✩✩子ども・子育て支援対策調査特別委員会㊽【重要:子ども家庭センター】成果報告:妊娠時~出産時~1歳児28万円支給!&宿泊型・日帰り型産後ケア拡充!【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】
○太田せいいち 委員長 挙手多数であります。したがいまして、継続審査と決定いたしました。
次に、6受理番号11 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
また、報告事項⑦令和6年度「あだちスマイルママ&エンジェルプロジェクト(ASMAP)」の実績及び令和7年度の主な取り組み方針について、⑬こども家庭センターの機能設置についてが本請願と関連しておりますので、併せて執行機関に説明を求めます。
◎子ども家庭部長 請願・陳情説明資料の8ページをお開きください。
6受理番号11の方につきましては、請願の趣旨1つ目は保健師など様々な専門家が母子支援を行ってほしいということ、2つ目として子育てアプリを活用した支援事業、また、家族の養育力を高めるための支援をしてほしい、3つ目として子ども版地域包括支援センターを構築して伴走型支援の展開をしてほしい、4つ目として子ども・子育て世帯に特化した孤独・孤立対策を求めるというものでございます。
内容及び経過のところです。
1つ目といたしましては、これは衛生部でやっているASMAP事業の方で妊娠期から切れ目のない支援を行っておりまして、別紙の10ページに資料を付けさせていただいております。
また、家族の養育力を高めるための支援といたしまして、家庭訪問時の支援であるとか、こども家庭相談課の部分で養育支援訪問事業などを行っております。
また、アプリケーションを活用した相談体制の環境の整備では、足立区ではないですけれども、東京都で「ギュッとチャット」というチャット機能を付けたものであるとか、区の方でも10月からアプリケーションで相談機能ではないですけれども、子育て支援アプリを導入する予定でございます。
また、4番の子育て包括支援センター事業ということで伴走型支援、今、保健所等で行っている支援は記載させていただいております。
関連して報告をさせていただきます。
教育委員会の報告資料の15ページをお開きください。
これに関連して、こども家庭センターというものを足立区でも機能設置したいと考えております。こども家庭センターというのは、母子保健と児童福祉の一体型施設で令和6年度から努力義務とされております。
今回項番2のところ、こども家庭センターが、いわゆる建物を一つ造るのではなくて、機能として設置ができるというところで他区も去年から随時設置が進んでいるところでございます。足立区としても10月からこども家庭センターの機能設置をしたいと考えております。
運営体制につきましては項番3のところで、現在やっている衛生部のところとこども家庭相談課の部分をこども家庭センターとして位置づけて連携していきたいと考えておりまして、16ページで、これまで従来の取組も行っているところですけれども、新たに連絡調整会議やシステムの共有化して見られるような形をしたり、個別のケースの会議とかサポートプランを作るというような形をやっていきたいと考えております。
◎衛生部長 衛生部の報告資料2ページを御覧ください。
請願に関連した報告として、件名、令和6年度あだちスマイルママ&エンジェルプロジェクト(ASMAP)の実績及び令和7年度の主な取り組み方針について報告いたします。
ASMAP事業の実績についてのうち、スマイルママ面接ですけれども、令和6年度面接者数4,609人となりました。
また、その結果、妊娠届出、こちらのときの届出によって支援区分を判定しておりますが、特に支援が必要とするC妊婦とD妊婦、C妊婦については55.2%で前年と比べますと1.7ポイントの減、D妊婦、一番支援が必要となる妊婦になりますが、9.3%で0.6ポイントの増となっております。
その下にグラフを示しておりまして、D妊婦はここ5、6年で見ますと全体としては9%前後常にいらっしゃる、推移しているという状況になります。
続いて、令和6年度の主な経済支援の事業の実績ですけれども、4ページを御覧ください。
あだち出産・子育て応援事業で出産応援ギフト、これは妊娠時、スマイルママ面接で御案内しておりますけれども、令和6年度は4,284件でした。
続いて、子育て応援ギフト、こちらはこんにちは赤ちゃん訪問で御案内しておりますが、4,268件となっております。
次のページになりますが、ファーストバースデーサポート、こちらは1歳児にアンケートを郵送して育児状況を把握して、その後こども商品券をお送りしておりますが、令和6年度は3,975人となっております。
また、この際のアンケートで「育児について相談できる相手はいますか」という設問に対して、「いる」と答えた割合は97.6%となりました。
続いて、宿泊型・日帰り型産後ケアですけれども、令和7年度は待木医院と東京女子医大附属足立医療センターが新たに新規で宿泊型が増えているほか、長門クリニックの方も日帰り型を開始しております。
利用者数は令和6年度は477人で2,244日の実績となっております。
次のページ、8ページになりますけれども、こういった中で感想や意見をいただいておりますが、その他の意見のところで、訪問型産後ケアがあれば利用してみたかったという御意見をいただいております。今年度4月1日から東京都助産師会葛飾足立地区分会に所属する助産師により開始していただいております。
今後の方針ですが、産後ケアについては、今後も増加する需要に対していくため利用しやすい環境を整備してまいります。
また、東京都や国の出産・子育て応援給付金等を活用し、伴走型支援と経済的支援によりASMAP事業を着実に実施してまいります。
○太田せいいち 委員長 続いて、過去の審査状況につきまして区議会事務局長に説明を求めます。
◎区議会事務局長 本請願につきましては、区の取組状況を踏まえて今後も議論を深めていく必要があるという意見が多く、継続審査となってございます。
○太田せいいち 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はございますか。
◆岡安たかし 委員 私も子ども・子育て委員会は久しぶりですけれども、副議長として聞いていたときはありますが、この請願の要旨4つ、やってないものはないですね、区として。やっているといえばやっているということになるわけで、あとはこの請願の求める制度というか、どこまで行けば、いや、もうこの請願は満たされましたということになるのかというところだとは思うのですが、なかなか難しいというところがあるかと思います。
どこまで行っても充実というのはこれでいいというところはないのかなとも思いますし、ただ、この中で一つ一つ令和6年より令和7年、令和5年より令和6年と年々充実してきているところを見ると、区もそれなりに予算を付けながら、また、その時々の区民の要望を受けながら充実してきているのだとは思ってるのです。特に先ほど報告があったASMAPのところはかなり充実してきているなという感じはいたします。
この3番の「NPOと協力し」と書いてあるのですけれども、ここというのはまだまだ余地があるのかなと個人的には思っているのですが、この辺は答えられる範囲でどれぐらいNPOの地域支援者と協力して伴走型支援をやっていると言えるのか、その辺教えてください。
◎こども家庭相談課長 私どもこども家庭相談課ではNPO法人と協力いたしまして、養育困難家庭の皆様へ、例えば、家事支援ですとか送迎支援を行わせていただいております。
◆岡安たかし 委員 大分はしょった話ですけれども、いろいろやっていますよね。例えば子育てパレットとか、ぷらちなくらぶとか、子ども食堂とか、子育て関係だけで足立区で調べましたら30団体ぐらいNPOはあるわけです。
それぞれに区は全く関与してないというわけではなく、連携しながらやっているのだと思うのです。特に今言いました、子ども食堂とか、子どもの居場所という意味でのサードプレイスをやっているようなところというのは、これからももっと連携も取っていくだろうし、これまでもやっていたのだろうし、必要かなと思っておりますし、NPOも増えていくのではないかなと思っているのです。
ここで思ったのがアプリです。9ページの(3)ですか、これに関しては新しいのができると、提供開始と。また、新しいのもできるわけです。かなりこういう今アプリというのが区民にとっては使い勝手がいいのですけれども、ここに関してはもっと充実させていくという意味で可能性があると思うのですけれども、今こうしていきたいというような方針とかはあるでしょうか。
◎子ども政策課長 現在あるアプリとしましては、あんしん子育てナビというアプリがございます。子どもの年齢とか条件に合わせたプッシュ型通知であるとか、子育ての情報、イベント情報、そういったものを通知するアプリに切り替えようと思っております。
いずれにしましても、全庁で子どもに関するイベント、事業等を行っておりますので、そういったところから情報を得まして、今後そちらの方もアプリに掲載できるように考えていきたいと思っております。
◆岡安たかし 委員 現場の声、お母さん方の声というのが、お母さん方だけではなくて、おじいちゃん、おばあちゃんでもいいのですけれども、現場の声は大事だと思っていまして、アプリを使って、ここにギュッとチャット、チャットですから相談だけではなくて、今、子ども、小・中学生に意見を聞く仕組みというのを作りましたけれども、お互い一方通行でなくて双方向でしっかりとやり取りができるような機能も是非付けていただきたいと、これは要望です。お願いしたいと思うのです。
これ思ったのは、3番の問題点等と書いてあるのですけれども、書いてある内容は別に問題点ではないと思うのです。問題点等であれば問題点をしっかり書くべきだと思いますし、これは今後の方針とか国の方針ということではないかと思うのです。
どうですか、問題点ですか、これ。
◎子ども政策課長 9ページの3番につきましては、確かに問題点というよりも今後の方針に近いものだと思いますので、大変失礼いたしました。
◆岡安たかし 委員 正確にお願いしたいと思います。
1点最後にします。スマイルママ&エンジェルプロジェクトの報告の中で、本当に充実してきていると思うのですけれども、特にお金に関してよく区民の皆さんから聞かれるのですが、何かこんがらがってしまうのです、いつも。もらう人目線で考えたときに説明してほしいのです。国や都や区なんていらないから、妊娠時、出産時、1歳児に何を幾らもらえるのか教えてもらいたいです。
◎保健予防課長 これは今年度のバージョンで説明させていただきます。
妊娠のときに5万円の現金、今年から現金になりました。それから出産したときには5万円の現金と、東京都に切り替わったのですけれどもギフト券方式がございます。東京都は5万円から10万円に増加した上で直接受付に替わっております。それから1歳になったときのファーストバースデーサポートとして、これは子どもの人数によりますけれども6万円から8万円になります。全部合計すると、第1子目ですと27万円になります。
◆岡安たかし 委員 27万円にならない。妊娠時の区の1万円というのはないのではないですか。こども商品券。
◎保健予防課長 申し訳ございません、妊娠時は5万円の現金以外に1万円のこども商品券がございます。失礼いたしました。
◆岡安たかし 委員 そうすると出産時は5万円、10万円、さっき言った区とかどうでもいいです、15万円もらえるということでいいですね。現金で。
◎保健予防課長 現金の5万円と東京都のギフト券10万円でございます。
◆岡安たかし 委員 そうすると東京都は相変わらず10万円の方はギフト券のままですか。
◎保健予防課長 実はそのとき東京都は国と同じように現金にされたらどうかということをいろいろお話はしたのですけれども、あくまでも子育て支援のものを選べるようなギフト方式にこだわるということでございました。
◆岡安たかし 委員 分かりました。
◆富田けんたろう 委員 今、岡安委員と保健予防課長とのやり取りの中で、あんしん子育てナビの話が出ました。これはメールだと思うのですけれども、登録者は実際どれくらいいらっしゃるでしょうか。
◎子ども政策課長 現在、あんしん子育てナビの登録者については約3万4,000名になります。
◆富田けんたろう 委員 その中で、正直毎回同じ文章が多分送られていて、その詳細みたいなのが実際すこやか赤ちゃんメール基本情報という形で今ホームページで公開されていますけれども、実際開封率というのは、そこら辺も区の方で確認できるものでしょうか。分かれば数字とか教えていただきたい。
◎保健予防課長 質問がよく分からなかったので、もう一度お願いできますか。
◆富田けんたろう 委員 要するに、送っているメールをどれくらいちゃんとみんな開封しているのか、3万4,000人登録されていて、送ってもあまり開封されてないのであれば、そのあたりをお聞きしたいのですけれども。
◎保健予防課長 あんしん子育てナビのメールのことでしょうか。メールは開けたかどうかは分かりませんけれども、私も登録していますけれども、必ず見ているようにいたします。たまった状態がすぐ分かりますので、すぐ見ているようにしています。
◆富田けんたろう 委員 私が実際にママさんから聞いた話が、送られてくる内容が若干実態に即してない内容が送られてきていると。
例えば2歳になったらトイレのトレーニングを始めましょうと送られてきたと。でも、まだまだ2歳では難しいというお子さんもいっぱいいて、メールの文面を読むと、始めないといけないみたいな、トレーニングを2歳から始めないといけないですみたいな書きっぷりだったということで、結構焦ったという声もいただいているのです。
ですから、改めてこのメールの内容については、実態に合わせてもう一回考えていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょう。
◎子ども家庭部長 あんしん子育てナビにつきましては、衛生部と一緒にやっているところで詳細は分からないですけれども、アプリに切り替わります。10月から切り替わりますので、子ども家庭部は全てこちらの方でやりますので、その辺は把握していきたいと考えております。
◆富田けんたろう 委員 分かりました。
◆ぬかが和子 委員 私も何点か質問させていただきます。
まず最初に、ASMAPの関係ですけれども、この中で同じ資料が2つ両方に入っているのですが、ASMAPについては、きかせて子育て訪問事業、これは実績的にはどんなものでしょうか。
◎子ども政策課長 きかせて子育て訪問事業につきましては、現在、年間延べの支援回数ですけれども278回、令和6年度の実績がございます。
◆ぬかが和子 委員 延べで278回というのは決して多くないと思っているのです。何でこれを言ったかというと、給付は多くの方が利用しますけれども、それ以外のサービスはこれだけメニューがありますというだけでは実態が見えないと思っているのです。きかせて子育て訪問事業は実際には民間のNPOに委託して、NPOにボランティア登録している方々が訪問しているという仕組みでよろしいでしょうか。
◎子ども政策課長 ぬかが委員おっしゃるとおりです。
◆ぬかが和子 委員 私、そのボランティアで登録している方のお話を聞いてきたのです。非常にその方はいい事業だと思っていると。保育園、幼稚園にも行っていない小さなお子様だった、今はそうだったみたいですけれども、発達障がいといいますか、発達に心配がある方、それから上のお子さんが発達障がいを持っている中で下のお子さんも生まれてということで、会って話すと非常に落ち着いてくださって、3か月とか一定のクールの中でだけれども、役立っているという感じがしてやりがいを感じているとは言っていたのです。
ただ、残念な話があるということで、その方も実は元保健師だったので、たまたま、これは保健師にちゃんと相談した方がいいですということで言って、足立区の方に直接言ったのか、NPOを介してだか、とにかく保健師に相談につなげようとしたそうです。ほかの自治体の保健師をやっていた方だったので、すぐに保健師が来てくれると思ったと。ところが、保健師は足立では訪問しませんと。育児相談日に来てくださいということで、いついつ相談日ですと言われたと。相談日にその方が行かれなかったら結局はそのままになってしまった、つまりアシストを受けることができなかったということだけれども、自分はボランティアだし、そこまで立ち入る必要がないから、私もそれ以上深入りはしなかったのですという話だったのです。
つまり、それぞれの事業そうなのですけれども、きかせて子育て支援事業とか、一つ一つは本当に大事な事業で、それを正にここにつなぐと書いてあるけれども、つながっていってない部分もあるのではないかと。そういうところの連携をしっかりと強めていただきたいし、そういう声があったときにしっかり対応していただきたいと思っているのですが、どうでしょうか。
◎子ども政策課長 利用者の方の声をお聞きまして、確実につなげるような形で今後対応してまいりたいと思っております。
◎子ども家庭部長 きかせて子育て訪問事業のほかの事業もそうですけれども、特に10月からは全家庭訪問事業で我々は家庭訪問に入っていきますので、さっきのこども家庭センター、衛生部との連携もそうですけれども、必ずつなぐ機能は横串を刺しながら、我々としてもやっていきたいと考えています。
◆ぬかが和子 委員 ありがとうございます。
正にもう一つ質問しようと思っていたのが、今年度中に開始すると言っている全家庭を訪問するというポピュレーションアプローチの具体化の部分について、今年度の予算としてはある意味目玉的な事業でもあると私は認識していたのですけれども、子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願の議論の中で、ポピュレーションアプローチの必要性をいろいろ議論する中で、区の方もこれをやりますと。紙おむつではなく、絵本をお配りしに行きますという議論で予算化されて、最初の委員会なわけです。閉会中の委員会を除けば。何で報告してくださらなかったのか、また、請願の説明資料にもその辺の記載につい
て全くないというのはどういうことなのかお伺いしたいのですが。
◎子ども政策課長 現在、ポピュレーションアプローチの事業の内容については、事業者も含めて選定中でございます。8月の閉会中になりますが、そちらで御報告させていただければと思っておりまして、今回については掲載させていただいておりません。
◆ぬかが和子 委員 予算通過で予算説明資料、あらまし等々は当然公開されているレベルの話も出てないわけ。つまり報告資料として出てないのは今言った答弁でいいと思うのですけれども、請願の資料としてはどうなのですかと思うのです。どうですか。
◎子ども家庭部長 内容及び経過のところで今やっている事業のところなので、8月の報告でさせていただきたいと考えましてこちらは控えさせていただきましたが、現在やっていることは間違いありませんので、少し書ける範囲で書いた方がよかったのかなと考えております。
◆ぬかが和子 委員 いろいろ議論している中で、保育園を拠点としながら保育士を会計年度任用職員で雇って、それで訪問してもらうのだということを言っていたわけです。議論の中では。でも、先ほどの答弁の中では、委託先というような言い方をしていて、その辺については会計年度任用職員等で募集を掛けたのでしょうか。どういうことでしょうか。
◎子ども政策課長 大変申し訳ございません。会計年度任用職員につきましては現在選定をしているところでございます。6名募集するということで、2名ペアの3か所配置ということで今検討しておりまして、そちらについても選定作業中でございますので、後ほど経過報告させていただきたいと思っております。
◆ぬかが和子 委員 つまり事業としてどう成就していくのかというのが非常に見えづらい。全世帯訪問すると言っているわけで、これでは足りないと思うし、実は先ほどのきかせて子育て訪問事業のボランティアにこういうのも始まろうとしていると話したら、「あら、それはきっと会えないわよ」と言われてしまったのです。「だってお留守多いし、非常に効率が悪いわよ」と言われてしまったのです。
だからそういう課題をどう解決していくのか、だから私なんかは絵本とかではなくて、おむつの宅配でもいいと。本当にニーズとしてあるものでお配りするのが必要だったのではないかと思っていたのですけれども、だから絵本が駄目だと言うつもりはありませんので、そこが事業を始めるし、本当に必要なところに届くのかどうなのかというところをしっかり考えながらやっていただきたいし、しっかり報告していただきたいのですが、どうでしょうか。
◎子ども政策課長 現在選定作業中の事業者も会計年度任用職員も含めまして、そちらの方をまとめて報告させていただきたいと思っております。
また、選定後ですけれども、実施後ですけれども、絵本の配布だけでいいのかといったところのお話をいただいておりますので、アンケート等で利用者のニーズを捉えながら、今後どのような方向で政策を進めればいいのかというのを検討していければと思っております。
◆佐藤あい 委員 私からは、産後ケアに関して幾つか伺わせていただきたいと思います。
かなり充実が進んでいるのかなとうれしくも思っているのですけれども、こちら訪問型の産後ケアも始まるということで、今年4月からスタートしているというところですけれども、訪問型に関しては対象者は生後1年ということでよろしかったでしょうか。
◎保健予防課長 1歳未満まででございます。
◆佐藤あい 委員 今の時点で利用率というのはいかがでしょうか。
◎保健予防課長 今のところ4月と5月生まれしか分からないですけれども、速報値としてお伝えさせていただくと、4月が23件、5月が43件でございました。
◆佐藤あい 委員 認知は広がってきているというような認識でよろしいですか。
◎保健予防課長 そのとおりでございます。
◆佐藤あい 委員 ありがとうございます。安心いたしました。
助産師から先月お話を聞いたときに、なかなかお申込みのお話が来てなくてというお話をいただいていたので、利用が増えているというのはよかったと思っております。
まだ受けられないという状況は発生していないということでしょうか。
◎保健予防課長 今5人の助産師が活動中ですけれども、地域なのか何かで集中してしまうことがあって、2、3週間遅れたりとかということはあると聞いております。
◆佐藤あい 委員 分かりました。どうしても集中してしまうということは起こり得るのかなとは思うのですけれども、利用が増えているというのはいいかなと思っています。
また、デイサービス型の産後ケアもあるかと思います。すこやかプラザ あだちは5か月までということで、ohana(オハナ)、子育てパレットの方は生後1歳未満という形で差があると思いますけれども、すこやかプラザ あだちの方は5か月から更に増やしていくという等は検討されてはいないでしょうか。
◎保健予防課長 すこやかプラザ あだちについては5か月未満になっているのですけれども、今のところ5月から始めたばかりでして、どのぐらいの利用があるかというのを分析している最中でございます。今のところはなるべく小さいお子さんということで、5か月未満のままで実施しているところでございます。
◆佐藤あい 委員 ありがとうございます。
ママさんの様々なお声を聞いておりますと、5か月未満よりも、それ以上の方がしんどい状況だったというお声もすごく聞きます。私自身も実際5か月までよりもそれ以降の方がしんどかったなと。3人で全員そういう印象を受けております。もちろん個人差はあるものだと思いますけれども、保健指導リソースガイドというところで掲載をしているニュースでも、産後鬱というのは産後1年でも表れてくるという中では、長期的に状況を見てあげるという必要もあると思います。
ポピュレーションアプローチが始まるという部分では、1年以上たったお母さんへのケアというのもあると思いますが、様々お母さんがお子さんをあやめてしまうような事件の中でも、とにかく子どもと離れたかったというような話も出ていると思います。
産後ケアの対象というのを広げられるような努力は必要かなと思いますが、いかがでしょうか。
◎保健予防課長 デイサービスについてはohana(オハナ)が行っているところは1歳未満まで大丈夫ですし、訪問型も始めましたので、こちら1歳未満でございますので、利用者アンケートなども通じていろいろな状況を調べていきたいと考えております。
◆佐藤あい 委員 是非今後、誰でも彼でも1年以上とかいうのはなかなか難しいとは思うのですけれども、精神的に苦しい状況なのが見えられた場合ですとか、柔軟に1年を超えていても対象になるような対応などは今後検討できないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎保健予防課長 国のガイドラインによりますと、産後ケアそのものが1歳未満の方が対象ですので、その範囲内でなるべく拡大してとかという方法を考えてまいります。
◆佐藤あい 委員 そちらのガイドラインは承知の上ではあるのですけれども、産後鬱というネーミングも1年以内のイメージもあると思いますが、実際鬱症状というのが1年を超えてから出てくるという調査結果もありますので、そういったところは柔軟に検討いただきたいと思います。こちらは要望です。
◆いいくら昭二 委員 私から、今回、6受理番号11、初回の議論になってきますのでまた聞かせていただきたいと思うのですけれども、先ほど我が会派からもこの請願に関しては、区も一生懸命やっているということで、私自身もそう思っております。
その中で現状でASMAPということで報告事項にも出ているのですけれども、平成二十七、八年頃に議論があった中において、ASMAPが進んで今こちらの3ページの方にもデータとして年次推移ということで、ある程度定着してきたのかななんていう形で私自身は今議論の中で話を聞いていたのですけれども、その中である程度議論して10年ぐらいで6、7年たった中において、今後D妊婦に関してはある程度10%以下という部分でなっているのですけれども、区としては今後この数値をデータの中においてもう少し下げていくとか、改善していくとか、そういう部分というのは今後の取組については何か考えていることというのはあるのですか。
◎保健予防課長 社会情勢がいろいろ変化したりとかいろいろしていまして、なかなか例えば経済的な問題だったり、サポートの支援があるかどうかと非常に難しい問題も含んでいますので、下げたいところはそのとおりですけれども、少なくともこれ以上上がらないように努力させていただいて、それは保健予防課だけの力では無理なので、保健センターなり、新しいこども家庭センターができますけれども、そういったものをいろいろ活用しながら対応していきたいと思っております。
◆いいくら昭二 委員 この中の数字の中で令和2年度から全数検査ということでやっているのですけれども、チョイスされた検査とほぼほぼ数値は変わらないのかなんていう形で思うのですけれども、区としては、そうしますと、今後の方向性、ASMAPはしっかりとこれからも充実してやっていくというような報告事項があるのですけれども、D妊婦に関しては10%以下を目途に頑張っていくという、そのような方向でよろしいですか、衛生部長。
◎衛生部長 まずは予防というところで10%は超えないようにとは思いますが、ただ一方で、非常に孤立した子育ての方、また、働きながら非常に忙しい中で子育てをしている方もいらっしゃいますので、Dと判断された方が例え20%になっても、そこはしっかり支援をしていって、1歳児のアンケートでよい結果が得られるようにしっかり支援をしていくというところに重点を置きながら予防にも努めていきたいと考えます。
◆いいくら昭二 委員 それで、これを見ると寄り添っていくということで、これからもまた寄り添いたいというようなお話いただいたのですけれども、ある程度データが集まった中において、D妊婦の方の寄り添った形での報告事項で意見とか声とか、区の方でこのような形で今までやってなかったのをやった中において、例えば区に対して嬉しい報告とかそういうものがあったら聞かせてください。
◎衛生部長 D妊婦になる方が全てではないですけれども、この中には例えば精神疾患のある方ですとか、あとは御自身が虐待経験があってパートナーもいない中で独りで産んで育てる、お子さんが夜泣きなどするとアパートで子どもを抱きながら近所に聞こえないように本当に身をかがめてちいちゃくして子育てしているという方がいらっしゃいます。
そういった方に頻回に保健師などが訪問しながら少しずつ周りとつなげていって、例えば先ほどのきかせて子育て訪問事業につなげて、その方にいろいろな支援を受けながら、そういう方とも少し一般的な話もできるようになってと、ちょっとずつ生活が広がっていくことで御本人は最後、保育園などに入れますとやっとちょっと落ち着いたと。保育園には入れるようになって自分も昼間少し楽になったし、大分手も空いて自分自身また就職とか、そのほかのことができるようになったと言われますので、単に私たちの支援というだけではなく、本人もいろいろ努力しながら御自身も成長しながら社会を広げていっている事例がありますので、そういった方に私たちはまた寄り添いながらお互いに少しでも達成感が得られるようにと思って進めております。
◆いいくら昭二 委員 区としてASMAPというのは本当に他区でも聞こえのいい事業だと聞いておりますので、またこういうことも是非報告というか、そういう話があったらまたもっと違う形になってくるのかなんて私自身は感じました。
請願の中で、9ページのところに、先ほども議論あったこども家庭センターの機能設置に伴う連携強化ということで、これもやっていくということで先ほど部長からもいろいろ議論があったのですけれども、報告のところで分からない点ですけれども、具体的に新規としてサポートプランとかという形で16ページも出ているのですけれども、先ほど少し話があって、まだ決まってないからという話もあったと思うのですけれども、具体的にどういう形をこの陳情の要旨に対して区としてはどういうことを具体的にやるのかということ、そのことをお話聞かせていただきたいと思っているのですけれども。
◎こども家庭相談課長 サポートプランにつきましては、高齢者の方の介護のケアプランを御想像いただければ結構ですけれども、支援が必要なお子様お一人おひとりにその方の要望ですとか、潜在的なニーズを確認いたしまして、計画を立てて支援を行っていくというもので考えております。
◆いいくら昭二 委員 今、例えばと高齢の方が出たので、そうすると要支援とか要介護だという部分を区の方としては、そういうまず診断をして、その中でメニュープランという形で進めていく、そのような形でよろしいですか。
◎こども家庭相談課長 お子様のケアプランに関しましては要介護、要支援という考え方はございません。私どももまだ試行的に様式をつくってやっているところでございますので、まだ確定的なお話はないのですけれども、大事な点といたしましてお子様あるいは保護者の方のニーズというのは丁寧に聞き取って、例えば課題が御本人の中で認識されてない場合は、そういったところが何なんだろうというところも再確認できるようなケアプランということで今様式を策定中ということで御理解いただきたいと思います。
◆土屋のりこ 委員 私も2年ぶりの子ども・子育て委員会でいろいろ制度は進んでいるということは感じるのですけれども、もともとこの請願の審査ということで、請願の中ではフィンランドのネウボラを模倣してと、フィンランドのネウボラを一つのあるべき姿というか、こういうものを目指すべきだろうということで書かれているのですけれども、様々区としても、いろいろ今事業をされてはいるものの、フィンランドのネウボラと比較してどういう点が違うのかということに関しての区の認識はいかがでしょうか。
◎子ども家庭部長 ネウボラはいろいろな形があって、例えば渋谷区だったら渋谷区ネウボラといって一つの母子保健と児童福祉が一体型した施設があるのですけれども、足立区では母子保健と児童福祉が一体型のものはなかなか今すぐには造れないので、まずは衛生部と我々子ども家庭部の連携した形のこども家庭センターという形で足立区版ネウボラみたいな運用面で進めていきたいと考えております。
◆土屋のりこ 委員 違いについては回答されていないようにも思うのですけれども、これまでASMAPにしてもハイリスク対策というところで足立区は手厚くやってきたということで議論がされている中で、ハイリスクに対応する、そうではなく、全ての人に対してアプローチするということでのポピュレーションアプローチということで議論がされてきた中で、いよいよ5か月からでしたっけ、から1歳6か月までという年齢に関してはポピュレーションアプローチが開始されるという段になっていますけれども、フィンランドのネウボラであれば妊娠期から就学前までの母子、母親に限りませんけれども、親子に対しての相談等なり、関わりなり、ケアなりということで提供されるということがあって、例えば私でしたら、今、子どもは2歳、もうすぐ3歳になるのですけれども、先ほどトイレトレーニング、おむつ外しのこともありましたが、2歳半でおむつ外しをやろうと思って、やってみたのですけれども、どうやったらうまくいくだろうと思ったときに区のどこにそういったことが相談できるのか、どこに相談したらいいでしょうか、例えばそういうことは。
◎子ども政策課長 今年10月から実施されます全家庭訪問事業ですけれども、こちらについては10回お会いすることになります。10回お会いする中で短い時間ですけれども絆というか人間関係ができてきて、相談の先等もお話しすることができます。そういったことを通じて提供先を続けていきたいと思っています。
◎子ども家庭部長 全家庭訪問事業は1歳半までなので、2歳半だと一応我々こども家庭相談課が子育てに関する総合相談窓口という形でやってますので、養育相談という形になるかもしれませんが、こども家庭相談課の方に連絡いただけるのがいいのかなと。子ども家庭部の子ども政策課の方もやりますけれども、まずはこども家庭相談課かなと考えております。
◆土屋のりこ 委員 そう言われると思わず笑ってしまうのですけれども、いろいろ子育て安心ナビでしたっけ、メールとか来ても子育てがつらいと感じたら御相談くださいと。つらいと感じたら御相談くださいなのですよね。つらいではなく、どうしたらうまくいくのだろうというところでの一般的なというかハイリスクと、そこまでいかないのだけれども、では、どうしたらいいのかなというところで、以前聞いたら、保育園へ行っているのだったら保育園で相談してくださいとかいう形になったりとか、区としてフィンランドのネウボラであればそこに行っていれば、そこで保健師とかに相談できることが窓口として見えない。ないのではないですかというところが思ったりするのです。
自分の子育ての中で困ったのが、生まれてすぐの夜中起きるので、夜中通して寝てくれるようにするにはどうしたらいいのかとか、5、6か月離乳食で野菜を食べさせるにはどうしたらいいのかとか、1歳半でイヤイヤ期の対応だったりとか、2歳半のトイレトレーニングであったりとか、そういうところで気軽に相談できるところが欲しいというのがハイリスク対策ではないポピュレーションアプローチの観点からも相談対応ということかと思うのですけれども、そういったあたりのハイリスクからポピュレーションアプローチも0歳から1歳半始まりますが、もう少し広げた就学前までのところに対してどういうポピュレーションアプローチが必要とされていて提供可能なのかということは是非区としても検討いただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◎子ども家庭部長 今、土屋委員のお話を聞いていて、まずハイリスクの場合はこども家庭相談課、ハイリスクではない気軽に相談する窓口としては、今事業の方は子ども政策課の方に寄っておりますので、子ども政策課、妊娠前から妊娠後は衛生部の方です。この3つが全て一体化できるような施設があれば理想かなと考えておりますが、なかなかすぐにはできませんので、連携してやっていきたいとは考えております。
○太田せいいち 委員長 他に質疑はございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○太田せいいち 委員長 質疑なしと認めます。
次に各会派の意見をお願いします。
◆くじらい実 委員 各委員から様々御意見あったと思います。これは引き続き議論も必要かと思いますので継続でお願いします。
◆いいくら昭二 委員 我が会派は今後もしっかりと議論を深めていきたいと思っておりますので、今回継続ということで。
◆ぬかが和子 委員 どれも大切なことだと思っておりますので採択でお願いします。
◆富田けんたろう 委員 継続でお願いします。
◆佐藤あい 委員 継続でお願いします。
◆土屋のりこ 委員 会派の議員が紹介議員になっておりますので採択を求めます。
◆高橋まゆみ 委員 継続でお願いします。
○太田せいいち 委員長 それではこれより採決いたします。
本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○太田せいいち 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。













