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✩文教委員会⑩【医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願】

○大竹さよこ 委員長  (2)5受理番号14 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。

執行機関は何か変化はありますか。

 

◎こども支援センターげんき所長  前回7月2日の文教委員会以降、7月16日に令和6年度第1回医療的ケア児ネットワーク協議会が開催されました。私どもは、こども支援センターげんきからは、小学校における医療的ケア児支援の対応訓練の動画を御覧いただいたところでございます。

また、福祉部障がい援護課からは、前回の文教委員会で御報告させていただきました在宅レスパイト事業の利用者アンケートと、併せて御意見いただきました在宅レスパイトの利用時間の考え方について、改めて御報告をさせていただいたところでございます。

また、同日午前中、協議会の下部組織の第2回医療的ケア児地域支援作業部会というものがございますが、開催させていただいて、職員間で23区の状況や来年度の想定など情報共有をしているところでございます。

 

○大竹さよこ 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありませんか。

 

◆長谷川たかこ 委員  この請願にあるように、3番の所得制限の撤廃というのを是非していただきたいと思います。他区の状況をいろいろと調査研究もしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

◎障がい援護課長 所得制限につきましては、他の児童福祉法のサービス、例えば放課後デイサービスですとか、それから児童発達支援事業等においても、その方の持っている担税力、若しくは受ける受益によって負担というのを設定をしておりまして、本在宅レスパイト事業についても、そのように設定をさせていただいております。

23区の中の2区では、本事業の負担金を0というようには設定しているのですが、現時点では私ども本事業に対しての受益、担税力に応じた一定の負担は必要というふうに考えてございます。

 

◆長谷川たかこ 委員  2区が0円というのは、どうしてそういうふうな経緯になったのかは調査されているのでしょうか。

 

◎障がい援護課長 申し訳ありません。その2区に関して0円にした経緯というのは調査をしておりませんので、その2区についてその経緯等を確認させていただきます。

補足なのですが、0円にしている荒川区に関しましては、利用者負担は0円なのですが、純然たるレスパイト事業のために使うということで設定しておりまして、1回の利用時間を3時間、それから1週間の利用上限数を1回というふうに設定しておりますので、それとトレードオフの関係で設定したのではないかというふうに推察されますが、調査した上で御報告させていただきます。

 

◆長谷川たかこ 委員  プラス千代田区は安価にしているので、プラス千代田区もどういった経緯でこういうふうにしたのかというのを詳細を研究されて、それをこちらの委員会で御報告はしていただけますでしょうか。

 

◎障がい援護課長 今、長谷川委員から御指名いただいた区も含めまして、23区改めて調査をしまして集約させていただきたいと思います。

 

◆西の原ゆま 委員  今年の4月から医療的ケア児の支援実施ガイドができて、小学校においても6校で本格的な支援が実施されています。小学校で訪問看護師が時間になったら学校へ行って尿のケアをすること、都の研修を受けた資格を持っているスクールアシスタントの方たちが、たんの吸入の医療的行為を行っているとのことです。

区立の医療的ケア指定園5園と小学校6校で、それぞれ近隣の保育園と小学校で、げんきにいるコーディネーターも入って連携しているとのことですが、具体的に何をしているのか教えてください。

 

◎こども支援センターげんき所長 今、西の原委員からお話しありましたとおり、医療的ケア児を預かっているところは、保育園は指定、学校では拠点校と希望する学校というふうに分かれているのですけれども、学校と保育園、その保育園に看護師が調整会議のようなものを行っているのですけれども、そういったところのコーディネートをしながら情報共有等、対応を検討しているということでございます。

 

◆西の原ゆま 委員  今の話だと、そのコーディネーターと看護師と保護者の方も入って会議などをしているのですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 そのとおりでございます。

 

◆西の原ゆま 委員  今現在では、このような体制がしっかりできているということが分かったのですけれども、スクールアシスタントが今いるために医療的ケア児の支援体制ができています。来年度は支援体制の拡充も必要になってくるかと思いますが、それに関してはどうですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 今、スクールアシスタントのお話が出たと思うのですけれども、スクールアシスタントは、たん吸引のお子さんに付いているのが4名います。なんですけれども、これから仮に、たん吸引のお子さんが増えてきたときに、スクールアシスタント4名を人数分確保できるかというと、かなりハードルがあるのかなというふうに考えておりますので、今後についてはいろいろな委託、派遣も含めて様々な方法で現在検討しているところでございます。

 

◆かねだ正 委員  医療的ケア児支援ということなのですけれども、いろいろ調べていただいた結果がちょっとあるのですけれども、現在、区立校において足立区で支援できるケアの種類というのを教えていただけますか。

 

◎こども支援センターげんき所長 今、足立区では4つのケアに限定しておりまして、たん吸引、導尿、経管栄養、血糖値、インシュリンですね、4つになってございます。

 

◆かねだ正 委員  何でこの4つに、今、限定をしているのでしょうか。

 

◎こども支援センターげんき所長 これまで保育園、小学校というふうに拡充してきたわけなのですけれども、その中で、まずは学校で安全安心にお預かりできるという基準の中で、その中で様々な議論の中でその4ケアに限定したというふうになってございます。

 

◆かねだ正 委員  これは物理的に支援が可能ではないということではないわけですよね。

 

◎こども支援センターげんき所長 物理的な要因でできないということではなく、運用上そういうふうに私どもの方で規定しているということで御理解いただきたいと思います。

 

◆かねだ正 委員  で、これは事前にちょっと調べてもらったのですけれども、先進区というか、足立区よりもこのケア項目が多かったり支援の幅が広かったりする例えば世田谷区なんかでは、例えば酸素管理であったり、人工呼吸器であったり、医療的ケア児の支援対策というのが足立区よりも幅広い部分があるのです。これはどうして足立区と差があるのですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 それぞれの区で正直いろいろな23区も様々な基準を設けておりまして、例えば私どものように4つしかやらないところ、又は全てオーケーなのだけれども応相談、又は決めておいて残りは応相談とか様々あるのですけれども、そういった各区の判断で、それぞれ、今、ちょっと違いが出ているというような状況かと思います。

 

◆かねだ正 委員  これも調べていただいたのですけれども、豊島区なんかは、あらかた応相談なのです。そのケースケースに合わせて、医療的ケア児の状況に応じて対策を取ってくれるという形になっているのですけれども、そう考えると世田谷区でも足立区よりも拡充して広くやっている、豊島区についてはある程度応相談で、その状況によって対応してくれるということであれば、足立区でもそういう可能性については、これから考えたり議論していくべきだと思うのです。やはり、お子さんたちの学校教育というのをきちっと保障していくという意味でも大事なことだと思うのですけれども、それについてはいかがですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 この医療的ケア児のそもそもになっています法の中では、そもそもそのケアに限定はございません。その中でいかにその学校であり、保健でありで受け入れていくかという意味では、今後検討していかなければならない課題だと思っています。いずれにしても、どこまで、特別支援学校においても実はケアに限定しているところもありますので、そういったところで区立の学校、保育園としてどこまで受け入れていくべきなのか、また受け入れられるのかというのは、今後もちろん検討してまいります。

 

◆かねだ正 委員  ある程度医療的行為を考えると、十分安全が担保されるのか、学校の中においてということも十分議論しながら、あと費用のことも、もちろんコストのこともあるかもしれませんけれども、何よりも先ほど申し上げたとおり、お子さんたちの学校教育をしっかりと保障していくということを考えれば、やはり前向きに検討していくべきだと思いますので、それを要望しておきます。

 

○大竹さよこ 委員長  要望ですね。
 他に質疑はございませんか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○大竹さよこ 委員長  質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆小泉ひろし 委員  継続でお願いいたします。

◆かねだ正 委員  継続でお願いします。

◆西の原ゆま 委員  この医療的ケア児指定園には看護師がそれぞれ2人いて、小学校においても訪問看護師で5人で区が委託している現状です。それだけではなくて近隣の保育園と小学校で連携をするために、コーディネーターが入って会議を月1回行っていることが分かりました。これからも議論を重ねて、支援の拡充と新たな支援の施策を求めるためにも、採択でお願いします。

◆佐藤あい 委員  継続でお願いします。

 

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

 

○大竹さよこ 委員長  これより採決いたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○大竹さよこ 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。