【荒川区:放課後子ども教室 ニコニコスクールの視察】
昨日は、土屋のりこ議員と荒川区での放課後子ども教室 ニコニコスクールを勉強しに視察に行きました。
足立区の小学校の放課後子ども教室の平日全ての曜日、全ての学年に利用できるようにするための政策を会派で提言するための視察となります。
足立区東綾瀬に住んでいる方からの深刻な相談が入りました。地元小学校に通う3年生の男の子のお母様からの声。
☆夫婦共働き、3人家族。お子様は、ランドセル特例を利用されているとこのと。
『コロナ禍前は、ほとんどの平日の曜日、全ての学年の子供達は放課後子ども教室を利用できたにも拘らず、コロナ以降は利用できる曜日が学年ごとで区切られてしまった』と、勇気を振り絞って、初めて声をあげて下さった区民の方からの切実な声です。
今年は学童に入れない子供達がたくさんいるとの事。お声を頂いた地域の学校では、例年1、2年生は学童に優先的に入れるそうですが、今年2年生であっても入れなかった子ども達がたくさんて、小さい子どもであるが故に、親の心配は計り知れず、夫婦共働きの親たちは子どもの預け先が限られて困っているそうです。
学童に入れなかった子ども達はランドセル特例で児童館に通うことは出来ても、指導員が子ども達の入退室を管理はしておらず、安全は確保されていません。また、親が在宅勤務の場合、一度子どもが家に帰り、ランドセルを置いて児童館に行く煩わしさがあります。学校から家の帰り道だけでなく、児童館の行き帰りの安全を心配することになり、重なる不安の故、利用しやすいとは言えません。
その為、放課後子ども教室は学校内にあるため子どもの居場所が安全に確保されています。
にも拘らず、現在の地元小学校の放課後子ども教室は、
5月下旬より:
☆月曜日が1年生(1年生は5月以降利用可)
☆火•水曜日が2、3年生
☆金曜日が4、5、6年生
雨が降るとその日利用できる学年が減ってしまい、天気によって子どもの居場所がなくなってしまうのは本当に困ると親御さんが他から切実な声が挙がっています。
このことからも、足立区全域での小学校の放課後子ども教室を平日全ての曜日、全ての学年に利用できるようにしていかなくてはなりません。
感染症が流行している時期は密になることを避けたい、子どもが多いと怪我が多くなり危ない等、懸念事項があるのも確かです。しかし、子ども達の居場所が少ないのも問題なのです。思いっきり走れるところは学校の校庭くらいしかありません。家でテレビを見たりゲームする、塾に通うことで居場所を確保できても、心身が成長するためには広い場所で友達と遊ぶことも必要です。
地元小学校の実行委員長がスタッフ確保のために動いて下さってはいますが、平日全曜日実施は道のりが厳しく、限界があります。放課後子ども教室のスタッフは、現状、3時間労働。現在の賃金がボランティアの立て付けで1030円、最低賃金1113円を割っており、地域の実行委員会でスタッフを確保することは並大抵のことではありません。
スタッフの確保、放課後子ども教室で使用できる教室の確保等、乗り越えなくてはいけない諸課題が山積しています。そこで、今回、私たち会派が荒川区・台東区で行われている、民間委託の手法を使い、調査・研究しながら、連続した議会質問につなげ、オール足立での全平日・全区民の児童に対する放課後子ども教室実施への是正を働きかけていきたいと思います。先ずは、昨日の荒川区での調査となりました。
前段が長くなりました。荒川区での視察では、まず最初に区役所内に入ったところから、一般区民の皆さまから見えるところから足立区議会への歓迎が視覚化されておりました。さらには、区議会事務局へ上がると職員皆様から、大きな拍手でのお出迎えと副区長 北川さま初め、きくち秀信副議長からもご挨拶を頂きました。視察で副区長までお出迎えになって下さることは、ほとんどない事なので、大変驚きました!
私たちが来るということで、きくち秀信議員がご対応をして下さいました。以前から勉強会などでご一緒させて頂いている同志です。きくち秀信議員はお人柄が良く、党派分け隔てなく、本当に気遣いと優しさに満ち溢れた、仲間想いの心温かな議員さんです。
さて本題の荒川区の放課後子ども教室では、放課後子ども教室ニコニコスクールという名前で事業を行っており、小学校内にある学童との一体型と近隣の学童と連携をした連携型とに分かれています。
荒川区では、年間を通じて月曜日から土曜日まで実施されており(お休みはに日曜、祝日、年末年始12月29日から1月3日まで、学校の入学式・卒業式は午後13時から開室。学校の集団下校・引き取り訓練などは学校の指導に準じてお迎えなど)、夏休みなどの長期休暇も対応できています。
そして何と、区内小学校に在籍する児童又は荒川区立小学校に在籍しない児童のうち、区内小学校の通学区域内に住所を有する児童は利用ができます。ですから、国立・私立などに通っている子ども達も地元の小学校の放課後子ども教室が利用できます!
よくある話ですが、地元の小学校や中学校に通っていない子ども達は、区内友人が全くいない為、東京武道館の成人式に参加したくても出来ない子どもが多数いるとお聞きしています。そのような子ども達は、中高一貫校で成人式のお祝いが学校単位であるので、そちらに参加するそうです。小学生の頃から通う学校は違っても、地域の子どもたちとの交流は本当に大切です。
足立区でも是非とも実現をしたい施策の一つとなりました。
これをすべて民間委託しながら、外部講師や地域住民のボランティアによる各種教室(子ども会議・工作・手芸・ダンス・盆踊り・野球・けん玉などの伝承遊び他)等のプログラム活動などを実施しています。
まさに、荒川区の施策はロールモデルとなる素晴らしい施策でした。このようにすでに出来上がっている事業を更に調査研究しながら、詳細を詰めて、足立区執行機関の皆様と共有し、足立区版の放課後子ども教室全曜日・長期休暇も含めた実施とさらには国立・私立小学校に通う子ども達も在籍できる放課後子ども教室へと変換していきたいと思います。
昨日は荒川区副区長初め副議長、そして子ども家庭部児童青年課長、子ども家庭部指導監査担当課長、荒川区議会事務局長の皆様、ご丁寧なご対応をありがとうございました。
引き続き、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
9月議会と所属の文教委員会、頑張ります!