間に合わない、いわゆる奨学金をやったときと同じ課題が出てきちゃうと。そう考えたら、やはり最終補正とか、少しでも早くこれを実現できる。つまり少しでも、この親御さんたちに、一旦納めて返ってきて助かったわじゃなくて、このお金があれば、この学校にうちの子入れられるわという御家庭が利用できるようにしていただきたいと思っているんですが、副区長どうですか、その辺。教育長でもいいんですけれども。
◎教育長 予算的な内容でございますけれども、できるだけ御負担が生じないように、今回奨学金でも、そういった課題がありましたので、検討させていただきたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 確かに奨学金のときも、それで補正でやっても救えないとか、やっぱりタイムラグが出るとか、今回、奨学金の方はかなり早い時期に出せるようにしたという。今後そういう改善も必要だろうというふうには思っているんですけれども、この新年度に入る子どもたちが救えるように、どうやったらできるのかとことを、是非、単に新年度予算通りました。制度ができましたというんじゃなくて、対応していただきたいと要望します。
それから陳情の審査に関連してなんですけれども、文部科学省の全国調査でも、足立区は不登校児1,000名超えたということだったけれども、全国調査で30万人に迫っているというものが出ていて、私も不登校の親の交流会も出させていただく中で、やはりどうして不登校になっていくのかという点での考え方について質問したいと思うんですけれども、こういう指摘されているんですよね。子どもが過剰なストレスを受けて心の傷を負った結果、ストレスの主要な現場である学校にいられなくなり、本能的に防衛するために家庭に退避していると。学びづらさや生きづらさが深刻な状況の中で、不登校というのがあると。こういうふうに言われているんですけれども、その辺について区教育委員会はどうお考えでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 まず、子どもが不登校になったときに、子どもの心理にこれアプローチして、子どもにどういうとこに原因があるのかということを、まず原因を確認するときに、その中で一つ、やっぱり学校の環境があるんだということは、これまで原因を我々が気付いてあげる上で、まず大事なことであるとされてきました。そのことは現在も行っておりますし、大事なことだと思います。
ただそのことに加えて、子どもの環境、これは保護者も含めた子どもの環境に何か原因があるのではないかというところで、保護者も大変なストレスを感じている環境があります。
最近では、そのことも含めて不登校の原因を探っていこうというところが非常に大きな課題とされるところもありまして、先ほどぬかが委員御指摘の交流会もそうなんですけれども、あの中では非常に基本的な子どものコミュニケーションの仕方ですとか、そういったことなども講演会などもやるんですけれども、幅広に不登校の原因といいますか、要因といいますか、そのことを探っていこうというところが教育委員会として大事にしているところでございます。
◆ぬかが和子 委員 結局、学校にいられなくなるということが不登校なわけですよ。
ところが、この足立区でも前々回か御報告いただきましたけれども、国の調査なんかでも一律やっている調査で、不登校の要因という選択肢の中が、結局、無気力とか不安とか、生活リズムの乱れとか、家庭に係る状況とか、そういうので統計取っていくわけですよ。そうすると、実は学校で、正に陳情にもあるような本当に生きづらさとか、いろいろな悩みを抱えている。多様性尊重されない、学力ついていけない、いろいろな辛さの部分というのが見過ごされてしまうと。やっぱりそこをきちんと見据えて、この陳情で言っているのは、学校が楽しい現場にならなきゃいけないというふうに言っていて、何もこども支援センターげんきの方だけの課題じゃなくて、本当に、学校がどう楽しくできるかということを教育委員会として、全体として重視していただきたいというふうに思っているんですが、どうでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 話それてしまいますが、この度の東京未来中学校なんか視察させていただきますと、子どもが学校の関係に入るときの何か配慮というんですかね、すごくわくわくするような、ああいったところが随所にあるという。我々、公教育の中で不登校支援してきましたけれども、これからこういう多様なところと連携をすることによって、今申し上げたような非常に子どもにとってハードルが下がるような要素みたいなものも我々としては吸収して、公教育にフィードバックしていくような、そんな連携なども模索していきたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 その前に私聞いていた学校が楽しい場になっていかなきゃいけないでしょうと。不登校を生まない方がいいんだから、なってからの対処は、こども支援センターげんき所長、言うとおりだけれども、やっぱり学校楽しい場にするということでの全体としての努力、私から言わせると学力テスト、何かが続いているというのも、4月はあれは絶対、学校楽しくないなとは思っているんですが、その是非はともかくとして、学校は楽しい場にしていかなきゃいけないと思っているんですが、どうでしょうか。
◎教育長 今回、本当1,100名を超える不登校のお子さんが出たということで、今、ぬかが委員おっしゃるように、学校生活自体が子どもにとって楽しい場であると。これはもう大変大事なことだと思います。
それ以外にも、いろいろな悩み事があったり、原因があるんだと思いますけれども、そういう環境をつくれるように、教育委員会全体として努力をしていきたいというふうに思います。
◆ぬかが和子 委員 本当そうなんですよ。
例えば、申し訳ないけれども学力テストね。学校入って、東京都はやめたということで、国の学力テストと区の学力テストが4月に連続して続くと。教育指導課長は、まだそんな過去問やっている学校あるんですかなんて私には言ってくださったんだけれども。
先日、やっぱり現場を体験している先生、個人的なつながりのある方に集まっていただいてお話を聞いたら、学校によっては今でも宿題やサマースクールなどでは過去問30回やっていると。過去問だけやらされて学校楽しくないですよね。本当に何が大事なのかというのを考えて、是非やっていっていただきたいと。
その上で、先ほどこども支援センターげんき所長の方から答弁あった親への対処という点で、今度、本会議の中で親の交流会も増やしていくということを言ってくださったんで安心したんですけれども、どのくらいの規模で増やしていこうとしているのか。
また、いろいろな団体NPOもいらっしゃるし、不登校の親のお母さん方の交流会そのものにも携わってくださっているNPOもいらっしゃるということでは、連携についてもどう考えなのかお伺いします。
◎こども支援センターげんき所長 本会議でも答弁させていただきました、交流会回数を確かに増加させていこうということなんですけれども、その目的といいますのは、やはり広く保護者の方から御意見を聞くということが、我々の政策形成上も非常に重要であるということ。こういう点をやっぱり日々ブラッシュアップしていきますので、そういったことを幅広くキャッチする必要があることから、回数的にはやっぱり増加する必要があるであろうという、そういうことを御答弁申し上げたいところで……。
すいません、まだいつ、どのぐらいやるとかいう、そういう段階にはなっておりませんので、また改めてそれにつきましては、しかるべきタイミングで御報告させていただきたいと思いますのと。
あと、いろいろな団体との連携ということも本会議では御指摘を受けたところでございます。保護者としっかり交流していくということに加えて、様々な今の不登校に関わる団体といいますか、要するに、地元地元でいろいろな立場の方がいらっしゃいますので、我々まだその辺は全て把握し切れているわけでもないところではあるのですけれども、そういった様々な立場の方と連携していくということも併せて検討してまいりたいと考えています。
◆ぬかが和子 委員 正に不登校を体験した親の方のお話を聞きますと、共通しているのが、交流会でも出ていましたけれども、途端にママ友がママ友じゃなくなると。誤解や偏見に苦しんだとか、この不登校というのが競争社会の中で落ちこぼれとみなされてしまって、親自身もそう思ってしまうことで苦しむと。そうすると、親をどうフォローしていくのかというのが非常に重要になっていると思うので、そこは大切にしていただきたいと思います。
それと、今言った各団体との連携という点では、一つは、区でもつかんでいない私知っているだけで、いわゆる民間の塾のような無料塾で不登校の方を、常時じゃないけれども、定期的に週1回とか、そういう形で勉強を教えて、過去にはこども支援センターげんきに通っていたお子さんが無料塾通ったことで、何か学力も自身ついて進学できたという例もあったという塾の方のお話聞いたり、また別の地域でもそうやっている話も聞いているので、是非そういう心あるいろいろな団体の方々いらっしゃると思うんですよ。
この不登校に関しては、国でも、そういういろいろな団体つなぎましょうよというのが、COCOLOプランでも言われている中で、是非プラットフォーム的なものをつくって、子ども食堂でプラットフォーム作ったように、不登校のプラットフォームつくってやっていくというのが重要なんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。
◎教育相談課長 ぬかが委員おっしゃるとおり、区内で様々な団体の方が、不登校のお子さんの支援はしていると思います。
まだまだ、全部把握し切れていないのと、フリースクールという名前も、特にこういう学校がフリースクールというような、何ていうかそういった法的なものがないので、本当にこう様々あるというところでは、まずは、どういった団体がどのような支援をしているのかというところを、しっかりと把握をまず来年度していきたいというふうに思いますので、その中で、そこでのプラットフォームだけじゃなくて、しっかりと学校も巻き込んでの形での支援もしていきたいというふうに考えておりますので、もう少しお時間いただきながら広めていきたいというふうに考えております。
◎教育長 今回、東京未来中学校ができたというところで、一つ区としては、やっぱり大きな転換期に来ているんだと思いますので、今、教育相談課長申し上げましたけれども、できるだけ早期に、そういうような情報をまず連絡できるような、そういう連絡会的なプラットフォーム的なものが必要だろうというふうに考えておりますので、取り組んでいきたいというふうに思います。
◆ぬかが和子 委員 本当に、私がつかんでいるようなところは、聞いたお話というのは、フリースクールとも言えないんですよ。通常塾だったりするから。でも塾やっていても社会貢献したいから、週に1回は不登校のお子さんが無料で学べるようにしているんですというお話だったりとか、そういう方々も合わせるとかなりいろいろな方々が携わってくださっていると思っているので、是非そういうところを、その方に言われたのは、こういうふうにやっているということをかつてはこども支援センターげんきか、教育指導課か、学校の校長先生の関係かなんかで、そういうにやっているから不登校の子も行ったらなんて言ってくださったことがあったそうです。ところが、私塾だから、そういうのを紹介するのはけしからんと一時期から拒まれちゃったという話だったんです。でもそうやって心ある、ふだんは商業的にやっている方でも、無料でやりましょうというようなところも視野に入れて連携して、そして、その方に言わせると、とにかくそういう団体として認めてくれるだけでも違うんだというお話をしていたんです。そういうことで心ある人たちの心を集めるようなプラットフォームを是非つくっていただきたいと、要望して終わります。
◆長谷川たかこ 委員 今、お話がありましたフリースクールの件です。情熱ある親御さんたちがフリースクールをつくりたいということで、いろいろ活動をしている所です。しかし、自腹を切ってしまっていて、なかなか大変だという話しです。
げんき応援事業助成金を活用したいということで、何回か申請をしても、うまく採択していただけないそうです。区役所からはアドバイスいただいているということを聞くのですが、当事者の方から聞き及ぶ話では、不信感にまでつながっていってしまっている状況です。もっと丁寧に先方が理解できているかどうかを確認しながらアドバイスをして頂きたいと思います。フリースクールをつくりたいと言っている情熱ある親御さんがいるわけですから、区として丁寧にアドバイスをしながら、軌道に乗るような手助けをして頂きたいと思います。いかがでしょうか。
◎あだち未来支援室長 地域活動をやられている方々を把握しておりますので、今回はげんき応援事業助成金が駄目だったんですけれども、来年度また申請する時期がありますので、NPO活動支援センターにも先ほど連絡させていただいて、その対象者の方にも御連絡させていただきましたけれども、きっちり理由があって審査が通らなかったということなので、その審査が通るような形のアドバイスするわけではないですけれども、そういうこういう形でもっと人集めするんだよとか、その仕組みをうまいことつくれるような形で、我々も支援していきたいというふうには考えております。
◆長谷川たかこ 委員 是非丁寧に行っていただきたいと思います。
代表質問でも、当事者親を集わせて頂きたいとの御要望が出ています。当事者のアイデアを、この足立区の施策に生かしてもらいたいと思います。情熱ある保護者からもそのような強いご要望が出ております。
今回考えていただけるということですが、具体的なスケジュール感というのは、今後、この文教委員会で、御報告はいただけますでしょうか。
◎教育相談課長 民間との連携等も、今後、またきちんと御報告させていただきたいと思うんで、基本的には令和6年度でやる予定ですので、もう少々すみません。お時間いただければと思います。
◆長谷川たかこ 委員 また更に文教委員会と、それから代表質問でもお話ししましたが、先日、流山市立のおおぐろの森中学校に視察に行きまして、とてもよい取組がありました。不登校支援についても、ハード面とソフト面で仕組みを構築されていらっしゃいます。執行機関の皆さまが行かれるという御報告はいただいているんですが、来年、何月何日ぐらいに行われ、その視察報告とか委員会とかでいただけるんでしょうか。
◎教育指導部長 御提案もいただきましたので、来年1月に行こうというふうに今、調整をしているところでございます。
また、どのような状況であったかというのは御報告をさせていただきます。
◆長谷川たかこ 委員 流山市では、すばらしい取組をしていたので、できるだけ多くの皆様、執行機関の皆様に足を運んでいただき、よいところを足立区の教育行政の中に落とし込んでいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◆伊藤のぶゆき 委員 端的に、今回助成金を出すということなんですけれども、これ何で授業料の2分の1を出すということで、就学援助の方は更に10万円上乗せという金額が設定されたんですか。
◎教育相談課長 授業料の2分の1というのは、私立の学校でもございますので、全額というようなことは難しいかなというところと、不登校のお子さん、様々支援をしております。元気の方でも、チャレンジ学級であったりとか、あといろいろな支援事業がありますけれども、そちらに掛かっている経費等を総合的に考えて、30万円というところで一応考えさせていただきました。
◆伊藤のぶゆき 委員 以前、不登校の子がどれだけ共働きの家庭があるんですかと質問したときには分からないという話だったんですけれども、別に不登校の家庭だからといって、家庭が別にお金がない、あるというわけではないと思うんですね。
この就学援助の方に対して10万円上乗せという数字が正しいのかどうか分からないんですけれども、お金がなくて、確かに不登校で通えないというんだったら、逆にこの子たちには全部出してあげて、収入がある方たちに対しての助成金を出すという、2分の1出すという方には、なぜそこに対して踏み切ったのかという理由がよく分からないんですけれども。
◎教育相談課長 あくまでも不登校のお子さんへの支援ということで、今回こちらの助成金の方は制度の方を考えさせていただきましたので、所得制限なしということでさせていただきました。
就学援助世帯については、ただそのように制度設計させていただいたんですけれども、まだまだ厳しいのではないかという内部でのお話もございましたので、就学援助の世帯の方には上乗せということで、制度設計させていただいております。
◆伊藤のぶゆき 委員 長くなってもしようがないんでこれで最後にしますけれども、先ほどぬかが委員がおっしゃったように、子どもたちに対して本当に心あるような手当てをしていくという話であるんであれば、当然、来年度から間に合うようにするべきだし、不登校だからといって、その子たちを助けるというものがお金ということなのか、環境なのかということには分からないですけれども、不登校だからといって、全て私立の学校に行けば少しでも不登校が未然に防げるということになるかもしれないということで、そのお金を半分補助するというものが行政的にそれが本当に正しい考え方なのかどうなのかというのを、もう一回突き詰めていかないと、例えばですけれども、小学校に行っていて、その子どもがいじめられたからといって、中には私立に行く子どもたちもいますよね。そういった方々が行った場合には、そのお金というのは当然補助してくれるんですか。
◎こども支援センターげんき所長 教育相談課長も申し上げました不登校施策の一環ということでございますので、不登校の子どもたちに対する支援ということですので、結果不登校になったということであれば不登校の支援の対象にはなってまいります。
先ほど申し上げましたけれども、不登校でこれまでチャレンジとか、いろいろな支援をしているときに、子ども1人当たりどのぐらいの公的な支援がなされているかというのを計算した試算の一つでは、大体30万円ぐらいなところもあったところから、この度も繰り返しになりますけれども、不登校施策の一環ということで行わさせていただいておりますので、この辺に上限をもって、しかも所得制限でなしでいくというところに原則を置いたという経緯がございます。
○吉田こうじ 委員長 他にございますか。
◆佐藤あい 委員 すみません。端的に、請願に関連しまして質問させていただきます。
不登校の子どもがいる保護者に対する支援という部分では、スクールカウンセラーの活用というのもすごく重要かと考えておりますけれども、スクールカウンセラーの相談の稼働率はどのくらいでしょうか。
◎教育相談課長 稼働率というのは、スクールカウンセラーは学校に週1回行っておりまして、その時間の中で、様々な相談を受けたりとか、あとはその授業の授業観察をしたりとか、そういったような形をしております。稼働率という形で出したことはないので、パーセンテージという意味では分かりませんけれども。受けた数は出ますけれども、稼働率ということではすみません。数字の方は分かりません。
◆佐藤あい 委員 質問の意図としましては、相談も予約が取れる枠というのがあると思うんですけれども、それがどのくらい埋まっているのかなと。
あるいは、予約がいっぱいで取れないというような状況があるのか。あるいは空いているのかという、そのあたりが知りたかったんですけれども、いかがでしょうか。
◎教育相談課長 予約でいっぱいでという話は特には聞いたことはないので。ただ学校の方も、その枠の中で相談というのを受けているので、もういっぱいで、相談が入れられないというような話としては、学校現場からは今のところ聞いたことはございません。
◎教育指導課長 肌感覚ですけれども、カウンセラーが、例えば保護者と面談をするときというのは、続けざまにやると保護者同士が会っちゃったりとかするので、なるだけ埋めないように工夫しています。間に子どもの面談を入れたりとかしていますので、あと週に1回しか来ないので、突然の予約にも対応できるように、ある程度空白の時間をつくっていることがありますので、年間通じて忙しい時期はありますけれども、常に入れるような状況にはしているというのが現状です。
◆佐藤あい 委員 不登校傾向のお子さんがいらっしゃる保護者の方から、スクールカウンセラーに相談というのがなかなかしづらい。それは週に1回だったり、2回、学校によっては違うと思うんですけれども、日にちが限られている、時間も限られているという中で、なかなか相談がしづらいというところですとか。あとスクールカウンセラーというものがいるということは把握しているけれども、実際に予約の仕方が分かりづらいというようなお声もあります。
例えば今年ですと、9月8日に1人で悩まないで相談してくださいというお便りが小・中学校に配布をされていると思いますし、Home&Schoolでも配信されていますけれども、そちらの中にも教員スクールカウンセラー等にいつでも相談できる体制を整えているという旨書かれておりますが、そこにどうやってスクールカウンセラーに相談をする、約束をするのかというところが明記されていなくて、そのときに一緒に配られた相談窓口の一覧というのもスクールカウンセラーでもなくて、ほかの元気とか、その他、東京都の電話のアナウンスですよね。なので、スクールカウンセラーにはどうやってアプローチしたらいいかというのが分かりづらいと思います。その点、いかがお考えでしょうか。
◎教育相談課長 スクールカウンセラーに相談したい場合は、学校の方に伝えていただければ大丈夫なんですけれども、今後そういった手紙を出すときには、必ず学校に御連絡くださいというような一文を載せるように、学校の方にも周知しておきます。
◆佐藤あい 委員 是非お願いいたします。
また、スクールカウンセラーとは別で、こども支援センターげんきに相談というお話もあるんですが、こども支援センターげんきに相談は割といろいろと悩んだ上で、やっとお電話をするという方が多いなという印象です。私のところでお話を聞いた方は西新井でしたけれども、お電話をしたところ、予約1か月以上先ですという状況でした。
綾瀬とか竹の塚ではいかがでしょうか。
◎教育相談課長 1か月先というのが、曜日がある程度決められていたりとか、お客様の希望が夕方であったりとか、そういったところがあると1か月とか、それこそ土曜日ですともう少し掛かってしまう場合もございますけれども、竹の塚と綾瀬も、そういった状況では同じような形であるというふうに思います。
◆佐藤あい 委員 やっと電話をして1か月以上先になってしまうというのは、やはり、とても不安がより強まってしまうなと思いますので、こちらに対しての対応、もっと早く早期に予約受付、相談受付ができるような人員の配置などを御検討はいただけないでしょうか。
◎教育相談課長 現在、教育相談員の増員等はすぐにはまだなんですけれども、今後の教育相談の件数であったりとか、そういった一番最初の御予約のお話を聞くまでの期間と考えまして、人員計画についても考えていきたいというふうには思っております。
◆佐藤あい 委員 お願いいたします。
○吉田こうじ 委員長 他にございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○吉田こうじ 委員長 質疑なしと認めます。
それでは、各会派の意見をお願いいたします。
◆くじらい実 委員 2件とも継続でお願いします。
◆たがた直昭 委員 両方とも継続でお願いします。
◆ぬかが和子 委員 両方とも採択でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 両方とも採択でお願いします。
◆佐藤あい 委員 両方とも継続でお願いします。
○吉田こうじ 委員長 それでは採決いたします。


