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予算特別委員会の内容③【LGBT当事者・家族支援について】

足立区では、性的少数者への差別的発言が世論で批判を受けたことから、令和3年からLGBT区民相談や足立区パートナ-シップ・ファミリーシップ宣誓制度を開設し、職員らがLGBTなど性的少数者について学び、当事者に適切な対応ができるよう「LGBTガイドライン」が作成されました。そこには、区民への窓口対応だけでなく、教員らが学校で当事者の子どもと接する際の注意点なども記載し、区内の学校・保育園などに配布し、企業でも活用してもらえるようデータ版を区ホームページで公開しています。さらに、LGBT啓発冊子『あなたの身近にも。LGBTを知る本』も作成され、社会の実現に向け相互理解を促進する手段の一つとして、基礎的な知識や当事者等の生の声などを掲載した啓発冊子も発行されました。

 

このように、足立区では、総務部人権推進課や地域のちから推進部多様性社会推進課で多角的な取り組みが行われ、当事者の思いや、これまでの「生きづらさ」、実際に生じている不当な差別の事例等を知ってもらうことで性の多様性についての正しい情報を得ながら、共に暮らしやすいまちの実現を目指す方向性を打ち出しています。

 

しかし、今回私が受けた相談では、足立区の取組みとは全く逆行した内容が明るみとなりました。LGBTの子を持つ親御さんから、我が子がLGBTであるが故に、学区域内の中学校において門前払いを受け、学校側から面接をしてみないと就学届も受け取れませんとの回答と入学できるかどうかもわからない、そもそも最初から入学を受けつける気がない受け答えをされたとのご相談がありました。将来的にも、子どもや当事者親に対する人権侵害が継続し、行われることが危惧される事態もはらんでいます。

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

【LGBT当事者・家族支援について】

 

長谷川たかこ委員:既に関係執行機関には、詳細な資料をお渡ししておりますが、私が介入したことで今回、入学拒否は免れると思われます。しかし、今後、議員が介入しなければ、LGBTを理由に学校へ入学する事が出来ないといった、差別を理由とした不適切な学校運営が水面下でまかり通るような状況にもなりかねない状況が発生しています。

地域のちから推進部や総務部総務課、人権推進係で多角的な取組を 行っているにもかかわらず、このような事態が学校現場で生じているという実態を考えると、冊子を作っただけの机上の空論になっているのではないかと推察します。

地域のちから推進部、総務部、人権推進課では、この3年間、実態があって困っている人たちはどれくらいいらっしゃるのか把握されていらっしゃいますでしょうか。

 

多様性社会推進課長: 令和3年度に区民の意識調査の方では、学校現場で性的マイノリティーを理 由にいじめを受けたり見聞きした経験があると回答した区民の1割のうち、68.3%は現場が学校であるという回答なども出ております。

 

現場での調査しておりませんが、区民に対しての意識調査では、いじめられた経験は学校で受けており、その現場が学校だったという方が7割ぐらい返事をいただいております。

 

長谷川たかこ委員: 学校の現場でいじめがあったということですね。

各部署間で今までどのような普及、啓発をしてきたのか、総務部の松野部長と地域のちからの依田部長、それぞれお答えいただけますでしょうか。

 

総務部長: 総務の中向きのことでございますが、 各研修等でLGBTを取上げていたり、またほかのテーマの研修のときにも、LGBTに配慮したような内容を盛り込んだりということで工夫をしてきております。

 

地域のちから推進部長: 地域のちから推進部の方でも、公的表現ガイドを作成し庁内に啓発を図るなど、取組をしてきたところでございます。

 

長谷川たかこ委員: 先日、映画を公開されたということをお聞きしたいのですが。

 

多様性社会推進課長: レインボー映画祭ということで、半日を掛けまして、同性愛の方ですとか、 あとトランスジェンダーの方を話題にした映画を上映し、それぞれの当事者の方からのトークショーということで構成しておりました。

 

総務課長: このところ2か年、令和4年度と令和5年度、人権擁護委員さんと協力しまして、当事者の方もしくは当事者の御家族の方の講演を、人権講座として講演を行っております。

 

長谷川たかこ委員: 広く区民に対してされていることと思いますが、先ほど、飯塚課長より頂いたお話では、学校の現場でもいじめを受けた経験があるという方が、それなりの人数でした。是非とも今後、総務部と地域のちから推進部が連携して、教育の分野の中で、 教員に対する周知、啓発、人権研修を強化していただきたいと思います。如何でしょ うか。

 

教育指導部長: 学校現場のお話ですので、私の方からちょっと答弁をさせていただきます。 入学の拒否ということではございませんでしたが、そのように取られてしまうような発言であったということでしたら、大変御不安を与えてしまったと思っております。

申し訳ございませんでした。

現在学校では、全校の教員を対象に、LGBTの研修を年に1回もしくは2回実施をしております。当事者の方々への対応ですとか、配慮等についても研修の中で実施をしておりますが、今後この研修の中でしっかりと徹底をしてまいりたいというふうに考えております。

 

教育長: 今回長谷川議員が関わっていただいた関係で、お子様に寄り添った対応ができなくて大変申し訳なかったなというふうに思っております。個別の対応はいたしますけれども、学校全体に対して、こういったLGBTに対するお子様への配慮という部分が行き届かないケースが出ないように取り組んでまいりたいというふうに思います。

 

○長谷川たかこ委員: LGBTの親御さんはとても神経過敏になっており、一つ一つの言葉に対して敏感になっています。今回、学校側の対応で精神的にも困憊されまして、その旨校長先生ともお話ししました。校長先生からは、それが事実であれば謝罪しなくてはいけませんというお言葉もいただいております。朝、書面を執行機関の皆様にお渡しさせていただきましたが、発言をされた先生と当事者の親御さんのヒアリングをしていただいて、差別を理由とした不適切な学校運営が行われないようにしていただきたいと思います。

課が違うので、特にお答えは大丈夫です。

総務部と地域のちから推進部、教育の三部署間で連携し、是非多角的に推進していただきたいと思います。如何でしょうか。

 

○地域のちから推進部長: 私どもの普及、啓発が行き届いてなかったことが今回のことにつながっていると、私も反省しております。もっと積極的に情報を出して、そういう今回のような事態が起きないように、庁内連携してきちんと取り組んで参りたいと思っております。

 

○長谷川たかこ委員: 総務部長も如何でしょうか。

 

○総務部長: 確かに関連の部署が協力してそういったことを進めていくということが非常に大事かと考えておりますので、またそれぞれの部署でも、自分は関係ないというふうに思わずに、自分事として捉えて取り組んでいけるように、そういった活動をしていきたいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員: 一つ提案させていただきますが、これは学校の現場だけでなく企業においても同様な事例で、採用判定での差別とか退職勧奨、雇い止めなどがないか把握すべきだと私は思います。足立区のホームページやSNSなどを活用したアンケートを行っていただき、現状調査をしていただきたいと思います。如何ですか。

 

○多様性社会推進課長: 企業側の性の多様性に関するアンケートにつきましては、実際厚生労働省や様々な大きな媒体でやってらっしゃいます。我々そういったものを踏まえまして、更に企業に対して出前講座やe-ラーニング、また個別に寄り添った対応ができるということで、LGBT相談の窓口をより積極的にPRしてまいりたいと存じております。

 

○長谷川たかこ委員: 是非区民一人一人の個性や多様な生き方が尊重され、多様な性を認め合うことのできる社会を醸成するための更なる施策展開、是非これから考えていただきながら展開していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。