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【10/29文教委員会視察1日目:広島県教育支援センター(SCHOOL“S”)と市町教育支援センター等との連携体制の構築について】

10月29日㈬から足立区議会文教委員会の視察がありました。

広島県教育委員会は、東広島市の県立教育センターを拠点に、フリースクールのような学びの場「SCHOOL“S”(スクールエス)」を2022年4月に開設されました。主に学校に馴染みにくい不登校の小中学生を対象として、個別の時間割に沿った学びの機会を確保しています。

 

広島県内の国公立私立小中学校に在籍する児童生徒が対象です。

 

子どもたちが自分に合ったカリキュラムを選べることが特徴で、対面やオンラインで利用できます。県教委不登校支援センターの職員3人が専従し、常時6人態勢で学びを支えているそうです。

 

支援形態としては、2通りあります。

〈来室による支援〉

探究活動(農業、調理、スポーツなど)、教科学習、ソーシャルスキルトレーニングなど多様な活動を提供しています。

〈オンライン支援〉

双方向のWeb会議による学びの場やクラブ活動、専門家とのコラボ企画等を展開しています。

 

【学びの構成】

利用者自身が「MY時間割」を作成して、おはようタイム(健康・出席確認)、こんにちはタイム(午前の振り返り)、CMS(1週間の予定と時間割調整)、manabiタイム(学習活動)、探究活動(関心に応じたアクティビティ)、じゃーねータイム(1日の振り返り)を通じて主体的な学びを促す。

 

【施設の特徴と環境】

プレイルーム、学習室、工作室、オンライン配信スタジオなど、利用者の目的に応じた設備が整備されており、自由な雰囲気で学べる空間が確保されている。

 

【伴走型のサポート体制】

アセスメントや個別サポート計画の作成、継続的な振り返り支援が提供され、学校との連携(報告・訪問・見学など)も徹底。

 

※※※※※※

ご説明後は視察の中を見学させて頂きました。

中はデザイン性と解放された空間が調和されていて、子ども達が楽しく過ごせる環境デザインとなっていました。

 

オンラインのみで参加していた児童生徒がイベントの時にだけ行ってみようかなと思える仕掛け作りもしてあり、子ども達への温かな配慮を感じました。


不登校等児童生徒を支援する学校外の居場所の一つとして、来室利用での支援に加えて、オンラインの機能を整備し、来室とオンラインの両面からの支援をされています。

 

育てたい力については、スクールSで児童生徒と生活を共にしていく中で、同じ年頃の者同士、そして大人たちとの関係を結び直すことを目的としています。施設の中で、好きな分野の図書を見つけ、例えば「語り続ける児童、うつむき加減で小さくうなずく生徒」など、対面時に見せる姿をサポート計画に記録して、支援会議で目標を設定し、スクールエスでの日常の生活やプログラムの中で目標達成に向けた手立てを講じています。また、スクールエスではスタッフと児童生徒は呼ばれたい名前を決めて呼び合うこととしていました。

 

児童生徒に、もう一度周囲の人たちと関係を結び直し、自分が心地よく感じる大きさの集団の中で、少しずつ自分を表現していけるよう、「相談する力」「自分の強みを知り、活かす力」の育成を図っています。スクールS利用の児童生徒が少しずつ自信をつけ、次の活動へ歩みを進めていくことができる体制が構築されていました。

 

今回、とても丁寧にご対応を下さいました。

スタッフの皆様、ありがとうございました。

 

#足立区議会文教委員会

#足立区議会議員長谷川たかこ

#広島県教育支援センターSCHOOL“S”