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決算特別委員会の内容⑦:【全ての人が安心して暮らせる みんなにやさしいまちづくり~ユニバーサルデザイン・当事者と実践を~】

【長谷川たかこ】

『当事者の声を反映した街づくり』を先日の代表質問で提案を致しました。

 

公共インフラの整備の一環として、8月に「コード化点字ブロックによる音声案内サービス」を敷設頂き、「介助者なしでも一人で普通に歩いてみる」ことができる空間をつくって頂きました。

【問】ここでは、専用アプリをインストールしてスマートフォンのカメラでマークを読み取り、その現在地や周辺情報、方向方面情報等を、進行方向に応じて音声で案内を聞くことができます。ただ、当事者の方からバス乗り場の目的地が番号で音声が流されているとお話がありました。番号だけでなく、場所名をいれた音声を再度入れ直して欲しいとのご要望です。如何でしょうか。

参考:「右は、5番(北千住駅行き・場所名を入れて音声を流して欲しいそうです)バス乗場、タクシー乗場方面です。左は、北館出入口、1番から4番のバス乗場方面です」

 

【ユニバーサルデザイン担当課長】

高度化点字ブロックにつきましては、現在、事業者と連携して動作確認を行っております。離れた場所で案内する場合には、多くの情報を御案内すると混乱するため、バス乗り場の番号のみでの案内となる場合がございます。一方で、直近の場所については、バス乗り場の番号と行き先を合わせて案内している と認識しております。なお、音声案内の変更は技術的に随時可能ですので、御指摘の点については引き続き事業者と確認してまいります。

 

【長谷川たかこ】

検証に入ると思うので、是非、当事者のお声を反映した形で修正をしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

【問】次に「視覚障がい者のトータルバリアフリーモデル」構想についてです。都市建設部長より「今後、音声案内システムの検証を進めるとともに、物理的バリアフリーと情報バリアフリーが一体化した「視覚障がい者のトータルバリアフリーモデル」の構築について、調査・研究を進める」とのご回答を先日の代表質問で頂きました。当事者の方々からは、トータルバリアフリーモデルについて、足立区としてどのように調査研究を進めていくのか、具体的なスケジュール感をお聞きしたいと声が上がりました。区の見解を伺います。

 

【都市建設部長】

こちらにつきましては、まず、実証実験ということで、まずはやってみることが重要だと考えております。スケジュールにつきましては、こちらの有用性と、まずは安全性も確保しなければいけないと思っております。その上で情報バリアフリーではございませんが、長谷川委員御指摘の点につきましては、庁内と連携しながらモデルについて検証してまいりたいと考えております。

 

【長谷川たかこ】

コード化点字ブロックについては、庁内の各関係部署と連携して、実証実験を通じ、音声案内の有効性や課題等について検証し、足立区全域への展開等について、検証結果を踏まえて検証して頂けるとのご回答です。

【問】当事者からは、検証の設定場所がピンポイントすぎるので、例えば屋内や屋外、また、区役所やショッピングモールや駅のような場所といったように複数個所に敷設し、検証をしてもらいたいとのご要望です。

現在の設置個所だけで判断するのではなく、様々な環境下での場所に敷設し、実証実験をすることにより足立区はたくさんの実験データを持つことにつながります。一つの区域だけで結果を出してしまうのではなく、条件を変えての検証を求めたいと思います。区の見解を伺います。

 

【都市建設部長】

こちらにつきましても、長谷川委員から御紹介いただいた当事者の方からもいろいろ御意見を賜っております。区内でやはり横展開するに当たっては、先ほど申し上げた安全性と有用性の確認が必要かと思っております。その上で、今後必要に応じて検討してまいりますが、区内施設の展開については、施設設置について直接区がやるというのもなかなか難しいと思いますので、そのモデルについては少し検証させていただきたいと思います。

 

【長谷川たかこ】

期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

 

当事者よりご意見を頂きました。

支援の方法を学ぶというのは、支援する側とされる側になってしまい、共に生きるという共生社会とは違って上下関係になってしまうのではないかとのご懸念を抱いていらっしゃいます。例えば、小中学校で行われる授業で、バリアフリーについて学ぶ際に、バリアについて学ぶという意図を明確にすべきであり、障がいをお持ちの当事者の行動観察やそれを使っている当事者から話を聞く事が最も重要で、そこが抜けるといつまでも障がいのある方に対する理解度は深まらないとおっしゃっています。

【問】社会の中で不便を感じている障がいをお持ちの方に授業に参加をしてもらい、実体験を聴くことで、生きた教材として、実際に役に立つ支援につながるのではないでしょうか。

 

既に一部の中学校では、花畑学園の生徒と交流をされており、障がいについて共に理解を深める学習を実施しています。全小中学校で展開できればよいのですが、足立区全校は厳しいとさすがに判断いたしますので、障がいをお持ちの方々が積極的に講師として活躍できる場を設けて頂きたいと思います。

区の見解を求めます。

 

【教育指導課長】

こちらの理解教育につきましては、 まずは、心や考え方についての学習を行うことが大事だと思っております。まずは、小・中学校全学年で行っている道徳の時間を使いながら、例えば、平等ですとか公正公平、豊かな社会について 考えるということをまずやり、そして、次に体験活動ということで、例えば視覚障がい者のガイドの仕方ですとか、盲導犬の利用をしている方のお話を聞くですとか、アイマスク体験ですとか、そういった体験事業を基にしながら交流活動も行い、そして理解を深めていく、そんな活動が大切だと思っております。各学校におきましては、このような活動ができるように周知してまいります。 以上です。

 

【長谷川たかこ】

是非とも積極的に行えるような環境になるように、周知の方は徹底していただきたいと思います。

【問】また、子どもだけではなく、大人に対する理解促進も重要です。

今年11月末開催予定の足立区障がい者週間記念事業において、デジタル技術を活用した視覚障がいの方が音や感覚だけで電子機器を操作する競技(eスポーツ)の場でトークイベントを予定しているとお聞きしました。

主催者側でも、自分達が参加し、区民に広げたいと思う熱意と情熱があるものでないと、イベントやセミナーは「やった」だけで終わってしまいます。心に残り、受講者がそれをきっかけに行動につなげていかなければ、社会は変わりません。今後、区民まつりや千住桜まつり、環境フェア―などの大規模な区のイベントの際には、具体的な気づきや学び等が得られるセミナーやブースを設けていくことを是非して頂きたいと強く要望を致しますが、区の見解を求めます。

 

【福祉部長】

障がいの特性を区民の方々に知っていただくことは非常に大事だというふうに思っております。 今後も、どのような場で啓発するか、先日も葛飾区の東京拘置所の矯正展ございましたけれども、 あそこに足立区の障がいの団体の方に出展していただいたりして、まずはそういう障がいの方、いろいろな特性がある方がいるのだということを知ってもらう場に出ていくことが大事だと思っております。どういった啓発の場が望ましいかも含めて、今後考えさせていただきたいと思います。

 

【長谷川たかこ】

【問】『障がい』について学ぶのであれば、障がいの有る方々に参画をしてもらい、体験型の授業をすることが非常に有効です。当事者の方々を参画させた形でのユニバーサルデザインの教育を積極的に是非進めていただきたいと思います。区の見解を求めます。

 

【都市建設部長】

長谷川委員御提案の件につきましては、とても有効だと考えてます。一方で、私ども都市建設部におきまして、大人を対象にしたユニバーサルデザインの啓発を進めるための啓発資料等を作成しております。その中には、当事者の方もその中に出演していただいてることもあるのですけれども、やはり生の声を聞くということも重要ですので、どういった機会で出られるかについて少し検証させていただきたいと思います。

 

【長谷川たかこ】

是非、実現に向けて頑張っていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。