会派視察No2.【世田谷区 新BOP事業について】
1日で2つの視察を行いました。江戸川区の視察終了後には、世田谷区に移動。
世田谷区で行われている放課後子ども教室事業の新BOP(ボップ)の視察を行いました。
世田谷区では、小中学生の子ども達の居場所を増やすということで、小中学校の図書館を使えるようにする取組が進んでいる最中です。また、東京都23区内で進む「全児童対策事業と学童の一体化」の草分け的存在でもあります。
世田谷区では、子どもの健全な育成や子育て家庭の支援を目的とし、新BOP学童クラブ(学童保育)とBOP(放課後子供教室)とを統合した、区独自の事業が展開されています。新BOP学童クラブの対象児童は1年生から3年生まで。要配慮児童は6年生までとなり、保護者が就労や病気などのため、放課後に家庭で保護・育成にあたることのできない世帯の小学校低学年の児童に健全な遊びや安全な生活の場を提供しています。
放課後子ども教室は「Base Of Playing(遊びの基地)=BOP(ボップ)」と呼び、小学校の施設などを活用して、子どもたちに安全・安心な遊び場を提供し、異なる年齢の子どもたちが共に遊ぶ中で、創造性・自主性・社会性を培い、健全育成を図るために作られました。
【運営体制】
• 新BOP事務局長(会計年度任用職員)
• 児童指導職員(常勤職員)
• 新BOP指導員(会計年度任用職員)
• 新BOPプレイングパートナー
を配置し、運営しています。
【施設・設備】
新BOPのスペースは、学校と協議し、必要なスペースを確保。
【活動場所】
新BOP室のほか、校庭・体育館で活動するとともに、雨の日や参加児童数が多い日などは、学校と調整しながら、特別教室等の利用も図れるようにしている。
【イベントの実施】
児童館や保護者・地域と連携し、校庭・体育館を利用したイベントや映画会等の室内イベントなど、新BOPの参加児童全員が楽しめるような様々なイベントを実施。1年生から6年生までの児童がひとつのイベントに参加することによって異学年交流を促進するとともに、様々な体験を通して児童の主体性・リーダーシップ等を養う。
イベント例…
歓迎会、スポーツ大会、ボッチャ大会、ぬいもの、ミステリーツアー、お話会、伝承遊び、木工作、囲碁、将棋、夕涼み会、水遊び、絞り染め、お別れ会等
【広報紙の発行】
新BOPの活動の様子や、毎月の予定・保護者へのお知らせ等を掲載した「新BOPだより」を原則として毎月発行。
【その他】
PTA・学童クラブ保護者・遊び場開放運営委員会・青少年委員等地域関係者・学校・行政が参加する「新BOP連絡協議会」を設置し、円滑な運営と内容の充実を図っている。
区立小学校61校中、民設民営放課後子ども児童クラブは令和6年4月の段階で、5施設が民間委託。他は、世田谷区の運営委員会で行っており、学識経験者、校長、PTA、学童クラブ父母会、町会、商店会、主任児童委員、青少年委員、青少年地区委員、おやじの会、要配慮自動関係団体、警察で構成されているそうです。