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✩文教委㊻【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】【不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願】

(3)5受理番号15 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願

(4)6受理番号3 不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願、以上2件を一括議題といたします。


2件とも前回は継続審査であります。また、報告事項(4)SSR(不登校未然防止の為のスモール・ステップ・ルーム)空間創造委託に係る簡易公募型プロポーザル方式による事業者の特定結果についてをはじめ、(5)、(9)、(10)、(11)、(12)これらが本請願と関連しておりますので、併せて執行機関に説明を求めます。

 

◎教育指導部長 恐れ入ります。資料11ページをお開きください。
スモール・ステップ・ルームの空間創造委託のプロポーザルの結果の御報告でございます。令和7年度6校増設を予定してございます。その部屋の整備のプロポーザルとなります。

項番3、参加事業者数は2事業者でございます。そのうち特定した相手方は、イケア・ジャパン株式会社となっております。

項番7、特出すべき評価したポイントになります。
詳細は13ページに記載をしておりますが、まず、こちらは、心が安らぐ場所というのをコンセプトに三つのエリアに分けまして、提案がなされております。また、学校の要望を踏まえたデザインが提案されたこと、安全対策の実施がきちんとされていたことなどが評価のポイントとなっております。

12ページお開きください。
今後の方針でございます。令和7年5月の開設に向けまして、空間創造委託の方を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、14ページをお開きください。


今度は、今年度のスモール・ステップ・ルーム設置している中学校4校の生徒及び指導員、教員のアンケートの結果を御報告するものでございます。
項番1、アンケートの概要でございますが、今回は、ちょっと二つに分けまして、まず、これまで継続して利用している生徒、それから夏休み明けに新たに利用を始めた生徒、この生徒の場合は二つに分けてアンケートを実施しております。

項番2でございます。アンケート結果から見える効果と課題でございます。
まず、効果については、今回新規に利用した生徒17名のうち、半分に当たる9名の生徒がこれまで不登校でございましたが、このSSRがあることで、登校に結びついたなどの効果が出ております。
また、一方で課題もございます。継続利用生徒の33名のうち2名が不登校になってしまったというものでございます。
これは、集団での生活になじめずに登校できなくなってしまったことが要因と考えております。今後対応を改めて検討してまいりたいと考えております。
15ページ以降、詳細を記載してございますので御覧いただければと思います。
17ページに幾つか生徒から出された意見について、こちら対応策を記載しております。

項番5でございます。
まず、座席数を増やしてほしい、部屋数を増やしてほしいというようなものがございました。なかなか教室の数からして、すぐにということには難しいのですが、パーティションなどによりエリア分けをするなど工夫をしてまいりたいと考えております。また、勉強に専念したい、静かに過ごしたい、遊ぶ人で部屋を分けてほしいというものがございましたが、こちらも子どもたちが気持ちよく生活できるようにするための決まりを作成したいと。これは、生徒たち主体で協議してまいりたいと考えております。

 

続いて18ページ、項番7、指導員の方のアンケートの結果でございます。
こちらについては、効果として、継続利用生徒の9割以上が定期的にSSRを利用して、居場所としての機能が果たされている。一方で、課題でございますが、遅刻、欠席が増加し始めている。これは、緊張感が緩み始めていることが要因と考えております。
20ページに今後の方針を記載してございます。

項番10でございます。
まず、この結果につきましては、SSRの連絡会において共有をした上で、校長会、また生活指導担当者連絡会等でもお伝えをしていきたいと思っております。

また、令和7年度に6校拡充ということでございます。こちらの学校についても、アンケート結果を共有しながら理解を深めるような研修を実施してまいりたいと考えております。

続きまして、33ページでございます。
チャレンジ学級あすテップのオンライン配信事業の終了でございます。
こちらにつきましては、令和3年度からチャレンジ、それからあすテップでオンラインの配信授業というのをモデル的に実施しておりました。項番2のこれまでの経緯のところに記載をしておりますが、コロナ禍で学校でオンライン配信授業というのが急速に整備が整いまして、現在では、全校で配信授業ができる環境が整っております。当初モデル的に実施をしたのですが、幾つか課題がございまして、今回終了を御報告するものでございます。

項番1に現状と課題と書いてありますが、児童・生徒に関しては、いろいろな学年が交ざっていることで、習熟度、レベルの差がある、また、対面での授業を望んでいるというものが現状でございます。指導員としましても、一つの教室からほかの教室に配信をしても、なかなかほかの教室で生徒がどのような反応しているかがつかめない。また、理解度を把握することが難しいというような課題がございまして、今後は、対面授業の方を中心に寄り添った指導をすることで、令和6年度末をもって終了したいというものでございます。
 

今後の方針、34ページ、項番4に記載してございます。
 

今後は、教室ごとの対面授業、また、通級に踏み出せないような児童・生徒には、バーチャル・ラーニング・プラットフォームや家庭学習支援など、ほかの支援策も御案内をしていきたいと考えております。
それから、学校からの配信授業もどこの学校でも希望する児童・生徒、保護者が希望するような場合には、きちんと実施ができるように改めて校長会等で周知をしてまいります。
 

続いて35ページ、フリースクール等の実態調査の結果でございます。
この委員会でも何度か調査の進捗についてはお話をしてまいりましたが、この度調査結果がまとまりましたので、御報告でございます。
まず、インターネットでフリースクールと想定されるような団体が17団体ございました。その中で、ここの項番1の表にございます5団体が不登校支援を主たる目的として活動しているものでございます。

 

1、2、3は有料の施設、4、5は無料の施設となっております。
36ページでございます。
訪問調査を行って、見えてきた課題が幾つかございました。
まず保護者へのケアの必要性でございます。不登校のお子さんを抱えている保護者は1人で悩みを抱えている場合が多いというようなお話を聞いてまいりました。また、一部の団体からは、家庭環境についての課題、認識を持ったものでございます。ひとり親の御家庭、また、生活保護を受給しているような御家庭も一定程度いる。それから、情報公開の必要性と(2)のウにございますけれども、どういった施設、どういったサービスを利用できるかというのが、保護者は、なかなかこの情報を得るまでに苦労しているというようなお話でございました。

これを受けて、項番4、今後の取組でございます。
まず、東京都がこういったフリースクールの助成を今年度から実施をしております。今回5団体のうち、有料の施設3団体におきましては、この東京都の助成金を利用している方が在籍してございます。

37ページ、他区の状況でございます。
足立区の近隣区でも、東京都に上乗せという形でフリースクールの助成を実施している区が出てまいりました。

ウのところで、足立区として、どうするのかというところでございます。こういった利用者の家庭状況、また、近隣区の状況を踏まえまして、足立区でも、東京都の助成を受けている利用者に対して、令和7年度から上乗せ方式で助成ができないかというところを現在検討しているところでございます。

このほかフリースクールマップの配布について、また、こういった団体と連絡会を設けて、情報交換の場を設定してまいりたいと考えております。

続きまして、38ページでございます。

オンライン支援事業room-Kの事業効果でございます。
このroom-Kというのは、項番2を御覧いただきますと対象者を区分けしてございます。なかなか外出ができなかったり、ほかの生徒たちと関わることができないようなお子さんを対象としております。仮想空間で、オンラインによる支援を行うというものでございます。実施は、NPO法人カタリバでございまして、項番3に、バーチャル・ラーニング・プラットフォームとroom-Kの違いを記載してございます。

39ページに、ここを利用している生徒4人の状況を記載してございます。
まず、現在利用しているお子さんたちは、家庭訪問でも会うことができなかったり、外出ができない、また、質問をしても、「はい」とか「いいえ」でしか答えられないような生徒でございましたが、この支援を受けることで、自己紹介がみんなの前でできるようになったり、1人で面談に参加できたりということで、積極的なプログラムへの参加ですとか他者との交流が見られるようになりました。

項番5、今後の方針でございます。
こちらにつきましては、少しずつ改善傾向が伺えるということで、現在利用している生徒が中学校卒業時までは支援を継続したいと考えております。

その後でございますが、まずは、令和7年度実施してみて、事業効果を再度検証したいと思っております。また、東京都が運営しているバーチャル・ラーニング・プラットフォームというものも出てまいりましたので、そことのすみ分けを整理した上で、令和8年度以降の継続の可否を判断したいと考えております。

続きまして、40ページでございます。
登校渋りの把握についての御報告でございます。
前回のこの文教委員会で、登校日数などで傾向が出せないかというようなことを申し上げました。30日以上の欠席で、今不登校のくくりに入れておりますが、その手前の欠席日数が年間10日から29日ここを不登校傾向にあるというような定義付けをしまして、数字をお出ししたものでございます。

項番2を御覧いただきますと中学校では令和4年度と比較して若干の減少ですが、小学校は倍以上に増えているという傾向が見えてまいりました。

41ページ、今後の方針でございます。
こちらについては、登校サポーターがお迎えに行くことで、お子さんの欠席日数が減ったり、遅刻が減ったというような効果も報告されております。こうしたことから登校サポーターの人材の確保に努めていく、また、SSR事業も並行して実施をしております。こちらの未然防止の取組、また、実態把握につきましては、令和7年度不登校に関する調査の中で、不登校傾向に該当するようなお子さんも把握をしたいと思っておりますので、その結果で、また有効なものを検討していきたいと考えております。

 

○大竹さよこ 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありませんか。

 

◆長谷川たかこ 委員  いろいろと施策を考えていただきありがとうございます。

現場で働く先生方の働き方改革も重要ではないかと思っております。そういう部分では、当区ではどのような方向性で働き方改革を考えていらっしゃいますでしょうか。

 

◎教育指導課長 まずは、教員の長時間労働の削減ということで、校長には、必ずワーク・ライフ・バランスを学校経営方針の中で、自分たちの1年間の目標の中に入れるように指示しているところでございます。

 

◆長谷川たかこ 委員  請願にもありますけれども、雑務に追われ、子どもたちと向き合う時間がない教員の負担軽減を強く求めるということ、請願項目にあります。この部分をしっかりと是正していかないと、子どもたちにしっかりと向き合うという観点が難しくなってくるのではないかと考えます。

不登校に陥ると一番てこ入れをしなくてはいけない部分が学習支援になってきます。

家庭学習支援ではフリースクール等もありますよということで、35ページのフリースクール実態調査の内容を見ますと、お月謝がすごく高いのですよね。不登校に陥られた保護者の皆さんがおっしゃるのは、塾に行きたくても高くて行けない。補助が付いていると言っても、それでも高いという声が上がっています。家庭教師派遣を25人から50人に枠を広げていただきましたが、それでも、不登校者数からいったら、その支援に乗れるのがごく一部のお子さんでしかありません。

今後、学習支援という部分で、例えばオンラインの個別指導とか、民間を見ればそのようなシステムがありますが、そちらにも予算を付けて、区として支援メニューに入れて、不登校の子ども達に対する学習支援を応援していくということも考えてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 確かに今、長谷川委員のおっしゃられたとおり、オンラインの部分につきまして補助するということも大切かと思いますが、まずは、家庭教師の対象者を拡大して、個別に対面で学習指導していくところに重きを置いて、来年度予算計上していきたいと考えております。

 

◆長谷川たかこ 委員  例えば中には、保護者でも家庭学習のサポートができる御家庭もあると思います。オンライン配信をしている民間委託の塾のものを活用しながら、親子で勉強を進めていくということも、できるところからの対策の一つになると思う次第です。対面でやるのがベストだというのは分かっているのですが、人数があまりにも多過ぎで、間に合わないのではないかと懸念するところです。区としてはどういうふうにお考えなのでしょうか。

 

◎教育相談課長 不登校のお子さんは確かに増えているのですが、不登校のお子さん方、皆さんが学習に意欲があるかというとそうではなくて、まずは、その学習に一歩踏み出すというところが難しいお子様もたくさんいらっしゃいますので、実態を把握しながら状況を見ていきたいと思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  メニューはたくさんあった方がいいと思うのですよね。やはり親御さんも疲弊しているというのは分かっています。だから対面で先生のお力を借りないとできないというところまでいっている御家庭もたくさん見ているので分かるのですけれども、中には、親子で親が付き添ってサポートして、オンライン授業でできる御家庭もある。だからたくさんのメニューをやはり用意した方がいいのではないかと考える次第なのですが、是非そういう方向性も考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 令和7年度に実施を予定しております不登校の当事者アンケートの中でも、どういったものを欲しているのかというところを調査していきたいと考えております。

 

◆長谷川たかこ 委員  そうですね。この間、辰沼小学校元校長の仲野先生にお越しいただいたときに、「不登校のお子さんに対するアンケートをもっと早急にやるべきではないですか」というお話をさせていただきました。あとは予算付けて、アンケートを実施して頂くところまできております。

アンケートの中身については、当事者の親御さんが何を求めているのか、そのニーズ調査だったり、あと子どもがどうしたいのかというところの具体的な所を探ることも必要になると思われます。アンケートについては、具体的に何を聞いていくのかというところについては、慎重にしっかりと後々高い成果を生むことができるようなアンケートを構築し、つくっていただきたいと思います。宜しくお願いします。

 

○大竹さよこ 委員長  他に質疑ございますか。

 

◆西の原ゆま 委員  学校は、毎日出席簿を担任が把握しているから、登校渋りの数はできるのではという質問を前回したところ、今回このように10日から29日以内で調査していただき、ありがとうございます。その中で、質問したいのですけれども、今回登校渋りの把握について、長期欠席つまり年間30日以上の欠席をしている生徒は1,532人いること。そして、今回は、この欠席している児童・生徒は、令和5年度で135人にも及んでいて、小学校でも39人増えているということがこの数字で分かりました。
調査をしたことの内容に入っていくのですけれども、病気欠席や忌引などは含まれていないということで合っていますか。

 

◎教育相談課長 西の原委員おっしゃるとおり、病気や忌引は含まれておりません。

 

◆西の原ゆま 委員  病欠として、例えば私が働いていた学校では、頭が痛いとか、腹痛というのも病気欠席で報告している学年、学校もあったと思います。でも精神的に不安定な時期であったら、親御さんは、ごめんなさい、今日は頭が痛いのでお休みますとか、今日はおなかが痛くて学校行けないと言っているのでお休みしますという、そういう実態もあります。この欠席日数に含まれないとなると、もっともっとこの数は大きいと想定しています。このことは、まず強調しておきたいと思います。

そして、次なのですけれども、この中学生の登校サポーターの支援利用者が増加していると。これを見るとお迎えの学校が14校から9校減っているけれども、利用者の生徒は17名から18名と増えています。これはどういったことか教えてもらえますか。

 

◎教育相談課長 これは、年間を通しての数字となっておりますので、お迎えサポートをお願いした方が4月から3月までずっとということではないので、このような数字となっております。

 

◆西の原ゆま 委員  年間を通して、いろいろ通えるようになったとか、そういうことで登校サポーターも動いていると思います。

その中でなのですけれども、利用していない学校、児童・生徒がこれを見るといっぱいあるのだろうなと。そういうことも、ここの数字の中で分かりました。

登校サポーターのお迎え支援の方は毎日勤務ではない、そういうこともあり得るかと思います。そして、私の学校で働いていた学校でもありました生活支援員もいらっしゃる学校もあって、登校サポーターのお迎え支援もやりながら生活支援員として毎日学校で支援してくれる先生もいました。この登校サポーターと生活支援員の先生との協力、兼ね合いはどうなっているか、教えてもらえますか。

 

◎教育相談課長 大変申し訳ありません。登校サポーターを管理している教育相談課と支援員を担当している部署が別々になっておりまして、今後そこの部分もうまく連携してや

っていきたいと思っております。

 

◆西の原ゆま 委員  実態として、やはり登校サポーターを増やしていくと。それで、1人でも多くの生徒が学校に来て今日楽しかったなとか、親御さんも今日学校行けてよかったねというふうに増やしていくというのは大事と同時に、やはり生活支援の先生も毎日来てくれる学校もあって、この登校サポーターもやりながら生活支援員として子どもたちに毎日関わっている学校もあったので、是非教育相談課と教育指導課で、こういう制度があるよと管理職の先生に言うだけでも、その管理職の先生が知っているだけで、来てくれた先生にこういう制度ありますけれどもどうですかというふうに、どんどんアピールすることもできると思います。是非この協力、そして、連携をしていきたい、していただきたいと思いますけれども、その点はどうですか。

 

◎教育指導課長 私も多くの学校で、生活指導員と登校サポーターが連携しながら、なかなか学校に来られなかったお子さんが学校に来られるようになったという事案、何度も学校で見ております。

現在、実際中学校は、そういった多くの生活指導員や登校サポーターの皆さんの御尽力のおかげで、多くの子どもたちが救われています。私自身、様々な学校で見ておりますが、ここは引き続き大事なファクターだと思っておりますので、連携を図ってまいりたいと思います。

 

◆西の原ゆま 委員  あと今後の方針で、効果が見られたというところがちょっと疑問なので、質問したいのですけれども。
この10日以上29日以内の数が減っているからいい傾向だと書いてあります。でも、これが30日以上休んでしまっている生徒が増えているのであれば、これは、登校渋りの数から長期欠席の数になってしまうわけなので、長期欠席者としてカウントされて増えるのであれば、この登校渋りの数が減ったということは、効果があったとは言えないのではないか。むしろ深刻さを増していると思いますが、そこはどう思いますか。

 

◎教育相談課長 登校渋りの数が減って、長期欠席が増えているのではないかという御質問だと思うのですが、もしそうであれば、今まで登校できていたお子さんも登校渋りになっているということも考えられますので、まずは、来年度実施予定のアンケートの中で、その辺は実態をつかんでいきたいと考えております。

 

◆西の原ゆま 委員  是非その実態を令和7年度調査するということですので、中身しっかりと把握していただきたいと思います。
 私たち文教委員会で、昨年度岡山県の長期欠席・不登校対策スタンダードを学んで視察に行きました。これなのですけれども、これは、登校渋りで0から6まで分けていて、これは、本当にすごいなと思ったのが、ほぼ毎日登校している0から部屋に閉じこもって家族ともほとんど会わせないというのを7段階でちゃんとこういうふうにやっているのですね。そういうやり方もすごく参考になるなと思っていまして、この中で、私はすごいなと思ったのが、この説明をしてくれた課長から、今日は校門までタッチできるようになって、すごい成長を見ることができて感動しているだとか、やはり一人一人寄り添った対応ができているのがこの岡山県のスタンダードだなと思っています。

ここで、担任の先生も関わっていて、足立区のようなスモール・ステップ・ルームがあって、その担任の先生もいるのですけれども、在籍する担任の先生が必ずそこの別室に来て、気に掛けているよという姿勢を見せているそうです。これはとてもいい取組だなと思っています。SSRのことはSSRの先生に任せきりではなくて、担任もその生徒との関わりもとても大事だと思っています。保護者も子どもから学校の様子を聞いたときに、担任の先生も来てくれたんだよ、SSRに来てくれたよと聞けば安心すると思います。

この岡山県のような状態0から6の把握を参考にして、足立区でもできることを考えていってほしいと思いますが、いかがですか。

 

◎教育指導部長 来年度実施をしようと思っている不登校の調査は、その不登校傾向のところも把握しようと思っております。そこまで細かく見取れるかどうか分かりませんが、学識経験者の御意見も伺いながら、その部分をもう少し詳細に把握できるように努めてまいりたいと考えております。

 

◆かねだ正 委員  不登校支援事業についてなのですけれども、請願については、請願項目6項目、請願者の方、支援者の方から出ているのですけれども、今のいろいろ説明聞いたり今までのいろいろなSSRのことや登校サポーターのことなども、いろいろお聞きしていて、かなり私自身は、願意にかなり近づいているというふうな認識をちょっと持っているのですけれども、それについては、区の方の今現状把握としてはどうですか。

 

◎教育指導部長 まず実態把握に努めていること、これは、今年度限りではなくて、来年度に向けても実施をしたいと思っております。また、それぞれの子どもの状況に合った支援策をこれまでもやってきましたが、来年度も更にフリースクールの補助金なども検討しながら進めてまいっておりますので、願意に近づくように努めているということは、実際にやっていることでございます。

 

◆かねだ正 委員  アンケートについてもこれからということもありますし、スモール・ステップ・ルームについては、かなりどんどん拡充しているということもありますし、かなり状況としては、願意に近づいている部分もあると思うので、この状況で、どんどんまた進めていただければなというふうに思います。
何よりやはり結果が出ていくことが大事だと思うので、一度決めたからといって、そのままということではなくて、状況を見ながら改善をしていくということも大事だと思うので、変わることを恐れずに、またその状況を見ながらやっていただきたいなと思います。
SSRのこの空間創造委託なのですけれども、空間は、非常に特にスモール・ステップに来るお子さんなどにとっては、入りやすい環境というのは、非常にやはり大事なのだろうと思います。そのことを思って、今回こうやって委託をされたのだろうと思うのですけれども、7番の特筆すべき提案概要等々のところで、現地を確認した上SSRに転用する部屋の形状や学校要望に対し、より適切なデザインということなのですけれども、この学校要望というのは、それぞれの学校で違う要望がどんな内容で出たのですか。

 

◎教育指導部長 まず、学校で子どもたちがこういうものがあれば居場所としても機能するのではないかということで、例えば卓球台ですとか、そういった学校独自で必要なものを事細かに確認した上での提案がございました。

 

◆かねだ正 委員  それぞれ学校によって、非常に特色が出ていて、どれが一番いいとかそういうことではなくて、それぞれ個性があるつくりになっているということでいいのですか。

 

◎教育指導部長 そのような御提案でございました。

 

◆かねだ正 委員  それぞれ事情があるのでしょうから、それぞれの形で進めていただければなというふうには思います。

それで、ちょっと気になったのが、これは選定のとき、またちょっと選定の方法についてなのですけれども、委員構成のところが3人ということで、お二人が役所の職員の方で、お一人が学校の先生、校長先生ということで、SSR既存校の先生ということなのですけれども、役所の方の方が2名ということで多いというのは、どうなのかなと思う部分もちょっとあるのですけれども、これ何で今回こういうふうな選定委員にしたのですか。

◎教育指導課長 今回は、簡易型の公募のプロポーザルということもありまして、委員構成まず3名ということで、そうした場合に、役所の中の人間でも構わないという区のルールがございまして、まずはそうしております。

 

◆かねだ正 委員  簡易型だから3名でいいのだとは思いますけれども、できることならやはり役所の方の人数は、違う方向から見てもらうという意味でも、やはりこのケースであれば3人のうちお二人は役所の委員以外の方で、役所の方が同じ全部、全員が同じ目で見るというわけではないけれども、立場が一緒であれば見る方向性もちょっと似通ってしまうところもあると思うので、やはり少し変えてやった方がいいと思うのですけれども、今後についてはどう思いますか。

 

◎教育指導部長 ただいまの御意見を踏まえた上で、今後委員の選定してまいりたいと考えております。

 

◆かねだ正 委員  登校渋りについては、先ほど西の原委員からも質問がちょっとあったのですけれども、これ非常に定義付けが難しいというふうにこの報告資料の方にも書いてありますけれども、何でこれ10日、29日は、30日以上が不登校ということになってしまうので、29日で切っているのだと思うのですけれども、何でこれは10日以上ということにしたのですか。

 

◎教育相談課長 10日未満の部分につきましては、年間で考えた場合に月に1回お休みをするかどうかというところになってきますので、月に1回お休みをしたところが果たして登校渋りなのかというところもありまして10日とさせていただきました。

 

◆かねだ正 委員  10日以上というのは、決して多い数字ではないなというふうに私自身も思うのです。その部分については、やはり毎回決めたからといって、もうこれが10日以上が登校渋りということではなくて、やはり状況を踏まえながら変えていってもらいたいと思いますし、さっきの質問の中でも病欠入っていないということですよね。ということは、ここで言う10日以上29日以内という方は、理由としてはどんな理由でお休みになっているということなのですか。

 

◎教育相談課長 元気でいて、御家庭の事情でお休みをされる場合、あとは、家族でお出掛けをされる場合様々です。なので、体調不良でお休みするということではなくて、それ以外の用事があるとか、あとは海外に帰国をするとかという理由もあります。

 

◆かねだ正 委員  それ家族でお出掛けするとか、今海外にとかお話あったけれども、それは確かに休んでいますよ。休んでいるけれども、その事情があって休んでいることであって、決して登校渋りではなくて、逆に言えば、さっき質問の中でもあったけれども、病欠で行きたくないと思えばちょっと頭痛いなとか、おなか痛いなとかいう症状が出てしまうケースもあって、そこを見極めるのはすごく難しいと思いますけれども、逆にそちらの方が近いのではないかなと思うのですけれども、その辺についてはいかがですか。

 

◎教育相談課長 確かにかねだ委員おっしゃるとおりで、そのとおりだと感じております。申し訳ありませんでした。

 

◆かねだ正 委員  謝る必要ないのだけれども、せっかくこうやって登校渋りというのをこの文教委員会で調べてほしいと話があって調べたわけだから、なるべく実態に沿ったもので、数字だけではなくて、なるべく実態に沿ったものではないと意味が半減してしまうのですよ。その辺については、もう少し工夫を凝らしながら、せっかく調べるのだったらもう一歩踏み込んだところで、どういった事情でというところまで、なかなか答えが出ない部分もあるのかもしれないです。

例えば病欠についてであれば、やはり精神的なものというのをどう判断するのかという面もあると思うので、その辺は、やはり少ししっかりと研究してからアンケートを取らないと、数字だけのアンケートになってしまうのではないかなというふうに思ってしまうのですけれども、その辺については、再度いかがですか。今後のことも含めて。

 

◎教育相談課長 その辺も踏まえて、来年度のアンケートを実施していきたいと考えております。

 

◆かねだ正 委員  そういった中では、やはり現場の担当の先生の御意見というのは、非常にやはり一番身近に接しているわけだから、重要視されてくる部分もあると思うので、もう少しやはり1個1個をせっかく調べるのであれば、もう少し現状に近い形でのアンケート、それがしっかりとした正確性を持ったものかと言われると少し幅はあるかもしれないけれども、もう少し踏み込んだものにしてもらいたいと。それは要望しておきます。

 

◆小泉ひろし 委員  SSRですか、この空間創造に係る公募で、イケア・ジャパンが取ったということの報告ありますけれども、子どもたちが居場所として居心地がいい、また、学びやすいという部分では、以前は、保健室登校みたいな場でも各学校によって、随分保健室の在り方というかレイアウトも含めて関心があって、本当にすばらしい学校もあったし、何か倉庫の一角みたいなところもあったりして、本当にこういう空間というのは大事かと思うのです。たしかイケア・ジャパンは、最初に足立区にこのような取組をするときに亀田小学校に図書室に寄贈というか何というのですか、そういうものをしたと思うのですが、その後それだけなのか、その後広がったのか分からないですけれども、その辺の評価についてはいかがなのでしょうか。

 

◎学校支援課長 たしか令和2年度の初めに亀田小の学校図書館にいろいろ机とか椅子を寄贈いただいたのと、その後1回全校にイケアが公募しまして、たしか六月中とか何校かにそういう家具類とかそういうのを御寄贈いただいたというのがあります。その後は、特にお付き合いはなかったような状況でございます。

 

◆小泉ひろし 委員  イケアらしいというか、図書室を見て、その当時は感じたわけで

ございますけれども、そういうノウハウだとか調査もイケアとしては、足立区のことを随分勉強したというか調査したと思うのですが、この辺のもう結果は出ているわけですけれども、何かその特色的なものとか、この評価については、どのように評価しているのでしょうか。

 

◎教育指導課長 今回イケアが提案した中に、なるほどと思ったのが、子どもたちが居心地はいいのだけれども、居心地をよすぎるような空間にはしないと。それはなぜかというとあくまでもSSRは、教室に子どもたちが戻るということが最優先なので、そこがついの住みかになってはいけないとそういったところで、例えば椅子なんかは、本当座り心地はいいのだけれども、ずっとここで一日中いるような、そういうふうな家具は選びませんであったり、しっかりとパーソナルな空間をつくりますと。あと色にしても、子どもたちにとって、安らぎになる色を使いますなど、様々な本当にうちのこれまでのノウハウを生かしていただいた提案をいただいたと思っております。

 

◆小泉ひろし 委員  今回は、いろいろアンケートによって、いいとか、また、教員のアンケートの結果なんかも出ておりますけれども、教員から見た学校全体とのSSRの変容というところにも書いてございますけれども、当初とちょっと違ってきているようなところも見受けられるという、いけいけどんどんではなくて、ちょっともう少し様子見たいなというところあると思うのですけれども、登校状況の変化から少し悪化した生徒の理由として、登校する時間が徐々に遅くなってきていると。気が緩んでいるというか慣れてきたからなのか分からないけれども、そういう御意見があったり。

また、学校が保護者となかなか連絡が取れず、何事を生徒に任せきりになっていると。要するにSSRの方へ任せきりになって、学校の方としては、保護者との連携が取れないので様子が分からないという。こういうことも大事な観点かと思うし、仲間ができて、学習に対する意欲が少しずつ薄れてきているという部分では、居心地がよくて、本当に不登校防止になるような空間で、しっかりと次へ進んでくれればいいのだけれども、ともすると逃げ場になってしまわないのかという。そこへ行けば親と離れられる、学校の通常の教室と離れられる、自分の好きなことできる、お友達がいる、そんなようなこともちょっと心配されることかなと思うのですが、その辺について、今のところ今後どのように見極めていくというか、お考えなのでしょうか。

 

◎教育指導課長 小泉委員御指摘の点は大変私もしっかりと見ていかなければならない視点だと思っております。

現在行っている開設している4校については、うちの担当の指導主事が学校に入りまして、全教員向けの研修会を行っております。SSRの目的、また今後の方針、どういうふうな生徒へのケアなど研修会を開いて、その中で先生方とのヒアリングを行っているところでございます。

まずは、大事なのは、先ほどから出ておりますように、SSRに任せるだけではなくて、学校の担任の先生をはじめとした先生方との密な連携、家庭との密な連携、この三者が大変大事だと思っております。文教委員会でも、以前提出させていただきました子どもたちの個表ですね、シート。あれが子どもたちの今後に向けての大きな要素となりますので、しっかりと個表をつくりながら、一人一人に合った方策を練っていきたいと思っております。

 

◆小泉ひろし 委員  また、今月下旬に第5回のSSR連絡会においても、アンケート結果を提示して、協議を図っていくという。その中でもいろいろな御意見だとか共有するかと思うのですが、日程等決まっているのでしょうか。第4回までやってきたわけですから、その様子というのはいかがなものでしょうか。

 

◎教育指導課長 第5回の日程決まっておりますが、申し訳ございません。今この日程は持ち合わせておりません。申し訳ありません。

これまでの1回から4回ですが、やはり先生方、特に指導に関わっていらっしゃる先生方の日頃の悩みだったり、うちの学校ではこういうことをやっているという情報交換に終始しているところが多ございます。その中で、こういったものがあった方がいいよね、ああいうものあったらいいよねというところで、子どもたちからの意見が出された、例えば椅子が足りないとか、そういったところの情報交換をしながら、それぞれの学校がもう改善をどんどん図っていきながらといったところが、今年度のこの連絡会の大きな内容となっております。

 

○大竹さよこ 委員長  他に質疑ございますか。

 

◆長谷川たかこ 委員  すみません。先ほどかねだ委員から願意の話があって、中学校では確かに願意は満たされつつあるのですけれども、この請願書の中身は、小学校版もつくってほしいということで、小学生に対する不登校支援という部分が盛り込まれております。そこの部分は、願意は全く満たされていない状況なので、文教委員の皆様にも御認識していただきたいと思います。一応確認ですが、不登校のアンケートは、小学生も中学生も全体でするということでよろしかったでしょうか。

 

◎教育相談課長 来年度実施予定のアンケートにつきましては、不登校に限らず、学校に行っているお子さんも含めて、小・中学生皆さんに聞く予定ではおりますが、ただ、小学校1、2年生小さいお子さんに対しては、聞くのか聞かないのかというのは、ただいま検討中でございます。

 

◆長谷川たかこ 委員  理由は何でしょうか。

 

◎教育相談課長 まだ内容が難しいのではないかということで、小学校1、2年生については、保護者の方に聞いてみようかなと思っております。3年生から中学校3年生までの保護者の方にももちろん聞きますけれども、小学校1、2年生のお子さん、小さいお子さんに直接聞くのは難しいのではないかと今考えているところでございます。

 

◆長谷川たかこ 委員  分かりました。小学生版SSRを構築する意義は、社会性を学ぶという観点で大切だと思います。この部分がすぽんと抜けてしまうと、中学生まで不登校が延びていくと回復するのが非常に時間が掛かります。最初の段階で、小学校の段階で、不登校が発生した早い段階で対応していただくことが一番大事であると私は考えております。

小学生版をつくるといろいろな課題があるということも、この間、教育指導課長からもお話はお聞きしているところです。しかし、是非、建設的に考えていただきたいと思っておりますので、要望です。よろしくお願いいたします。

 

◆佐藤あい 委員  まず、登校渋りの把握について、これまで要望している中で対応いただいてありがとうございます。

長谷川委員からもありましたけれども、この登校渋りの把握を基に、やはり小学校で増加しているというところが見えてきました。それに対して、やはり別室の支援の校数というのはとても少ないのかなと感じております。小学校70校弱ですか今ありますけれども、それに対しての支援が少ないかと思いますが、この点はいかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 先日全校に別室があるかどうかということを調査させていただきました。その結果としまして、中学校は全校で別室設けているのですが、やはり小学校については、3分の1ぐらいしか別室を設けていないという実態が分かりました。その理由について、今後また深く聞いてみたいところではございますが、環境が整わない、若しくは教員が見られない、いろいろな理由があると思いますので、また深く調査してみたいと思っております。

 

◆佐藤あい 委員  やはり小学校、特に低学年からの登校渋りは不登校が増えているという中で、小学校に対しての対応というのもとても重要ですし、登校サポーターの増員ですとか時間の拡大を進めていただいていてありがたいなと思っておりますけれども、そういった登校サポーターを活用した別室支援も含めて、中学校版のSSRと同じ形がよいとは限らないと思いますけれども、やはり別室という部分で対応ができるような環境を早期につくっていただきたいなと思います。

また、フリースクール等の事業者の実態調査もしていただきましてありがとうございます。この中で、課題という中に保護者のケアの必要性というところがございました。私も事業者や当事者の方からお話を聞いている中でも保護者のケアの必要性を感じている中で、年末にも神奈川県の海老名の無理心中事件ございました。とても本当に心が痛む事件でしたけれども、こちらも、お子さんが不登校で、育児への悩みというのを相談もしていたというふうに報道されています。そちらの報道を受けて、不登校のお子さんを抱えた保護者の方からは、正直この気持ちが分かりますと。このお母さんの気持ちが分かるというようなお話がありまして、やはりそれだけ追い詰められてしまうこともあったり、突発的にそういった苦しいというところから手を出してしまうとか、そういったところにつながっているという点を聞いていますと、やはり保護者のケア、保護者のレスパイトというような視点で、何かケアの新しい視点を区の方でも考えるべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 保護者の親の会、不登校を持つ保護者の会というのを、今年度3回実施いたしました。3回に増やしたことで、やはり初めて参加されるという方もたくさんいらっしゃったので、また、引き続き令和7年度につきましても、親の会を複数実施することによって、その保護者の悩みを吸い上げていきたいなと考えております。

 

◆佐藤あい 委員  是非不登校の子を持つ親の会は、しっかり継続をしていただきたいなと思うのですが、やはりお子さんが不登校になってしまうと親御さんがもう年中夏休みのような形で、夏休みというのは、親としては結構心の負担がある時期といいますか、お昼御飯も考えなければいけないよねとか、ずっと子どもと向き合っていなければいけなかったりというような状況の中で、やはり精神的なストレス掛かってきます。そういったときにやはり子どもと離れることが重要になることもあると思うのですけれども、なかなかそういったときに、子どもを置いて出ていくこともできなくて、仕事も辞めざるを得なくてといったときにお母さん方が負担が掛かる。そういった部分では、少しの間でも休息をするためにも、ちょっと子どもを預けられるような仕組みをつくるですとか、ベビーシッターのような形で訪問で見てもらえるとかというような保護者の休息の時間という視点はいかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 確かにそういった施策も必要かとは思っておりますが、まずは、令和7年度に先ほども申し上げたとおり不登校のお子さんに対してのアンケート調査で、全児童・生徒の保護者の方にもアンケート調査を行いますので、その中で、保護者の方が何を求めているのかというのを把握していきたいと考えております。

 

◆佐藤あい 委員  是非要望の方をしっかりと吸い上げられるようなまず調査を求めたいと思います。また、小学生ですと給食だけの登校とか、そういったケースもあると聞いておりますけれども、中学校であっても給食だけというようなケースというのは認められてはいるのでしょうか。

 

◎教育相談課長 認める、認めないということではなくて、やはりそのお子さんに沿って、どんな時間帯だったら来られるのかというのを個々に対応していると聞いておりますので、授業が終わって放課後だけ登校するお子さんもいらっしゃいますし、もちろん給食を餌にと言ったら表現があれですけれども、「給食、今日君の大好きな何々の給食だから是非学校おいでよ。」とそこを一歩踏み出す機会にしているということも聞いておりますので、そこは、教育委員会として認める、認めないということではありませんので、よろしくお願いします。

 

◆佐藤あい 委員  給食は食べたいがために登校するというのもすごく子どもにとってもそうですし、親としても負担がすごく軽くなるといいますか、やはり不登校の子に限らずなのですけれども、やはり学校で給食食べてくれる日というのは、朝と夜の御飯は正直バランス、これは人によると思いますけれども、私も子どもを育てながらという中で、給食食べてくれているときは、バランスよく昼は食べてくれているから朝と夜は大丈夫かなみたいなそういう精神的なプレッシャーが本当に和らぐというのはあります。

そこで、給食食べてくれるだけでもというところがあるので、是非そこに促してもらえると保護者としてもすごくありがたいなと思っております。どうしても学年が上がるほど給食だけ来ているあの子みたいな形の目で見られるのが、そこが負担になって行きづらいとかというお話もあったりするので、そこがまた場所の問題はあると思いますけれども、別室なのか保健室だったりとかという様々な形で、給食だけでも食べに来やすい環境づくりもしていただけたらなと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎教育指導課長 今の御指摘で思い出すのは、コロナのときに牛肉がなかなかお店が出なくて、給食で和牛を出したときがありました。そのときに学校は、今日は和牛給食だからおいでと言ったら不登校だった子が来ました。本当にそれは、あのとき2か月間に二、三回出したのです。そのときにおいしいとそのとき来たのですね。やはりそういうことがありますので、給食というのは、大変子どもたちにとって、大きな学校に来る一つの要素だと思っております。学校は、実際給食だけ来たらおいで、よく来たねということで、学校は対応しているはずです。ですので、そういったところは、出席、給食だけ食べに来たから欠席なんてことはしていないと思いますので、もしそういうものがお耳に入りましたら教えていただければと思います。

 

◆佐藤あい 委員  教育指導課長のお話を聞いておりますと足立区はおいしい給食に力を入れている区でもありますので、やはり不登校対策というところで、うまく給食を活用をしていただけるといいなと思います。

あと、中学校で部活があると思います。部活だけというのは、こちら断られたとかという事例を聞いているのですけれども、部活だけの参加というのは認められないものなのでしょうか。学校によってなのでしょうか。

 

◎教育指導課長 厳密なことを言いますと校長が判断することになりますので、それぞれの学校判断によると思います。ただ、部活、授業の後ですので、そこは出席になるのかならないのか極めてグレーなところではあるのですが、その辺は、校長には、そこはしゃくし定規ではなくて、一人一人のお子さんに合ったやり方もあると思いますので、その辺は、ちょっと校長たちとまた話をしていきたいと思います。

 

◆佐藤あい 委員  部活だけで登校と認めるべきとは思ってはいない部分あるのですけれども、ただ、部活だけであれば参加ができたのだけれども、参加をさせないと言われてしまって、より家から出なくなってしまったというのがすごく残念だなと思いました。学校以外の部活の試合も出られたのだけれども、行けるのだけれども、学校がやはりどうしても学校がやっている時間帯というか、そこが難しくてというところだったので、やはり外に出るということが大事だったり、部活での関わり合いとかというところがその子にとってできるのであれば、やはり認めてあげてほしいなと思いますので、そういった部分も是非考えていただければと思います。

次に行きまして、以前起立性調節障がいのチェックリストの作成について、第4回の定例会の方で申し上げさせていただいて、作成の方御検討いただいているかと思います。進捗いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 以前佐藤委員の方から御提案いただいた部分につきまして、資料を取り寄せて、中身を把握しているところで、まだそれ以上進んでいないです。申し訳ないです。

 

◆佐藤あい 委員  承知いたしました。こういった不登校の保護者の会ですとか、あとフリースクールの事業者からも、そういったチェックリスト等を学校等で置いていただけたりするとありがたいなというところと、そこを検討いただいているということも足立区頑張ってくれているなというお声いただいているので、是非こちらも進めていただきたいと思います。

最後に、フリースクールの助成金に関しまして、上乗せで検討いただいているというところで、こちらも昨年末に教育相談課長に要望が届いていることを御相談させておりましたので、とてもうれしく思っております。
こちら助成、上乗せの金額は、実際幾らで検討をしていただいているのでしょうか。

 

◎教育相談課長 近隣の他区の事例を基に1万円から2万円の区が多いところから、足立区でも2万円助成できないかと考えているところでございます。

 

◆佐藤あい 委員  2万円の助成が出るとかなり経済的な負担が軽くなるなと思いますので、是非進めていただきたいと思うのですが、2万円出しているのが荒川区だと思います。荒川区に関しては、独自の規定を設けている、要件を設けているというところもあって、書類が複雑化しているというようなお声をいただいております。足立区の方では、できれば東京都の方の助成を受けている場合は、簡易的な手続でできるような助成対象とするその要件を決めていただきたいなというのと、例えば東京都の承認通知があるのであれば認めるとかというような本人助成を受ける側も、施設側も区の職員側も事務負担の軽減というのを進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 その方向で検討しておりますので、御安心ください。

 

◆佐藤あい 委員  最後に、こちらの助成は、複数の施設を利用している場合に関しても、例えば1か所では2万円の費用を払っていると。もう1か所、結構複数行っている方もいらっしゃるのですよね。例えば週に3日しかやっていないフリースクールがあります、ほかの曜日を埋めるために、ほかの施設を使っていると。そういった場合も使えるのかと。複数の施設をまたがっていての助成金の上乗せが可能かというところと足立区外の施設でも可能なのかという2点ちょっと伺えますでしょうか。

 

◎教育相談課長 詳細につきましては、今後詰めていくところではございますが、基本的に東京都の方で認められたものについては上乗せで考えております。

 

○大竹さよこ 委員長  他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○大竹さよこ 委員長  質疑なしと認めます。
 

次に、各会派の意見をお願いします。

◆小泉ひろし 委員  先ほどかねだ委員から願意が満たされているような御発言ありましたけれども、この不登校対策は、本当に様々な要因の中で足立区しっかりと取り組んでいただいているというふうに思います。議会からも様々声を出しているわけですけれども本当に手を打っていただいていると。本当にまた教育委員会の方でも今度も更に力を入れるということだと思いますし、引き続きお願いしたいと思います。とりあえず継続でお願いします。

◆かねだ正 委員  小泉委員からもちょっとお話ありましたけれども、私もある程度本当に不登校対策については、区としてはいろいろな形で取り組んでいるということがよく見て取れるとは思います。
 先ほど小学校という話もありましたけれども、それも踏まえて、もう少し議論したいと思いますので、継続ということにさせていただきます。

◆西の原ゆま 委員  今回登校サポーターのことを深掘りをして、いろいろ質問してきたのですけれども、やはり不登校の子どもたちは年間で1,532名います。区としてもできること、これから拡充していくためにも採択でよろしくお願いします。

◆佐藤あい 委員  様々不登校支援に関しまして、進めていただいておりますけれども、まだまだ小学校含めお願いをしたいところ、議論をしていきたいところございますので、継続でお願いします。

 

◆長谷川たかこ 委員  不登校対策については、ここの請願では、小・中学校ということで小学校の方も上げさせていただいております。小学校は、まだまだ着手できていない部分が諸々たくさんあります。建設的に中学校と同等レベルになるよう、新規で構築していただきたいと思います。採択でお願いします。

 

○大竹さよこ 委員長  これより採決いたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○大竹さよこ 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。