✩文教委員㊷【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】【不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願】
(3)5受理番号15 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願、(4)受理番号3 不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願、以上2件を一括議題といたします。2件とも前回は継続審査であります。
また、報告事項(6)不登校支援・対策の進捗状況についてが本請願と関連しておりますので、併せて執行機関に説明を求めます。
◎こども支援センターげんき所長 恐れ入ります、文教委員会報告資料の12ページをお開きいただきたいと思います。件名、所管部課名は記載のとおりでございます。
項番1でございます。
現在、フリースクールの実態調査を行ってございます。区内にあるフリースクール、又はそれに類する活動をしていると考えられる団体に御案内を差し上げたところでございます。15団体に御案内申し上げたところ、今日時点で9団体からお返事が返ってきてございます。今後現場も見させていただきながら、どういった活動されているのか、情報共有を深めてまいりたいというふうに考えてございます。
項番2でございます。
私立学びの多様化学校との連携ということで、先日、学校法人三幸学園様と協定を締結させていただきました。内容に関しましては、不登校児童・生徒の多様な学びの支援に関することということになってございます。
13ページを御覧ください。
今後の主な連携事項ですけれども、現在のスクールソーシャルワーカーの交流ですとか、専門学校でのキャリア教育などの検討を進めておりますが、10月に行います不登校の子を持つ保護者のための講演会・交流会をみらい中学校を借りて行うように現在準備を進めているところでございます。
項番3でございます。
不登校児童・生徒数の分析でございますが、前回、数字の方を御報告させていただいたのですけれども、続報的に今回は令和5年度継続してしまった子どもたち、又は新しく不登校になってしまった子どもたち、又は改善した子どもたちということで数字を出してみました。全体の傾向としては、昨年、令和4年度と大きな変化は見られなかったのですけれども、やはり中学校1年生に関しましては、継続は減るのだけれども新規がやはり増えるというような傾向がこのグラフから読み取れるのかなというふうに思ってございます。
14ページでございます。
その他の要因分析としましては、やはりコロナの影響が多少見えたということと、不登校の要因に関しては、無気力・不安以外の要素としては生活リズム、親子の関係、学業不振、いじめ以外の友人関係等の傾向が見られましたけれども、現在持っているデータでは、このあたりまでの分析が限度なのかなというように私どもとしては考えているところでございます。
そして不登校児童・生徒のアンケートでございます。
学識の方と少しお話しする機会がありまして、御意見を頂戴いたしました。
一つは、効果としてはやはり事業展開に向けて非常に重要なデータになるという御意見をいただきました。その中で、アンケートはアンケートでもちろん重要なのだけれども、教育相談課がもうつながっている子どもたちに聞き取りのような形も有効なのではないかという御意見もいただいたところでございます。
15ページでございます。
ただ、逆にやはり懸念材料もございまして、一つが子どもたちに配慮した調査、やり方、方法を検討しなければならないと、そういった御意見をいただいたところでございます。
今後の方針ですが、アンケートをやっていくという考えに違いはありませんけれども、やはりそのやり方、聞き方、方法は、更に慎重に検討を進めていく必要があるのかなというふうに考えているところでございます。
最後5番でございます。
登校サポーター制度です。
年に1回の登校サポーターの連絡会というのを行いました。29名参加していただきましたけれども、その中では、今、学校と既に連携ができているよという方と、まだまだできてないよという意見、半分半分ぐらいだったと思うのですけれども、そういった御意見をいただいたり、登校サポーターの待遇面、従事時間等の御意見をいただいたところでございます。
16ページは、先ほど申し上げましたフリースクールの調査の調査票になってございますので、御覧いただければと思います。
○大竹さよこ 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆小泉ひろし 委員 最初にフリースクール等の実態調査なのですけれども、ネットで検索した15団体に調査をして、回答は9団体からあったということなのです。これ今までそういう調査したことなかったのかもしれませんが、区の認識として、このようなフリースクール等の増減については、どういう認識なのでしょうか。
また、今後、回答いただいた団体については、現地視察及びヒアリングを行うということですけれども、この辺、順次予定されている案件というのはございますでしょうか。
◎教育相談課長 まず、フリースクールの増減についてなのですけれども、今現在、全国的にも不登校の児童・生徒数が増えている状況にあって、全国的にもフリースクールを子どもたちが居場所としている場合が多いと新聞記事にも載っておりましたので、足立区は今回初めてフリースクールの数の調査をするところなのですが、今後増えていくのではないかと考えております。
2点目なのですけれども、フリースクールの今後の展開なのですけれども、調査の結果を見て、1週間にどれぐらいフリースクールを開設しているかというところも見ながら、継続的に連携を取っていきたいと考えております。
◎こども支援センターげんき所長 最初の御質問は、多分今までと比べて増えているのか増えてないのかという御質問だと、前のデータを得たことがないので比較できないので、増減は分かりません。すみません。
◆小泉ひろし 委員 あと、スクールソーシャルワーカー同士の交流と、第3回目ということですけれども、不登校の子どもを持つ保護者のための交流会、これ非常に大事だと思うので、しっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、あと不登校の要因として、前回の委員会でもお話ししましたけれども、学校が把握している要因の中で無気力・不安、学校が把握しているということなのだけれども、今後行う不登校児童・生徒へのアンケートというか、本当に児童・生徒がどのように感じているかという部分を本当にしっかりと深掘りしていくというか、真実の要因というものを調べていく必要があると思うのですけれども、児童・生徒、又は個々によって様々な状況が違うと思うのですが無気力・不安にしても、接触できる又は相談できる、会話が成り立つというか、そういう方が気持ちを吸い上げるというか、ヒアリングをうまくできるかと思うのですが、ここに書いてあるようなチャレンジ学級、あすテップ等の教育相談員やSSWからの聞き取り、例えばSSRもそうなのでしょうけれども、本当にこの辺がどこかだけに頼むというのではなくて様々な人脈というか子どもたちと接触している方々、こういうところからしっかりと声を拾っていくことが大事だと思うのですが、その辺についてはいかがでしょうか。
◎教育相談課長 学識からの御意見もありまして、質問の仕方、聞き方にはすごく配慮をしてほしいということもありました。当事者の心情に配慮した聞き方をするためには、ただ用紙を配って、これに答えてくださいという冷たいやり方ではなくて、既にもう関係ができている知り合いから聞き出してもらうというのが一番、一人一人に向き合った、寄り添った対応ができるのではないかと考えているところです。
◆小泉ひろし 委員 いずれにしても信頼関係が構築できるような関係であれば、本当に真実のというか、深掘りしたような実情を聞けるのかなというように思います。
あと、次のところに不登校児童だとか生徒、保護者に対して心に負担を掛けないように、本当に影響が出ないようにということでやっていく考えかと思うのですが、この辺でどのように注意していくかというか心掛けているのか、その辺だけ確認したいと思います。
◎こども支援センターげんき所長 具体的な方法については、まだ本当に私どもも検討中でございますけれども、全体の子どもたちに聞く場合のやり方と個別、少し絞ったやり方というのは多少違うと思いますので、また検討が深まりましたら改めて御報告させていただきたいと思います。
○大竹さよこ 委員長 よろしいですか。
◆佐藤あい 委員 まず、フリースクール等の実態調査を行っていただいているという、こちらの調査、15団体程度というのは、検索をしていただいて見付かったものは全てにコンタクトを取っているのか、厳選をした15団体なのかを確認させてください。
◎教育相談課長 こちらで検索してヒットした団体全てに調査をいたしました。
◆佐藤あい 委員 ちょっとつながりのあるフリースクール等を区内で運営されている方に伺ったところ、そういったヒアリングがないですということだったので、きっとやっぱり検索を掛けても出てこないところだったりとかというところも多々あるのかなと思います。この検索というところでしたが、それ以外に団体について、例えば各学校にヒアリングをするなどはされたのでしょうか。
◎教育相談課長 まだ各学校にヒアリングというのはしていないです。ただ、学校からこの子はフリースクールに通っていますよという報告がある学校もありますので、そこには個別に聞いていきたいと思っています。
◆佐藤あい 委員 恐らく各学校の方では、こういう居場所だったりフリースクール等を運営しているというのは認識をされているケースもあるかと思いますので、是非まず現段階で15団体にコンタクトを取っているというところですけれども、引き続き調査をしていただいて、もっと更に団体数が多いのではないかと思いますので、今後も継続してまず調査をしていただければと思うのですが、いかがでしょうか。
◎教育相談課長 佐藤委員おっしゃるとおりだと思っております。今回これで8月でおしまいだよと、そういうことではなくて、引き続き掘り出していきたいと思っております。
◆佐藤あい 委員 是非お願いをいたします。
あと、アンケートについて不登校児童・生徒へのアンケートについても以前から求めていたものでしたので、まず検討をしていただけているということで、大変有り難く思っております。すごく簡単ではないアンケートの仕方だったり検討というのは慎重にしなければならないというところは私も感じるところですので、慎重に御検討をいただいているというところで、今後もお願いをしたいと思っております。
以前の委員会のときに、このような調査を行った実績のあるNPOもカタリバにもヒアリングをしていただけたらということを申し上げたのですが、その後、カタリバとの意見交換等をされているのでしょうか。
◎教育相談課長 まだカタリバとの意見交換は、してない状況です。
◎こども支援センターげんき所長 大変申し訳ございません。前回御意見いただいたのは十分受け止めていますので、至急やりたいと思います。
◆佐藤あい 委員 是非お願いをいたします。是非このアンケート、現段階でつながっているお子さんですとか保護者の方に聞き取りという方が、まずはステップとしては行いやすいのかとは思うのですけれども、やはりつながっていないお子さんに対してだったり、保護者の方への支援を考えていくためには、そちらに対してのヒアリング方法も検討が必要かなと考えております。この不登校に対してのアンケートというよりは、不登校のお子さんも、行き渋りの段階のお子さんも、学校に登校しているお子さんに対しても、全てのお子さんにとってよりよい学校環境や多様な学び場をつくるための調査というような考え方で進めていただきたいと思います。要望です。
◆長谷川たかこ 委員 まずは、そのアンケートを御検討いただけるということまで行きまして、本当にどうもありがとうございます。予算措置なども検討していくということなのですけれども、これは今年度末に行われるのか、若しくは来年度には行うのか、いかがでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 現在検討中でありますので、もちろん今年度予算というのは持っておりません。ですので、予算要求する場合には来年度の予算になろうかなというふうには、今、考えています。今年度に関しましては、先ほどから申し上げている、今、つながっているお子さんたちに聞くことができるのではないかと私ども、今、考えておりますので、そういった順序を踏んで進めていけないかなというのが現在の考えでございます。
◆長谷川たかこ 委員 来年度の予算となると、来年度の大体秋ぐらいとか、そういう想定で考えていらっしゃるのでしょう。
◎こども支援センターげんき所長 申し訳ございません。まだその時期もあれですけれども、あまり早い年度が替わったときがいいのか、又は中頃がいいのか、年度の終わりがいいのかと、その結果にも影響してくると思いますので、そのあたりの時期も検討してまいりたいというふうには考えてございます。
◆長谷川たかこ 委員 了解いたしました。ありがとうございます。
この請願にもありますけれども、以前から私の方も政策提案をさせていただいて不登校の家庭学習支援を小・中学生の50名枠に拡充をしていただき、これは大変感謝しているのですけれども、実際に当事者のお子さんを持つ親御さんからは、この枠はとても少なく、ちょっと人数が少ないというのと、その条件の方も厳しくて是非条件緩和していただきたいという話が入っています。
というのは、オンラインに入ってしまうと出席扱いになるけれども、実際に学力低下で学力も要因となった不登校にもなっている状態の中で、オンラインだけじゃ全くもう分からなくて、ただ、つけているだけ、つけっ放しという状況で、本人の身になっていないという話を幾つかお聞きするところなのです。実際にそのお子さんたちのところに学習支援でちょっと入ったりとか、かいま見ますと、確かに物すごい学力が低い、中学生であっても小学校低学年レベルだったりとかいうような現状がある中で、やはり家庭学習支援の予算をもう少し付けた方がいいのではないかなと私は個人的に思っていますけれども、是非要望として上げさせていただきますが、いかがでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 家庭学習支援事業の家庭教師というか、うちに行く事業のことだと思うのですけれども、そういったお声をいただいておるところも実はありますので、検討してまいりたいというふうに考えます。
◆長谷川たかこ 委員 あと、それと条件緩和です。条件が厳しくて、なかなかそこに乗れないお子さんもいらっしゃって、学力が物すごく低下していて、これはかなり重篤な案件だなと思う方々が何人もいらっしゃるような状況なのですが、そういう条件緩和も含めてお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 やはり費用のことももちろんありますけれども、一定のスキーム、条件は必要だと思いますので、どういった条件が一番望ましいのか、それも含めて検討してまいります。
◆長谷川たかこ 委員 まず、当事者の親御さんたちのお声も是非聞いていただきたいと思いますので、今回こういう不登校でアンケートを取られるという形ですので、その中にこういう学力が低下しているお子さんに対しての親御さんたちの御要望というのも是非聞いていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 先ほどの答弁の延長線上の話だと思うのですけれども、どういうことができるのか、今、お聞きしたばかりなのであれですけれども、方法を含めて検討してまいりたいというふうに思います。
◆長谷川たかこ 委員 また、不登校の要因というのはいろいろとあると思うのですけれども、子育てしていると、子どもたちの成長段階の中で起立性調節障がいというのがあるのです。正にうちの娘も起立性調節障がいを高校生のときに起こしてしまって、学校に行く電車の中で突然倒れてしまったりというのが……。
[発言する者あり]
◆長谷川たかこ 委員 そうなのです、何回もあるのです。突然、貧血みたいになって崩れて倒れてしまって気を失ってしまうのです。大学受験のときにも、本当に第1志望で正に起立性調節障がいで倒れて意識を失ってしまいまして、泣きながら電話があったという経緯がありまして、不登校の中にこの起立性調節障がいというお子さんもいらっしゃると思うのです。娘たちの同級生のお子さんにも、これが要因で不登校になってしまっているお子さんが現にいたので、この中にいらっしゃると思うのですけれども、国とか厚労省とかから、こういう話というのはないのでしょうか。
◎教育相談課長 まだ私の方にはそういった情報は入っていないので、引き続き国や都の通知を更に見直してみたいとは思います。
◆長谷川たかこ 委員 是非医師会と足立区、連携されていると思うので、こういう形で不登校になっているお子さんは一定の割合でいるみたいなので、研究していただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎こども支援センターげんき所長 どういう研究ができるかちょっとあれですけれども、医師会の方にお話聞くなり、ちょっと話してみたいなとは思いますが、方法についてはまた改めて報告させてください。
◆長谷川たかこ 委員 意外と親御さん知らなくて、当の本人たちも分からないのです。だから何で学校に行けないか分からないというような状況にもなっていて、必ず不登校の子の中にはこういうお子さんも一定の割合でいらっしゃるはずなので、是非区としても研究していただき、必要であれば親御さんにもこういうことがあるのだということを将来的には周知していただきたいなと思っております。要望です。よろしくお願いします。
◆西の原ゆま 委員 令和4年度と比べて372人多い1,532名が不登校児として挙げられてきたわけなのですけれども、特に小学校の1年生から3年生で高い伸び率ということが前回の委員会の報告でありました。区としても、スクールソーシャルワーカーや登校サポーターの増員、人材確保が課題と述べていますけれども、スクールソーシャルワーカーの人材確保が課題なのは、どういったものなのか教えてください。
◎教育相談課長 スクールソーシャルワーカーは、今年20名おります。その20名が各小・中学校を担当しております。
ただ、中学校については毎週1回スクールソーシャルワーカーが訪問することができるのですが、小学校については月に2回しか行かれていないのが現状です。増員を図ることによって、もっと小学校にも訪問回数が増えることを期待しております。
◆西の原ゆま 委員 雇用体系というのもやっぱりスクールソーシャルワーカーは、正規の職員ではなくて会計年度任用職員で不安定な雇用にもかかわらず専門職であって、大学院に行って学んで、又は2年以上の現場の経験を積んでからじゃないとスクールソーシャルワーカーになれないと思うのですけれども、今、あった小学校では月2回しか行けていないということと、あと仕事量と雇用形態が見合ってないから募集しても集まらないという考えはあるのですが、どうですか。
◎教育相談課長 今現在、スクールソーシャルワーカーの数が足りていないという状況はないです。今現在は定数にちゃんと人数はいるのですけれども、今後増やしていく過程において足りなくなることが生じるかもしれないです。
◆西の原ゆま 委員 是非、中学校では週1回行けているけれども小学校では月2回というのは、やはり拡充した方がいいと思いますので、ここで要望したいと思います。
もう1個、請願項目の中に前回も述べたのですけれども、大量な宿題による強迫観念や自由時間の剥奪によって学校に行きたくなくなるのではないかな、そういうことも宿題の必要性はなくなりますというところがあって大事な視点だと言ったのですが、今の子どもたちの宿題の量について本当に私は多いなと思っています。
中学校においてもAIドリル、毎日の自学ノート、各教科の課題、単元が終われば単元テスト、スペリングコンテストや計算コンテスト、宿題あげれば本当に切りがないと思うのですけれども、教育指導課で考えていることとか思うこと、子どもたちの様子についてはどのように捉えていますか。
◎教育指導課長 足立区は、まず夏休みの宿題が他区に比べて強制していないというのが一つ。足立区は、ほかの区よりも夏休みの宿題の数は少ない。選択制にしていますので、ほかのまち、例えば私もほかのまちで息子中2でいますけれども、昨日も一生懸命、絵のコンクールに出さなきゃいけないと言って今日持っていって、そういうのを比べると足立区は大変、今、最先端に行っているかなと思っています。
ただ、そういった中で、もう一歩先に行かなければいけないなと思っているのは、今、子どもたちに求められている力は、自分で何かやりたいこと、学びたいことを見付けて自分の力で解決していくという力が求められております。ですので、今、中学校、小学校も一部始めています自学ノートというのを使って、子どもたちが自分たちで勉強できるような、宿題から一歩先に行った自学ということに切り替えている学校もおりますので、そういったところも宿題の量、宿題から自学といったところ、バランスを取りながらやっていかなければいけないな、もちろん宿題を出さなければ一方で勉強しませんというような親御さんのお声もありますので、そういった声をむげにするわけにはいきませんので、それぞれの学校に応じたお子さんたちに合ったお勉強のやり方、また、宿題を含めた課題を考えていかなければならないと思っております。
◆西の原ゆま 委員 自学ノートというのは、私もやっていたので分かるのですけれども、毎日見開き1ページだとか、毎日取り組まなきゃいけないということなのですけれども、自学ノートを取り組むに当たっても何を勉強するかというのをちゃんとこちら側が提示しないと、ただ動物の森のゲームが好きだからキャラクターが好きな生年月日を書いて終わりにするだとか、本当に何のための勉強なのかというのもありますので、自学ノートも大事なのですけれども、AIドリルだとか、300問を解かせるだとか、そういう学校もあるというのを聞いていますので、本当に宿題が多いのは子どもたちの負担になっているのではないかというふうに考えますので、そこをちゃんと見ていただければと思います。
あともう一つなのですけれども、この間、7月に個人面談があった小学校4年生の保護者の方からです。個人面談があったのですけれども、この話の内容が区の学力テストの結果報告だけで終わったそうです。子どもの学校生活の様子、聞きたかったと思います。学校での様子を伝えれば、家と全然違う様子で、うれしい気持ちになる親御さんもいたり、また学校の様子を聞いて教師側も全然知らない面を知れて、うれしい気持ちにさせてくれたりと、家と学校との様子というのは本当に大事だと思うのですけれども、こういった区の学力テストの結果報告だけをする個人面談というのは、やはり学力向上が先走っているかなと思うのですけれども、ここの面に関して先生たちはどのように感じていますか。
◎教育指導課長 今、西の原委員に御指摘いただいたこと、私も別のところから同じような2者面談、3者面談がなかなか保護者にとって有益でなかったという御指摘をいただいております。ですので、まず、いただいている学校に関しまして、私も8月末に行って校長と話をしてきますが、校長会などでもやはり一番大事なのは子どもたち、保護者にとって面談が有益でなければならないというところです。ですので、繰り返しになるのですが、その点も先日の初任者研修で事例を出しまして、初任者の先生たち130人には、どれだけ面談が大事か、3者面談の有益性について話をしました。アンケートを見ますと、大変中学校の先生、涙していました。やはり、そういった自分たちが保護者と向き合うのに大変不安だった、こういうことまでやっていいのか、でも、お話を聞いて自分にも自信を持てたし、もっと保護者に子どもたちに寄り添った先生にならなきゃいけないという、本当に前向きな先生たちのアンケートをもらっていますので、こういったところも引き続きやっていきます。
◆西の原ゆま 委員 是非、毎日生活している教師と児童・生徒たちだからこそ何かあったらすぐ気が付ける、教員と子どもたちの信頼関係を築くためにはやはり教職員も余裕がなければ向き合うことができないと思います。教職員の支援も同時に必要だと思います。余裕のなさや支援体制の脆弱性から個人面談で区の学力テストだけの報告になってしまったと想像しますので、是非先生たちを支えてほしいと要望します。
○大竹さよこ 委員長 他に質疑はございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○大竹さよこ 委員長 質疑なしと認めます。
各会派の意見をお願いいたします。
◆小泉ひろし 委員 継続でお願いします。
◆かねだ正 委員 継続でお願いします。
◆西の原ゆま 委員 不登校の児童・生徒に対してアンケートをしていくという検討が行われていますけれども、子どもの権利条約の中には意見表明権があります。意見を言う権利があります。学校に来ていない子どもたちも意見を表明する機会を設けることで、意見を言えない子もいるかもしれないけれども、言えることもあると思います。子どもの意見を全て迎合するわけではなくて、今まで聞かれなかった子どもたちの声を聞くということがまず大事だと思っています。不登校の児童・生徒においても、支援の拡充は、今、取り組まなければいけないことだと思いますので、採択でお願いします。
◆佐藤あい 委員 先ほど西の原委員の質問の中に、宿題の量で強迫観念でいけないみたいなお話しありましたけれども、その回答の中で、宿題は強制ではなくみたいなお話はあったかと思います。
ただ、実際現実的には、先生にもよると思うのですけれども、やってこないということに対して結構強く指摘をしているというケース、直近でも夏休み前のお話とかでも耳に入ってきておりますので、そういったところは現状を再度把握をいただきまして、先生たちに周知をいただきたいなと思います。継続でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
○大竹さよこ 委員長 これより採決いたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○大竹さよこ 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。


