✩文教委員会⑰医療的ケア児の保護者同士のコミュニティの場・オンラインを要望!【医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願】
○石毛かずあき 委員長 (1)5受理番号14 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願を単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
また、報告事項(7)区立小学校及び区立保育園における医療的ケア児支援についてが、本請願と関連しておりますので、併せて執行機関に説明を求めます。
◎教育指導部長 請願・陳情説明資料の2ページをお開きください。
医療的ケア児に関連しまして、子どもたちが成長する過程で様々な課題が生じており、段階的な支援を求めるといった内容でございます。
内容及び経過の項番1のところですけれども、(1)のウ、令和7年度から保育園に関しましては、委託事業者の看護師を配置することで、朝夕の対応ができるようになっているといったところでございます。
また、(2)のエになりますが、小学校のところで、令和7年度から委託事業者の看護師を配置して、拠点校ではなくて希望在籍校で受入れをできるようなっていることと併せて、土曜校外学習への対応をしているところでございます。
3ページは、項番2、在宅レスパイト事業ということで、対象者、事業内容、23区の利用者負担等の状況をお示ししているところでございます。
あわせまして、報告資料の29ページをお開きください。
区立小学校及び区立保育園における医療的ケア児支援について御報告いたします。
実施概要に記載のとおり、今年度から委託事業者を配置しているといったところです。
(2)のところ、支援状況を表にしてお示ししておりますけれども、保育園のところは先ほど申し上げましたとおり、事業者の方で、朝夕ナイチンゲールとありますが、包括委託事業者の方で配置しているといったところ。小学校につきましては、昨年まで拠点校だったのですが、今年は在籍校で希望があればということで対応しております。
個別委託事業者A、B、Cとありますが、これは各家庭と事業者がつながっていたところ、これは引き続き区の方で個別に委託をしていると。それ以外はナイチンゲールということで、包括委託の看護師を配置することで対応していくといったところでございます。
○石毛かずあき 委員長 続きまして、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長に説明を求めます。
◎区議会事務局長 本請願につきましては、区の取組状況を踏まえ、医療的ケア児及びその家族に対する支援策の拡充や新たな支援策について、今後も議論していく必要があるという意見が多かったため、継続審査となってございます。
○石毛かずあき 委員長 それでは質疑に移ります。
何か質疑はございますか。
◆長谷川たかこ 委員 いろいろと拡充をしていただき、東京都の事業なども活用していただいて、とても前進したと思っています。ありがとうございます。
この請願では、時間数が延長されても、所得制限を是非撤廃してほしいというご要望です。これについては、引き続きの課題ということになるのでしょうか。
◎障がい援護課長 在宅レスパイトのことをおっしゃったのかなと思うのですけれども、この在宅レスパイトだけではなく、障がい援護のサービスについては、応益負担、応能負担を、今、引き続きしていただいてるところでございますので、そのあたりの兼ね合いのところで、現時点では所得制限についての取扱いは変更する考えはございませんけれども、状況を見ながら、また利用者の方には丁寧な御説明をしてまいりたいと考えているところでございます。
◆長谷川たかこ 委員 利用者の方からは、子どもたちが成長する過程で様々な問題が生じてきているとの事。この間、電話でいろいろとヒアリングはしていただきましたが、定期的にやっていただけますでしょうか。
◎障がい援護課長 利用者の方からも、アンケートであったり、電話等でヒアリング等をさせていただいております。こちらについては、定期的に実施をしてまいりたいと考えてございます。
◆長谷川たかこ 委員 大体頻度はどれぐらいで考えていらっしゃいますか。
◎障がい援護課長 頻度ですが、もちろん毎年度、どこかの時点でというところでは考えておりますが、様々接触するタイミングというのが、こちらの私どもの担当の係と利用者様と電話等でやり取りをする場面がございますので、都度都度、状況等は確認してまいりたいと考えてるところでございます。
◆長谷川たかこ 委員 是非、状況確認は毎年やっていただきたいと思っております。
さらには、当事者同士でいろいろな情報交換をできる場が欲しいというお声も上がっています。区として当事者同士のコミュニティというのはつくれるかというところのご見解をお願いします。
◎障がい福祉課長 足立区の方では、東京都の医療的ケア児の支援ポータルサイト、こういったところを活用しながら、悩みであるとか、共感という部分での、こちらの方で相談をしていただいているということを聞いておりますので、そういったところの周知に現在については対応をしているところでございます。
◎支援管理課長 小学校の医療的ケアを受けている家族の親御さんにつきましては、今年度オンラインで情報交換できるような形で参加型のアンケートを取りたいと思ってますので、そこで情報交換をできる仕組みを今後検討していけたらなと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 それはグループでやるということですか。
◎支援管理課長 今、支援を受けている方の参加者を募りまして、相互にお話しできるような形を整えていけたらなと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 それは、当事者の親御さんたちは御存じですか。まだ御存じないことですか。
◎支援管理課長 現在検討しているところでございます。
◆長谷川たかこ 委員 ありがとうございます。少し希望の光が見えてきました。早速、当事者の親御さんにも今日御報告をさせていただきます。
御検討されていらっしゃるのでしたら、是非当事者の親御さんたちには、早めに周知していただくと皆さん喜ばれると思いま。いかがでしょうか。周知していただけますか。
◎支援管理課長 これから、時期とか検討していきますので、決まり次第、周知の方はさせていただけたらなと思っております。
◆水野あゆみ 委員 私も何点かお伺いします。
私も、保育園の入園時間の拡充等も訴えさせていただいて、今、拡充もされておりますけれども、今年度から全ての学校においても医療的ケア児の受入れが可能になったということで、大変助かっている当事者の方がいらっしゃると思います。また、保育園については、受入れがまだ拠点というか、3園から5園に拡大というところでございますので、今後これは課題だと思いますけれども、そのようなところについては、どのような検討状況になっていますでしょうか。
◎支援管理課長 全ての保育園での医療的ケア児の受入れにつきましては、専門の看護師の配置等ございますので、そこにつきましては、所管の課と検討をしながら進めていけたらと思っております。
◆水野あゆみ 委員 私も保育の医療的ケア児を受け入れている保育園を視察させていただいたのですけれども、本当に看護師が来てくれて、子どもたちも懐いて、非常にいい現場で保育をしていただいたのですが、連れてくる保護者としては、雨の日でも自転車に乗せてかっぱを着て連れてきてる、結構遠くから来てるなどというお声もありましたので、そういったところは今後本当に検討していっていただいていいのかなと思います。
また、来年度からは、受入れについて、この4ケアの制限を撤廃するということでございますので、更に可能性が広がってくるのかなと思いますけれども、実際には、医師の診断が必要になってきますので、保育園に入れない場合も多々あるのかなと思います。そうした場合に、保育園に預けられなかった保護者への支援というのは重要になってくるのかなと思いますが、そこのところはどのようなことを考えておりますでしょうか。
◎幼稚園・地域保育課長 来年度から、集団保育が困難と思われるという判定がされた児童に関しましては、0歳から5歳になりますが、居宅訪問型事業という形でベビーシッターのような形で保育士が自宅の方に訪問して保育を行う事業を行う予定でございます。
◆水野あゆみ 委員 それについても、利用料というのは保育無償化ということで無償でよろしいのでしょうか。
◎幼稚園・地域保育課長 地域型の保育事業となりますので、こちらに関しましても無償化の対象となっております。
◆水野あゆみ 委員 先ほど、長谷川委員からもレスパイトの利用料が高いというようなお声もございましたけれども、そういったことも始まるということで、まず希望だなというふうに思いました。
レスパイトについても、23区の中で区が自己負担でやっていただいてるところもありますので、今後、私としても検討していっていただきたいなと思います。
◆小林ともよ 委員 今回、今後の方針で、現在の4ケアのみの受入れを撤廃していくということになるのですけれども、何が、そうすると拡充されることになるのでしょうか。
◎支援管理課長 現在は、4ケアは、たん吸引、経管栄養、血糖値の測定とあとインシュリン、糖尿の4ケアのみだったのですけれども、例えば、今、人工呼吸器を付けてる方とか相談等ありますので、制限がないので人工呼吸器をはじめとして、そのほかの様々な医療的ケアを集団保育が可能という観点で見させていただいて、保育園で可能という判断させていただければ受け入れるという形になります。
○石毛かずあき 委員長 よろしいですか。他に質疑はございませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○石毛かずあき 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派から意見を求めます。
◆鹿浜昭 委員 いろいろな今の医療的ケア児の支援は、徐々にですけれども充実していってると思います。今年度も、いろいろなまた進展があったかと思います。今後も見守ることが必要かと思いますので、継続でお願いします。
◆水野あゆみ 委員 更に議論を深めていく必要があると思いますので、継続でお願いします。
◆小林ともよ 委員 インクルーシブ教育という観点からも、これは本当に重要な取組だと思っております。子どもたち、私も見ていると、自分とは違う立場の子どもと一緒にいることによって本当に心が優しくなるというか、思いやる気持ちが自然に育まれたりだとか、逆に障がいがあったりとか、ケアが必要な子どもが身近にいることで自分にも肯定感が生まれたりだとか、自分の役割をそこで発揮できる子どもがいたりだとか、様々な影響が障がいのある子どもにとっても、ない子どもにとってもとてもいい影響が相互にできるということで、多様性への理解が深まったりですとか、様々なよい影響があるということでは本当にこれを早く前進させていく必要があるなと思いますので、このまま取り組んでいただきたいと思っております。採択で。
◆中島こういちろう 委員 更に議論を深めていく必要があると思いますので、継続でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
○石毛かずあき 委員長 これより採決をいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○石毛かずあき 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。




