カテゴリー記事一覧

【過去の活動報告】


【活動カテゴリー】


【過去の議会報告】


【議会報告履歴】



予算特別委員会の内容②【医療的ケア児の学童保育・放課後デイ等の受け入れについて】

現在、足立区で医療的ケア児の受け入れを実施している学童保育室はありません。常駐看護師さんがいないので、医療的ケア児を受け入れることは難しいようです。

しかし、「親の就労との両立」といった観点でいえば、学童に預ける必要性のある医療的ケア児がいることを想定し、看護師さんを派遣するなどの新たな支援体制を整えていくことが今後、求められます。

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

【医療的ケア児の学童保育・放課後デイ等の受け入れについて】

 

長谷川たかこ委員: 医療的ケア児支援法の制定やそれに伴う自治体の支援が増えてきたことで、医療的ケア児を保育園に預け、働く親は今後、増加していくことが予想されます。当然その先には、小学校、学童、放課後デイ等での受け入れ体制が同時に整わなければ、結局、医療的ケア児支援法の掲げる親の離職防止は困難となります。そうならないためにも、足立区でさらなる支援の拡充をする必要性があります。

医療的ケア児の学童、放課後デイ等での受け入れ体制を要望致しますが、区の見解を伺います。

 

住区推進課長: 医療的ケア児、学童保育室につきましては、現状確かにそういった対応はできておりません。必要性について認識はしておりますけれども、学童保育室につきましては、スペース的にほぼ一室で運営しているようなところもございまして、スペース的な課題ですとか、やはり児童もなかなか元気なといいますか、児童も多いところもございます。そうしたスペース的な環境面 の課題と体制的な面、課題ございますので、今後の研究課題というふうにさせていただきたいと思っております。

 

長谷川たかこ委員: スペースの問題があると思いますが、今後、例えば学校改築のときに、学校の中に入っている学童に関してもスペースをまた新たに設けることはできると思いますが、いかがでしょうか。

 

住区推進課長: 先ほどの答弁と少し重なる部分ございますけれども、スペース的な課題と体制的な面の課題もございますので、やはり今後の研究課題というふうにさせていただきたいというふうに思っております。

 

地域のちから推進部長: 医療的ケア児の方の学童 に入る、入らないという話については、今課長の答弁にもありました、様々条件整理は必要だと思いますけれども、きちんと検討すべき課題だとは思っております。

 

長谷川たかこ委員: 力強いお言葉ありがとうございます。支援というのは同時進行で行っていかなければ、絵に描いた餅になってしまうこともあります。御検討を多角的にしていただきたいと思います。

 

次に、昨年末、第4回定例会の私が提案した代表質問では、「医療的ケアも可能な在宅型や施設型の病児保育」を要望しました。区の回答では、「今後は、区立園に通園する医療的ケア児の保護者や病児保育を行っている事業者等にヒアリングを実施し、医療的ケア児が病気になった時の保護者の就労を目的とした支援のあり方について研究して参ります。」との回答です。進捗状況を伺います。

 

子ども施設運営課長: まず、現在区立園に通園している保護者の方の声でございますが、現在通院している保護者の皆様からは、医療的ケア児のお子さんが体調不良で保育園に通えないときに病児保育などの支援ということにつきましては、現在の保護者の皆様の中では、そのような具体的な御 要望や御意見等はございませんでした。

 

ただ、長谷川委員のところに御相談あるということでございますので、今後もお一人お一人の状況をしっかり確認しながら進めていきたいと考えてございます。また、事業者についてですが、今、病児保育室に関しては、足立区と葛飾区と共同で東部地域病院で運用しているところでございます。今回、葛飾区を通しまして東部地域病院の方に、医療的ケア児の受入れができないかどうかということで打診をさせていただきましたが、大変残念ではございますが、病院の方針としては医療的ケア児の受入れはできない、受入れはしないという考えだというところで聞いているところでございます。

 

長谷川たかこ委員: ただ、ベビーシッターの場合は、例えば健常児が¥3,000/時間に対し、医療的ケア児は¥6,000/時間と大変高額であり、補助もないため現実的ではありません。子供が体調を崩し保育園に登園できない場合は、親が有給を使用しながら看護をしていくことになりますが、有給の日数には限りがあり、せっかく復職できたとしても、退職せざるを得ない状況に追い込まれてしまう可能性が高いです。

 

医療的ケア児が保育園を休んだ場合も安心して預けられる、地域の訪問看護ステーションと提携した「医療的ケアも可能な在宅型病児保育制度」の設置やさらに東部地域病院の病児保育室を医療的ケア児も利用できるよう拡充させ、「親の就労を目的としたサービス」が受けられる体制を早急に構築するよう、再度、強く要望致します。実際に離職防止という部分で、仕事をする親にしてみると必ず必要になってくると思われますので、今後も東部地域病院の方には引き続きお願いを掛けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

子ども施設運営課長: 東部地域病院の方、引き続きどのような、条件等も恐らくあろうかと存じますので、どういう形であれば実現ができるかどうかというところは、引き続き働き掛けをしていきたいと考えてございます。

 

長谷川たかこ委員: 是非お願いいたします。