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代表質問の内容③成果報告:【がん患者・がん体験者・家族支援の構築に向けて】

がん患者、がん体験者は治療が終わっても、後遺症や副作用を我慢して生活する人や再発の不安、死への考え方など精神的な苦痛にも一人で抱えている人は少なくありません。

 

私は議会で何度も申し上げておりますが、今までのがん医療の考え方では、がんを治すということに関心が向けられていましたが、その後、どのように生活をしていくのかという療養生活の質もがんを治すことと同じように大切です。

 

検診や治療と並んで大変なのは、がんを患ってから「いかに生きるか」「いかに支えていくか」です。医療のみならず日々の暮らしの中で、その後の人生を豊かに過ごし、がん患者、がん体験者、そしてそのご家族が必要と考える支援が必要です。

 

※※※※※※以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。※※※※※

 【がん患者・がん体験者・家族支援の構築に向けて】

 

【長谷川たかこ】

日本における緩和ケアの浸透は不十分です。がん患者及びその家族への支援相談の充実が喫緊の課題です。

 

継続した議会提案をした結果、ウィッグや胸部補整具、補整用人工物や義眼などが生涯2回とした10万円を上限とした費用の10割が今回、補正予算に計上されました。

 

がん体験者の方々からは、がん患者のための運動療法の学びとか、術後のセルフケア、治療の継続のための体力、それから、早期社会復帰のためのリハビリとして自信を取り戻せるメンタルケアとして、色々なものが大切であると当事者団体より直接お聞きしています。

 

現在の医療システムでは、その後のケアまでのサポート、つまり、がんリハビリテーションを受けられない状況であるとお聞きしています。いつも体の不調を抱えていなければならないことは苦しいことでもあるそうです。

その辛い症状をいかに楽にするか、実は病院から離れてからが本当の闘いが始まるとおっしゃっていました。

 

足立区においは、4月江北地区に「すこやかプラザ あだち」が開設されました。この「すこやかプラザ あだち」で、がん患者、がん体験者、そのご家族が住みなれた地域で質の高い生活を送ることができるよう、がんと分かった時点から治療と並行して、身体的・精神的・社会的問題・スピリチュアルな問題など、辛さや症状を緩和することで生活の質を改善するアプローチを行う取組みを是非とも行って頂きたいと、私は3月の予算特別委員会で提案をしております。9年越しで区内外で活発な活動をされているがん体験者の方々を執行機関の皆様に粘り強くおつなぎをしておりましたが、ようやく私がご紹介申し上げた、働きながらがんを体験された当事者の「働くがん患者」の講演会を10月に開催して頂ける事となりました。執行機関の皆様には大変感謝申しあげます。

 

【問】各種医療機関、企業、団体とも連携をして、がん患者・ご家族の皆さまが集い、語り合える場を設けて、新たな新規支援事業を早急に構築し、がん患者、がん体験者の皆様が尊厳を維持しながら「その人らしさ、自分らしさ」を大切にして、その家族が住みなれた地域で質の高い生活が送れるよう、手厚い支援施策を早急に構築して頂きたいと再度、強く要望致します。

 

具体的には、「働くがん患者」の講演会を皮切りに今後、どのように進めていくのか、具体的な計画案をお聞きします。区の見解を伺います。

 

【衛生部長】

私からは、がん患者、がん体験者及びそのご家族への支援に関するご質問のうち、まず、「働くがん患者」の講演会を皮切りに今後、どのように進めていくのか、その具体的な計画案についてですが、区では現在、長谷川たかこ議員からご紹介頂いた乳がん体験者の方を中心に、江北保健センターを拠点とした「がん治療と仕事の両立」をテーマとした新たなピアサポートグループの創設を進めております。がん患者やご家族がそれぞれの進むべき道を見出すヒントや気づきを得られる場となるよう、区として最大限支援して参ります。

 

また、グループの最初の集まりは12月6日(土曜日)を予定しており、その後は参加者の皆様のご意向を伺いながら、外部講師を招いて「ウィッグのお手入れ教室」等、ニーズに応じた交流会や学習会を継続的に開催して参ります。

 

【長谷川たかこ】

【問】食生活や生活習慣の見直しや健康づくり、体力づくりをするためにも、がん患者、がん体験者とその家族が住みなれた地域で可能な限り質の高い生活を送れるよう、足立区として、がん支援を行っている民間団体や社団法人、例えば地域のスポーツクラブと連携をして地域のモデルケースをつくって頂きたいと思います。運動で体力をつけ、その後の人生のQOLを向上させる支援プログラムも早急に構築し、実現をして頂きたいと強く要望を致します。区の見解を求めます。

 

【衛生部長】

次にがん患者が運動で体力をつけ、その後の人生のQOLを向上させる支援プログラムの早急な構築、実現についてですが、今回創設するピアサポートグループを中心に、参加者の皆様のご意向を踏まえながら体力づくり等をどう進めるか検討して参ります。