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日本色彩学会 色覚研究会

今日は、日本色彩学会 色覚研究会の講演会に行ってきました。

 講演会では、東京大学でカラーユニバーサルデザイン(CUD)に関する研究も行っている伊藤啓先生、国立身体障害者リハビリ―テーション病院で、「脳と色覚」について研究を行っている仲泊聡先生、横浜国立大学で「高齢者の色覚」について研究を行っている岡嶋克典先生による講演がありました。


 伊藤先生は、私がCUDの政策を進めるにあたって、いろいろアドバイスなどを頂いていますNPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の中心メンバーでもあり、主に遺伝による先天性の色覚障害の話しを中心に、その対策や実際の取り組みなどの話しでした。

 仲泊先生は、病気や事故などで脳を損傷したときにおこる「大脳性色覚異常」についてのお話しで、脳のどの部分が色覚と関係あるかなど、ご自身が海外で行った研究を中心にした内容でした。

 岡嶋先生は、年齢による水晶体の変化に伴う色覚の変化について研究され、超高齢社会を迎えるにあたり「高齢者に優しい色彩環境」の実現のために、さまざまな実験やシミュレーションの確立などのお話しでした。


 講演後の質疑応答でも、活発な議論が交わされ、このテーマに対しての関心の高さと問題意識の高さを感じることができました。

 いずれも専門家による先進的な研究のお話でしたので、難しい点もありましたが、先天性の色覚障害だけでなく、脳の障害や白内障・緑内障など後天的な影響による色覚異常、また、誰にでも起こる加齢による色覚の変化など、大変勉強になりました。


 私は、足立区を「みんなに優しい街」にしたいと考えています。
 今日の話しも、今後の政策に反映させ、本当の意味でだれにでも優しい街づくり「ユニバーサルなまちづくり」にしていけるよう、さらに勉強していきたいと思います。
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工学院大学の市原恭代先生による冒頭の挨拶です。

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伊藤啓先生による講演の様子。

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仲泊聡先生による講演の様子。