令和6年足立区議会第3回定例会代表質問の内容⑥【放課後子ども教室の支援拡充について】
夫婦共働き、3人家族で子どもはランドセル特例を利用の地元小学校に通う3年生の児童のお母様から声が入りました。
『コロナ禍前は、ほとんどの平日の曜日、全ての学年の子ども達は放課後子ども教室を利用できたにも拘らず、コロナ以降は利用できる曜日が学年ごとで区切られてしまった』
初めて声をあげ、ご相談くださった区民の方からの切実な声です。
例年1、2年生は学童に優先的に入れていましたが、187今年度は、学童に入れない子ども達がたくさんおり、今年は2年生であっても学童に入れなかった子ども達がおります。我が子が小さい子どもであるが故に、親の心配は計り知れず、夫婦共働きの親たちは子どもの預け先が限られて困っているそうです。
学童に入れなかった子ども達はランドセル特例で児童館に通うことは出来ても、指導員が子ども達の入退室の管理はしておらず、安全は確保されていません。また、親が在宅勤務の場合、一度子どもが家に帰り、ランドセルを置いて児童館に行く煩わしさがあります。学校から家の帰り道だけでなく、児童館の行き帰りの安全を心配することになり、重なる不安の故、利用しやすいとは言えません。
※※※※※※以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。 ※※※※※
☆【放課後子ども教室の支援拡充について】
《長谷川たかこ》
今回、私達、議会改革を全力で推し進める会では、荒川区、台東区、江戸川区、世田谷区、葛飾区の放課後子ども教室を視察しました。そこでいくつか明らかになった点があります。足立区においても先進的な運営をし、取り組みを進めている自治体を模倣し、拡充すべく提案をしていきます。
【問】多くの自治体で行われているように、区立小学校に在籍する児童だけでなく、私立・国立・インターナショナルスクールに通う児童も放課後子ども教室に参加が出来るようにすべきと要望します。学区域内に友人が出来れば、地元に帰っても友人・知人がいることで地域コミュニティが出来、成人式の時にも積極的に行こうという気構えにもなります。是非とも、区立小学校に在籍していない児童でも、放課後子ども教室を利用できるよう強く要望します。区の見解を求めます。
《教育長》
私からは放課後子ども教室への支援拡充に関するご質問についてお答えいたします。先ず、私立・国立・インターナショナルスクールに通う児童も参加できるようにすべきについてですが、現在、利用者は登校後そのまま事項の放課後子ども教室に参加しております。校外からの参加には、安全管理の確保なども考えていく必要性があることから研究課題とさせていただきます。
《長谷川たかこ》
【問】江戸川区においては、放課後子ども教室を児童にとっての自由な学び場・遊び場として自己責任で利用でき、都合の良い日時に保護者も共に参加できる環境を構築しています。足立区においても、地域の中での子育ての場の一つとして活用できるよう提案をします。そして、放課後子ども教室による活動の様々な関わりによって、保護者を含め、地域の顔見知りの大人と子どもの関係が増え、児童の安全安心につながる、そんな放課後子ども教室となるよう要望致します。区の見解を求めます。
《教育長》
次に地域の中での子育ての場の一つとして活用できるように、また地域の顔見知りの大人と子供の関係が増え、児童の安全安心につながる、そんな放課後子ども教室となるようにとのご提案についてですが、保護者の方々に限らず、地域の皆様にも実行委員会のスタッフやボランティアとして放課後子ども教室に参加できるよう広く周知を図って参ります。
《長谷川たかこ》
【問】さらには江戸川区においては、遊びや学び、さまざまな活動や体験を通して自ら考え行動する力を培うことをモットーに学校・地域・保護者の連携によって世代の違う多くの大人や異年齢の児童と交流し、コミュニケーション力を高め、豊かな心を育むプロジェクトが展開されています。地元の有志の皆様、企業が地域貢献の一貫として、教える側も受ける側も全て無償で様々な体験学習が行われています。民間委託事業なのかと見間違えてしまう程の手厚さ、利用する保護者や子ども達からは大好評で、講師は地域ボランティアで構成されています。例えば、日本舞踊が月に2回、発表会近くになると毎週、子ども達に無償で行われているそうです。日本舞踊以外にも、民謡舞踊・太鼓・三味線・英会話・書道・茶道・フラダンス・ヨガ・様々なメニューが揃っています。企業からもご寄付により、企業提案型授業も開催されているそうです。足立区においても、江戸川区のように豊富な体験学習ができる仕組みを構築してもらいたいと強く要望致します。区の見解を求めます。
《教育長》
次に豊富な体験学習が出来る仕組みを構築するべきとのご質問についてですが、現在も多くの実行委員会において、折り紙教室やスポーツスタッキングなどの体験活動を取り入れております。また、一部の学校では、琴・尺八・盆踊り体験などを実施していると聞いております。今後、さらにさまざまな体験活動が実施できるよう実行委員会に働きかけを行って参ります。
《長谷川たかこ》
【問】東京都では子供政策の強化の一つとして、「学校の居心地向上」と「子どもの未来を育む体験活動の推進」を位置付けています。子どもの体験格差を解消していくためにも、他自治体のように荒川区・台東区・世田谷区で行われている、民間委託の手法を活用し、地域有償ボランティアの担い手不足の見直しを行い、豊富な体験学習事業を取り入れ、質の高い放課後子ども教室の運用が行われるよう、一部試行的に民間委託を導入して頂きたいと強く要望致します。区の見解を求めます。
《教育長》
次に一部試行的に民間委託の導入をすべきとのご質問についてですが、校内学童を実施している学校において、体験学習も含めて放課後子ども教室と一体的運営が出来るかを関係機関である学校や実行委員会と協議を始めたところです。
《長谷川たかこ》
【問】荒川区では、年間を通じて月曜日から土曜日まで実施されており(お休みは日曜、祝日、年末年始12月29日から1月3日まで、学校の入学式・卒業式は午後13時から開室。学校の集団下校・引き取り訓練などは学校の指導に準じてお迎えなど)、夏休みなどの長期休暇も対応できています。足立区としても、同様に放課後子ども教室開設日の拡充を求めます。区の見解を求めます。
《教育長》
次に放課後子ども教室開設日の拡充についてですが、現在は学校の授業と給食がある日に開催しております。それ以外の実施については、今年度は13校が夏休みのプール指導やサマースクールが実施される日に放課後子ども教室を開設していることから、先ずは、夏休み期間中の実施の拡大を各実行委員会に働きかけて参ります。
《長谷川たかこ》
【問】子どもの居場所という点で最後にご提案申し上げます。
夏休みに『夏休み子ども居場所事業』が行われました。生涯学習センター(研修室4・1室)、地域学習センター(学習室1・12室)合計13施設で開催され、利用者合計者数は延べ5951人(1日あたりの平均人数213人)だったそうです。こちらを利用した保護者達から声が届いております。自習室ではWi-Fiが使用可能であったため、夏休みの宿題「学習eポータル+AI型教材」の宿題が出来たことやゲーム機が持ち込み可能であったことで、子ども達が友人たちと大いに学び、楽しむことが出来たと大好評でした。是非とも今後も、冬休み、春休み、来年の夏休みも含めた長期休業において、今回実施した事業が継続的に行われることを強く要望致します。区の見解を伺います。
《地域のちから推進部長》
次に地域学習センター等で実施した夏休み居場所事業についてお答えいたします。今回、安全管理の為、各施設に2名の人員を配置しました。
冬休みと春休みの実施について、各指定管理者に打診したところ、最低1か月以上の配置でないと人員の確保が困難であるとの意見がある為、現在のところ、実施の予定はありません。
なお、来年の夏休みにつきましては、引き続き実施できるよう現在準備を進めております。