成果報告:六町駅前「安全安心ステーション設置」に向けた取り組みについて
六町地域は、平成9年度に開始した東京都による区画整理事業や平成17年度に開業した、つくばエクスプレスの効果などによって、市街地の形成が進み多くの新たな住民の転入が続いています。
区画整理事業も最終局面を迎え、地域の主要幹線道路である補助140号線が開通し、補助258号線及び六兆加平橋の整備も着々と進行するなど街が大きく飛躍する土台が構築されつつあります。
2007年には地元町会から交番設置を求める要望書が提出され、私も地元の多くの方々から交番設置の相談を頂きました。
本来なら、交番が設置できれば、警察を中心とした取り組みができますが、犯罪発生数やその傾向など、設置には条件があり、それをクリアーしないと設置されない現状があります。現状では、先に上げた六町以外にも、地域の皆さんによるパトロールなどで、防犯活動を続けていただいている地域が多くあり、地域の方々の防犯活動の拠点となるような場所が必要とのお声を耳にしています。
自治体でも、地域の安全活動に従事する団体に対して、財政的支援を講じるなど、その活動を支援する取組みが広がりつつあるようです。また、警察でも、地域によっては、防犯ボランティア団体の活動を一層活発化させるための支援措置を講じているほか、ノウハウや地域の犯罪情報の提供などを行っているところもあります。
地域のニーズに応じ、身近な活動を通して“犯罪の芽”をなくしていくことは重要なことです。
地元商店会、自治会・町内会など地域の皆さんの防犯活動の拠点として、まずはテストケースでも構わないので、設置を検討して頂くよう2012年6月議会で私は提案をしております。その後、足立区として、昨年5月に改めて警視庁へ鋼板設置を継続して要望しましたが、警視庁からは早期の設置は難しいとの回答でした。そこで、足立区では昨年3月から交番に代わる防犯機能を有する施設「安全安心ステーション」の設置に向けた検討を地域の町会を中心に開始しました。
六町地域は足立区内でも防犯活動が最も活発な地域の一つです。
しかし、六町地域では自転車盗が年々増加しており、区内でも突出した盗難発生件数となっています。
子どもの安全や見守りの充実、そして自転車盗の不安を解消することも踏まえて「六町地域の体感治安の向上」に向けて以下の取組みを2021年までにこの度、行われることとなりました。
- 交番に代わる防犯機能
- 地域住民による防犯パトロール活動拠点としての機能
- 情報発信拠点としての機能
- テロ対策、災害対策などの機能
☆交番に代わる防犯機能
- 地域住民による防犯パトロール活動拠点としての機能
- 情報発信拠点としての機能
- テロ対策、災害対策などの機能
☆活動指標(案)及び成果指標(案)
足立区では、六町駅前「安全安心ステーション」の効果を客観的に図るため、以下の活動指標及び成果指標を設定します。なお、具体的な設定にあたっては、地元と協議をしていくそうです。
活動指標
- 防犯パトロールの活動回数等・安全安心ステーションを拠点とした地域活動の日数
- ・防犯パトロールへの参加人数及び新たな参加人数
- ・区非常勤職員によるパトロールの時間や日数
- 施設の利用回数・会議室等の利用回数
- ・窓口における区非常勤職員への相談件数
成果指標
- 六町駅周辺における刑法犯認知件数(自転車盗)
- 六町地域における体感治安
☆今後のスケジュール
平成30年度 「(仮称)六町駅前安全安心ステーション・サポーターズクラブ」準備会
先進技術の調査・研究
平成31年 設計
2020年 建設工事
2021年 施設オープン
今後も地域住民の皆さまのお声をしっかりとお聞きしながら、この動向を注視しつつ、「住みよい街、安心して暮らせる街」を皆さまと共に構築していきたいと思います。